【試合詳細】8・10 マリーゴールド川越大会 青野未来vsジュリア MIRAI&桜井麻衣&松井珠紗vs翔月なつみ&天麗皇希&後藤智香 高橋奈七永&林下詩美&石川奈青vs野崎渚&CHIAKI&ボジラビクトリア弓月vsマイラ・グレース 田中きずなvs南小桃
『MARIGOLD Summer Gold Shine 2024』
日程:2024年8月10日(土)
開始:13:00
会場:埼玉県・えすぽわ~る伊佐沼
観衆:355人
▼DREAM✴︎STAR出場権争奪マッチ 15分1本勝負
○田中きずな
7分28秒 Re:Dream
●南小桃
▼DREAM✴︎STAR出場権争奪マッチ 15分1本勝負
○ビクトリア弓月
7分10秒 半回転エビ固め
●マイラ・グレース
▼6人タッグマッチ 15分1本勝負
MIRAI/桜井麻衣/△松井珠紗
15分0秒 時間切れ引き分け
△翔月なつみ/天麗皇希/後藤智香
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
高橋奈七永/林下詩美/●石川奈青
13分24秒 ドリル・ア・ホール・パイルドライバー→片エビ固め
野崎渚(フリー)/CHIAKI/○ボジラ
▼ジュリア・カウントダウン&青野未来凱旋記念試合 20分1本勝負
△青野未来
20分0秒 時間切れ引き分け
△ジュリア
青野が地元凱旋試合でジュリアと激闘しマリーゴールドのエース宣言!奈七永が8・19後楽園に中島安里紗&Sareeeと対戦要求!ボジラが野崎&CHIAKIとチーム結成へ?!
オープニング
ゴスペル&コーラス集団goo-speの皆さんが川越凱旋を果たした青野未来への応援歌を熱唱。バーバラ亜紀さんも登場して皆で『川越ロマンティック』を歌い上げた。
大平ひかるリングアナによるカード発表の後に試合開始。
第1試合
試合前に小桃が握手を求めると、きずなも笑顔で応じる。しかし、小桃がその手を引き寄せてコーナーに叩きつけ串刺しドロップキックを見舞って奇襲。
慌ててゴングが鳴らされる中、小桃はさらにドロップキックを3連打。さらにロープに振っていくが、きずなはお返しのドロップキック5連打からヘアホイップ2連発。さらにボディスラムで叩きつける。
その後は足を止めてのエルボー合戦。連打で打ち勝った小桃がボディスラムからキャメルクラッチ、ドロップキック、変形DDT、腕固めと畳み掛けるもきずなはなんとかロープへ。小桃はロープを絡めたアームロックから腕へのドロップキックで追撃してロープに振るが、きずなは「ナメんな!」とジャンピング・ネックブリーカーから脇固め。小桃はこれを切り返して再び腕固め。きずなはロープに足をかける。
小桃はロープに振ってカサドーラからの腕十字。これをブレイクされると引き起こしていくが、きずなが飛びつき腕十字。小桃は必死のブレイク。
きずなはフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド3連発からロープに飛ぶが、小桃が引き込んでトルネード・クラッチ。さらにスクールボーイ、バックスライドと狙っていくが、きずながRe:Dreamで切り返して3カウントを奪った。
<試合後コメント>
田中きずな
「DREAM✴STAR GPの出場枠、勝ち取ることが出来ました!私、最初に出場メンバーが発表されたときにそこに入れなかったことがものすごく悔しくて、出場枠をかけて闘うって枠に入れられてしまったことがすごく悔しかったんですけど、だからこそ今日は絶対に勝たないと次のステージにも上がれないから、絶対勝つぞって気持ちで臨んで、ギリギリですけど勝つことが出来たので、本戦に出場できるということで、エースへの一歩を掴み取るために優勝だけを見ていきたいと思います。ありがとうございました」
南小桃
「きぃたんと2回目のシングル、私はまだダメダメ女ですけど、頑張るしか無いので1つ1つ頑張って。3度目にきぃたんに負けることがないように頑張りたいと思います」
第2試合
ゴングとともにマイラがランニング・ビッグブートを発射も、弓月がスライディングで回避。熾烈なロープワークの攻防を制して三角飛び式アームドラッグからのドロップキックで先制する。
弓月は「行くぞ!川越!」とロープ際での串刺しドロップキックからボディスラムを狙うが、前後開脚でかわしたマイラがソバット、ローキック、エルボー、低空ドロップキックと打撃コンボ。さらにスクールボーイで転がしてからのボーダーシティ・ストレッチも弓月はロープへ。
マイラはロープ際での串刺しヒップアタックを見舞い、コーナーに振って串刺しエルボーを発射。これをエプロンに逃れてかわした弓月がスワンダイブ式エルボースマッシュからのその場飛びムーンサルト・プレスと初披露の新技を連発。さらにダブルリスト・アームサルトを狙うが、振り払ったマイラがロープに飛んでフライング・ラリアット。
マイラが串刺しエルボースマッシュからバックドロップ。さらにコーナーへ上がってダイビング・ルー・テーズ・プレスを狙うが、弓月がデッドリードライブで投げ落としてフィッシャーマンズ・スクリュー。「まだだ!」とダブルリスト・アームサルトで叩きつけてロープに飛ぶが、マイラがカウンターのトラースキックからみちのくドライバーII。
マイラは「フィニッシュ!」とフォーファンク・クロスを狙うが、クラッチを切った弓月がローリング・アロー。マイラはこれを返してエルボー合戦へ引き込むが、弓月が打ち勝ってトラースキック。最後は名称未定の新技であるリバース・レッドアイで叩きつけて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
ビクトリア弓月
「DREAM✴STAR GP、出場権見事に獲得しました!必ずここで勝って、私にはこのDREAM✴STARっていうトーナメントで必ず勝ち上がってマリーゴールドのエースになるための第一歩を踏み出そうと思っているので、必ず勝利します。皆さん、私の優勝する姿を見届けてください。ありがとうございました!」
マイラ・グレース
「……なにを言ってほしいの?そうね、負けたわね、次のラウンドには進めないわね。日本でやるべきことをまだ私はできてないし、それが何なのかも分からない。でも、何かを変える必要がある」
第3試合
桜井と翔月の対面でゴング。
桜井がロックアップをスカして貴婦人ポーズ。苛ついた翔月が組み付いてリストの取り合い、ヘッドロックの攻防となるも桜井がパリ風おパラダイスロック。翔月を踏みつけながら観衆とともに「この庶民が!」と大合唱してMIRAIにタッチ。
MIRAIは身動きが取れない翔月の横に座って記念撮影。翔月が「なんだよ!なんかしろよ!」とキレる中で松井にタッチ。
松井はMIRAI&桜井とともに翔月へトリプル低空ドロップキック。そのまま3人でトレイン攻撃を見舞っていくが、松井のときだけ翔月がハイキックで迎撃しドロップキックでう追撃。翔月はボディスラムから脇固め。ロープの反動を使ったダブルニードロップ。ニーリフトを連打しながら後藤にタッチ。
後藤は松井をセカンドコーナーにセットし、串刺しヒップアタック。さらに松井の顔面にお尻を押し付けながら観衆に写真を取らせてから皇希にタッチ。
皇希はビッグブート、ボディスラムからの170cmプレス。ロープに振るも、松井がカサドーラ・フットスタンプで反撃して桜井にタッチ。
桜井はビッグブート、串刺しビッグブート、ドロップキックと連撃。引き起こして互いに顔面を蹴り合うビッグブート合戦へ。これを制した皇希がロープに飛ぶも、桜井がカウンターのビッグブートを顔面にクリーンヒットさせてMIRAIにタッチ。
MIRAIは串刺しバックエルボー連打から串刺しラリアット。さらに「魂込めて行くぞ!」とコーナーに上ってミサイルキック。続けてロープに飛ぶが、皇希がカウンターのドロップキック。後藤にタッチ。
後藤はMIRAIにジャイアント・スイングを狙うが、MIRAIは「ヤダ!ヤダーッ!」とロープにしがみついて断固拒否。仕方なく後藤がビッグブートを放つも、キャッチしたMIRAIが変形ドラゴンスクリューからカーブストンプ、低空ドロップキックと連撃。再びコーナーに上っていくが、翔月がMIRAIを妨害。後藤がMIRAIを下から担いでジャイアント・スイングで10回転ぶん回し、串刺しヒップアタック。2発目を狙うが、MIRAIがカニバサミで倒して「このケツが!」とお尻へサッカーボールキック。リバーススプラッシュ式セントーンからラリアットを狙ってロープに飛ぶが、エプロンから翔月がミドルキック。皇希がMIRAIをショルダータックルでふっ飛ばし、tWin toWerがダブルのリフトアップ式フェイスバスター。さらに2人で翔月をホップアップしてダブルニードロップを撃たせるという、The Royal時代の3人連携が久々に飛び出す。
後藤はリバース・パワーボムからカバーも桜井がカット。皇希が桜井をビッグブートで排除。松井がブサイク・ニーで皇希を排除。翔月が場外に放りだして松井を排除。後藤はMIRAIに510-Nを狙うが、MIRAIが着地。すかさず松井がダイビング・クロスボディを見舞ってアシストし、MIRAIがバックフリップ。両者タッチ。
松井と翔月の対面。バチバチのエルボー合戦から松井が裏拳、ソバットと打ち込むも翔月がハイキックから串刺しランニング・ダブルニー。さらに必殺のダイビング・ダブルニードロップを投下も松井が回避。桜井が飛び込んできてレッグラリアートでふっ飛ばし、松井&桜井がダブルのフィッシャーマンズ・スープレックス。さらに松井がブサイク・ニーからハングマンDDT。必殺のMKDはかわされるもすぐにヨーロピアン・クラッチ。これは皇希がカット。松井はジャーマン・スープレックスを狙うが、翔月がビクトル投げ。tWin toWerが飛び込んでくるもミライサクがダブルのドロップキックで撃退。翔月がオクラホマロールから連続エビ固めも松井が必死のキックアウト。MIRAIが飛び込んできて翔月をバックドロップで叩きつけ、松井がカバーに入った瞬間に15分フルタイムドローを告げるゴングが鳴った。
第4試合
野崎&CHIAKI&ボジラが奇襲し、場外乱闘となる中でゴング。観客席を荒らしながら全員で大暴れしていく。
石川がリングに放り込まれ、野崎の串刺しビッグブートからボジラの串刺しスプラッシュ、CHIAKIの逆エビ固め、ロープにくくりつけての3人での顔面踏みつけ、CHIAKIの串刺しスピアー、野崎のおしゃれキックと袋叩きにされる。
CHIAKIは石川にボディスラムを狙うが、振り払った石川がランニング・ネックブリーカー・ドロップからダブルアーム・スープレックスで叩きつけて一矢報い、奈七永にタッチ。
奈七永&詩美が飛び出していって野崎&CHIAKIをショルダータックルでなぎ倒す。ボジラは倒れず耐えるが、ダブルのショルダータックルでなんとか倒し、相手3人をコーナーに押し付けて順番に「パッション!パッション!」と掛け声を上げながら3人でトリプルマシンガン・チョップ。詩美&石川がダブルの低空ドロップキックで追撃し、奈七永がエルボー連打。しかし、CHIAKIは「負けるかコラ!」とアイアンクローで反撃。野崎がミドルキックで援護し、CHIAKIのスピアー、ボジラの串刺しラリアット、CHIAKIの顔面ウォッシュと立て続けに決める。その間に野崎がイスをリングにセット。CHIAKIが奈七永をイスにセットしたうえでドロップキックを見舞い、野崎にタッチ。
野崎はイスで奈七永に殴りかかるが、奈七永は「バカタレ!」とイスごとラリアットでなぎ倒して詩美にタッチ。
詩美は野崎に串刺しラリアットからスライディング・ラリアット。足を止めてのエルボー合戦は互角。野崎がビッグブートを見舞うと詩美がラリアット。野崎はすぐに起き上がって「ナメんなオラッ!」と顔面にビッグブートからサイドキック、ノアール・ランサーと連撃してボジラにタッチ。
ボジラは詩美をショルダータックルでふっ飛ばし、セントーンで追撃。さらにラリアットを見舞うも、回避した詩美がドロップキック。しかし、ボジラはビクともせず。うろたえる詩美をボジラがドロップキックでふっ飛ばし、串刺しボディスプラッシュを発射。これをかわした詩美はボジラの巨体を担いでバックフリップで叩きつけるパワーを見せ、石川にタッチ。
石川はボジラにエルボー猛連打も、ボジラは涼しい顔でエルボー一発でぶっ飛ばす。ならばと石川は背後から組み付いてスタンド式の胴絞めスリーパーホールドも、ボジラはコーナーに叩きつけて脱出。石川はスクールボーイからの低空ドロップキック、コーナーに上ってダイビング・クロスボディを発射。ボジラは軽々とこれをキャッチするも、奈七永がラリアットで石川ごとボジラをなぎ倒す。石川はボジラを担ごうとするも、ボジラがボディプレスで圧殺。さらに「フィニーッシュ!」と高らかに叫んでパワーボムを狙うが、奈七永&詩美のブレーンバスターに石川がショルダースルーを合わせる合体攻撃。
石川はボジラを再び担ごうとするが、野崎がイスを投げつけてカット。ボジラはビッグブートからギロチンドロップ、ハリケーン・ドライバーと連撃。さらにイスを振りかぶるが、激怒したレフェリーがこれを没収。その間にCHIAKIがもう1脚のイスを持ち込んで石川へ殴りかかるが、これがボジラに誤爆。詩美がCHIAKIをラリアットで排除している間に石川がボジラにスクールボーイで金星を狙うが、惜しくもカウント2。石川がロープに飛ぶも、ボジラがカウンターのフライング・ラリアット。さらにドリル・ア・ホール・パイルドライバーで突き刺して3カウントを奪った。
1人リングに残った奈七永がマイクを取る。
奈七永「(※パッションコールに応えて)パッションありがとうッ!こんな暑い会場で負けずにパッションしてくれるマリーゴールドファンはめっちゃパッションだ~ッ!せっかくプロレスの会場に来たんだから、叫んで嫌なものを全部吐き出して、ここにおいて帰っちゃいましょうね!次、メインで青野未来が地元凱旋で帰ってくるんで、スーパースターのおでましってことでめっちゃ声出してあげて!OK?!ちょっとね、今マイク持たせてもらったのは1つ伝えたいことがあるからです。8月19日、後楽園ホール。ここでぜひ私のメッセージを届けたい人がいます。引退が迫っている中島安里紗!私は今を一生懸命生きている。それが信条でこのマリーゴールドにたどり着きました。だけど、1つ、もしかしたら心残りが残るかも知れないんで、今私がいるマリーゴールドのリングに中島安里紗に上がってきて欲しい。そして中島の隣りにいて欲しい奴、今のマリーゴールドのチャンピオン、Sareee!怪我してるけどアイツSareee&中島組vs高橋奈七永……隣に、立ちたいやつはいるか!」
遠くから後藤が「奈七永さぁ~ん!」と叫びながら駆け寄ってくる。
後藤「はいっ!(※元気に挙手)奈七永さん!隣に立たせてください!お願いします!」
奈七永「今さ、お客さんの声援聞いて、『ゴチカ行け!』っていうの……5割くらい?4割くらい?『大丈夫かコイツ』って空気を感じ取ったけど?」
後藤「奈七永さん!私は奈七永さんと出会ってからモットーにしている言葉があります!やれば出来る!やらなきゃ出来ない!」
奈七永&後藤「「やってやるッ!」」
奈七永「そしたら、高橋奈七永の隣に立つのは後藤智香!中島安里紗とSareeeの答えを待ちます。よろしくパッション!」
後藤「パッショーーンッ!!」
<試合後コメント>
高橋奈七永&林下詩美&石川奈青
石川「いやぁ、すみません。こんなにステキなタッグを組んでいただいたのに。また野崎、CHIAKI、そしてボジラにまた自分が負けてしまって悔しいんですけど、野崎&CHIAKIとは明後日の保土ケ谷大会でも当たるので」
奈七永「ジュリアの最後ね」
石川「ジュリアの最後、ジュリアにはもちろん、あの2人も絶対やり返してやりたいと思います。ありがとうございました」
詩美「私は約3週間ぶりの復帰で、パッション・シスターズ……」
奈七永「元気出たんじゃない?!」
詩美「すごい入場からパッション、お客さんもパッションの圧がすごくて」
奈七永「圧って言うな!」
詩美「圧を感じてパッションに飲み込まれそうでしたけど、それが逆に復帰戦のちょっとドキドキした気持ちからパッションに和まされ励まされ背中を押してもらいました。勝てはしなかったけど、今日という日はすごいパッションを感じたステキな日でした。復帰してから林下詩美はまだまだ駆け上がります。楽しみにしていてください」
高橋奈七永&後藤智香
(※詩美、石川が退場して奈七永が1人残る)
奈七永「リングで言ったように、私は今を生きてるよ。今を生きて、今までの28年間分のいろんな歴史、色んな思いを背負っていまここに立ってる。だからこそ今マリーゴールドのリングを中島に感じてもらいたい。それは私のワガママだと思う。だけど、やらない後悔よりやる後悔。一歩踏み出さないと、自分の過去としっかり向き合う。今だからこそ必要だと思った!それが8月19日、後楽園。いい返事を待ってるし、Sareeeもきっと隣に立って、意味のあるメンツ、この3人だからこそある熱、心の中にある熱っていうのをマリーゴールドの若手に伝えたいと思ったんですよ。それで名乗り出てきた……オイ!」
(※呼ばれた後藤が駆け寄ってくる)
後藤「はい!奈七永さん!いても立ってもいられず、『はい!私が行きます!』とリングに上がりました!」
奈七永「後悔してない?」
後藤「後悔なんて1個もありません!奈七永さん、この1週間、みっちととご指導お願いします!」
奈七永「やるか。この意味、中島は引退して、多分今色んなものを残そうとしてるし、2人にしか無い感情があって、正直シングルでもいいと思ったけど、せっかく後に伝えていかないといけないから。後藤智香、勇気あると思う。このパッションを試合で相手にぶつけて。今Sareeeはチャンピオンで、エラソーにしてるからさ!ちょうどいいじゃん。2人で。やれば出来る!」
後藤「やらなきゃ出来ない!」
2人「「やってやるッ!」」
奈七永「中島、返事待ってるよ」
後藤「お願いします!」
野崎渚&CHIAKI&ボジラ
ボジラ「私を倒すのにはイスだけじゃ足りない!CHIAKIがイスで私を殴ったが、それがどうした?試合を勝利で終わらせたのは私だ。この意味がわかるな?」
野崎「ボジラとトリオ組むのは2回目か」
ボジラ「そうだ。我々はすべてを破壊できる」
野崎「ストロングトリオ!また組めたら面白いね。今日、イス持ってるボジラ、画になってたよね(笑)ちょっと欲しいわ。カモンカモン!アワ・チーム!」
CHIAKI「アイ・ウォンチュー!」
ボジラ「いいね(笑)誰が来ようが私がすべてを破壊し尽くしてやる」
(※ボジラは先に退席)
野崎「なんか楽しかったね。激アツだったね。やっぱパッションっていうだけあって腹立つけど感化されちゃって。そこが腹立たしいけど、今日復帰した林下詩美。アイツともまだまだ闘いたいし、この先闘う日が来るのは私は知ってるから。とことん潰し合おうよ」
CHIAKI「おい!高橋奈七永!お前はいつか俺がこの手でぶっ潰してやるからな!覚えとけよ!」
第5試合
地元ラジオ局・発するFMでパーソナリティを務め、代表曲『男の勲章』で広く知られ、超獣戦隊ライブマンのレッドファルコン役として特撮ファンの記憶にも残っている嶋大輔さんが妹分の青野の応援に駆けつけて花束を贈呈。
続いて入場してきたジュリアは「あっちーなここ!ぶっ倒れちまうよ!汗ビチョじゃねーか!」と愚痴る。
試合前には握手代わりに額を突き合わせてにらみ合い。ジュリアは「久しぶりじゃねーか」とニヤリと笑う。
ゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べから青野が押し込んでクリーンブレイク。再びロックアップで組み合い、今度はジュリアが押し込んで離れ際にチョップ。怒った青野がローキックを連打していくが、ジュリアがキャッチしてアンクルホールド。グラウンドでのヘッドロックの攻防からリストロックの応酬、ヘッドシザースの攻防からクリーンブレイク。
ジュリアがオクラホマロールから再びグラウンドヘッドロック。さらにビアンカに捕らえるが青野はロープへ。ジュリアはドロップキックで場外に蹴落とし、観客席へと叩き込んだ上で花束を奪って観客席の嶋大輔さんを挑発。ジュリアは青野を花束でぶん殴っていき、リングに放り込んでからミサイルキック。ボディスラムから連続エビ固めでスタミナを奪っていく。さらに串刺し攻撃を狙うが、かわした青野がドロップキックでコーナーまでふっ飛ばし、串刺しドロップキックでお返し。
青野は首投げからサッカーボールキックを連打。さらにニークラッシャーからヒザ裏へのローキックから39ロック。続けてロープを絡めたニーロックから「お返しだ!行くぞ!」とヒザへのドロップキック。さらにキャプチュードを狙うが、ジュリアがブレーンバスターで切り返す。
足を止めてのエルボー合戦が展開され、ジュリアが打ち勝ってロープに飛ぶも青野がその場式の変形パワースラム。ジュリアが即座に起きてバックドロップを見舞うが、青野もすぐ起きてジャーマン・スープレックス。ジュリアもジャーマン・スープレックスを放つと、青野がバックドロップからハイキックを2連打。ジュリアはふらつきながらもヘッドバッドを叩き込み、両者大の字に倒れてダブルダウン。
先に起きたジュリアがグロリアス・バスターを狙うが、振り払った青野がラリアット。さらに串刺しラリアットからキャプチュード、コーナーに上ってミサイルキックを狙う。ジュリアが下からビンタを見舞って止め、雪崩式ダブルアーム・スープレックスからビアンカ。さらにリストクラッチ式のベアハッグ・スープレックスからグロリアス・ドライバーを狙うが、着地した青野がロープに飛んでラリアットからスライディング・ラリアット。
青野はスリーパーホールドからバッファロー・スリーパー。さらにパントキックを発射も、かわしたジュリアがバックドロップ。コーナーに上っていくが、青野が雪崩式バックドロップで切り返し、スタイルズ・クラッシュを狙うが、体勢が崩れて転んでしまう。
この隙を逃さずジュリアがエルボーからグロリアス・ドライバーを狙うが、振り払った青野がラリアットからダブルアーム・スープレックス、バズソーキックを叩き込んでカバーに入るも、その瞬間に20分フルタイムドローを告げるゴングが鳴った。
引き分けのため、勝利者賞の花束は両選手に贈呈されることに。花束は1つしか用意されていなかったため、ジュリアは気に入った1本を抜き取ってその口にくわえた。
青野「川越大会にお集まりの皆さん、ありがとうございます!私が川越市出身・青野未来です!先日、このユナイテッド・ナショナル王座のチャンピオンになりました。このベルトを持って凱旋、とってもとっても嬉しいです!ありがとうございます!ただ、今日は凱旋で勝てなかった。勝って、私の青野未来としての強さ、ジュリアに見せつけたかったんだけど。でも、ジュリア。残り少ない日本での試合、私とシングルしてくれてありがとうございました」
ジュリア「川越大会にお越しの諸君、ごきげんよう!おいおいおい、あちーなオイ。気温だけじゃねーよ?オメーらもあちー奴らじゃねーか!楽しすぎてキツかったけど吹き飛んじまった。やりたりねーな。でもさ、でもさ、私はアンタに1つ問いたいことがある。青野未来、アンタは色んな覚悟を持ってここに来たんだろうけど、こっからはどうなんだオイ。マリーゴールドを引っ張っていく覚悟、ホントにあんのか?私にはまだわかんねーんだよな。今日はそれを問いたい。ただ1つのこと」
青野「当たり前だろ。私は人生かけてこのマリーゴールドに来た。まだまだ伝わってないのがメチャメチャ悔しいけど、ジュリア、安心してアメリカ行って来い。私がマリーゴールドをもっともっとデカくして盛り上げていくから、行って来い!」
ジュリア「あぁ、そう言うと思ってたよ。気持ちはスゲースゲー伝わってるんだけど、だからこそ私が今日アンタと闘って伝えたいこと。それはな、あのな……自分から動け。マジで言ってるよこれ。敷かれたレールに乗っかるだけじゃなくてテメーから動け。テメーが動いて動いて先に進めばこの団体ももっと先に進んでいくんだ。お前にはそれが出来ると私は思ってるよ。だからもっと見せてくれよ。遠く遠く海を超えても私に見せてくれ。お前が!お前がやれッ!」
青野「分かった。ジュリア!海の向こうまで届けるから見てろ!」
ジュリア「おう!見てやらぁ!マリーゴールド、よろしくな!」
青野「任せろ!」
青野とジュリアがガッチリと握手。
青野「じゃあさ、1つお願いしていいかな」
ジュリア「なんだい」
青野「2人で締めようよ」
ジュリア「しょーがねーなぁ。もちろん!……(※小声で)シャイン・フォーエバー、マリーゴールドね?説明して?」
青野「言われなくても出来るよ?!」
ジュリア「凱旋だもんね。おう、やってくれ」
青野「川越の皆さん!ありがとうございました!シャイン・フォーエバー!マリーゴールド!」
ジュリア「……って言ったらぁ、みんなで、私が『アリベデルチ』って言うから、『またな!』で締めますよ。いいですか~?!」
青野「……ふざけんなよぉ、メチャメチャ本気で言っちゃったよ。ふざけんなよぉ、恥ずかしい!まあいいよ!今の練習!もっと最高に熱く締めるんで!行くぞ!シャイン・フォーエバー!マリーゴールド!」
ジュリア「アリベデルチ!またな!」
<試合後コメント>
青野未来&ジュリア
青野「川越大会、ありがとうございました!なんか愛がいっぱいで、こんなマリーゴールド来てすぐ対戦できるなんて本当にありがたい。本当に、オープニングから盛り上げてくれて、ホントに自分はこの愛に応えなきゃっていうのをすごく感じました。でも試合は引き分けに終わってしまって勝てなくてメッチャ悔しい。ジュリアに心配かけたくないし、私がこのマリーゴールドのエースになるって見せたかったんですけど、ちょっと……伝えきれな方かも知れない。でも、私はジュリアからの愛のあるメッセージもらったから。『自分で動け』と。本当に私の課題だと思う。私がジュリアに恥じないように自分で動いていく。みんな見ててください。ここからジュリアがいなくてもマリーゴールドをメチャメチャ盛り上げるんで。最高に熱い団体にするんで。ここで約束します」
――『自分から動け』という課題は自身の中でも足りない要素だと感じていた?
青野「そうですね。昔から結構『あまり言葉を発しない』とか言われてて、気持ちを伝えられてないっていうのは感じてて。マリーゴールドに来てもまだまだだなと。ベルト獲ったけど、そこから自分から自信を持って引っ張って行けていたかと言うと、正直それは誇って言えてない。だからそういう存在になりたいと、改めてジュリアに言われて思いました」
――今後はワガママというか自我を出していくと
青野「そうですね。でもそれは、やりたいことをもっともっと見つけていくのが先かなと。もっと貪欲に自分がやりたいことを見つけて、それを発信していく。ジュリアはそれをいっぱい見せてくれたんで。私はその背中をしっかり見たので、これから任せてください」
――ジュリア選手とシングルをやりたいという気持ちはずっと持っていた?
青野「もちろんです。ずっとありました。アクトレスにいたときは、アクトレスがプロレスじゃなくなっちゃったんで、そんな夢ももう見られないような、夢にも思えない感じだったんですけど、マリーゴールドに来たらジュリアと同じ団体。私もプロレスラーとして闘える。私が一番闘いたかった相手ですよ、マリーゴールドに来るって決まってから」
――背中を追いかける存在だった?
青野「でもそれは悔しいんで。同期なんで、私。今は、正直追いかけてた。でも私が背中を見せる。そう思ってます」
――エース宣言というわけではない?
青野「いや、エースっていうのはずっと言ってるんで。そこは認められてからじゃないですか?やっぱ、まだなんだなというのを今日実感したから。悔しいけど、こっから行きます」
――真紅のベルトも狙っていく?
青野「もちろん狙います。赤いベルトも欲しい。タッグのベルトも欲しい。もっともっと上目指します」
(※しびれを切らしたジュリアが乱入)
ジュリア「おいおいおい、お前らなげーぞ。2人でちょっと喋らしてくれよ。オイ!もっとさぁ、『私がエースなんだよ!』って言えよォ~!青野ォ、お前が言えよォ~!(※青野を小突き回しながら)」
青野「なんでこうなったか!今日の試合でまだまだだなって思っちゃったんだよ!」
ジュリア「思っちゃったのかよ?!そんなこと思うなよ?!」
青野「貴女が最高だから!」
ジュリア「お前だって最高だろ!」
青野「悔しいんだよ!」
ジュリア「何言ってんだよ!お前、ホント、マジ、オイ、なんだよ。ダメだよ、そんなんじゃ。(※青野の手を掲げて)エースです!お前がエースなんだってことだよ!言い張れ!言い張るれば近付くんだよそこに!でっかいでっかい夢を言えば言うほどそこに近づいていくんだよ!」
青野「私が!マリーゴールドのエースだ!」
ジュリア「そうだ!お前に任せたからな!信じてるからな!ホントにそれが今日私が伝えたかったことはそれだから。もっと胸張れ!MIRAIとボジラ倒したんだろ?次誰だよ?まだまだ倒す奴いっぱいいるよな?信じてるぞ?やれよ?やれよ?」
青野「見てて」
ジュリア「おう。楽しみにしてる(※青野とグータッチ)今日、川越大会ありがとうございました。青野未来の凱旋、こんなにステキなお客さんたちがいっぱいいて、川越大会では送り出してもらえた気分になりました。必ず私はでっかくなって、オイ!またお前のこと嫉妬させてやるからな」
青野「もういい!もう嫉妬しない!私が嫉妬させる!」
ジュリア「おう、期待してるよ(笑)というわけで諸君、ありがとうございました。また会いましょう。アリベデルチ、またな!」