“ビジネス仲良し”疑惑のある女子タッグ王者組が些細なすれ違いでギスギス!19歳の美少女タッグに王座陥落か?
20日、長野県・長野アークスホールにて『MARIGOLD Fantastic Adventure 2024』が開催。MIRAI&桜井麻衣の不仲疑惑がさらに深まった。
現ツインスター王者である【ミライサク】MIRAI&桜井麻衣の2人はスターダム時代に培った確かな実力で他タッグを寄せ付けない強さを見せ続けている。
その牙城を崩さんと立ち上がったのは、若い力でマリーゴールドを変えようとする【Selene Flora】ビクトリア弓月&田中きずなの19歳タッグ。10月24日の後楽園ホール大会での王座挑戦が決まっている。
弓月はスターダムで2023年11月にデビューし、約2ヶ月でその年の新人王を獲得するなどポテンシャルの高さを見せた期待の新人。キャリア半年に満たない時期にマリーゴールド旗揚げに合流を決断するなど胆力も高く、現在はスーパーフライ級王座(※軽量級王座)を巡る最前線で闘っている。
きずなは田中稔&府川唯未という名プロレスラーの両親から生まれたサラブレッド。豊かな才能を受け継ぎ1、9歳の若さで女子プロレス界の未来を担う存在として将来を嘱望される選手。
弓月は『ヤンマガWeb』でグラビア特集が組まれ、きずなはソロ写真集が発売されるなど両者ともにビジュアル面の人気も高い美少女タッグだ。
キャリアの浅い挑戦者たちを迎え撃つことが多いミライサクの2人はすっかりお局様のようになっており、試合後のマイクや会見の場では若さゆえに勢いで話しがちなSelene Floraの2人の言葉尻をとらえて正論でガン詰めしていく場面が多く見られる。
弓月はミライサクの“不仲説”を提唱して揺さぶりをかけるなど舌戦でも食らいついて行く姿勢を見せているが、おとなしい性格のきずなはマイクを弓月に任せることが多い。調印式が行われた会見の場では、MIRAIがきずなの積極性の低さを指摘し「パパとママに甘え過ぎじゃない?」と両親ネタを絡めて挑発した。
しかし、これはきずなの逆鱗。「パパママがスゴいとか、そんなのデビューしたときから……デビューする前からたくさん言われてきましたけど、私はそんなのに負けないし!今回のタイトルマッチ、必ず弓月と2人で勝って、私たちがマリーゴールドの新しい風景を作ります。ミライサクの時代はもう終わりです!」と絶叫しながらイスを蹴飛ばして会見を途中退席するという事件が起きていた。
この日は、後楽園決戦を控えた最後の前哨戦としてMIRAI&桜井麻衣&マイラ・グレースvsビクトリア弓月&田中きずな&瀬戸レアの6人タッグマッチが実施。
ミライサクはタッグで出場するとき用のお揃いのコスチュームを持っているが、この日 にそのコスチュームを着てきたのは桜井のみ。
試合が始まると、ミライサクの鉄壁のコンビネーションにマイラのトリッキーな動きが加わって無類の強さを発揮。Selene Floraの2人も持ち味のスピードと勢いを活かして突貫していくが、ミライサクの余裕を崩すには至らず。最後はレアが集中砲火を浴びる展開となり、桜井が蝶野正洋直伝STFでギブアップを奪った。
試合後、マイクを取った桜井はSelene Flora(セレーネ・フローラ)を“フローラル・セレナーデ”と敢えて言い間違えながら語る挑発。必死に言い返していく弓月を軽くあしらってマリーゴールド初の長野大会をおマイクで締める。
リング上の様子を見る限りではミライサクの防衛は決定的と言えたが、事件は試合後に起きた。
バックステージでMIRAIが最後の前哨戦を勝利で終えられたことを笑顔で語っていると、苛立った様子の桜井が「なんで今日、タッグのコスチュームじゃなかったの?」とMIRAIを詰め始める。
MIRAIは「破損してしまったので修理に出している」という旨の正当な理由を答えるも、桜井は引っ込みがつかなくなったのか「私は今日もタッグのコスチュームで出たかった。今日息が合わなかったのはそういうことかなあ?私が言ってることは間違ってないと思うんだけど?」と皮肉を重ね、ギスギスした空気の中で1人先に荒々しく退席。MIRAIもムっとした様子で桜井とは別方向の出口へと退出していった。
不仲で無かったはずなのに弓月の揺さぶりを受けて嘘から出た真となってしまったのか、元々仲が悪かったのが取り繕えなくなってしまったのかは本人たちしか知り得ない。
Selene Floraの2人は実績面でも劣り、前哨戦では結果も内容も完敗を喫していることから王座戴冠の可能性は低いと言われてきた。しかし、ミライサクの間に生じたギスギスは2人にとっては大チャンス。一気に勝率が上がったと言える。
王座の行方だけでなく、リアルで生々しい人間関係の行方にも注目していきたい。