【試合結果】9・17 全日本プロレス後楽園ホール大会 ゼウスvs野村直矢 秋山準vsジェイク・リー ボディガーvs火野裕士 石川修司vs真霜拳號

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『第6回 王道トーナメント[一回戦]』
日時:2018年9月17日(月・祝)
開始:12:00
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1419人(超満員)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
渕正信/○西村修(フリー)
5分10秒 逆さ押さえ込み
●丸山敦/ブラックめんそーれ

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[Evolution]諏訪魔/青木篤志/●佐藤光留
8分16秒 チョークスラム→片エビ固め
[Sweeper]崔領二(ランズエンド)/○ディラン・ジェイムス(フリー)/岩本煌史

▼「第6回 王道トーナメント」1回戦 無制限1本勝負
○火野裕士(フリー)
7分28秒 Fucking Bomb→体固め
●ボディガー(フリー)

▼「第6回 王道トーナメント」1回戦 無制限1本勝負
●石川修司(フリー)
11分23秒 裸絞め→レフリーストップ
○真霜拳號(K-DOJO)

▼アジアタッグ選手権試合前哨戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○宮原健斗/ヨシタツ(フリー)/青柳優馬
8分22秒 回転足折固め
大森隆男/ジョー・ドーリング/●ギアニー・ヴァレッタ

▼「第6回 王道トーナメント」1回戦 無制限1本勝負
●秋山準
10分6秒 ジャイアントキリング→片エビ固め
○ジェイク・リー

▼「第6回 王道トーナメント」1回戦 無制限1本勝負
○ゼウス
15分59秒 ジャックハマー→片エビ固め
●野村直矢

王道トーナメントは一回戦で王者の敗北が相次ぐ大波乱!野村との王者対決を制したゼウスが「全日本プロレスは祭りやで!」と祭り締め!

オープニング


 欠場中の岡田佑介がリングへ。10・10後楽園ホール大会で復帰が決定したという。
岡田「本日全日本プロレス後楽園ホール大会にお集まりいただいた皆様、欠場中の岡田です。発表でもありましたように、10月10日佐藤恵一相手に復帰致します。欠場期間中ほんとに悔しい思いでいっぱいでしたが、今はその気持ちをまたこの全日本プロレスのリングで爆発させること考えるとワクワクしております。復帰戦の相手佐藤恵一に関しては、僕の知らない間にユニットに入ってしゃあしゃあとプロレスやってる姿を見ましたが、気が狂いそうでした。なんで10月10日今ここにいる皆様はご来場いただけますと思いますので、10月10日は僕岡田佑介が佐藤恵一をボッコボコにいてこましたいと思います。応援よろしくお願いします」

第1試合


 西村が自分の知り合いというシンガーソングライターのAliceさんを花束贈呈で呼び不思議な空気へ。
 
 先発は西村と丸山。ロックアップから西村がロープに押し込みクリーンブレイク。
 西村がエルボースマッシュからヘッドロックで捕らえグラウンドへ。丸山がヘッドシザースでこれを抜けるが、西村は倒立してこれを逃れる。両者タッチ。

 渕はめんそーれのハブパフォーマンスを見て西村にタッチしようとする。
 組み合おうとするがめんそーれがハブポーズで威嚇するため、渕はげんなりしてコーナに戻ると、しばらくハブポーズを見つめてからガットショットを叩き込み、ヘッドロックからナックル。もう一発ヘッドロックからナックルを叩き込むと、ボディスラムで叩きつけ、カットに来た丸山にもヘッドロックからナックルを叩き込みボディスラム。再度めんそーれにボディスラムから西村にタッチ。

 西村はエルボースマッシュからロープに振ってスリーパー。さらに卍固めで捕らえ、ダブルアームスープレックス。フォールも2。
 西村はボディスラムからダイビングニードロップ。避けためんそーれが丸山にタッチ。

 丸山はロープに振ってアームホイップを狙うが、西村は巻き込んで逆さ押さえ込みで3カウント。

<試合後コメント>
丸山敦史&ブラックめんそ~れ
丸山「オラー!」
めんそ~れ「くそー。あっさり負けすぎだろう!」

第2試合


 先発は諏訪魔とディラン諏訪魔がヘッドロックで捕らえショルダータックルも、受けきったディランがショルダータックル。
 手4つからディランが潰すが、逃れた諏訪魔がロープに振ってショルダータックル。避けたディランが下がり岩本にタッチ。諏訪魔は青木にタッチ。

 手4つからバックの取り合い。リストの取り合いから岩本がエルボーも、青木がコーナに振るが岩本はすぐに走り込みショルダータックルで倒す。岩本はロープに飛ぶが、青木が避けてラリアットでなぎ倒す。青木は光留にタッチ。

 光留と青木はダブルのチョップで倒し、光留がサッカーボールキックからフォールも2。
 光留はミドルキック連打でロープに押し込み諏訪魔にタッチ。

 諏訪魔はハンマーブローからボディスラム。岩本は立ち上がるとエルボー連打も、諏訪魔はダブルチョップでなぎ倒し、アームホイップからコーナーに叩きつけて青木にタッチ。

 青木はロープに振ってドロップキック。フォールも2。
 エルボー合戦から青木が膝蹴り。ロープに飛ぶが岩本がニーアッパーからラリアットも、避けた青木がラリアット。避けた岩本がドラゴンスープレックスからフォールも光留がカット。
 岩本はブレーンバスターからフォールも2。
 岩本はロープに振ると孤高の芸術を狙うが、青木は耐えてバックドロップ。青木は光留に、岩本は崔にタッチ

 崔はブレーンバスターからコーナーに振って前蹴り。逆コーナーに振って串刺しバックエルボーからさらに逆コーナーに振って走り込むが、避けた光留が延髄斬り。青木がそこへミサイルキックから諏訪魔がフロントスープレックス。さらに光留がサッカーボールキックからフォールし、2で返されると腕ひしぎからアンクルホールド。これはディランがラリアットでカット。崔はディランにタッチ。

 ディランはチョップから背中にハンマーブロー。エルボーでコーナーに押し込み、青木がエルボーでカットすると光留とダブル攻撃を狙うがディランはダブルラリアットでなぎ倒す。
 ディランは光留にネックハンギングボムを狙うも、光留はその腕を腕ひしぎで捕らえるが、ディランはバスターで逃れショートレンジラリアット。フォールも2。
 ディランは改めてネックハンギングボムで叩きつけて3カウント。

<試合後コメント>
岩本煌史
「自分はまずは世界ジュニアの初防衛戦。なんとしてでもここはキッチリ防衛して。まずはそこを超えてから自分のやりたいこと、展望を実現していきたいと思います。まずは22日、近藤修司。それだけです」

崔領二
「まぁちょっと気は早いけど年末の最強タッグ。俺の頭でできあがったのは岩本、ジェイク組。崔、ディラン組。これでSWEEPERで決勝。俺とディランで組んでもう一回タッグでみんなにひと泡吹かせて。それに向けて動いていきたいと思います」

第3試合


 開幕激しいショルダータックルのぶつかり合い。これをボディガーが制し、ボディガーが串刺しラリアットからショートレンジ串刺しラリアット連発。火野はたまらず場外へ。
 場外で激しいチョップ合戦から、リングに戻ると再度チョップの打ち合い。ボディガーが膝蹴りからロープに振るが火野がカウンターのエクスプロイダーからセントーン。フォールも2。

 ボディガーがコーナーに振るが火野は串刺しスピアーをキャッチしブレーンバスターの体勢。だがボディガーが逆にブレーンバスターで叩きつけてロープに飛ぶがラリアットは相打ち。火野がショートレンジラリアットでなぎ倒しファッキンボムの体勢も、ボディガーは着地して耐えるとソバットで倒す。

 火野がロープに振るがボディガーがラリアットで迎撃し、コーナーに上るとダイビングエルボードロップ。フォールも2。
 ボディガーのハイキックを避けた火野がラリアットも、ボディガーはこれを避けてハイキックで倒しフォールも2。

 ボディガーはランニングトラースキックからロープに振ろうとするが、火野が逆に振ってラリアットでなぎ倒しフォールも2。
 火野はファッキンボムで叩きつけて3カウント。

<試合後コメント>
火野裕士
「まず一本目、一本目や!まあ分かっとる。分かっとんねん。一番強いのは俺や。ボディガー、もっかいや。いいと思わへん?あの人からしたら自分なんてまだまだ若いやん。あんなにぶつかり合ってくれたからね。前回チャンピオンカーニバルで、あんときはあんまりボディガーさん足腰よくなかった。今日は思い切りぶつかれた。最高やな!次の相手が誰か分からへんけど、まあ、勝つやろ。まあまあ、次も全部おもろい試合して優勝してやりますよ。よう見といてくださいよ」

第4試合


 ヘッドロックからショルダータックルのぶつかりあい。これは石川が制し、真霜がロープに飛ぶが石川が避けると真霜は場外に落下。そこへ石川はドロップキックを発射し場外乱闘へ。 

 リングに戻り、真霜がエルボー連打からビッグブーツ。石川がコーナーに振って叩きつけると真霜の背中にダイビングフットスタンプを投下。フォールも2。

 石川は担ぐが、着地した真霜がロープに飛ぶも石川がキチンシンクで迎撃。石川は串刺しラリアットを狙うが、避けた真霜が石川のビッグブーツをキャッチし急所攻撃からドラゴンスクリュー。続けてサッカーボールキックから引き起こすがエルボー合戦へ。

 石川が打ち勝つが、真霜は崩れおちたかに見せて足に組み付きドラゴンスクリューからアキレス腱固め。石川はロープへ。
 真霜はミドルキック連打も、石川はキャッチしバックブリーカー。さらに石川は串刺しラリアットからダイビングフットスタンプを投下しフォールも2。
 石川はランニングニーも、真霜はキャッチしエルボー合戦へ。石川が膝蹴りからロープに飛ぶが、真霜が追走ニー。石川も追走ニーから走り込むが真霜はバックをとって投げ捨てジャーマン。だが石川がランニングニーから再度走り込むが真霜は延髄斬りで迎撃。両者ダウン。

 真霜が串刺しバックエルボーから投げようとするが、石川がショルダースルーからショルダータックル。真霜は延髄斬りからバズソーキック。フォールも2。

 真霜は投げようとするが石川はファイヤーサンダー。フォールも1。
 真霜は走りこむが石川は投げ捨てドラゴンからランニングニー。フォールも2。
 石川はスプラッシュマウンテンを狙うが、真霜は体勢を崩して逃れると、ラリアットを避けて胴締めスリーパー。石川はそのままコーナーに下がり真霜をぶつけると、背後に倒れて潰して逃れる。だが真霜はすぐに飛びかかり胴締めスリーパー。石川はそのままコーナーに登り背後に落下して真霜を潰す。

 真霜は再度すぐに胴締めスリーパー。これで石川がギブアップ。

<試合後コメント>
真霜拳號&KAI
KAI「勝ちましたね!実績ですよ。現・世界タッグ王者、この一人から勝ったんですよ」
真霜「勝ったけど?」
KAI「真霜選手、おめでとうございます!」
真霜「うん、それはありがとう。でも、今は放っといて。」
KAI「いや!俺らは思い出せば第74代世界タッグ王者じゃないですか。その時敗れてね、怪我して長期欠場して復帰して。今日は現・世界タッグ王者に勝ったんですよ!」
真霜「だからなんだってんだよ。」
KAI「 俺らでタッグ王者、挑戦しましょう!」
真霜「なに言ってんの?王道トーナメント中だよ?わかってんの?」
KAI「わかってます!」
真霜「わかってんでしょ?じゃあ今日は帰ろうよ。」
KAI「終わってから。終わってから。」
真霜「わかった。わかったから今はもう・・・。」
KAI「わかったってことは?・・・挑戦しましょう!」
真霜「わかったから今日はもう帰れよ!俺は王道トーナメント に集中したいの!わかる?」
KAI「はい!」
真霜「じゃあ帰ろうよ。」
KAI「一緒に帰りましょう!」
真霜「違う!違うんだって!もう話が分からない人だなぁ・・・。」
KAI「じゃあ終わったら挑戦しましょう!」
真霜「わかった。わかったからその話はあとにしよう。」
KAI「よし!」(ようやくインタビュースペースから去る)
真霜「あーキツかった!やっぱ、やっぱ怪物だねぇ、あの男は。すごかったよ。この王道トーナメントのために、(膝の負担を軽くするために落とした)体重を少し戻したけれど、でも間に合わなかったよ。軽すぎだな、俺。もうちょっと増やすよ、2回戦までに。俺はこの王道トーナメントに勝って、優勝して、復帰して強くなったその証にするんだ。三冠も取るんだ。KAIのことなんか知らねぇ。世界タッグなんか後回しだ。勝つぞ、王道トーンメント!」

第5試合


 野村直矢&青柳優馬が持つアジアタッグ王座の前哨戦となるこの試合は、ゴング前から乱闘となり場外戦から試合開始。
 リングに戻った青柳と大森がチョップやエルボーで打ち合い、青柳がエルボーで大森をなぎ倒すと大森は場外にエスケープし再び全員入り乱れての乱闘へ。再びこの二人がリングに戻り、大森がバックドロップからフォールも2。ジョーにタッチ。
 ジョーは青柳にドロップキックを放ちヴァレッタにタッチ。
 ヴァレッタとジョーは二人でショルダータックルを放ち、ヴァレッタがフォールも2。ヴァレッタはスクワットを交えながらの滞空ブレーンバスターで余裕を見せ、大森にタッチ。
 大森はツームストンパイルドライバーで突き刺しフォールも2。続けてコーナーに振っていくが、青柳はブーメラン式のクロスボディで一矢報いてタッチを求めるが、大森が捕縛してフルネルソンバスター。カウント2。さらにアックスボンバーを狙うが青柳がこれを回避しジャンピングニー。両者タッチ。
 ジョーとヨシタツのマッチアップとなり、ヨシタツがビッグブーツ連発からスワンダイブ式ミサイルキック。フォールも2。さらにバックドロップを狙うが、ジョーが堪えるとスイングDDTに切り返し宮原にタッチ。
 宮原はヨシタツとともにジョーをロープに振っていくが、ジョーは二人まとめてなぎ倒すと、大森、ヴァレッタとともにトレイン攻撃。
 代わるヴァレッタは宮原を串刺しジャンピングブートで追撃し、チェーンを持ち出し宮原の首を絞める反則攻撃。これを宮原が抜け出すと、チェーンラリアットを狙うヴァレッタの顔面にカウンターのフロントハイキック。怯んだヴァレッタへジャパニーズレッグロールクラッチでカウント3を奪った。

<試合後コメント>
宮原健斗&ヨシタツ&青柳優馬
宮原「王道トーナメント、丸腰の俺には優勝しかあり得ないだろう。優勝は俺だ。博多!秋山準ORジェイク・リー。どっちだ、コラ!」
ヨシタツ「健斗、絶対優勝するぞ。王道トーナメント、もうヨシケンに戻ってノーサイドだから。絶対優勝するぞ。今日みたいなフィイッシュ、おもしろかったね。なかなかないし。狙ってるなというのを感じたよ。」
青柳「OK!来月の後楽園ホールでこのベルトを懸けて防衛戦がありますけど。大森隆男、中島洋平、あいつらベルトをなんだと思ってる。いいか!このベルトの価値をもっと上げる。だからあの二人には負けられないよ。シャーシャー言ってるふざけたヤツにこのベルトは渡さないからね。シャーじゃないよ。中島洋平、覚悟しておけよ。」

第6試合


 握手は無しでゴングが鳴ると、二人はゆっくりとリングを回り手4つで距離感を測り合い、秋山がロープに押し込んでジェイクの顔を優しく撫でる挑発。
 ロックアップで組み合うと、今度はジェイクが押し込み、離れ際にミドルキック。そのまま連発し、腹部にヒザ蹴りを連発。秋山はたまらず場外にエスケープ。そしてリングに上がろうとした秋山の半身にローキックを放ち、そのまま秋山を追って場外戦へ。ブチ切れた秋山は場外でジェイクの顔面にエルボー連打、さらに鉄柵を使って顔面を何度も踏みつけていく。さらに場外でランニングニー2連発、ジェイクをエプロンに乗せての断崖式ニードロップと情け容赦の無い連続攻撃。
 さらにリングに戻ったジェイクにニーバッドを連発し、ロープを背に座り込むジェイクへランニングニー。倒れたままのジェイクを秋山が一喝するとジェイクは立ち上がってエルボーを連打。秋山もエルボーで返していき、ビッグブートを放つが、ジェイクがこれをキャッチして組み付き、盟友・野村の技でもあるノーザンライトスープレックスで逆転し、キチンシンク、顔面へのビッグブート、ジャンピングDDT、PKと畳み掛ける。さらにバックドロップを狙うが、秋山が空中で身体を反転させて押しつぶしエクスプロイダー、ジェイクの起き上がり際にランニングニー、続けてジャンピングニーからのエクスプロイダーと畳み掛けるもカウントは2。
 秋山はニーパットを外し、むき出しのヒザでトドメのジャンピングニーを狙ってロープに走るが、ジェイクがカウンターのキチンシンク。崩れ落ちる秋山にジャイアントキリングを二連発叩き込み、“ジャイアントキリング”を成した。

第7試合


 全日本プロレスのベルトホルダー同士の一回戦、互いに握手は無しでゴング。
 ロックアップからの押し込み合い、ゼウスはクリーンに離れるが、野村は離れ際にエルボーを打ち込み、そのまま足を止めての打ち合いに。一瞬の隙を突いてゼウスがドロップキックを放ち、野村が場外にエスケープするとゼウスが追っていって場外戦へ。互いに鉄柵にぶつけ合い、野村が鉄柵へのギロチンホイップなどでこれを優位に終えると、先にリングに上ってゼウスを待ち受ける。
 ゼウスがリングに戻ると、野村はボディスラムからフォールも1。野村はヘッドロック、エルボーと頭部に集中攻撃を浴びせるが、ゼウスが逆水平からのジャンピングラリアットで逆転。さらにゼウスはカタボリックメルトダウンで叩きつけ、起き上がった野村に逆水平を連発。さらにロープに振ってスリーパー、そのままグラウンドに持ち込む。
 なんとかこれを逃れた野村はエルボーで突っ張っていくが、ゼウスがチョップで押し勝ちコーナーでマシンガンチョップを放つが、野村も体勢を入れ替えゼウスへエルボーを連打。再び体勢を入れ替えたゼウスがチョップを連打すると野村は崩れ落ちるが、座り込んだ野村へマウントを取り容赦のないエルボー連打。これをレフリーに引き剥がされると、串刺しラリアットからフォールも2。
 ゼウスは満を持してラリアットを狙うが、野村がこれをかわしてジャンピングエルボー。さらにショルダータックルで吹き飛ばし、串刺しジャンピングエルボーからノーザンライトスープレックス。野村はコーナーを背に立ち上がるゼウスへ串刺しスピアーを狙うが、ゼウスが突撃してくる野村をリープフロッグでかわすと、野村はコーナーマットの間を突き抜け鉄柱へ自爆。たまらず場外へ逃れる野村へ、ゼウスがトペ・コンヒーロで追撃していく。
 リングに戻った野村に串刺しラリアットからフロントスープレックスを放ち、チョークスラムを狙っていくが、野村は着地してエルボーからジャンピングエルボー、さらにロープに向かって放り捨てる形でマキシマムを放ち、ジャーマン・スープレックスからスピアー、フロッグスプラッシュ二連発と必殺技フルコースを見舞い、正調マキシマムを狙うが、ゼウスがこれを堪えてブレーンバスター。クラッチを離さず二連発を狙うが、逆に野村がブレーンバスターで投げ返す。互いにクラッチを離さぬままブレーンバスターで意地を張り合っていくが、ゼウスが野村をコーナーに上げて雪崩式ブレーンバスター。間髪入れずにラリアットからチョークスラムと畳み掛けるが、カウントは2。ならばとジャックハマーを狙うゼウスだったが、野村が着地してマキシマム。
 ふらつくゼウスへエルボー連打で猛攻をかける野村だったが、ゼウスのハイキックからのラリアット連発に加え、ジャックハマー二連発が決まるとこれでカウント3。

ゼウス「皆さん!今日もありがとうございました!なんていうか、やっぱり全日本プロレスは最高!最高の祭りやね!一人日一人のお客さんの顔を拝見して、満足してくださっているのが伝わります!(会場のゼウスコールに)ゼウスコールありがとうございました!もっともっと気合い入れて頑張って、このまま全日本プロレスをもっともっと、もっともっと!盛り上げていきますんで、皆さんどうかこれからも温かいお力添えをよろしくお願いいたします!じゃあ、今日はハッピーな祭り締めをしたいと思います!(ゼウスコールをしている観客の一部を指し)……あれ?さっき野村コールしてませんでした?(笑)聞き間違いかな?チラッと聞こえたような気がして(笑)気のせいですね!野村を応援しようが、僕を応援しようが、いいんです。そんなのハッピーな全日本プロレスじゃないでしょう!いつもは『人生は祭りやで!』と締めているんですけど、人生が祭りなのは当たり前。これからは、『全日本プロレスは祭りやで!わっしょい!』と!ちょっと日本のプロレス界、そして日本中にどんだけ全日本プロレスが祭りで盛り上がっているのか、祭りがしたければいつでも全日本プロレスに来てくださいというメッセージをね、込めまして!みんなで大きな声を張り上げて、ホントに全日本プロレス、皆さん一人一人が、選手じゃなくて皆様が主役なんです。いや、だってそうでしょう!料理を食べに行ったってシェフが主役じゃなくて食べに来たお客さんが主役なんで、僕らの魂のこもった戦いを見ているお客さんが主役です。……よし、長くなってしまいました!(笑)行きますよ!俺達の全日本プロレスは祭りやで!わっしょーい!わっしょーい!わっしょーい!」

<試合後コメント>
野村直矢
――三冠王者を相手に相当追い込んだという実感はあるかと思いますが?
「でも勝つのが目的だったんで。すごいくやしいです。でもやっぱ、そんな甘くはなかったです。タッグとシングルは別物だって思いました。終盤、ぼくすごい息があがったんですけど、向こうはぜんぜん息があがんなくて。それに力もすごいし、最後は一発に懸けたんですけど無理でした。」

――今日は後楽園のシングルのメインを初めて任されましたが、それについてはいかがですか?
「まだ試合自体、勝つのが第一なんですけど、試合内容も満足は全然できるものじゃないし、もっと僕の中で考えていろいろ編み出さないと。メインというのは務まらないなと思いました。ただ王道トーナメントで負けましたけど、僕はあきらめていないし、ゼウスさんを追い続ける。ベルトも必ずゼウスさんから取ります。」

ゼウス
「今日もありがとうございました!」

――トーナメント一回戦突破しましたが、対戦相手の野村選手はいかがでしたか?
「彼は練習生のころから見ていて、きついきつい練習にずっと耐えてきているのを見てきたんで、ものすごく強く育ってとてもうれしいです。彼と後楽園ホールのメインで、ゼウス対野村でこれだけ後楽園のお客さんを楽しませることができて、勝つことができたというのは本当に思い出に残りますね。」

――苦しい戦いでしたが、それでも勝つことができたのは三冠王者としての意地でしょうか?
「そうですね。三冠チャンピオンとしてどうあるべきかというのは常に考えているんですけど。勝負ですからね。三冠チャンピオンどうこうは関係なく、魂をそそいで勝利できたんじゃないかと思います。」

――これで二回戦の相手は諏訪魔選手ですが?

ゼウス「強烈ですね。チャンピオン・カーニバルではどうにか勝てたんですけどね。諏訪魔さんはやっぱり強いんで、諏訪魔さん相手にどれだけいい試合ができるかというのが、三冠チャンピオンとして問われるところじゃないかと思うんで。そう言うてる間にもう4日後ですからね。もう気を引き締め直して。一回戦勝って喜んでる場合じゃないなって。頑張ります。」

――今日の快心の勝利でいいスタートが切れたのではと思いますが?
「そうですね。今日はいい試合ができて、いいスタートが切れたんじゃないかと思っています」

――ゼウス締めの決めセリフを変えたのは?
「僕もどっちがいいんだろうと考えて相談もしたんですけど『人生は祭り』でいいんじゃないって言われたんですけど(笑)。やっぱり『人生は祭り』は僕の言葉なんですけど、こうして全日本プロレスでもっともっと全日本プロレスが祭りだって証明できて、プロレスを知らない人にも「祭りってなあに」と全国に浸透していけるような、最高の祭りにしたいなと思っているんですよね。ハッピーになりたい方、楽しみたい方、わいわいしたい方はいつでも全日本プロレスにお越しくださったら元気をもらえる。幸せをもらえる。そういう全日本プロレスにできたらと思っています。今日もありがとうございました。行きますよ!全日本プロレスは祭りやで!ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!」

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