【試合詳細】9・21 マリーゴールド盛岡大会 MIRAIvsビクトリア弓月 Sareee vs 田中きずな 天麗皇希vs野崎渚 桜井麻衣vsCHIAKI 林下詩美&青野未来vs翔月なつみ&松井珠紗 後藤智香&石川奈青&南小桃vsボジラ&マイラ・グレース

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『DREAM✴STAR GP2024』
日程:2024年9月21日(土)
開始:13:00
会場:岩手県・盛岡市体育館
観衆:365人

▼ハンディキャップマッチ 15分1本勝負
○後藤智香/石川奈青/南小桃
6分36秒 GCS→エビ固め
ボジラ/●マイラ・グレース

▼タッグマッチ 15分1本勝負
○林下詩美/青野未来
8分11秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
[翔松タッグ]翔月なつみ/●松井珠紗

▼STARリーグ公式戦 15分1本勝負
○桜井麻衣【4勝1敗=8点】
7分30秒 STF
●CHIAKI【1勝4敗=2点】

▼DREAMリーグ公式戦 15分1本勝負
○天麗皇希【4勝1敗=8点】
9分0秒 ビッグブーツ→エビ固め
●野崎渚(フリー)【2勝2敗1分=5点】

▼STARリーグ公式戦 15分1本勝負
○Sareee(フリー)【4勝0敗1分=9点】
9分48秒 裏投げ→体固め
●田中きずな【0勝5敗=0点】

▼DREAMリーグ公式戦 15分1本勝負
○MIRAI【3勝1敗1分=7点】
9分17秒 ミラマーレ
●ビクトリア弓月【1勝3敗1分=3点】

岩手凱旋勝利を果たしたMIRAIがプロレスラーを目指す子どもに夢のバトンをつなぐ!きずなが憧れのSareeeに真っ向勝負で玉砕!皇希が野崎に蹴り勝って殊勲の勝利!

オープニング


 大会開始前には、林下詩美&MIRAIによってリング上でちびっこプロレス教室が開催。
 その後は宮古市長・山本正德氏、盛岡市長・内舘茂氏が参加のセレモニーが実施。宮古市長はMIRAIに、盛岡市長は詩美にそれぞれ花束を贈呈。ロッシー小川代表には両市長より名産のお土産が贈られた。

第1試合


 石川が「ボジラ、カモン!」と挑発し、石川とボジラの対面でゴング。
 石川が元気にコールを煽っていく中、ボジラが遥か高みから手4つを求める。石川はジャンプしても届かなかったため、後藤&小桃をやぐらにして乗っかり身長で上回る。ボジラは付き合うこと無く石川を引っこ抜いて放り捨て、後藤&小桃にダブルラリアット。
 ボジラは石川に前落としからセントーン。さらにロープに飛ぶが、後藤&小桃がエプロンから捕獲。石川がロープに飛ぶとマイラがエプロンから捕獲。お見合い状態となるが、ボジラが拘束を振り切って突っ込み、石川に串刺しスプラッシュ。さらに頭頂部からぶっ刺すカナディアン・パイルドライバーを見舞うも、石川は回転エビ固めからドロップキックで反撃。両者タッチ。
 小桃とマイラの対面。マイラが小桃のエルボーをかわしてエルボー、ローキック、ソバット、水面蹴り、低空ドロップキックと得意のコンボ。さらにツイスト・アンド・シャウトからフィッシャーマンを狙うが、小桃がスモールパッケージで切り返し、さらにスクールボーイ、トルネード・クラッチと翻弄してドロップキック。後藤にタッチ。
 後藤はマイラに串刺しヒップアタックを見舞っていくが、かわしたマイラが貫通ドロップキックで反撃。後藤は「ナメんな!」とラリアットでなぎ倒してからボジラに向かって「パワーーーッッ!!」と威嚇。
後藤はマイラをジャイアント・スイングで回し始めるが、ボジラがマイラを引っこ抜いて救出し、マイラを武器のように扱って後藤をぶん殴った上でマイラを後藤の上に投げ落とす。小桃がカットに来るも、ボジラは石川をボディスラムでマイラ&後藤の上に投げ落とす。さらに小桃がカットに来るも、ボジラはキャッチしてジャイアント・スイングでぶん回しながら後藤&石川に投げつける。
 マイラは後藤に串刺しエルボーからバックドロップ。さらに「オワリ!」とみちのくドライバーIIで突き刺すも石川&小桃がカット。マイラが小桃を、ボジラが石川を同時にハリケーン・ドライバーで突き刺す競演を狙うも、2人は暴れて着地しタックルを同士討ちさせた上でボジラを場外に落とす。
 マイラは後藤のラリアットを防いだ上でソバットを放ってロープに飛ぶが、キャッチした後藤がGCSで叩きつけて3カウントを奪った。

 試合後、怒り狂ったボジラが3人を相手に1人で無双。3人は試合に勝って勝負に負けた形となった。

第2試合


 8月の新木場大会で松井が提唱した“翔松タッグ”がついに実現。
 青野と松井の対面でゴング。青野がロックアップでの力比べで圧勝。松井がスピーディなロープワークで翻弄していくも、青野がカウンターのドロップキック。さらにラリアットを狙うが、松井がかわしてカニバサミで倒し、翔月がエプロンからキックを見舞って援護。松井が青野をブレーンバスターで叩きつけて翔月にタッチ。
 翔月は青野にランニングニーを叩き込み、青野のラリアットを巻き込んで脇固め。極まり切る前に青野がロープへ逃れる。翔月は串刺しダブルニーアタックを放つが、かわした青野が串刺しドロップキックを狙う。松井が飛び込んできて横からドロップキックで青野をふっ飛ばし、翔月&松井がロープに飛ぶも、詩美が飛び込んできて青野とショルダータックルの競演。
 青野は翔月にハイキックを放っていくが、読み切った翔月がキャッチしてフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。さらにロープに飛ぶが、青野がその場式の変形パワースラムからサッカーボールキックを叩き込んで詩美にタッチ。
 詩美は翔月に串刺しバックエルボーからドロップキック。翔月は飛びついて胴絞めフロントネックロック。詩美がブレーンバスターで切り返そうとするも、翔月は持ち上げられた反動を活かした急角度DDTで突き刺すさらなる切り返しを見せて松井にタッチ。
 松井は翔月とともに詩美に向かっていき、翔月の延髄切りから松井の串刺しジャンピングニー。さらに翔月が串刺しランニング・ダブルニーを見舞い、松井がミサイルキックを狙う。しかし、詩美が下から担ぎ上げてバックフリップで切り返し、スライディング・ラリアット。さらにジャーマン・スープレックスを狙うが、松井がカサドーラ・フットスタンプで切り返し、ブサイク・ニーで追撃。松井はコーナーに上ってミサイルキックを叩き込み、ウラカン・ラナを狙うも詩美がホップアップして地対空エルボー。
 詩美は松井をコウモリ吊り落としで叩きつけ、青野とのサンドイッチ式ラリアット、サンドイッチ式スライディング・ラリアットと連携攻撃で畳み掛け、アルゼンチン・バックブリーカー。松井が着地してマ・ツイカワイストラルも、青野がカット。救援に来た翔月にハイキックを見舞って勝負を詩美に託す。
 松井が詩美に突っ込んでいくも、詩美がカウンターのラリアット。さらに詩美がジャーマン・スープレックスを狙うと、松井は回転エビ固めで切り返す。詩美はそれでもクラッチを切らず、ぶっこ抜いてのジャーマン・スープレックス・ホールドで3カウントを奪った。

 試合後にはDREAM✴STAR GPの入場式が行われ、全選手を代表して桜井麻衣が挨拶を行った。

桜井「盛岡大会にお越しの庶民の皆様、ごきげんよう!本日はこんな大雨の中ご来場いただき誠にありがとうございます!そして今回初の盛岡大会を開催するにあたって、地元の有志の皆さんがご協力してくださって、盛岡市内の福祉施設のお子様たちをご招待いただきました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございます!そして、このシングルのリーグ戦、DREAM✴STAR GPは間もなく佳境に入りますが、選手1人1人が最後まで諦めず熱い戦いを繰り広げますので、皆様どうぞたくさんの応援を宜しくお願い致します!」

第3試合


 桜井が入場し、ロープに腰掛けてポーズを決めている最中にCHIAKIが背後から奇襲。場外乱闘となる中でゴングが鳴る。
 CHIAKIは桜井をリング鉄柱に叩きつけたり、観客席の中へとぶん投げたり、イスで殴打した上でイスの山へボディスラムで投げつけたりと大暴れ。先にリングに戻って余裕の寝転びポーズを見せるが、怒りに震えた桜井がリングへと戻って来る。
 CHIAKIは反撃の余地を与えず顔面ウォッシュを放っていくが、桜井がかわしてロープを使ったニーロック。さらにヒザ裏へのストンピング連打からエルボードロップ。桜井はCHIAKIの顔面を何度もコーナーに打ち付け、「お返しだ!」と顔面ウォッシュ。さらに串刺し攻撃を狙うが、CHIAKIがレフェリーを盾にして隙を作り、桜井をイスで殴打。さらに桜井の顔面をイスにセットした上でドロップキックを見舞う。
 CHIAKIは「よくもやったなコノヤロー!」と顔面ウォッシュ。さらにロープにくくりつけた上でペットボトルの水を頭からぶっかけて恥辱を与える。さらにCHIAKIはサミングからのスモールパッケージ、ドロップキックと連撃し、マウントを取りながら「どーしたコラ」と小刻みにビンタを見舞ってからアイアンクロー。そのままアイアンクロー・スラムを狙うが、桜井がDDTで切り返してシャイニング・ケンカキック。

 桜井は後頭部へのエルボー連打から足を使ったファイナルカット。さらに庶民征伐からレッグラリアート、ランニング・ビッグブーツと連撃。ロープに飛ぶも、CHIAKIがスピアーを突き刺してアルゼンチン・バックブリーカー。これを桜井が逆打ちで切り返してシャイニング・ケンカキック。さらにSTFに捕らえるとCHIAKIは無念のタップ。

<試合後コメント>
桜井麻衣
「初の盛岡大会、ありがとうございました~♪リーグ戦、これで勝ち点8!よっしゃあ!この調子で優勝目指して頑張ります!あとCHIAKI、なんか最近試合見ててなんちゃってヒールかなって思ってたんですけど、今日はちょっとスゴい予想以上のCHIAKIが見れたよ。なにあの、水ぶっかけられたの。私を挑発したつもり?まだまだ足りないんじゃないのかな?これからアンタのことはすごく気になってるからまた闘えるの楽しみにしてるよ」

CHIAKI
「……今日は、桜井麻衣。前にも闘ったことがあって、そんときもSTF。……チッ。それでギブアップ。そして今回も……まあ、アイツのパワーが前よりも強くなってるってのも身に染みて感じたし。だけど、なんだ?入場とかで調子乗ってあんなことやってたら襲われるに決まってんだろオイ。浮かれてんのもいいかげんにしろよ、桜井麻衣。今度は俺が勝つから。首洗って待っとけ。またな」

第4試合


 ゴングが鳴るなり2人とも突っ込んで同時にビッグブーツ。そのまま互いに得意とするビッグブーツで顔面を蹴り合っていき、打ち勝った野崎がコーナーでマシンガン・ダブルチョップ。さらに野崎が串刺しビッグブーツからブレーンバスター、スリーパーホールドからビッグブーツと連撃。さらにおしゃれキックを狙うが、皇希はかわしてビッグブーツ。
エプロン上でのビッグブーツ合戦が展開され、強烈な一撃で場外にふっ飛ばした野崎が「邪魔しやがって!」とエプロンを使ったおしゃれキック。さらにランニング・ダブルニーアタックからスリーパーホールド、ドルミルと見舞って決めにかかるが、皇希はなんとかロープに足をかける。
 野崎はビールマンキックで腹を蹴り上げてからコーナーに上るが、皇希が地対空ビッグブーツで場外へと蹴落とす。皇希は場外でもビッグブーツを連打。野崎はサイドキックで切り返して観客席へと投げ込み、観客から奪った傘で殴打。さらにランニング・ビッグブーツを放つが、キャッチした皇希が場外パワースラム。
 皇希はリングに戻してジャンピング・ビッグブートを連打。さらに小股すくいスープレックスからアメジスト・バタフライを投下も、野崎が回避して自爆させ側頭部へトラースキック。さらにノアール・ランサーを叩き込んでカバーも、皇希が下からスモールパッケージ。
 野崎は皇希のビッグブーツをかわしてザキゴェを叩き込み、ノアール・ランサー・ハイを発射。かわした皇希がジャンピング・ビッグブーツを叩き込んで3カウントを奪った。

 野崎はカウント2で返したと主張してレフェリーに詰め寄って猛抗議。セコンド陣に引き剥がされると、腹いせに皇希の顔面を何度も踏みつけてから荒々しく退場していった。

<試合後コメント>
天麗皇希
「リーグ戦、残り3戦でまた私が勝ちました!野崎渚、ぶっちゃけ何度もブーツの当たり合いでずっと自分が負けてて、今日もずっと押されっぱなして。ちょっと自分的にはちょっと消化不良が残る試合になってしまったんですけど、でも私の……私の!ブーツで野崎渚から3獲ったんで、これで私も勝ち点8点。優勝もしっかりと見えてきたと思います。それから、次、週明けの月曜日、後藤智香。ずっとタッグでやって来て、アイツまだ勝ち点0。1回も勝ってない。引き分けもしてない。そんな奴に今ここで私が負けるわけには行かないんで。タッグパートナーとして私の今持てる全力でぶつかりに行くんで。後藤智香!お前も全力で私にぶつかってこい!以上!」

野崎渚
「おい!ホントに3だったか今の?!おい!レフェリー!パンチさん!おかしいだろ!絶対アレ返してたよ私!ムカつくな。スゲー腹立つよ。天麗皇希、ハッキリ言ってチョー余裕で勝つと思ってたから。なんだろうなあ、ホントに!アイツ、ムカつくムカつくムカつくホントに!今すぐまた試合組めコラ。またやってやるよ」

第5試合


 試合前にきずなが「よろしくお願いします!」と握手を求めると、Sareeeも快く応じる。しかし、きずなはその手を引き寄せながらエルボー連打。
 慌ててゴングが鳴らされる中、きずなはロープに飛んでドロップキックを4連打。倒れず耐えたSareeeが「ナメんじゃねーぞ!」とお返しのドロップキック4連打を叩き込み、ヘアホイップでコーナーに叩きつけて顔面を踏みつける。さらにボディスラムから逆エビ固め。きずなが一旦ロープに逃れてもリング中央に引き戻して両腕を取りながらのダブルレッグロックと容赦無し。
なんとかロープに逃れたきずながエルボーを連打し、「ナメんな!」とジャンピング・ネックブリーカー。Sareeeはすぐに起き上がってエルボーでふっ飛ばし、ボディスラムからカバー。きずなはブリッジで抜けてロープに飛び、ランニングニーからマウントエルボーを連打。Sareeeは「ナメんな!」とひっくり返してマウントエルボー連打でお返し。きずなは雄叫びを上げながら起き上がってエルボーを連打も、Sareeeは余裕の表情で受け切って「そんなもんか!」と強烈な一撃で吹っ飛ばしていく。さらにSareeeがランニング・エルボーを発射も、きずながキャッチして脇固め。これは位置が悪くすぐにブレイクされてしまう。
 きずなはコーナーに上ってミサイルキック。さらにフィッシャーマンズ・スープレックスを狙うが、Sareeeがぶっこ抜いてブレーンバスター。Sareeeがコーナーに上ってミサイルキックからダイビング・フットスタンプを狙うが、きずなが追いすがってヘッドバッドからデッドリードライブ、フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドと猛攻。
 きずなはエルボー連打からロープに飛ぶが、Sareeeは「残念でした!」と追走ドロップキックから顔面を貫くドロップキック。さらに「頑張りましたぁ~!」とフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドもカウントは2。ならばとSareeeは裏投げを狙うが、きずなは回転エビ固めで切り返し、Re:Dreamを決めるが3カウントは奪えず。きずなは飛びつき式の三角絞めで捕らえるが、これもすぐロープに逃げられてしまう。
 きずなが引き起こすと、Sareeeはソバットを顔面に突き刺し、エルボーでなぎ倒してから裏投げで頭頂部からぶっ刺して3カウントを奪った。

 試合後、Sareeeはきずなの頭を撫でて健闘を称えてから退場していった。

<試合後コメント>
Sareee
「今日はリーグ戦、5戦目ということで。私がなんと今STARリーグの中で1位ということで。勝ち点9点ですかね。このまま必ず私は優勝します。そして田中きずなとは初シングルだったんですけども、中々いいんじゃないですか?まだまだ、まだまだまだキャリアも浅いですし、敵わない部分があったとしても、その気持ち。『絶対負けてたまるか!』っていう気持ちが私は一番闘いの中で大事だと思っているので。この環境に、いい環境だったとしても、本当に甘えること無く、自分を追い込めるのは自分しかいないんで。そこをきずなには甘えずにどんどんどんどん、大変な方、誰もやりたくない方の道を自分で行って、そして女子プロレス界、そしてマリーゴールドのトップに立つような選手に私はなってもらいたいと思うし、応援してますよ。陰ながらですけど」

田中きずな
「……私は昔からずっとずっとSareeeさんに憧れていて、Sareeeさんのようなプロレスラーになりたいとずっと思っていて。でもマリーゴールドに移籍して、今この団体の頂点にいるのがSareeeさんで。こんなまだまだ結果も残せてないのに言っちゃダメかもしれないけど、私は本当に本気でこの団体で1番になりたいから。そのためにはSareeeさんは絶対に倒さないといけないし、だから、いつまでも憧れてちゃダメだなって思って、今日は憧れの気持ちは捨てて、勝つって気持ちだけで臨んだんですけど、やっぱりまだまだ敵いませんでした。でも、でも今日Sareeeさんと試合をして、メチャクチャ悔しいけど、もっともっともっとまたプロレスが大好きになりました!だから、これからも諦めずに私はSareeeさんのような強い選手になって、いつかSareeeさんのことも追い越します!ありがとうございました!」

第6試合


 試合前に弓月が握手を求めると、MIRAIも「お願いします!」と快く応じる。
 ゴングが鳴ると、素早いバックの取り合いからヘッドロック、リストロックの奪い合い。互いにロープに飛んで攻撃をかわし合う中、弓月がドロップキックを見舞って先制。弓月はコーナー駆け上がり式フェイスクラッシャーを狙うが、MIRAIが「させるか!」と振り払ってロープを使ったアームロック。
 MIRAIが両手を広げて「来いよ」と余裕のアピールを見せると、弓月はエルボー連打。涼しい顔で受け切ったMIRAIが怒涛の逆水平チョップ連打を叩き込み、ロープに飛んでショルダータックル。さらにボディスラムからロープに振っていくが、弓月はヘッドシザーズ・ホイップからエプロンに出てロープ越しのトラースキック。さらに顔面への低空ドロップキックからコーナー駆け上がり式フェイスクラッシャー、フィッシャーマンズ・スクリュー、ダブルリスト・アームサルトと猛攻。
 弓月はロープに飛ぶが、MIRAIが素早くバックを取って担ぎ上げ、変形バックフリップ。さらにSSコロンビアwithミケーレからラリアットを放つが、これを絡め取った弓月がローリング・アロー。弓月はロープに飛ぶが、MIRAIがカウンターのラリアット。弓月は即座に跳ね起きて顔面へのドロップキックからスリーパーホールド。MIRAIが暴れてもしっかり組み付いて離さず、そのままロープに上ってぶら下げ式で絞首刑に。さらにMIRAIの顔面を貫くドロップキックから払い腰を3連撃。
 弓月は「終わり!」と変形ケツアル・コアトルを狙うが、クラッチを切ったMIRAIが脇固めから腕十字。弓月は上体を起こしてエビ固めで切り返してロープに飛ぶが、MIRAIが素早く背後に回ってバックドロップ。弓月は雄叫びを上げながら立ち上がるが、即座にMIRAIがラリアットを叩き込んで制圧。そのままミラマーレに捕らえて絞り上げると、弓月は無念のギブアップ。

MIRAI「……いってぇ。いてーよぉ。弓月、ちょっとやってない間にスゲースゲー成長したなあ!いやホントに弓月は、なんていうか……活きが良いよね。活きが。活きがメッチャ良い!スゴいスゴい良いと思うよ。ていうかさ、なんかこのベルトに興味あるって言ってたって聞いたけど、どうなの?弓月の気持ち、聞かせて?」

弓月「まずは、私、MIRAIさんと初めてのシングル。デビューしてまだ1度もシングルしたこと無くて、今日初めてシングルしたんですけど、久々に初めてのシングルで成長した姿を見せられて嬉しかった……って言うと思うなよ!私はなあ、こんな嬉しいとかで喜んで調子に乗れる女じゃねーんだよ。まだまだ伸び代しかない。まだまだ成長していく女なんだよ!で、そのツインスターのベルト、なんか昨日皇希に負けて、足元すくわれてたみたいな?大丈夫そうっすか?私、きずなとそのベルト狙ってるんですよ。だから、tWin toWerが挑戦するって決まってるかもしれないけど、次の挑戦者、ダメですか?挑戦受けてくれますよね?」

MIRAI「……そーなんだよね。昨日負けちゃったんだよね。すごい心の傷をえぐってくる後輩だ。クソッ。でもね、10月7日にこのベルトの防衛戦が決まってるんですけど、そんときはもう100倍返し、1000倍返ししてこのベルトをしっかりと守ります。だからこのベルト、弓月が挑戦するときに受けて立つのはミライサクだから。絶対に防衛するから。でも、受けるかどうかは、まあちょっと桜井麻衣に相談しないと。桜井麻衣に相談して、とりあえず10月7日に防衛して、桜井麻衣に相談して、そこから受けるか受けないか決めてあげます」

弓月「やっぱ、桜井麻衣がいないとなんも出来ないみたい?」

MIRAI「はい、カッチーーン!いいよ。いいよ。防衛して、受けてやるよ!それまでもっともっと強くなっててくださいね!(※弓月を小突いてからベルトを掲げると、弓月がベルトに手を伸ばす)触んな触んな!」

 MIRAIが弓月に退場を促すと、視殺戦を展開しながら弓月が去っていく。

MIRAI「改めて、もう1回言ってもいいですか?……皆さん、ただいま!ベルトを持って盛岡に、岩手に戻ってくることが出来ました。ありがとうございます!そして今、このシングルリーグ戦、自分は今日勝ったので、3勝1敗1引き分け。あと2戦残ってるんですけど、優勝圏内です。この2戦もしっかり勝って優勝して、この岩手にいい報告が出来るように頑張ります!今日ここに来てくださった皆さんの人生に、何か少しでも刺激や影響を与えられていたらとても嬉しいです。ということで、締めたいと思います。自分の『魂込めて!』の台詞のあとに、みんなで『マリーゴールド!』でお願いします。でも今日はせっかくちびっこたちが来てくれてるんだよね。えーと、誰が良いかな~?(※観客席に降りて1人の女児に手を差し伸べる)じゃあ、ちょっと手伝ってもらってもいいですか?(※2人でリングに戻って)よっしゃ!皆さん立ってください!じゃあ今日はMIRAIの代わりに魂込めてくれる子供を呼びました。お名前は?」
ゆりなちゃん「ゆりなです」
MIRAI「ゆりなちゃんが魂込めてくれます!じゃあ将来の夢を聞いておきましょう。将来の夢は!」
ゆりなちゃん「プロレスラー」
MIRAI「うおおおおッ!!このリングでもしかしたら闘うかもね!じゃあ、魂込めれる?皆さんいいですか?!行きます!」
ゆりなちゃん「魂込めて!」
MIRAI「マリーゴールド!ありがとうございました~!」

<試合後コメント>
MIRAI
「盛岡大会、ありがとうございました!しっかり勝って、自分は3勝1敗1引き分けであと残り2戦。2戦とも勝って絶対に優勝して、岩手にいい報告を出来るように頑張ります!そして弓月、弓月ね、ちょっと見ない間に、ちょっと見ない間に、ちょっと見ない間に……すごい成長してて正直ビックリしました。でも自分はこのリーグ戦、密かに弓月を警戒していたというか、恐れていたので今日勝ててちょっとホッとしてる部分もあり、弓月に活を入れられた部分もあり、このベルトを守らなきゃいけない理由がまた1つ増えました。10月7日、しっかりこのベルトを守りたいと思います。マリーゴールドを引っ張っていくのは、このMIRAIだ!ありがとうございました!」

ビクトリア弓月
「MIRAIさんの凱旋。この岩手県。そしてこのメインで私がMIRAIさんと闘えたこと、私は嬉しい……ホントは言いたくないですけど嬉しいですね。ずっと私はメインでやっていく、そういう人間になりたいと私は思っています。だから今日言われたMIRAIさんの言葉も嬉しいなんて私は言わないし、次やるときは必ず私が3獲ります。そして、ツインスターのベルト、きぃたんと挑戦させろよ?だから必ず防衛しろよ。ありがとうございました」

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