“耳性めまい”で欠場していた諏訪魔が待望の復帰!“明るく楽しいプロレス”で前座を盛り上げる
22日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『第11回 王道トーナメント【準決勝・優勝決定戦】』が開催。耳性めまいで欠場していた諏訪魔が約1ヶ月ぶりの復帰を果たした。
最近の諏訪魔は鈴木秀樹とのタッグ【バカバカコンビ】で活躍しており、お茶目な諏訪魔を秀樹が「バカ!」と罵りながらの夫婦漫才が名物となりつつある。
諏訪魔は8月末に耳性めまいの症状が出たことによって欠場に入り、出場を予定していた王道トーナメントも無念の不参加となってしまった。
諏訪魔の欠場をいいことに、秀樹は続々とプロレス界の“バカ”たちを勝手に仲間へと引き入れ、【バカの時代】としてユニットのような形を為して既成事実化。
11月9日から開幕する世界最強タッグ決定リーグ戦にも【バカの時代】の所属として諏訪魔&鈴木秀樹、青柳優馬&阿部史典、佐藤光留&宮本裕向の3組が出場することが発表されるなど、いつの間にか一大勢力が誕生していた形となる。
諏訪魔の復帰戦は、諏訪魔&鈴木秀樹&デイビーボーイ・スミスJr.vs青柳優馬&船木誠勝&安齊勇馬の6人タッグマッチで実施。諏訪魔組の相手には現王者を含む三冠ヘビー級王座戴冠経験者が揃う豪華な顔ぶれとなった。
この日、秀樹は諏訪魔のショートタイツを勝手に持ち出して着用。試合中も執拗に「投げるぞオイッ!」のポーズを取り続けたり、自分のことを諏訪魔に“諏訪魔”と呼ばせたりと全力でおちょくっていく。青柳も諏訪魔のピンチに「めまい起こしてるぞ!めまい!」と野次るなど皆で諏訪魔をいじり倒す。
苛立つ諏訪魔がお手本の「投げるぞオイッ!」を秀樹に見せつけるが、ラストライドは成功せずショルダースルーで切り返されるなどいいところを見せることは出来ず。試合はスミスが船木にブルドッグ・ボムを決めて終わらせた。
試合後も執拗に「投げるぞオイッ!」のポーズを取り続ける秀樹に諏訪魔がブチ切れて内輪揉め。秀樹のドロップキックをスカした諏訪魔が襲いかかるも、秀樹はさっさと逃げていった。
バックステージに戻った諏訪魔が「皆さんお待たせしました。ご心配おかけしました。大事に至らなくて良かった」と挨拶をしていると、遠巻きに眺めていた秀樹が「大事に至れよ!大事に至ってから休めよ!知覚過敏野郎!バカ知覚過敏!仮病で休みやがってコノヤロー!」などとひっきりなしに野次を飛ばし続ける。
怒った諏訪魔が秀樹との舌戦を展開も、口で秀樹に勝てるわけもなし。秀樹は言うだけ言って去っていき、残された諏訪魔は「勝手にバカを集めてユニットにして。俺、全然見てないしね?よくわからない。勝手なことやらないでくれよ。どうせまた俺の前に見せてくるんだろうからよ。まああとは鈴木秀樹が勝手に好きなようにやればいいよ。ただ認めないよ、俺は。バカの時代っていうのは。もう十分だ。これ以上バカはいらねーよ。俺と鈴木秀樹だけで十分だろ」とぼやいた。
すっかりコミカルな役回りが板についている諏訪魔だが、全日本では“明るく楽しいプロレス”で前座戦線を温める役目はジャイアント馬場さんも務めた名誉あるポジション。諏訪魔も若手に未来を託していくのか、まだまだ最前線でタイトルを狙い続けていくのか。今後の諏訪魔からも目が離せない。