「全日本プロレスの未来はずっと明るいぞ」身長200cmの逸材・綾部蓮が王道トーナメントを制して頂に立つ!世代交代に成功したゼンニチが20代の力で驀進!

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 22日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『第11回 王道トーナメント【準決勝・優勝決定戦】』が開催。綾部蓮が王道トーナメント初優勝を果たした。

 王道トーナメントとは、オープン選手権の流れを汲んだ全日本プロレスのシングルトーナメント戦。春の風物詩であるチャンピオン・カーニバルと並んでシングル戦線の今後を占う重要なイベントとなっており、今年は16選手が出場している。

 今年の王道トーナメントは新世代の台頭が目立った。
 全日本のアイコンであり2度の優勝経験を持つ宮原健斗のベスト4進出は順当と言えるが、【SAITO BROTHERS】斉藤レイ、【ELPIDA】の本田竜輝、綾部蓮という新世代がなみいる競合を制して準決勝まで勝ち残った。

宮原健斗vs本田竜輝の準決勝では、序盤の場外戦を制した本田がスパインバスターやスピアーなどのパワー殺法で圧倒。宮原がエプロン上でのパイルドライバーで逆転の糸口を掴み、ブラックアウトを連打。宮原が決めにかかったところへ本田がカウンターのラリアットを叩き込み、必殺のファイナルベント(※変形トルネードボム)で勝利を飾った。

斉藤レイvs綾部蓮の準決勝では、200cmの綾部と192cmのレイのド迫力の肉弾戦で会場は大興奮。パワーではレイが勝るも、驚異的なリーチを持つ綾部がビッグブーツを中心に蹴り技で圧倒。レイがラリアットでチャンスを掴んでパワーボムを狙うも、脱出した綾部が高さ抜群のドロップキックで顔面をぶち抜いてアイアン・メイデン(※チキンウイング式ドラゴンスリーパー)でギブアップを奪った。


 決勝戦は、24歳の本田と27歳の綾部という若い2人によって争われることに。
 打撃戦ではリーチで勝る綾部が優勢も、本田は場外戦を交えたラフファイトやパワー殺法で優勢。綾部はランニング・ネックブリーカー・ドロップやアイアン・メイデンなどで首へのダメージを集中させていくが、本田がエプロンへのジャーマンを決めて一発逆転。さらに本田はラリアットを連打して試合を決めに行くが、綾部はカウンターのドロップキック一閃。
 最後は綾部がフルネルソン・ボム、ドラゴン・スープレックス・ホールド、デスルーレット(※旋回式みちのくドライバーII)と大技で畳み掛けて3カウントを奪った。

 マイクを取った綾部は「宣言通り、王道トーナメントの頂(いただき)に立った。確かに最高だ、ただ!次に獲りに行かなければならないものがあるよな?」と解説席に座っていた現三冠ヘビー級王者・青柳優馬をリングに呼び出して挑戦表明。

 これを受けた青柳は「次の10月22日、場所は同じここ後楽園ホールで、受けてやろうじゃないの」とベルトを掲げながら王座戦の日程まで決めるが、綾部はこれに不満顔。
 綾部が「その偉そうな上から目線はなんなんだ?お前は王道トーナメントで8年連続で1回戦負けだよな?そのトーナメント俺は優勝してんだ。上から偉そうにもの言ってんじゃねーぞ」と口撃すると、青柳は途端にへりくだって「綾部さん、来月の10月22日、こちらの後楽園ホール大会にて、1回戦敗退したこの愚かな私めが持つ三冠のベルトに挑戦していただけないでしょうか?」と言い直す。
 綾部が「いいでしょう。青柳優馬、よく言えました」と青柳の頭を撫でると、青柳は「今日はこのぐらいで勘弁しといてやる」と捨て台詞を残して足早にリングを去った。

 綾部は1,473人(札止め)が集まった会場を見渡し、「こうやって、たくさんお客さんが来て、全日本プロレスいい感じだよね?ただ安心しろ!今後もこの全日本プロレスの未来はずっと明るいぞ?なぜなら!この俺、綾部蓮がいるからだ。王道トーナメントの頂に立ち、次に三冠のベルトを取る。すなわち、全日本プロレス、はるか高き頂に立つ男は!この俺!綾部蓮だ!」と叫んで堂々と大会を締めた。

 綾部は2020年9月にTAKAみちのく率いるJUST TAP OUT(現:JTO)でデビューし、200cmの身長を武器に活躍して話題をさらう。全日本にも石川修司のパートナーとして継続参戦を続けてきたが、自ら入団を直訴して今年3月に全日本所属に。現在は20代の未来ある選手たちが集ったユニット【ELPIDA】の中核を担っている。
 キャリア10年未満の選手たちが中心となって盛り上げ続けている全日本は、これからさらなる黄金期を迎えていくだろう。

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