「もっと他団体に出て稼ぎたい!」小学生ヒールレスラーとして人気だったラム会長が17執念記念試合で藤本つかさと激闘ドロー!
6日、東京都・新木場1stRINGにて『666vol.114~ラム会長デビュー十七執念記念大会~』が開催された。
2005年3月6日に史上最年少の小学生レスラーとしてデビューしたラム会長はTVでも紹介され、一躍人気レスラーとなった“元祖・チビっ子レスラー”。2006年に同じく小学生レスラーとしてデビューしたりほ(現:里歩)とアイスリボンで名勝負を繰り広げていたが、2009年に引退。しかし、2016年10月に当時窮地に陥っていた666を救うために電撃復帰。666軍を率いて佐野直率いる奇妙な軍団との奇妙な抗争を展開してきた。
時は流れ、2019年になるとラム会長は本格的な女子プロレス参戦を表明。現在もレギュラー参戦中のアイスリボンでは外敵ヒールユニット“Rebel&Enemy”の一員として暴れまわり、2度のトライアングルリボン王座(3WAY王座)獲得を果たすなど実績を残している。
さらにOZアカデミーや東京女子プロレス、タカタイチマニアなどアイスリボン以外の団体・大会への出場機会も増えており、その影響力は年々強まっていると言える。
ラム会長の666での試合は、世界情勢に多大なる影響を与えることを危険視した国連やホワイトハウス等の巨大な組織からの要請に従って観客やマスコミは文章・写真を問わず一切の情報を口外することが禁じられるため、その内容が詳らかにされることは滅多に無い。
しかし、今回はラム会長のデビュー17“執念”ということもあり、ラム会長vs佐野女聖鬼軍の闘いの模様を報道する許可が降りた。
試合は、たった1人で闘いに臨んだラム会長に対し、佐野が大量のラム会長のニセモノを投入して一気に潰しにかかるが、葛西純やヤス・ウラノもラム会長のフェイスペイントをして駆けつけラム会長を救出。
しかし、某国の大統領似の男が現れて危険なミサイルの発射ボタンを押そうとすると、地球を護るために選手たちは一致団結。最後はウルトラマンが現れてスペシウム光線で大統領似の男を倒し、ラム会長の体固めで決着。地球の平和が守られた。
その後、サプライズマッチとして、ラム会長vs佐野直という17年前と全く同じカードの記念試合が66秒1本勝負で行われたが、伝説となっている潮崎豪vs藤田和之戦のように壮絶な睨み合いを展開した末に時間切れ引き分け。
宴もたけなわといった雰囲気でラム会長が大会を締めようとすると、「ちょっと待ってよ!今日はラム会長の17執念の大会でしょ?そんな汗1つかいてないメインイベントで終わっちゃっていいの?――ラム会長、やろうよ、女子プロレス!」という謎の声が会場に響き渡り、アイスリボンの取締役選手代表の藤本つかさがサプライズ登場してラム会長と6分66秒1本勝負のシングルマッチを行うことに。
藤本は、ラム会長がアイスリボン参戦を打診された際に「藤本つかさとだったらやってやってもいい」と逆指名した相手であり、女子プロレスラーとしてのデビュー戦の相手。2019年6月から3年弱の成長を見せつけたい試合となった。
試合は女子プロレスの基本のキから振り返る堅実な攻防から始まり、藤本が終始優勢もラム会長が619からレインメーカーを決めてあわやの場面を作り出すと、藤本は豊田真奈美さんから受け継いだジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールドを狙う。ラム会長はなんとかこれを脱出するもリング中央で藤本の極楽固めに捕まり万事休す。しかし根性でギブアップを拒否し、時間切れ引き分けへと持ち込んだ。
マイクを取ったラム会長は「この3年間、プライベートのラム含めて人生のすべてが変わりました。というのも、つっかとあの日SKIPシティでシングルマッチをしたからです。それでもう全てを変えられました。そんなつっかと17執念で、半端な執念ではあるけど、でもこうやってまたシングルマッチできたの楽しかった。ありがとう!また6分66秒、いやもっと無制限でシングルマッチできたらいいなと思ってます。アイスリボン、色々あるけど、私はまだまだずっとアイスリボンで闘うつもりです。ともに闘い続けましょう」と藤本と握手を交わし、ともに「プロレスで不謹慎!666!」のスローガンを叫んだ。
バックステージに戻ったラム会長は、「アイスリボンでまだまだ私は闘い続けます。ああやってリングで言ったことは本当に本心ですし、このバックステージでもホントに言います。でもね、あたしは言ってもアイスリボン所属ではないので、別に色々呼ばれたら行きますよ。もっと他団体に出たい。稼ぎたい!(笑)女子プロレスラーとしてもっとワイドに。別に世界とか興味無いけど、ワイドに行けるならいくらでも。そりゃあもちろんアイスありきの話なので。それを大事にしつつ。でも、今話題のところとかに呼ばれたらそりゃ行きますけど、それはアイスとの良好な関係を築きつつですよ。積極的にやっていきたいです。お金ほしいんで(笑)」とさらなる活躍に意欲を見せた。