高橋奈七永ママの母性とパッションが爆発!不出来な娘をボロカスに言うも「お前をほっとけねーから」
24日、東京都・後楽園ホールにて『Marigold Fantastic Adventure 2024』が開催。高橋奈七永が石川奈青に世話を焼いた。
石川はデビュー前からの病気や怪我に苦しみ、様々な不運に見舞われながらも“プロレスラー”として生きることに強い誇りを持っている選手。泥水をすするどころか泥まみれになりながらもあがき続けるその姿を応援するファンは多く、マリーゴールド唯一の“全敗の女”であるにも関わらず会場人気は団体トップクラス。
しかし、リング上ではいいところ無しの石川は「隅っこの女」「踏み台」「雑草」「期待されてない女」「口だけ」「連敗」「泥水」「ただの当たり屋」「無様」「噛ませ犬」「スペ体質」「不遇」などと様々な罵倒を受けてきた。
そんな石川に“女子プロレス界の人間国宝”高橋奈七永が手を差し伸べ【パッション・シスターズ】を結成。しかし、突き抜けられないままの石川にブチ切れた奈七永が「いつ奮起するんだよオメーはよ!」と発破をかけ、ファンの声援に甘やかされている石川を猛批判。奈七永がパッション・シスターズ解散をほのめかしつつ一騎打ちを要求したため、石川は何度目かの崖っぷちに立たされていた。
同じ選手に2度のパッション注入マッチを行うのは異例中の異例。記者会見やSNSでは元気でもリング上では結果を出せないという「試合が始まるまでは一番面白い女」という汚名を返上出来るかどうかという正念場だった。
試合は互いに髪を掴み合ってのビンタの打ち合いに始まり、場外戦となっても向かい合わせにイスをセットし向かい合って座りながらビンタをバチバチと打ち合っていく。
石川は「ナメんなオラッ!」とマウントエルボー猛連打も、奈七永はビクともせずラリアットでなぎ倒し、マウントエルボー猛連打でお返ししてから「終わりだァーッ!」と石川の身体が“コ”の字に曲がるほどの急角度逆エビ固め。石川は獣のような唸り声をあげながらも這っていってロープを掴む。
自力で起き上がれない石川に対し、奈七永は容赦なく腹を蹴り上げてから無理矢理引き起こしてのショートレンジ・ラリアットを連打。石川もタチアガールなどの丸め込みで粘りを見せてリバースタイガー・ドライバーまで決めるが反撃はここまで。
奈七永がカウンターのラリアットで叩き伏せ、「石川ァーッ!」と絶叫しながらのヘッドバッドからバックドロップ。石川が自力で起き上がるのを待たずに髪を掴んで引き起こし、ショートレンジ・ラリアット。さらにロープに飛んでラリアットを叩き込んで3カウントを奪った。
奈七永が髪を掴んで引き起こすと、石川は下からビンタを猛連打。奈七永は「お前のパッションそんなもんかーッ!」と絶叫。石川は「パッション!パッション!パッショーン!」と吼えながらビンタを猛連打。奈七永は石川と肩を組み、2人で深々と頭を下げてからリングを後にした。
2人揃ってバックステージに戻って来るも、奈七永は荒ぶりながら「お前のパッションこんなもんなのかよッ!オイ!最後のつもりでやるっつっただろうがよ!『なんで私がこんな目にあわなきゃいけないんだ』って思ってねーか?!オイ!悲劇のヒロインいつまでやってんだよ!なんで私がこんなに『もっと出来んじゃねーの?』って言ってんのにお前は変わんねーんだよ!あぁ?!」と絶叫。石川が必死に反論するも奈七永が怒鳴りつけて黙らせる。
しかし「今日で石川の顔も見たくねーと思ったけどよ……なんか知らねーけどムカつくんだけどさ!ほっとけねーからオメーを。タッグ組むぞ、まだ。勝つまでやるぞ!勝つまでやるぞ!ムカつくなあ!ムカつくよ!ああムカつく!なんでこんなムカつくんだよ。それがまたムカつく!ムカつきにムカついて輪をかけてムカつくよオメーがよ!ちゃんと着いて来いよオイ!着いて来て追い抜かせよテメーコラ!」と石川を見捨てないことを宣言し、石川の髪を引っ張りながら退席。
手がかかって仕方ないのにどこかかわいく思え、苛立っても見捨てられずに世話を焼き続ける姿はまるで娘を育てる母親。石川が奈七永ママから独り立ちして親孝行できる日が来ることを信じたい。