【試合結果】8・19 ウルティモ・ドラゴン30周年記念興行 ウルティモ・ドラゴン&秋山準&カリスティコvsサム・アドニス&ジョー・ドーリング&エル・ディアマンテ 渕正信&男盛vs田中稔&丸山敦
『特別興行 ウルティモ・ドラゴン30周年記念~Lucha Fiesta 2017 supported by AJP~』
日程:8月19日
会場:東京・後楽園ホール
開始:18:30
観衆:1245人・超満員
▼シングルマッチ 20分1本勝負
○岩本煌史
5分16秒 ジャーマンスープレックスホールド
●岡田佑介
▼タッグマッチ 30分1本勝負
渕正信/○男盛(フリー)
5分40秒 反則
田中稔(フリー)/●丸山敦(フリー)
▼女子プロレス タッグマッチ30分1本勝負
○安納サオリ(Beginning)/万喜なつみ(Beginning)
4分45秒 ポテリング
旧姓・モンゴル/●ブス・モンゴル with ミス・モンゴル
▼ドラゴンスクランブル時間差バトルロイヤル(12名)
【退場順】青木篤志→マッシモ(サウスレスリング)→ブラック・タイガーVII→大森隆男→佐藤光留(パンクラスMISSION)→ゼウス→ボディガー(フリー)→中島洋平→ダニー・ジョーンズ(ドラゴンプロレスリング)→崔領二(ランズエンド)→石川修司(フリー)
○TAJIRI(フリー)
13分16秒 OTR
●諏訪魔
▼タッグマッチ 30分1本勝負
宮原健斗/●青柳優馬
9分42秒 マキシマム→片エビ固め
○野村直矢/KAI(フリー)
▼ウルティモ・ドラゴン30周年記念試合 ルチャ・リブレルール 6人タッグマッチ 60分3本勝負
○ウルティモ・ドラゴン/秋山準/カリスティコ(CMLL)
2-1
●サム・アドニス(フリー)/ジョー・ドーリング/エル・ディアマンテ(CMLL)
<一本目>
●ウルティモ・ドラゴン
7分27秒 みちのくドライバーII→片エビ固め
○サム・アドニス(フリー)
<二本目>
○ウルティモ・ドラゴン
2分37秒 反則
●サム・アドニス(フリー)
<三本目>
○ウルティモ・ドラゴン
6分18秒 ラ・マヒストラル
●サム・アドニス(フリー)
ウルティモが30周年記念興行で勝利しメキシコに感謝!TAJIRIがヘビー級犇くバトルロイヤルで勝利!Xとして男盛が参戦!
オープニング
メキシコ音楽の生演奏にのりウルティモ・ドラゴンが登場。
ウルティモ「本日は僕のレスラー30週年にご来場くださいまして本当にありがとうございます!今から30年前に、僕は大きな夢と希望を持ってたった一人でメキシコに渡りました。メキシコという国は、この浅井嘉浩、ウルティモ・ドラゴンを育ててくれました。ほんとうに今日ここでメキシコ、全てのメキシコの人に感謝をのべたいと思います。本当にありがとうございました」
第1試合
岡田のタックルを岩本が避けていき、なんとか片足タックルで組み付いた岡田がロープに押し込むも岩本は蹴りつけ岡田は距離を取る。
岡田がヘッドロックで絞め上げ、ショルダータックルも受けきった岩本がショルダータックルで倒す。
岩本がコーナーに叩きつけてボディスラムからフォールも2。ストンピングも、岡田が立ち上がりエルボー連打。岩本はエルボー一発で叩き伏せ、顔面を蹴りつけヘッドバッド。倒れた岡田に逆エビ固めを狙うが岡田はロープへ。
岡田がエルボー連打も岩本が逆水平チョップで返していく。岡田は再度エルボー連打からボディスラムを狙うが、岩本は背中にハンマーブロー連打からボディスラムで叩きつけ、さらにブレーンバスターで叩きつけるとフォールも2。
岩本は投げようとするが、耐えた岡田がドロップキック連打。フォールも2。
岡田はミサイルキックも避けた岩本が逆エビ固めもロープへ。岩本は孤高の芸術からジャーマンスープレックスホールド。これで3カウント。
メインに出場するサム・アドニスが乱入し、岩本にナックル連打から場外に投げ捨てる。
サム「俺はスーパースターだ!俺こそNO.1だ!」
ウルティモ「サム!とりあえずはウェルカムトゥザジャパン!ちょっと待てお前、その、ドナルド・トランプ大統領の」
サム「ドナルド・トランプNO.1」
ウルティモ「最後まで話を聞け。ここは日本だ。たしかにその旗を振ればメキシコでは大悪党だ。ただな、残念ながら、我が国日本、そしてあなたの国アメリカは協力な同盟国として結ばれてるんだよ。そんな旗なんか振らなくていいから、今日オレとオマエで熱い戦いを繰り広げよう。そして!試合が終わったら、六本木に飲みに行こうぜ」
サム「NONONONONO!六本木、ジャパニーズピーポー、パーティー、グッドストリート新宿!新宿!新宿!」
ウルティモ「チョット待て、俺あんま新宿はわからないんだよ。チョット待て、新宿といえばこの人でしょう。お二人、いいところありますか?(二丁目がいいと思います。末廣亭)二丁目!新宿に行きたい、二丁目に行きたい」
サム「NOオカマ!NOオカマ!!」
サムがトーキックをウルティモに叩き込んで大暴れ。
第2試合
先発は男盛と稔。稔がドロップキックで場外に出し走り込むが、男盛はリングを周り客へアピール。
リングへ戻ると稔がニードロップからフォールも2。稔は丸山にタッチ。丸山は走り込むが男盛はヒップアタックで迎撃し渕にタッチ。
渕はヘッドロックからナックル。カットに来た稔にもヘッドロックからナックル。再度丸山にヘッドロックからナックルを叩き込むと、抗議する丸山にナックルからボディスラム。稔にもナックルからボディスラム。丸山に再度ボディスラムから男盛にタッチ。
男盛はエルボーも、丸山はコーナーに振る。男盛りはコーナーでヘッドシザースで丸山を捕らえ顔面を自分の尻に叩き込もうとするが、稔がカットすると今度は稔にヘッドシザース。から自分の尻へ叩き込もうとする。稔は男盛の足をホイップし京平レフェリーにヘッドシザースをさせると、京平レフェリーの顔面が男盛の尻に。京平レフェリーが悶ているところを、渕が背中を突き飛ばしさらに顔面が尻にめり込む。これで京平レフェリーがゴングを要求し、男坂に反則・・・かと思いきや、突き飛ばしたのは丸山と全員が口裏を合わせ丸山が反則負けになった。
第3試合
モンゴル軍団が急襲し、なつみの顔面を踏み潰すと、リング中央で交互にフロントキックをなつみに叩き込むと、ブスがブレーンバスターから旧姓がロープにくくってなつみの顔面を汚していく。
旧姓がヘアーホイップから、反則カウント4で逆の手に変えながら髪を引っ張ると、ロープに振って行くがなつみが側転アームホイップ。タッチしようとするが、ミスがサオリの足を引っ張り落とし鉄柱に叩きつける。
旧姓がなつみの手を取りロープ渡りから中央でジャンプしトップロープに戻る。再度ジャンプするがこれは足を滑らせロープに股を強打。
ここでブスが助けに来るが、なつみは二人まとめてクロスボディアタックからサオリにタッチ。旧姓もブスにタッチ。
サオリは旧姓にビッグブーツから、ブスの顔面にもビッグブーツ。サオリはエルボーからロープに飛ぶが、ミスがエプロンから蹴りつけブスが腕ひしぎ。これはなつみがカット。
ミスがなつみとサオリにムチ攻撃から、二人まとめてダブルラリアットを狙うが、これはなつみとサオリが避けて旧姓とブスに誤爆。サオリがブスにポテリングで3カウント。
<試合後コメント>
安納サオリ&万喜なつみ
――試合を終えられて如何ですか
安納「なんか……妖怪がいっぱいいたような……」
万喜「目が3つあって……」
安納「ねー?(笑)紫と黒なのかな?気持ち悪かったよね」
万喜「握手できなかったね」
安納「ね。して来いって言ってるのに(笑)」
万喜「やっぱり、アレですね。正義は勝ちますね!」
安納「それね!正義は勝つですよ!(笑)まあ、ムチの痕は残っちゃうかもしれないけど、勲章ですね」
万喜「ね」
安納「ブスと戦った可愛い子の勲章です!(笑)また戦いましょう!」(万喜と握手)
ウルティモ・ドラゴン30周年記念セレモニー
映像でウルティモに特別性の葉巻が贈呈されることが流されると、秋山準が入場。
秋山「本日はウルティモ・ドラゴンデビュー30周年記念大会にご来場まことにありがとうございます。プロレスラーとして、生まれた環境も育った環境も全く違う僕とウルティモさんを繋げてくれたのが葉巻です。僕の葉巻の師匠として尊敬、崇めています。ウルティモさんお願いします!(ウルティモが登場)」
ウルティモ「ありがとうございます」
秋山「おめでとうございます。照れくさいような感じしますけど」
ウルティモ「いま社長からお話があったと思いますけど、葉巻が僕達の縁を結んでくれました。今年もキューバで一緒に行ってきまして、葉巻をチョット吸ってですね、社長には究極の葉巻ツアーになりますよ覚悟しといてくださいと。そしてガチンコで勝負しました」
秋山「5本目で僕倒れました」
ウルティモ「実は自分も吸ったんですけど、メキシコシティで倒れてしまいました。引き分けですね(笑)すいません男同士なもんで、あまり喋ることないんで間が持たないんでいつも葉巻吸ってごまかしてるんです」
秋山「葉巻が繋げてくれた縁でウルティモさんの30周年ほんとに祝うことが出来て僕も嬉しいです。ありがとうございます」
ウルティモ「今日は折角なんで、僕含めて秋山社長もそうですけど、葉巻の仲間が何人か来てくれてるんで、リングに上ってください。今の社長からくださったもの皆様に吸っていただきますんで」
記念撮影の後一度メンバーが捌け、クリス・ジェリコからのビデオメッセージの後メキシコ音楽の生演奏。
第4試合
諏訪魔と光留でしい明石。光留がエルボー連打に諏訪魔がダブルチョップ。さらにスリーパーで絞め落としにかかるが光留はロープへ。
諏訪魔はナックル連打からは走り込むが、光留はミドルキックから延髄斬りで迎撃。フォールも2。光留は腕ひしぎで捕らえるが、諏訪魔はロープへ。
光留はローキック連打から腕ひしぎ。そこへブラックVIIと青木が入場し、青木と光留がブラックVIIにダブル攻撃。ロープに押し込み交互にサッカーボールキック連打から、青木がブレーンバスター。光留がサッカーボールキックからフォールも諏訪魔がカット。
青木が「いいから先行くよこれ!」とブラックVIIをコーナーに振って走り込むが、ブラックVIIがショルダースルーで青木をエプロンに出す。青木がスリーパーで動きを止め、そこへ諏訪魔が串刺しラリアットもブラックVIIが避けて青木に誤爆。青木はそのまま落下しOTRで失格。
マッシモとダニーが入場し、光留をコーナーに振ってマッシモが串刺しエルボー。ダニーがランニングエルボースマッシュから走り込むが、マッシモがスイングサイドバスターで光留を捕らえフォールも2。
マッシモとダニーはコーナーで光留の顔面を踏み潰し、ダブルのブレーンバスターを狙うが、そこへゼウスとボディガーが登場。
ゼウスとボディガーはダニーとマッシモを同士討ちさせると、それぞれボディスラムで叩きつけてポーズを決める。
ボディガーがマッシモを投げようとするが、着地したマッシモがエルボー連打からビッグブーツ。キャッチしたボディガーだったが、マッシモはエルボーを叩き込んでロープに振ると、ボディガーはロープを掴み、そこへマッシモがビッグブーツ。ロープに引っかかったところを、ダニーがランニングエルボーで落としマッシモは失格。
ゼウスとボディガーはダブルのショルダータックルでダニーを倒しフォールも2。そこへ崔とTAJIRIが登場。
ブラックVIIが光留を羽交い締めにし、そこへ諏訪魔がラリアット。諏訪魔が光留をフォールもブラックVIIがカット。
ブラックVIIはドラゴンスクリューからシャイニングウィザードを光留に叩き込むと、そこへ諏訪魔が客席をリングに投げ入れ騒然。
そこへ大森と中島が登場。大森がブラックVIIをアックスボンバーでなぎ倒し光留がフォール。これで3カウント。ブラックVIIが失格。
大森がアックスボンバーを中島に放つが、これを避けた中島がスクールボーイの体勢。耐えた大森をボディガーとゼウスがラリアットでサポートし中島が丸め込むと3カウント。大森は失格。
光留が中島にサッカーボールキック連打から腕ひしぎ。そこをボディガーとゼウスがぶっこ抜いてダブルチョークスラム。フォールし3カウント。光留失格。
ビッグガンズはダブルチョークスラムを狙うが、避けた中島が走り込んできたゼウスをロープをたゆませ落下させようとするが、アイルビーバックで戻ったゼウスを今度はTAJIRIとダニーがエプロンに落とす。ロープを掴んで耐えたゼウスを落下させゼウス失格。
そこへ石川が登場。ボディガーも中島とTAJIRIとダニーがOTRさせ失格させると、石川が中島を場外に投げ飛ばし中島もOTRで失格。
崔とTAJIRIが石川をコーナーに押し込み、串刺し攻撃を狙うが石川は次々ラリアットでなぎ倒し、諏訪魔とラリアットのぶつかり合い。相打ちで倒れたところをダニがトーキック。TAJIRIがナックルから崔がエルボーも、石川はチョップで返しダニーを場外に投げ飛ばしOTR。
TAJIRIが石川と握手すると、TAJIRIが崔に殴り掛かるが崔が次々ビッグブーツ。コーナーに登った崔へ石川がジョン・ウーを叩き込み崔がOTR。
石川とTAJIRIは諏訪魔にトーキック。TAJIRIがハンドスプリングエルボーも諏訪魔はスリーパーでキャッチ。これを石川がカットすると、諏訪魔をOTRさせようとするが、TAJIRIが裏切り石川も落下させようとする。これに怒った石川がTAJIRIを槍投げで場外に投げようとするが、TAJIRIは着地しソバット。ロープに押し込みそこへ諏訪魔がラリアットで石川を落下させる。その足をTAJIRIがとり石川とともに諏訪魔も落下させ、TAJIRIが1人残りで勝利した。
<試合後コメント>
TAJIRI
――世界ジュニア王者とはいえ、これだけの選手たちの中でさすがの曲者ぶりでした
「でかい人ばっかりだから隙間もいっぱいありましたね。ラッキーでした」
――それでも最後にスーパーヘビーの2人を手玉に取ったのは見事でした
「いえいえ。あのー、まだ最後じゃないんで、今日は」
第5試合
青柳と野村がエルボー合戦から青柳がロープに押し込みアームホイップ。だが野村がショルダータックルで叩き伏せる。そのまま場外乱闘。
野村が花道で宮原を投げようとするが、耐えた宮原がDDT。宮原がリングに野村を投げ入れると、青柳がエルボー。エルボー合戦から青柳が打ち勝ち走り込むが、野村はモンキーフリップからKAIにタッチ。
KAIと野村は連携攻撃からKAIが垂直落下ブレーンバスター。フォールも2。
KAIはエルボーからコーナーに振り走り込むが、足を伸ばしてカットした青柳がミサイルキックも避けたKAIが逆エビ固め。青柳はロープを掴む。
KAIはラリアットも、避けた青柳がジャンピングエルボー。青柳は宮原にタッチ。
宮原はKAIのラリアットを避けて低空ドロップキックから顔面にドロップキック。さらに串刺しジャンピングエルボーからノーザンライトスープレックス。フォールも2。
宮原はヘッドバッドからコーナーに振って走り込むが、KAIは延髄斬りで迎撃し走り込むも宮原はビッグブーツ。KAIはトラースキックで吹っ飛ばすが、宮原の背中に青柳がタッチしミサイルキック。KAIの背中にも野村がタッチし青柳とエルボー合戦。青柳のビッグブーツにエルボーで返した野村がラリアットも、避けた青柳が走り込むが野村はスピアーで迎撃。KAIが出てきてダブル攻撃を狙うが、青柳は二人まとめてドロップキックからコーナーに押し込んでエルボー連打。エルボー合戦から青柳がエルボー連打。さらに宮原が串刺しニーから青柳がフィッシャーマンスープレックスホールド。これはKAIがカット。
青柳はジャーマンを狙うが、耐えた野村がエルボー連打。青柳がエルボースマッシュからロープに飛ぶが、野村が追走エルボー。青柳も追走ドロップキックからラリアットを避けてジャーマンスープレックスホールド。これも2。
青柳がフィッシャーマンで投げようとするが、野村が逆に担いで山折りからKAIがダイビングボディプレスを投下。野村がジャーマンスープレックスホールドも2。
野村はマキシマムからフォールし3カウント。
野村「今日は応援ありがとうございました。次8月27日に両国大会があります。俺とKAIさんで世界タッグのベルト必ずとります!KAIさん、一緒にとりましょう!」
KAI「よし!」
<試合後コメント>
KAI&野村直矢
KAI「27日の両国に向けて息もばっちりじゃないの?うちら。俺の方が世界タッグを獲りたい!っていう気持ちがあるって言ってたけど、今日見たら野村選手の方が。俺も負けてられないな、これは!組んでるけど『俺が獲りたい!』っていう気持ちがね。今日は圧倒された、パートナーなのに。凄いですね」
――今日は連携というよりも個人の力で勝った感じですが?
野村「最後はKAIさんがスプラッシュを決めてくれたんで」
KAI「今日は気持ちを出していかないとって試合前に話していたんです。『獲りたいな』っていう気持ちを『獲るんだ!』って。それで今日勝ったから、明日は岡崎でまた6人(タッグ)で組んで、乗り越えれば大丈夫です」
野村「僕はもうだいぶ完成してきたんじゃないかなって思っています」
――2人の中では完成度は何%くらいですか?
野村「僕は80%・・・」
KAI「お!じゃあ81%!」
野村「82%・・・」
KAI「じゃあ俺は83%か。・・・とりあえず両国。ありがとう!それと俺はもうひとつ。野村選手はチームメイトだけど、宮原健斗、俺にとっては同じコーナーに立つよりは違うコーナーに立つ方が、最高の相手だなって思いましたね。野村選手もそうじゃないの?」
野村「ずっと組んできてますけど、やっぱ敵になるとものすごい強いというのがわかりましたし、すごい心強いっていうのもわかりましたし。でも僕は今日やってKAIさんも心強いなって」
KAI「ありがとう!宮原健斗は俺はもう同じコーナーじゃなくて違うコーナーで試合をやりたいなって改めて感じた」
――王道トーナメントの一回戦で対戦しますね
KAI「そう!それも意識してるのかな、自然と。相手として最高の男。その方が倒しがいがあるでしょう!」
第6試合
先発はウルティモとサム。英語で挑発した客にサムが激高し「リングに上がれ」とロープを上げるが、ウルティモがリングに戻るよう指示。サムはリングに戻るとディアマンテにタッチ。ウルティモも唖然としながらカリスティコにタッチ。
ディアマンテがバックエルボーで倒し、カリスティコのハンドスプリングを避けてショルダースルーでエプロンに落とすも、カリスティコは延髄斬りからコーナーに登りコルバタで場外に落とす。出てきたサムの腕を取りアームホイップで場外に落とすと、カリスティコは場外のディアマンテに飛びつきコルバタ。カリスティコは秋山にタッチ。
ジョーが出てきてヘッドロックからショルダータックル。さらにエルボードロップからハンマーブロー連打。さらに串刺し攻撃を狙うが、足を伸ばしてカットした秋山がジャンピングニー。両者場外へ。
リングにはサムとウルティモ。握手を求めるサムだったが、ウルティモはこれを拒否。サムはウルティモの靴にキスをし、これでウルティモが握手に応じるがサムがトーキックからエルボー連打。ウルティモはソバットからチョップ連発。ウルティモはサムをロープに振るがサムは場外へ。先にリングに戻りウルティモを蹴りつけるとコーナーに押し込みチョップ連打から顔面を踏みつける。
サムはウルティモをコーナーに乗せると、マスクを剥ごうとするが、これをレフェリーが注意すると場外に落下させて場外乱闘へ。
リングにはディアマンテがカリスティコをコーナーに押し込み急所攻撃。さらにコーナーに振って追走串刺しラリアットから足を掴んでそこへジョーが串刺しビッグブーツ。
リングにサムとウルティモが戻り、サムが串刺しボディスプラッシュ、ディアマンテが串刺しラリアット。ジョーも串刺しラリアットからラリアット。倒れたウルティモにエルボードロップからブレーンバスター。フォールもサムが俺にやらせろと代わりにフォールも2。
サムがみちのくドライバーIIからフォールし3カウント。一本目はサムが勝利。
サムがウルティモをコーナーに乗せマスク剥ぎを狙うが、レフェリーに注意されると背中にエルボーを叩き込みウルティモがリングに落下。ディアマンテとダブルのビッグブーツから、ジョーがストンピング。立たせると逆水平チョップからエルボーも、避けたウルティモがクロスボディアタックを放つがジョーはキャッチしボディスラム。さらにエルボードロップもウルティモは避けるがディアマンテが走り込む。ウルティモはディアマンテをヘッドシザースホイップで投げ捨て秋山にタッチ。
秋山はジョーに串刺しニーからランニングニー。フォールも2。
秋山はエクスプロイダーを狙うが、耐えたジョーとエルボー合戦。秋山がヘッドバッドからジャンピングニー。ジョーは受け切りショルダータックルでふっ飛ばしそのまま場外乱闘へ。
カリスティコがディアマンテにブーメランアタックからラ・ミスティカ。サムがカットすると、ウルティモがアサイDDTを狙うが、これをサムがマスクを剥いでフォール。だがレフェリーがこれを反則と取り、サムが反則負けに。ウルティモは控室へ連れ出される。
カリスティコにサムとディアマンテがダブルのブレーンバスター。そのまま場外乱闘へ。
リングに戻り、勝利を確信する3人に、ウルティモが赤いマスクでリングに戻りドロップキックで場外に吹っ飛ばす。
カリスティコがディアマンテに串刺し延髄斬りからランニングキック。さらにバズソーキックを叩き込むと場外へ落下。リングにサムが投げ入れられ、カリスティコがチョップから延髄斬り。さらに足へのランニングサッカーボールキックから再度串刺し延髄斬り。ウルティモがショルダースルーからフォールもサムが切り返すが2。
ウルティモはコーナーにサムを振るが、これがレフェリーに誤爆。
サムはエルボーで吹っ飛ばすが、そこへTAJIRIがリングに現れて、ウルティモに毒霧からバズソーキック。サムは動揺しながらフォールも、レフェリーがおらずカウントが叩かれない。
京平レフェリーが現れカウントを叩くが2。ディアマンテがウルティモを羽交い締めにするが、ウルティモはサムもろともホイップし秋山にタッチ。
秋山はジョーをエクスプロイダーもジョーがラリアットでなぎ倒し両者場外へ。
カリスティコがダイビングクロスボディをディアマンテに放ち、コルバタから走り込むがサムがエプロンを歩き妨害。だがカリスティコはコーナーに駆け上がり場外へプランチャから、リングに入ったサムへウルティモがラ・マヒストラルで丸め込み3カウント。
ウルティモ「今日、最後まで本当にありがとうございました。今日タッグを組んだメキシコから来てくれたカリスティコ、そして、全日本プロレス社長秋山準、あと、全日本プロレスの全てのレスラー、そしてスタッフの皆さんほんとうに感謝します。そして一番感謝したいのは今日この会場に来てくれた皆さん、本当にありがとうございました!最後に、最後に、僕らメキシコの曲、最後にもう一曲聞きませんか?(曲が演奏される中選手たちは退場)」
<試合後コメント>
ウルティモ・ドラゴン
――ウルティモ選手のキャリアと全日本プロレスの興行がマッチした良い興行だったと思います
「ありがとうございます。ホントそうですね。リング上でも申した通り、こういう興行に出来たのは全日本プロレスとファンの皆様のおかげなので感謝しています」
――30年という非常に長いキャリアでありながら、全日本プロレスで世界ジュニアのタイトルを争う位置にいるというのは素晴らしいことだと思います
「これはもう自分でも信じられないですね。スポーツ界で言えば、サッカーのキングカズさんとかウルティモ・ドラゴンって感じですかね。手前味噌ですけど(笑)」
――試合途中でしたけど、TAJIRI選手と世界ジュニアの前哨戦のような形で対面がありました
「あれは彼なりのメッセージですね。WWEで一回シングルやりましたけど、負けてますからね。今回はなんとしても彼を倒したいです」
――メキシコでも対戦はされたことがあるのですか
「それはちょっと自分の記憶にはないですね。彼はWWEのチャンピオンで、僕はカムバックしたばっかりで全く敵わなかったですけど、今はまたお互い全日本プロレスのリングでまた新しい戦いができるかなと。どういう世界ができるのか楽しみですね。毒霧もTAJIRIワールドですから、その中でやりたいと思います」
――今の二人で見せられる戦いというのをファンは期待していると思います
「それは当時ね、WWEでやった試合とは違うかもしれないけど、それは時間が経って進化したのか退化したのかは、ファンの人が決めることだから。自分自身27日の両国は楽しみですね」
――今日は葉巻仲間と仰っていた秋山選手、そしてカリスティコ選手とのタッグやメキシコのトップスターたちとの対戦などがありました
「このトリオはね、5月の27日に実施したメキシコのカードをそのままで。今回は僕の夢にたまたま全日本さんとのコラボの話が持ち上がったというね」
――全日本プロレスのマットでルチャフェスタが恒例化することに期待があると思います
「まあ、それはファンの皆さまが決めることで、ファンの皆様のリクエストがあったら全日本プロレスの社長・秋山準社長に是非という話を。今日のメインイベントはルチャ・リブレを魅せるということだけど、根っこにあるのは全日本プロレスのジャイアント馬場さんの時代からある『明るく楽しく激しいプロレス』という共通のワードがあるので、その中で融合できたかなと」
――これからのプランは
「そんなプランというプランはないですよ。とりあえず、27日のTAJIRIと両国でハッキリして、そっからですね。そこから先は考えられない。両国が楽しみです」
――興行全体を通してのご意見を
「まあ、ルチャフェスタと言っても戦ってるのはほとんど全日本の選手ですから。安心して、学生時代から見てましたけど、みんな完成された趣向がほとんどなんで」
――「ドラゴマニアがそのまま日本にやってくる」というテーマがありましたが、ドラゴマニアというものを見せられたと思いますか
「そうですね。ルチャ・リブレというのは御客さんもやるんですよ。ただ今日は日本のお客さんも多分それなりに楽しんでくれたかなと。いい会場の雰囲気でしたよ。サム・アドニスも初来日でしたけど、アイツもすごくやりがいがあったんじゃないですか」
――30周年という一区切りがつきました
「30年っていうと、長いですよね。こうやって無事30週年を迎えられたのも、仲間とファンのおかげですよね。自分の周りの人のすべてに感謝を。人間歳食うと感謝ですね。自分がすごかったとかじゃなくて、皆さんのおかげなんですよ。最近ようやくそういう風に思えるようになりました」
――これが一つの集大成だと思いますが、これからのビジョンは
「そうですね。まあ、これしかないから。体をまた作ってリングに上ってから。僕はプロレスが好きなんで。これしか出来ないですから」