癒し系王者はマイクが課題!マジギレ死闘からのふわふわマイクで場内爆笑!
17日、東京都・立川立飛アリーナにて全日本プロレス『熱闘!サマーアクションウォーズ2024』が開催。【むーちゃんせーちゃん】MUSASHI&吉岡世起がアジアタッグ王座の2度目の防衛に成功した。
2月末にみちのくプロレスを退団してフリーとなったMUSASHIは、全日本プロレスに上陸してジュニア戦線に新しい風を吹き込んだ。
当初は“外敵”と見られ警戒されていたMUSASHIだが、持ち前の人当たりの良さも手伝っていつの間にかイジられキャラに。現在は皆から“むーちゃん”と呼ばれて愛されている。
MUSASHIは、NOAH退団後にフリーとして全日本ジュニア戦線に加わっていた吉岡世起と意気投合(?)して【むーちゃんせーちゃん】を結成。今年6月には佐藤光留&田村男児を破ってアジアタッグ王座戴冠を果たした。
MUSASHIと吉岡のあまりにも噛み合わない掛け合いや団体総出でMUSASHIをイジり倒す様に人気が集中しており、外敵王者であるにも関わらず2人は全日本ファンから温かく迎え入れられている。
そんな中、7月の後楽園ホール大会でMUSASHIは抗争していた土井成樹から「お前所属じゃなくてフリー選手やろ?」と煽られた際に「俺だってなあ!所属になりたいんだよ!この全日本に参戦して4ヶ月、このリングでの試合がメチャクチャ楽しくてよ!ホントはフリーランスじゃなくて所属として!全日本プロレスの1人として!このリングで闘っていきたいんですよ!社長!」と本部席に座る福田剛紀社長へ直談判。見事入団を勝ち取り、所属選手として王道を驀進している。
この日は、全日本生え抜きの若手である田村男児&井上凌の2人がアジアタッグに挑戦。
武骨で生真面目な2人はむーちゃんせーちゃんを“漫才師”と批判しており、ゴツゴツバチバチの闘いで王座を奪取することを誓っていた。
試合は序盤からMUSASHIが明るく楽しい雰囲気の試合を展開していくが、殺気立った様子の男児&井上は真顔で情け容赦なくMUSASHIを集中攻撃。
井上が挑発的に小刻みな顔面蹴りを連発していくと、キレたMUSASHIが髪を掴んで逆水平チョップ連打から数十発の顔面踏みつけ。場外戦でたっぷりいたぶり、お返しするかのように挑発的に顔面を蹴りつけてからエクスプロイダーを3連発。このマジギレっぷりにドン引きした吉岡が「むーちゃん、落ち着いて!」となだめてタッチを受ける。
最後は吉岡と男児の対面。吉岡は男児の雪崩式デスバレーボムを雪崩式フランケンシュタイナーで切り返し、スワントーンボムからバズソーキック。男児が根性で返してラリアットを叩き込むも、吉岡が2発目のラリアットを巻き込んでトルベジーノからのラ・マヒストラルで3カウントを奪った。
試合後には、GAORA TV王座戦を経て絆を育みタッグ結成に至った“負け犬タッグ”阿部史典&立花誠吾が挑戦を表明。
これを受けたMUSASHIは「10月の札幌あたりはどうだ?」とキメ顔で10月末から始まる北海道ツアーでのアジアタッグ戦を提案。
これに対し、「むーちゃん、次のビッグマッチの9月1日(福岡大会)だと思うよ?」「ようやくマイクで喋れるようになったと思ったらお前、テンポわりーな!」「コイツ馬鹿っすね(笑)」などと敵味方からボロクソに言われたMUSASHIは消え入りそうな声で「くがつついたち、やろーぜ」と承諾。場内は大爆笑に包まれた。
バックステージでは、MUSASHIが「誰が漫才師だって?誰が?入団して調子乗って浮かれてるって?ふざけんじゃねーよ。俺だってなあ、俺だってせーちゃんだって、激しい戦いできんだよ。あんまナメんじゃねーよ。ねえ、せーちゃん♪」とコメント。
吉岡は「ちょっと浮かれてるくらいがカワイイんだよ!わかってねーなーアイツら。ねえ、むーちゃん♪」満面の笑みで語りつつ、そのままの表情で「10月はちょっと先過ぎるよ。ポンポンとテンポよく行ってさ、次は9月だよ。10月の札幌はちょっと遠くない?お客さんもちょっとさ。『10月?札幌?』って感じだったからさ」とガン詰め。
さらに急に真顔になって「俺むーちゃんの連絡先知らないんだけど。いつもTwitterでやり取りしてさ。むーちゃん気付くの遅いじゃん。全然返ってこないじゃん」とガン詰め。2人はLINEの交換を行うこととなり、さらに絆を深めた。