双子の元大相撲力士レスラーが三冠王者を倒してタッグ王座防衛!「俺たちがタッグのナンバーワンってことだ!」
14日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『新春ジャイアントシリーズ2024 ~渕正信デビュー50周年&70歳バースデー記念大会~』が開催。【SAITO BROTHERS】斉藤ジュン&斉藤レイが世界タッグ王座の3度目の防衛に成功した。
世界タッグの絶対王者と化しつつある斉藤ジュン&斉藤レイはGLEATのタッグ王座であるG-INFINITY王座も保持し、最多防衛回数記録を更新中。さらに地元・ミヤギテレビの『OH!バンデス』の1コーナーである『TAXIめし リターンズ』のレポーターに兄弟揃って抜擢されお茶の間の人気者になるなどプロレス界をDOOMしつつある。
今回SAITO BROTHERSの世界タッグに挑戦したのは、全日本プロレスの年末の風物詩である世界最強タッグ決定リーグ戦で優勝を果たした中嶋勝彦&大森北斗の異色タッグ。
最強タッグリーグでは中嶋&北斗に土をつけられている他、挑戦者組が勝利すれば中嶋が三冠王座と合わせた五冠王となってしまうため、SAITO BROTHERSにとっては様々な意味で負けられない闘いとなった。
試合はSAITO BROTHERSの奇襲から場外乱闘となる中でゴングが鳴り、終始王者組が圧倒。
中嶋が捕まる展開が続き、北斗も体格差に怯まず吶喊して1vs2の闘いを挑むが力及ばず。レイをナルシストロックで捕らえてあわやレフェリーストップという場面こそ作るものの、終盤にはダブルインパクトを被弾してKO状態に。
孤軍奮闘の中嶋がレイにサッカーボールキック連打からの顔面蹴りを決め、ノーザンライト・ボムを狙うも失敗。ジュンのチョークスラムからレイのボディプレス、斉藤いぎなりスマッシュ(※ダブルのチョークスラム)が炸裂し、最後はレイがアッパー掌底を中嶋の喉元に叩き込んで3カウントを奪った。
これでSAITO BROTHERSは3度目の防衛。
レイが「おい、中嶋!俺たちSAITO BROTHERSが勝ったぜ!フォーーーッ!誰が来ても俺たちSAITO BROTHERSが防衛を続けてやる!楽しみにしてろ!DOOM!」と叫んで気持ちよく締める。
しかし、直後に意識朦朧の中嶋がマイクを取って「今、全日本プロレス、そしてファンのみんなも不安だろ?プロレスのジャイアント神様からお告げがあったよ。どうやら今この全日本に不穏な空気が流れ始めてる。なぜか知ってるか?どうやら、他社からの引き抜き、そしてクーデターが起きようとしている。今不安定なこの全日本、契約書もまだ出されてない選手もいるみたいだ。本当かどうかはわからない」とあまりにも不穏なマイクで場内をざわつかせたため、三冠王者から直接勝利してのSAITO BROTHERSの防衛劇のインパクトがかすんでしまう形となった。
バックステージに戻ると、レイは「勝ったぜ!あの中嶋勝彦を倒して、大森北斗組をぶっ倒してやったぜ!あいつらは最強タッグ優勝したりしてるかもしれねぇが、その二人をぶっ倒して俺たちがタッグのナンバーワンってことだ。フォー!」と雄たけび。
ジュンは「しっかり借りを返したぜ。今の勢いだったら誰が来ても絶対に防衛する。他に誰かやりたいヤツはいるか?」と不敵な笑み。
SAITO BROTHERSは今月21日のGLEAT大阪大会にて河上隆一&大門寺崇を相手にG-INFINITY王座の10度目の防衛戦を控えている。また安齊勇馬と本田竜輝のNew Period (ニューピリオド)が27日の全日本プロレス・エスフォルタアリーナ八王子メインアリーナ大会での世界タッグ挑戦を表明。
この無敵のタッグ二冠王を打ち破ることができる選手は今後現れるのか。SAITO BROTHERSの今後の防衛ロードからも目が離せない。