元史上最年少女子レスラー・ラム会長がデビュー15執念!「伊達に15年やってしまった。老いに負けずプロレスを楽しみたい」
6日、東京都・新木場1stRINGにて666『666vol.99~ラム会長デビュー十五執念記念大会~』が開催された。
2005年に史上最年少の小学生レスラーとしてデビューしたラム会長はTVでも紹介され一躍人気レスラーとなった“元祖・チビっ子レスラー”。2006年に同じく小学生レスラーとしてデビューしたりほ(現:里歩)とアイスリボンで名勝負を繰り広げていたが、2009年に引退。しかし、2016年10月に当時窮地に陥っていた666を救うために電撃復帰。666軍を率いて佐野直率いる奇妙な軍団との奇妙な抗争を展開してきた。
時は流れ、2019年になるとラム会長は本格的な女子プロレス参戦を表明し、アイスリボンにレギュラー参戦。当時絶対王者として君臨していた雪妃真矢らと“Rebel&Enemy”を結成して暴れまわり、今年8月にはトライアングルリボン王座(3WAY王座)を獲得し、小学生時代に勝ち得たアイアンマンヘビーメタル級王座以来の王座戴冠を果たした。
ラム会長は666では通常ルールでの試合をしていないため、15“執念”記念試合は、「女子プロレスラーとしてのあたしを666のファンに見せたい」と、有観客での666の大会で初の通常形式の試合となり、アイスリボンでともに戦っているRebel&Enemyの山下りな&尾崎妹加とタッグを組んで“フランクシスターズ”の柊くるみ&宮城もち&藤田あかねとの対戦。ラム会長のセコンドには雪妃真矢が付く。
この日、ラム会長は昼のアイスリボン横浜大会でも試合を行っており、これが2試合目。
中盤からはフランクの3人に捕まって集中攻撃を受け、3人同時のヒップドロップや強烈な打撃技を受けた際には、666ファンから悲鳴が上がる。
しかし、妹加や山下のアシストを受けて立ち上がったラム会長は、得意のフライングクロスボディや、黒田哲広リスペクトの新技・ラムちゃんカッターを繰り出し、レインメーカーからのラ・シージャ(ダイビング・ボディシザース・ドロップ)であかねから3カウント。
試合後、ラム会長は自身の持つトライアングルリボン王座の挑戦者にあかねを指名すると、ここに新宿二丁目女子プロレスの女装レスラーたちが乱入。世界を知るASUKAMAが推薦者として王座戦に加わることとなった。
メインイベントでは、恒例となっている666軍vs佐野直軍の奇妙な抗争が展開されるも、666軍のリーダーたるラム会長が「1日3試合もやりたくない」と出場を拒否したため大苦戦。
ラム会長の片腕たる葛西純が助けを求めると、ラム会長は「ゴメンだけど、今日ホントにやりたくないんだ」と一度は見捨てるものの、ベッド・インの益子寺かおりから15執念を祝うビデオレターが届くと闘志をみなぎらせて飛び入り参戦し、佐野軍を蹴散らして葛西のパールハーバースプラッシュでの勝利をアシストした。
ラム会長の3試合目が終わり、これで大会は大団円かと思われたが、黒服に身を包みTEAM 2020を率いるカリスマ性に溢れた山田太郎、赤いブリーフを履いた頑固そうな竹田光珠、ド演歌な雰囲気を漂わせたヒップアタックを使う小仲=ペールワン、7回引退していそうなタンクトップ姿の山田太郎、赤いタオルを首に巻き闘魂を燃やすGENTARO、ロス・インゴデ・オナルデゴザル・デ・ハポンを率いる制御不能な山田太郎とパロディ選手たちが次々と登場してラム会長へシングルマッチを挑み、ラム会長は1日で合計7試合する羽目に。
これを見た解説のMEN'Sテイオーは「学生プロレスあがりのホントに悪いところが出た」と大笑いしながら総括。
激闘を終えたラム会長は、阿部史典の歌う『香水』に合わせて一曲踊り、「あたしが小学生の時から、こうやって皆さんから保護者として育てていただきました。あたしももう15年も経ったということで、こんなに大きくなりました!これからもまだまだ頑張っていくので、皆さん応援よろしくお願いします!ありがとうございました!」とファンに感謝の言葉を述べ、大会を締めた。
試合後、ラム会長は「あたしはもうずっと言ってるんですけど、『伊達に15年やってしまっている』ので、女子プロレスに付いていくのがまだ苦しい時期ではあるんですけど、666のお兄ちゃんたちとやってきたことがちょっとは自分の糧になっているので。無駄ではない、私らしい15年だったかなって思います。ホントに周りのお兄ちゃんたちを見てて思うのは、怪我なく、健康にね、老いに負けず、プロレスを楽しくやっていけたらなって。それをシンプルに思います」とコメント。
さらに、最終的に何周年を目指すかを問われると、「すぐにでも辞めれるなら辞めてーよ!(笑)辞めたいけど辞められないから、30執念とか言っときますか!」と笑い飛ばし、666を率いる会長としての威厳を垣間見せた。