「僕がDDTを東京ドームに連れていく!」DDTの現エース・上野勇希がKO-D無差別級王座を防衛し野望を叫ぶ!

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 26日、東京都・ひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)にて、『DDT×ジークスター東京 特別興行「DDZT」』が開催。上野勇希が彰人を下してKO-D無差別級王座の4度目の防衛に成功した。

 上野勇希は2016年にかつて存在したDDTの下部団体・DNAでデビュー。端正な容姿や器械体操仕込みの高い運動神経から繰り出される飛び技の数々、さらに“DDTらしさ”を持つその人柄から長年団体のトップに立つことを期待されて来たが、昨年11月に悲願のKO-D無差別級王座初戴冠を果たした。

 名実ともにDDTの新エースとなっている上野は、過去のDDTのアイコンたちを挑戦者に指名して防衛ロードを驀進中。DDTの歴史をその身に背負いながらさらに成長の過程にある。

 3月の後楽園ホール大会でHARASHIMAを破って3度目の防衛に成功した上野は、次期挑戦者に副社長の彰人を指名。
 彰人は業界随一のテクニック&プロレス脳を持つ選手であり、どんな相手やルールでも一線級の試合を作れる仕事人。しかし、彰人は2020年の株式会社CyberFight設立とともに同社の取締役副社長に就任し、1レスラーとしては最前線から遠ざかっていた。

 上野から指名を受けた彰人は狼狽しながら「俺じゃないでしょ?!俺は副社長の仕事してて、俺がそこに挑戦するのは違うと思ってる。副社長は言うならば究極の中間管理職です。僕は今DDTに必要な穴にはまってる。例えば、バラエティ枠」と挑戦を拒否するも、上野が「僕の挑戦者であるという枠もしっかり彰人さんの仕事です」と理詰めで彰人の逃げ道を塞いだ。

 これを受けた彰人は「僕は今副社長というフィルターがかかってる。理性で抑えてる。それが外れたらどうなるか分かる?俺の立場とか関係ない。1レスラーとしてチャレンジする」と腹を括り、後に「1レスラーの彰人として臨むんじゃなく、37年間男として生きて来た西垣彰人として臨む」と人生を賭して決戦に臨む覚悟を語った。


 両者しっかり握手を交わしてからゴングが鳴ると、彰人がねっとりとしたグラウンドレスリングに引き込んだかと思えばリング内外に出入りしながら「逃げんな!来いよ!」と挑発するなど“めんどくさい”一面を全面に押し出して上野を苛立たせる。
 上野はエプロンやロープを上手く使って縦横無尽に攻め込んでいくが、彰人が上野のスワンダイブ式の攻撃をキャッチしてキン肉バスター式のニークラッシャー。これを機に彰人の持ち味である業界随一のねちっこい足への一点集中攻撃が10分以上に渡って展開されていく。
 苦しい展開が続いた上野だったが、彰人のニークラッシャーをロープを使っての変形カナディアンデストロイヤーで切り返す機転を見せて逆転の狼煙。彰人のドラゴンスクリューを受けてもダブルニードロップで上から潰し、だるま式ジャーマンや顔面を真っ向からぶち抜くドロップキックで猛攻。
 上野は必殺のBMEを投下も、彰人は被弾しながらも下から丸め込む意地を見せる。さらに彰人はリップロックからの男色ドライバーと盟友・男色ディーノの技を繰り出して猛追。これを受けきった上野がドロップキックから切り札の胴絞めスリーパーホールドを繰り出すも、彰人はしつこくしつこく丸め込みを繰り出して最後まで勝利を諦めない。
 しかし、最後はこれをしのぎきった上野がWRで突き刺して3カウントを奪った。

 試合後には互いをマイクで称え合い、上野が「彰人さん、DDT全員でいっぱい夢見ましょうね。DDTで東京ドーム、行きましょう!」と野望をぶち上げる。彰人もこれに呼応し、ともに東京ドームに向けてそれぞれやるべきことをやっていく覚悟を語った。

 森羅万象のすべてに感謝を伝え続ける“ありがとうタイム”からThe37KAMIINAの仲間たちとともに「ありがとう!」の言葉で大会を締めた上野は、バックステージで「僕が東京ドームに連れていくから、皆で東京ドーム行きましょう。DDTで東京ドーム……そしたら、マッスルも、ひらがなまっするも見れちゃうかもしれない。皆で夢、見ましょうね」と笑顔で夢を語った。

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