19歳の史上最年少戴冠ならず!軽量級王座の次期挑戦者はデビュー戦の新人に!

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 7日、東京都・後楽園ホールにて『MARIGOLD Fantastic Adventure2024』が開催。翔月なつみがビクトリア弓月との死闘を経てスーパーフライ級王座の初防衛を果たした。

 今年7月13日、翔月はスーパーフライ級王座(※55kg以下の軽量級王座)の初代王者決定トーナメントを制して両国国技館で11年ぶりに王座戴冠。同王座の王者として強いプライドを持つ翔月は挑戦を希望する若手たちを一蹴してきたが、『DREAM✴STAR GP 2024』にてキャリア約10ヶ月のビクトリア弓月を相手に15分フルタイムドローに終わり仕留めきることが出来なかった。
 その後、弓月は当然スーパーフライ級王座へ挑戦を表明。翔月が受けて立つ姿勢を見せたため、王座戴冠から約3ヶ月経っての初防衛戦が決定された。

 同王座戦は30分1本勝負で行われることとなっていたが、会見に出席した弓月は15分で勝ち切ることが出来なかった悔しさからか15分1本勝負に変更することを要求。
 翔月はこれを快諾するが、ふと気になったのか「ところで弓月、お前今何キロだ?」と問うと、弓月は少し顔をしかめながら「……56だよ!」と回答。

 翔月は「おい?!55kgじゃねーじゃねーかお前?!これ55kg以下なんだよ!挑戦出来ねーよ!」とブチ切れ。売り言葉に買い言葉の口論が続き、弓月は必ず55kg以下に落として当日計量に応じるとまで主張。

 そうとなれば、当然気になるのは体重オーバーした際のペナルティ。
 これについて問われたロッシー小川代表は「これはねぇ、まあ、チャンピオンが体重オーバーしたらベルト返上。挑戦者がオーバーした場合はノンタイトル」と回答。記者から「仮に王者が体重超過した場合に弓月選手に王座戴冠のチャンスが無くなるのはあんまりでは?」と突っ込まれると、弓月は「ホントですよ!……ホントですよ!」と悲痛な叫び。
 これを受けたロッシーは「う~ん、(その場合に弓月が勝ったら)暫定王者ってことで」とフレキシブルな対応を見せた。

 RIZINを始めとして総合格闘技界では計量の際の体重超過問題が大きくクローズアップされており、プロレス界にもその流行りがやってきてしまった様子。
 プロレス界で王座戦前の計量が行われることは極めて稀だが、この日は大会開始から約2時間半前に計量が実施。翔月が52.45kg、弓月が52.85kgと両者余裕でクリアし、無事にタイトルマッチが行われることになった。


 試合は序盤から弓月が宣言していた通り目まぐるしいハイスピードな展開となり、スワンダイブ式トルニージョといった新技も解禁して一気に攻める。
 翔月もコーナーから場外へ飛び込むダイビング・ダブルニーアタックと大技を見せて得意の膝蹴り連打で畳み掛けていくが、弓月も強烈な払い腰や胴絞めスリーパーホールドといった柔道殺法で対抗。
 最終盤には異様な勝率を誇る翔月の怒涛の丸め込み技連発が繰り出される。無尽蔵のスタミナを持つ弓月がすべて返してランニング・エルボーを叩き込む意地を見せるが、翔月がハイキックで側頭部を撃ち抜いて髪を掴みながらの強引な丸め込みへ。カウントが叩かれる中で15分フルタイムドローを告げるゴングが鳴り、2人の闘いはまたも決着が付かなかった。

 王座規定により初防衛が決まるも、翔月は浮かない顔。キャリア11ヶ月でここまで戦える弓月のポテンシャルを称えつつ、王座をかけての再戦を誓った。


 そこへ、謎のマスクウーマンが突然登場。華麗な回転リングインから猫のような身軽さでリングに飛び乗り、自らをHUMMING BIRD(ハミングバード)と名乗ってスーパーフライ級王座へ挑戦を表明。10月24日の後楽園ホール大会にて両者の王座戦が決定した。
 大会後に風香APがSNS上で「デビュー戦でタイトルマッチ」と発言していることから、HUMMING BIRDは既存の選手が姿を変えて現れたのではなく新人であることが示唆されている。新勢力も加わったスーパーフライ級王座戦線はさらに過熱していく。

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