三冠王者・宮原健斗と王道トーナメントで対戦が決定した黒潮“イケメン”二郎が「最高は俺だ!」と挑発!
16日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『第7回 王道トーナメント【1回戦】』が行われ、2回戦進出を決めた宮原健斗と黒潮“イケメン”二郎がリング上で対峙した。
王道トーナメントとは、全日本プロレスの秋の風物詩として行われているオープン選手権の流れを汲んだシングルトーナメント戦。春の風物詩であるチャンピオン・カーニバルと並んでシングル戦線の今後を占う重要なイベントとなっている。
今年は総勢16名が参戦し、14日の三条大会で開幕。既に野村直矢、ジェイク・リー、ゼウス、石川修司が2回戦進出を決めている。
この日のセミファイナルでヨシタツと対戦したイケメンは、試合開始直後からハイブリッドブラスターやイケメンサルトを繰り出すなど速攻を仕掛けるが、ヨシタツが場外戦などで粘りを見せ、首攻めからの顔面ウォッシュと一点集中からヨシタツ幻想を繰り出すが、決まり切る前にイケメンが身体の上下を入れ替えて押え込み3カウント。
メインイベントでは宮原健斗が約5ヶ月ぶりの後楽園ホール大会参戦となるジョー・ドーリングと対戦。
試合は序盤からジョーがパワー殺法で現三冠王者の宮原を圧倒していき、宮原が後頭部へのブラックアウトから正面のブラックアウトと必殺コンボを叩き込んでもノーダメージでスクッと立ち上がり睨みつけ、宮原が驚愕の表情を浮かべる場面も見られた。
ジョーはデスバレーボムから腕のクラッチを解かず無理やり引き起こしながらのショートレンジラリアットを叩き込み、続けてランニングクロスボディを放つが、宮原がこれを回避したため自爆。宮原がすかさず組み付き、シャットダウンスープレックス・ホールドでトドメを刺した。
試合後、ジョーは憑き物が落ちたような穏やかな表情でリングの上を見つめると、勝ち名乗りを上げる宮原を見やりながら静かに退場していった。
そして、宮原がマイクを持たぬまま退場しようとすると、対角コーナーの入場口から黒潮“イケメン”二郎が現れて宮原をまっすぐ見据えると、これに気づいた宮原は引き返してイケメンもリングに上がるよう促す。
マイクを取ったイケメンは「まず!勝ってくれてありがとうございます!あと!言おうとしたことは!あなたのオーラで全部忘れた。ただ1つ、ここ何年もずっと耳に残ってる言葉で文章を作るとしたら……最高は、俺だ!」と“プロレス界で最も最高な男”を自称する宮原へ口撃。
すると宮原は「黒潮“イケメン”二郎、お前は噂によると入場が長いらしいじゃないか。まあ俺も人のこと言えたもんじゃねえけどな!」ニヤリ。そして自ら握手を求める王者としての余裕を見せるが、互いに手が触れる直前に手を引き、同時に髪をかきあげて見せると会場からは黄色い歓声が上がった。
バックステージに戻った宮原は「彼はキてる男でしょ?キてる男と最高な男がリングで向かい合ったときにどういう反応が起こるのか、それは本当に明後日にならないとわからない。俺の情報では、彼は入場が長いという情報しか無いんだ。あとは身体が触れないことには。この宮原健斗、プロレス界で最も最高な男にどう触れさせることが出来るのか。それは、明後日分かることでしょう」と18日に迫った新木場大会でのイケメン戦に向け期待を膨らませた。
その他、この日はKAIが青柳優馬を、滝澤大志がギアニー・ヴァレッタを撃破して2回戦進出。18日の新木場大会、22日の大阪大会で2回戦を行い、23日の名古屋大会で準決勝&決勝戦が行われる。