【試合結果】10・22 DDT後楽園ホール大会 【KO-D無差別級】竹下幸之介vs男色ディーノ 【DDT EXTREME級】佐々木大輔vsHARASHIMA 石井慧介vs諏訪魔 遠藤哲哉vs高梨将弘
『DDT Special 2017』
日程:2017年10月22日(日)
開始:12:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1433人(超満員)
▼アンダーマッチ 15分1本勝負
[第22位]○スーパー・ササダンゴ・マシン/[第24位]上野勇希(DNA)
7分35秒 垂直落下式リーマンショック→片エビ固め
[第23位]●岩崎孝樹(DNA)/[第25位]ゆに
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[第9位]赤井沙希/[第18位]●アントーニオ本多(フリー)/アブドーラ・小林(大日本)
7分7秒 勝俣式断頭台(仮)→片エビ固め
[第12位]○勝俣瞬馬(DNA)/[第14位]MAO(DNA)/[第17位]チェリー
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[第6位]○高尾蒼馬/[第10位]大石真翔/ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)
8分16秒 ジントニック→片エビ固め
[第14位]大鷲透(フリー)/[第16位]大家健(ガンプロ)/[第20位]●平田一喜
▼タッグマッチ 30分1本勝負
[第8位]○彰人/鈴木秀樹(フリー)
10分1秒 ヨーロピアンクラッチ
[第19位]坂口征夫/[第21位]●樋口和貞
▼スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
[第13位]●石井慧介
8分0秒 ラストライド→体固め
○諏訪魔(全日本)
▼スペシャルシングルマッチ
[第3位/DAMNATION]●遠藤哲哉
9分17秒 ハングオーバー!!
[第5位/酒呑童子]○高梨将弘
▼DDT EXTREME級選手権試合~TLCマッチ 60分1本勝負
【王者/第4位】○佐々木大輔
17分25秒 特大ラダー上からのダイビングエルボードロップ→体固め
【挑戦者/第2位】●HARASHIMA
▼KO-D無差別級選手権試合 60分1本勝負
【王者/第7位】○竹下幸之介
22分30秒 クロスアーム式ジャーマンスープレックスホールド
【挑戦者/第1位】●男色ディーノ
ディーノが魂のホモゴェを放つも竹下に惜敗!竹下は最多防衛記録を樹立!佐々木がHARASHIMAを下してEXTREME級を防衛!
ダークマッチ
先発はゆにと上野。ロックアップから上野がリストを取っていくと会場からブーイング。ゆにがとり返すと歓声が飛ぶ応酬。グラウンドの攻防からゆにがヘッドシザースで切り返し両者距離を取りタッチ。
ロックアップから岩崎がロープに押し込むもクリーンブレイク。岩崎がヘッドロックからショルダータックル。受けきったササダンゴに岩崎は四方からショルダータックルを打ち込んでいくが、ササダンゴが足を踏みつけて動きを止めるとショルダータックルで倒す。
ササダンゴは串刺し攻撃を狙うが、避けた岩崎が走り込むも足を伸ばしてカットしたササダンゴがショルダータックルで倒しゆにを要求。岩崎はゆににタッチ。
ゆにがショルダータックルもササダンゴは腹の弾力で跳ね返す。さらに走り込んで目の前で停まると腹を打ち付けゆにをふっとばす。ササダンゴは串刺し攻撃を狙うが、避けたゆにが串刺しドロップキック。これが急所にクリティカルヒットすると、ササダンゴは大人気なくガットショットからストンピングで痛めつけ上野にタッチ。
上野はバックブリーカーからフォールも2。上野はコーナーに押し込み顔面を踏みつけるとボディスラムの体勢。暴れて着地したゆにがエルボーを避けてコルバタ。ゆには岩崎にタッチ。
上野がエルボーから走り込むも岩崎はミドルキックで迎撃しPK。フォールも2。
岩崎はサッカーボールキックを叩き込むと、上野は気合を入れて立ち上がりエルボー合戦へ。投げようとした上野の腹に膝蹴りを叩き込んだ岩崎がブレーンバスターからフォールも2。
岩崎はバックドロップを狙うが着地した上野がロープに飛ぶも、岩崎が追走ニーから走り込むが上野がドロップキックで迎撃しエクスプロイダー。上野はササダンゴにタッチ。
ササダンゴがラリアットでなぎ倒しコーナーに上るとダイビングニードロップも避けた岩崎がミドルキックで倒し、バックドロップからゆにがそこへムーンサルトを投下。だがササダンゴは岩崎を巻き込んで盾にすると、上野が岩崎にミサイルキックからササダンゴが垂直落下式リーマンショック。これで3カウント。
オープニング
リングドリームの松田元Pがリングへ。ゲームショウで発表されていたチェリー美少女化の登場日など諸々の件に関して発表へ。
新キャラとして遠藤哲哉と佐々木大輔が美少女化することが決定。チェリーを含めた3選手が11月16日からゲーム内に登場することになった。
続いて同日にとしまえんにて行われる『第3回リングドリーム主催DDTプロレス興行~『愛』は『逢い』よりいでて3~anniversary,but life goes on』に、サポートバンドとして『渋さ知らズ』というビッグバンドのライブと興行BGMが決定。
松田元P「最低3万個の飴を無料で妖精が投げつけ邪魔するという告知は行われていたんですが、お祭りということで飴やお菓子を皆さんに投げつけるんですけども、この前買いに行ったら飴玉が最低4万個、お菓子が最低5千個。税抜きで30万円ぐらい。わけわかんないぐらいのお菓子を持って帰っていただくみたいな」
今林「お金の使い方間違ってますよ!」
続いてジュニアヘビー級のプロレスラーによるタッグマッチのプロレストーナメント『ディファカップ』に出場が決定した上野が登場。
上野「僕今回ディファカップに出場させていただくことになりました。出場させていただくって知ったのがTwitterのリリースでして、まあいいんですけど、早めに言ってもらえたほうが気持ちは楽だったかなと思います。今日のメインの竹下幸之介がパートナーで、咲くやこの花高校同級生タッグとしてもDDTを背負って頑張ります。応援よろしくお願いします」
続いて11月11日に所沢で主催興行を行う石井慧介がリングへ。
石井「毎回恒例となりますが、フレッシュ有山杯争奪、八百屋ランブルをまた行おうかと。
今林「インディージュニアも決定しました。王者・佐々木大輔選手の対戦相手は決定次第発表します。KUDO選手の復帰戦も所沢大会に。DNAで復帰を果たす梅田公太もDDT復活戦」
石井「KUDO、坂口、高梨、梅田対、HARASHIMA、高尾、ベイリー、渡瀬という」
今林「気になるメインのカードは」
石井「まずは対戦相手に指名したのは、今日でどうなるかわからないですけど竹下と地元のヤス・ウラノ。石井慧介&入江茂弘で。(海外から)帰ってきてもらいます」
今林「今日の諏訪魔戦の意気込みを」
石井「勝ちます!」
続いて男色Pが登場。
男色P「大丈夫みなまで言わないでください溢れ出る神取忍感」
今林「どんどんそっちによってってますね」
男色P「さっき鏡で見てあっこれはと思いました」
今林「今後のスケジュールを」
男色P「無差別級について、今までですと後楽園毎大会やってるイメージがあったと思うんですけどそこをちょっと見直すことにしました。年内は12月の大会のみ」
今林「12月4日がタイトルマッチ」
男色P「両国大会までやるかやらないか様子見ながら考えていこうと」
今林「どういった意味で?あれですか、今日自分が取ったらちょっとでも楽したいと」
男色P「それはあります!」
今林「かっこいい!12月4日やってD王グランプリが1月に始まって、1月末は決勝戦。まってくださいいつもでしたら今日の大会の後にじゃんけん大会やって11月の大会の挑戦者を」
男色P「じゃんけん大会は廃止します。来月考えれないけどベルトいっぱいありますし、なんだったら10人タッグもありますから」
今林「さすがにメインじゃやらないでしょ」
男色P「わかんないよ。人間関係が入り乱れたら」
今林「両国でやっただけで一回こっきりのベルトだったんじゃ」
男色P「オメーがそれ言うのか!まだ考えていませんがおいおい。それでは皆さん手をお借りしましょう。右腕を。嫌なことを思い浮かべてください。ココらへん(頭の上)に嫌なモノを思い浮かべてください。スタートの掛け声とともに嫌なものを撃ち抜く!日頃のストレスを忘れてってくださいという、メッセージでもあります。ではいきますよ!DDT後楽園大会!スタート!」
第1試合
先発はチェリーと赤井。手4つを要求するがチェリーは手が届かない。チェリーは足を踏みつけると髪をつかむが、赤井はその手を弾いてエルボーもガードしたチェリーがボディブロー。チェリーがロープに飛ぶも赤井は追走ビッグブーツからロープに飛ぶが、チェリーはカウンターのノーザンライトスープレックスからフォールも2。チェリーは勝俣にタッチ。
勝俣は四方から「ブス!」と言いながらドロップキックを打ち込みフォールも2。勝俣はMAOにタッチ。
MAOは「女殴るぞ!」とナックルを打ち込んでいくが、赤井がエルボーからロープに飛んで走り込むと、MAOがガードしロープに飛ぶが赤井はビッグブーツで迎撃し小林にタッチ。
小林はロープに振ってヘビーローテーション・ネックブリーカー。続いてカモイェ からコスチュームを抜いでテンガロンハットを装着すると「ウィー!」と叫んでウェスタンラリアット。避けたMAOがドロップキックで迎撃し勝俣にタッチ。
勝俣はミサイルキックも、受けきった小林が走り込んできた勝俣の顔面にバックエルボーからアントンにタッチ。
アントンはリングインしようとするがコケて自爆。
アントン「膝のうちどころが悪くて試合できないギブアップする。でもこれギブアップしたら俺この試合出てない!最後昨日徹夜でハロウィンということでとっておきの怖い話を考えてるからそれ聞いてくれないか?貞子対伽椰子対ごんぎつね!『いやー今日は幽霊二人と闘うぞ。一人目出てこい!出てこい貞子(モリモリモリモリ!)』『お前を嫁に~もらう前に!』『お前が貞子かよーし!伽椰子出てこい(モリモリモリ)』『二人を~夕闇が~!』『ちょっと待てお前ら二人共ちょっと待て!お前ら貞子と伽椰子と思ったけど、さだと加山じゃないか!』
とごんぎつね攻撃も、MAOがフォックス攻撃で返すが二匹目のごんぎつねで迎撃すると勝俣にバイオニックエルボーを狙う。そこを勝俣がカサドーラからフォールも、返されるとボディへフットスタンプからフォールも2。
勝俣はXファクターを狙うがアントンはボディブローで迎撃しボディスラムから、小林がバカチンガー・エルボー。フォールもチェリーがカット。アントンが勝俣を羽交い締めにし小林がダイビング・ブレーンチョップ。これがアントンに誤爆すると、チェリーとMAOがダブル攻撃を狙うが、小林はそれぞれチョップから頭頂部にエルボーを叩き込んでいき、勝俣にウェスタンラリアットを発射も勝俣が避けてアントンに誤爆。MAOがアントンに旋風脚から勝俣が勝俣式断頭台。これで3カウント。
<試合後コメント>
赤井沙希&アントーニオ本多&アブドーラ・小林
アントン「チクショー!いいか、今日の敗因はただ一つ。小林さんが風邪引いてるからだ!小林さんが風邪引いてなかったら……」
小林「喘息!」
アントン「喘息」
小林「ひどいんだ……」
(小林が激しく咳き込み、赤井が小林の背中をさする)
アントン「いいか、小林さんはな、こう見えてDDT参戦がものすごく久しぶりなんだ」
小林「というか、初めてらしいよ?マッスルとかユニオンとか、大鷲興行は上がってたけど」
アントン「ブランドは違えど、DDT本隊に初めて来た小林さん。試合は半分ハンセンでしたが……」
小林「敬意を表して黒タイツですよ」
アントン「どうですか、沙希ちゃん。このファッション」
赤井「いや、もう字がなくなっちゃったんですけど、もうちょっと浮かれたほうが良かったのかなと思いました。ハロウィンで……」(ほとんど落ちてしまった小林のボディペイントを指して)
アントン「ごんぎつねを輪に持っていったのが敗因の一つだったね。女かと思ったら、加山とさだまさしが出てくる。こんな悲しいことはない。でも俺達は諦めずにごんぎつねを語っていくし、ハンセンの真似もし続けるし、かわいくあり続けるんだ」
小林「継承されていく文化もありますからね。ごんぎつねとハンセンと、可愛い子」
アントン「その3つがあれば大体世界の平和は守られる。我々のタッグチームは、ありあわせかと思いきや非常にバランスの良いタッグだと思うので、これからまたなにかあるといいなと思います!」
小林「また何かあるの?」
アントン「無いですけど」
小林「寂しい……」
アントン「そういうことだバカヤロー!」
三人「分かったら出てけ!!」
小林「俺らが出てくんかい!」(コメントブースから退席しながら)
第2試合
平田の入場曲が流れると、大石がウルティモの耳をふさぐ。踊ろうとする所を大鷲がストンピング連打。さらに元闘龍門の大家もストンピング。高尾や今林までリングに出てきて総勢10人ほどでストンピング
平田「うぉーい!だから!お前らは!なんなんだよ!」
ウルティモだけがジャンプし、周りが笑いをこらえる。ウルティモがこれに怒り大鷲にミドルキック連打で場外に叩き出す。
リングでは大石が平田にナックルからストンピング。ロープに振ってランニングエルボーからフォールも2。大石はウルティモにタッチ。
元闘龍門の平田は「違うんです!」と懇願するが、ウルティモはダブルチョップで倒していく。
平田をロープに振るとウルティモはバックエルボーで倒しアサイDDTを狙うが、抜けた平田にウルティモはヘッドシザースホイップ。ウルティモは高尾にタッチ。
高尾はボディスラムから逆片エビ固め。平田はロープへ。
高尾はスーパーキックもキャッチした平田がガットショットから走り込むが、高尾はリープフロッグからドロップキックで迎撃しフォールも2。
高尾はエルボーからロープに振るも、平田はエルボーを避けてコルバタで投げると大家にタッチ。
大家は次々エルボーで倒すが、大石がガットショットから高尾とダブル攻撃を狙うも、大家はダブルラリアットでなぎ倒しフォールも2。
大家はコーナーで高尾のボディにショルダータックル連発からカミカゼ。炎のスピアーを発射しようとするが高尾がエルボー連打で迎撃しローリングエルボー。高尾は大石にタッチ。大家も大鷲にタッチ。
大鷲がリープフロッグ風の動きで大石を避けて倒すとウルティモにアピール。さらに高尾もまとめてルチャ殺法で投げるとウルティモにアピール。
ウルティモがリングに入り、大鷲とチョップ合戦。大鷲がチョップ連打からロープに振ろうとするが、ウルティモがカニバサミからラ・マヒストラルを狙うが、大鷲が切り替えしてラ・マヒストラルの体勢。これを平田が「ちょっと聞いてくれ感動の再会中申し訳ない。私も元神戸としてリング上でもっとウルティモ・ドラゴンを体感したいんです!これを逃したら俺多分一生闘うことない!チャンスを僕に!」と懇願。
大鷲は仕方なくタッチ。
平田が走り込むがウルティモはドロップキックで迎撃。大石がミラクルエクスタシーを狙うが平田は手刀で倒す。さらに高尾も手刀で倒すと、ウルティモは容赦ないコンビネーションキックを叩き込みアサイDDTの体勢。これを耐えた平田が手刀でウルティモを倒すと、大家も手刀で倒しGOメガネを装着。大鷲も止めることができずメガネを装着しTOKYO GOが流れる。
見事踊り終えた平田を大石がガットショットからスタナー。さらにウルティモがソバットから高尾がジントニックで3カウント。
<試合後コメント>
大鷲透&大家健&平田一喜
(大鷲と大家が平田の到着を待っていると、満身創痍の平田がフラフラと現れる)
大鷲「オイ!何やってんの!」
平田「えっ。なんスか?」
大家「お前校長に何やってんだよ!」
平田「えっ。なんスか。アンタがタッチしたんでしょうよ」
大鷲「まあ、色々あったけども!この三人、大家健と平田で一緒に後楽園に出るってこと無いからね」
大家「無いからねぇ!タッグ組むなんてね!」
大鷲「皆さん知らないと思うんですけど、私とこの大家健、闘龍門の7期生の同期生なんですよ。そして、その後、闘龍門がアレやらコレやらして、その後この平田一喜が入ってきて、その接点のある三人が好調と試合をすることが出来ました!」
大家「試合をすることが出来ましたが……。平田、お前入ってきた時校長いたのか?」
平田「…………いないっす(笑)」
大家「じゃ……今日の話は何だったんだよオイ!!」
大鷲「……じゃ、あとは大家さん、テンションでお願いします(笑)」
大家「おかしいだろオイ!!俺は!!ものすごくたくさんお金を払いました!!いや、そんなこともないかもしれない!!でもね!!夢を、夢を買ったんですよ!!だからね、この三人、十何年経ってもプロレスやって、誰のおかげか!?校長のおかげですよ!!今日対戦してくださって、本当に!!本当に!!ありがとうございました!!」
高尾蒼馬&大石真翔&ウルティモ・ドラゴン
大石「いやぁ、かっこよかったっすねぇ。初めて(ウルティモ・ドラゴンと)リング上でお会いしました。マッスルはありますけど、DDT本隊は初めてということで……。どうでした?」
ウルティモ「なんかね、独自の戦い、独自の世界があるね。俺もリングに上ってどう戦えばいいのかってね、DDTの世界にすんなり入れたかなと」
大石「なんかすみません、DDTの選手が色々と粗相をしてましたが」
ウルティモ「でも、それも含めてプロレスで、みんな自由にやればいいと思う。楽しく出来たかなと」
大石「ありがとうございます!またこれからも、DDTに上がってください!なんか、コスチュームの色も合ってますし……(自分とウルティモのコスチュームを指差しながら)。今日はありがとうございました!」
第3試合
先発は樋口と鈴木。ロックアップから鈴木がスリーパー。これは坂口がカット。
鈴木はフロントネックロックもそのまま担ぎ上げた樋口が自軍コーナーに叩きつけ坂口がタッチ。
坂口は膝蹴りを放つが、ガードした鈴木がグラウンドに押さえ込む。坂口はなかなか抜けられず、タックルで相手コーナーに押し込むと彰人が鈴木の背中にタッチ。
彰人がタックルで倒しグラウンドの攻防。立ち上がると水車落としからフォールしようとするが坂口が三角絞め。これを離した坂口がミドルキックで倒し樋口にタッチ。
樋口は強烈な逆水平チョップからボディスラム。フォールも2。場外では鈴木と坂口が乱闘。
樋口のチョップと彰人のエルボーの打ち合いから、彰人がサミングから投げようとするが逆に樋口がボディスラムで叩きつけるも、彰人は足を取ってアンクルホールドから俵投げ。彰人は鈴木にタッチ。
鈴木は樋口の腕を取ってエルボースマッシュからエクスプロイダー。フォールも2。
樋口のチョップと鈴木のエルボーの打ち合い。鈴木がボディブローからエルボースマッシュ。さらにエクスプロイダーを狙うが、耐えた樋口がアバランシュホールド。樋口は坂口にタッチ。
坂口はジャンピングニーからサッカーボールキック連発。更に膝蹴りからミドルキックも、キャッチした鈴木が足へのエルボーから走り込むが、坂口はカウンターの腰投げからストンピング連打。だが鈴木はエルボースマッシュでふっ飛ばし、坂口を乗り越えて彰人にタッチ。
彰人はニーアッパーからサモトラケのニケ。フォールも2。
彰人は担ぐも着地した坂口がハイキック。避けた彰人がコブラツイストで捕らえ、鈴木は樋口に卍固め。坂口はなんとかロープへ。
坂口はスリーパーも、彰人は腰投げ。坂口は左右のエルボーからドロップキックを打ち込み樋口にタッチ。坂口は鈴木に浴びせ蹴りからそのまま場外乱闘へ。
樋口はコーナに彰人を叩きつけ倒すとフォールも2。
樋口は轟天を狙うが、彰人はリバースし足横須賀。さらにシャープシューターも坂口がサッカーボールキックでカット。鈴木が坂口にヘッドバッドを叩き込み樋口にランニングニー。坂口と鈴木がロープ際で攻防を続けるが、樋口は二人まとめてラリアットで場外に落とすと、彰人にボディスラムからぶちかまし。これでフォールも2。
樋口は担ぐが着地した彰人が馬跳びから丸め込むが、返されるとそのままヨーロピアンクラッチホールド。これで3カウント。
<試合後コメント>
彰人&鈴木秀樹
彰人「秀樹さん、今日はありがとうございました!僕ら同じ誕生日なんですよね(笑)2月28日生まれ!」
鈴木「あと、田中将人さんと」
彰人「あと、WRESTLE-1の稲葉さん」
鈴木「稲葉もそうか!」
彰人「今日どうでした?DDT?」
鈴木「いっぱいお客さんいて、アウェイ感が……(笑)どこ行ってもアウェイなんですけどね、僕は(笑)対戦相手ともね、最後まで仲良くやれたなと」
彰人「また組んで継続的にやりたいのもありますし、機会があったら当たってみて。まあ鈴木さんがまたDDTに上がってくれるまで待ってるんで僕は。社長と会食行ってもらって……なんか今日行くみたいな」
鈴木「行くでしょ(笑) まあ、坂口征夫がね、怖いなと……」
彰人「でも、(秀樹さんも)怖かったですよ?」
鈴木「(坂口が)怖かったからやったんですよ!あまりに怖すぎて先にやっちゃわないと、と」
彰人「そんな感じだったんですね」
鈴木「でも対戦相手も面白くてね」
彰人「またよろしくお願いします!」
――坂口選手は怖かったというお言葉がありましたが、樋口選手に関しては
鈴木「まあ、ちょっとしかやってないですけど、身体は大きいしパワーも……自分と同じくらいの大きさの選手は少ないので、楽しかったですね。やってて。もっとじっくりやってみたいなと思います。……普通ですね。面白いですか?なんか悪口を言ったほうが……」
彰人「大丈夫ですよ(笑)」
鈴木「関係ない奴の悪口言いますか。辞めるっつったのに復帰したやついますよね」
彰人「誰ですかそれは」
鈴木「爆破とかやってましたね」
彰人「また辞めるらしいですね。なんか、高校野球みたいな……何年ぶり何回目みたいな」
鈴木「辞めるって言ってる人の対戦相手が、辞めるって言ったのに復帰した人なんですよ。もうどっちかわかんない。草むしり黙ってやっとけよって。電流爆破草むしり」
彰人「ハッハッハ(笑)面白いじゃないですか(笑)」
第4試合
リストの取り合いから諏訪魔が足を刈って倒しグラウンドで押し込む。石井はこれを抜けるがすぐに倒した諏訪魔がヘッドロック。
走り込んできた諏訪魔に石井がビッグブーツから膝蹴りを叩き込んで顔面にドロップキック。石井はチョップを打ち込んでいくが、受けきった諏訪魔がダブルチョップでなぎ倒し、コーナーに貼り付けにして再度ダブルチョップ。
諏訪魔はボディスラムからエルボードロップ。フォールも2。
諏訪魔は逆エビ固め。石井はなんとかロープへ。
諏訪魔は背中にサッカーボールキックからコーナーに振って串刺しラリアット。続けてエクスプロイダーからフォールも2。
諏訪魔は投げようとするが、石井が逆にブレーンバスター。石井はダブルニードロップを投下し、ミサイルキックを発射するとフォールも2。
石井は諏訪魔の背中にエルボー連打から走り込むが、諏訪魔がラリアットで迎撃しフォールも2。諏訪魔はバックドロップからフォールも2。
諏訪魔はラストライドの体勢も、着地した石井が延髄斬りからラリアットを避けて腕を取るとニーアッパー。ハーフダウンの諏訪魔にオーバーヘッドキックを叩き込んだ石井がジャーマンスープレックスホールド。だが2。
石井はハーフネルソンを狙うが、弾き返した諏訪魔が投げ捨てジャーマンから投げ捨てハーフネルソンスープレックス。フォールも2。
諏訪魔はラストライドで叩きつけて3カウント。
<試合後コメント>
諏訪魔
「こうやってDDTさんに上がってみて、うちの団体のとは違う刺激があって面白い。ベルト落としたばっかりだし、刺激があってよかった。対戦相手の石井選手がね、手を挙げてきてくれたんで。昔、石井選手がね、全日本の練習生にいて、当時もね、可愛いやつが入ってきたなと思ってたんだけどね。それで、いろいろあっていなくなって、こうやってプロレスが好きで(プロレスラーを続けて)こうやって向き合えた。すげぇなと今日の時点で思ったし、アイツも全日本に来たことあるんだけど、こうやってシングルで向き合うのは不思議な気持ちです。なんか、いい間合いで蹴るヤツ……首に電気走ったよ。強烈なのすげぇの持ってんなって。本気でやってんだなってのがわかりました。だから俺も本気で返した。また次当たる機会があったら、石井という人間がどう成長したのかみたいなって気持ちもあるし、またアイツが全日本出たときとかも成長するんだろうし、楽しみにしてます」
石井慧介
「まあハッキリ言って完敗だったし、まだ下手だなって……。タッグでとかは当たったことあったんですけど、シングルで当たってすごく衝撃を受けました。でも、これを経験出来たのは非常にでかいです。正直この試合決まってからずっとナーバスでプレッシャーとかもあって、そして恐怖もかなりあったのも事実ですし、今日試合やってみて、ハッキリ言って歯が立たなくて……。でも、この経験は大きい。必ず活かせると思ってます。自分は明日からどんどん強くなっていきます」
――自分のホームで対戦するということについては
「お客さんも普段見ないタイプの選手だと思うんで、お客さんも多分諏訪魔さんにびっくりしたと思います。今日はキツかったですけど、またチャンスが有れば諏訪魔さんとシングルしたいです。よろしくお願いします!」
第5試合
リストを取った攻防からフロントネックの応酬。高梨が逆さ押さえ込みも、返した遠藤がアームホイップを狙うがスカした高梨がヘッドシザース。
高梨がコーナーに押し込みチョップも、遠藤が逆にコーナーに振り走り込むが、高梨が切り替えしていく。遠藤はチョップで倒し腕を取って転がすとヘッドシザースでお返し。遠藤はロープに押し込みチョップ。チョップ合戦を遠藤が打ち勝ちフォールも2。
遠藤はボディスラムからフォールも2。投げようとするがボディブロー連発で逃れた高梨が走り込むも、バックエルボーで返した遠藤が投げようとするが高梨がDDTで切り返す。
高梨がナックル連打から鼻つまみ。ドロップキックも避けた遠藤がその場飛びムーンサルト。避けた高梨がその場飛びムーンサルトをフェイントに首固めも2。高梨は鼻つまみからドロップキックで吹っ飛ばす。
高梨のトラースキックを遠藤がキャッチするが、高梨はチンクラッシャーから丸め込もうとするが耐えた遠藤がぶっこ抜きブレーンバスター。遠藤はその場飛びファイヤーバードセントーンからフォールも2。
遠藤はトーチャーラックボムを狙うが、耐えた高梨とお互い鼻つまみ。レフェリーがこれをカットすると高梨が悶える。高梨は遠藤に走り込むが、足を伸ばしてカットした遠藤が前転するが
高梨も前転して距離を縮めるとレフェリーに振ってスクールボーイからのゴーフォーブロック。
高梨はタカタニックを狙うが、切り替えした遠藤がハンドスプリングオーバーヘッドキックからトーチャーラックボム。フォールも2。
遠藤はコーナーに登りファイヤーバードも避けた高梨のナックルをガードしトラースキック。高梨は丸め込むがお互い切り替えしあい、遠藤がぶっこ抜くが着地した高梨がロープを掴んで耐えると走り込むが、遠藤はテツヤ・イン・ザ・スカイ。フォールしようとした遠藤を高梨が丸め込んで3カウント。
高梨「ユニット総選挙?二年連続ダムネーションにやられて、このリング上でも簡単にいかれると思ったら大間違いだよ。そう簡単にいかれてたまるか。そしてな、俺らはあいつらには負けねー。そしてうちの兄貴は、写真集でもあいつらに負けねーからな!きっかけはあんたなんだから体張ってくれよ。ということで兄弟、酒盛りといきたいけど今日はあれだよな、前回やったから知ってる。兄貴は完全回復じゃないからやめとけ、梅ちゃんもDNAで復帰して帰ってきて勝って改めて酒盛りだもんな。そして酒をこよなく愛するこの俺は、この後、試合だ。ということで酒呑童子誰もこの場では飲めねーけど、テメーらの声を俺たちを酔わせてくれるぜとかうまくしまんなかったところで、行くぞ後楽園、お前らと酒盛りだ!」
<試合後コメント>
高梨将弘&KUDO
(高梨とKUDOが着席するが、KUDOは終始DAMNATIONの写真集を熱心に読んでいる)
高梨「誰も勝つと思わなかっただろ?俺は次、タッグタイトル、タイトルマッチ決まってんだ。アニキがイカれてよ、俺は心を入れ替えて真っ向から丸藤選手とぶつかって行こうってそう決めて、シンガポールへ行ってきたんだ。それで、シンガポールでタイトルマッチをやって、今日ベルトを巻いてここに帰ってこようと思った。そして、おう、今、俺の腰には何が見える?おう、誰か、答えられねーか?なら、アニキ!アニキ、俺の腰には何が見える?言ってみてくれ!」
KUDO「……? タッグのベルトが見えるよ」(写真集から目を上げて)
高梨「……おう、全然そういうの求めてなかったんだ。シンガポール行ってきて、タイトルマッチやって、それを獲れなかったって話からなんでそうなるのか分かんねーけどな。まあ、アニキはまだ欠場中で調子戻ってねぇけどな、俺の腸は煮えくり返ってんだ。どういうことだか分かるか?なぜシンガポールでベルトを獲れなかったか?現地でな、会うレスラー会うレスラー『お前丸藤と闘うのか!すごいなぁ!』『俺は前丸藤と戦ったぜ!スゴイぜアイツは天才だぜ!』っていう賞賛をずーーっと聞かされてきたんだ。気分わりぃ!気分転換にシンガポール行ったのによ、なんであっちでもずっと丸藤の名前聞かなきゃいけねぇんだ。それで調子狂って負けちまってよ、ぜ~んぶ丸藤のせいだ!アイツのせいで今俺は丸腰で!アニキはなんかコメントの調子がわりぃんだ!全部アイツのせいだ!俺の腸は煮えくり返ってよ、俺の心は今暗黒のクレバスだ。どす黒く染まってんだ。俺の強さの源はな、ねたみ、恨み、そういったものでできてるんだ。このネガティブな力を使ってアイツのベルト、剥がしてやるよ。
そしてな、こっから先は別に拾わなくていいし、載せなくていいよ。今日のメインイベント、タイトルマッチ、竹下とディーノだろ?どっちが勝つかしらねーけどよ、ディーノが最後にKO-D無差別級のベルト巻いてたのはよ、4,5年前?4月1日だったよな確か。俺が初めてベルトを獲った日だ。そして、ディーノと一緒に、後楽園……いや、武道館でディーノと戦いたいという願望を口にして、あれから時は流れちまったけどよ、あの日デビューしたのが遠藤だろ?そして武道館でデビューしたのが竹下だろ?あの二人が今年の一番のビッグマッチ、両国で戦ってたんだろ?俺は今日、遠藤に勝ったぞ。ディーノはどうすんだろうな?わかんねーけどよ。こんなのよ、全然拾わなくて良いコメントだけどよ、俺はそう思ってる。そして、このDDTのマットで俺の物語を紡いでいくのは俺だけだと思ってるよ。以上ッ!アニキ、行くぞ!」
(KUDOはDAMNATIONの写真集を見ながら高梨の後を追って退席)
第6試合
佐々木がコーナーに押し込みストンピング連打。ポーリーが椅子を投げ入れ佐々木がイス攻撃も、避けたHARASHIMAが前蹴りで佐々木を吹っ飛ばす。HARASHIMAが椅子を奪って佐々木の背中に椅子を叩きつけると、場外に転がり出た佐々木を追ってそのまま場外乱闘へ。椅子でのチャンバラを佐々木が制すると、HARASHIMAの首に椅子をかぶせて鉄柱に叩きつける。
リングに戻ると佐々木がフォールも2。佐々木がブレーンバスターからHARASHIMAの上に椅子を乗せて座るがこれはフォールとは認められず。
佐々木がラダーを取り出しHARASHIMAに体当たり。再度走り込むがHARASHIMAは前蹴りで倒してフォールしようとするが佐々木は急所蹴り。佐々木はHARASHIMAを場外に投げ捨て、ポーリーと遠藤が客席に叩き込む。
リングに戻り佐々木が走り込むが、HARASHIMAがアームホイップでコーナーに立てかけられたラダーに叩きこむと、椅子を取り出し背中を殴打。曲がった椅子をリングに放り出し椅子の山を作ると、佐々木の胸を踏みつけ背中を椅子へ叩きつけていく。
HARASHIMAはコーナーに振って串刺しビッグブーツからコーナーに座らせると投げようとするが、佐々木がこれを抜けて股の下にくぐると椅子へのパワーボム。
エプロンに出た佐々木へHARASHIMAはエルボー連打からビッグブーツ。さらにロープに飛ぶが、場外からポーリーが足を引っ張り引きずり落とすと、そこへ佐々木がトペ・スイシーダ。
リングへ戻り、佐々木がラダーをセットしその上にHARASHIMAを寝かせると、コーナーに登りダイビング・エルボードロップ。これをHARASHIMAが避けて自爆させると、場外の机に佐々木を寝かせて場外ダイビングボディプレス。リングに投げ込みフォールも2。
HARASHIMAは佐々木の腹にラダーをセットするとそのラダーにサッカーボールキック連発。当然HARASHIMAの足にもダメージがいくが、HARASHIMAはラダーを蹴飛ばすと山折りから蒼魔刀を狙う。だが佐々木は椅子を投げつけカットする。
エルボーの打ち合いからHARASHIMAがミドルキック。キャッチした佐々木がロープに振ってドロップキックを叩き込むと、椅子をHARASHIMAの上に乗せて椅子を持ってのダイビングエルボードロップ。フォールも2。
リングに特大ラダーが投げ込まれ、HARASHIMAが担ぎ上げるも佐々木はクロスフェイスで切り返す。これを椅子で殴って切り返したHARASHIMAが、ミドルキック連打からハイキック。さらにリバースフランケンから串刺しダブルニー。さらに蒼魔刀を発射も、佐々木が避けてコーナーに立てかけられた机にめり込む。
佐々木はHARASHIMAをコーナーに乗せると、机へのダイビングペディグリーからフォールも2。
佐々木が机の上にHARASHIMAを寝かせて椅子で殴りつけると、特大ラダーに登りダイビングエルボードロップ。フォールし3カウント。
佐々木「HARASHIMAさんよ、HARASHIMAさんよ、今日の試合は、あれだよおい、選挙が、投票数、決まった試合だ。俺は、あんたより、票は少ない。あんたより、民意はないかもしんねー。でもあんたみたいになりたくねーからよ、票とかただの数字だ。でも、でも、あんたみたいな人が、俺は、投票してくれたありがとうございますって言わなきゃいけねーよな。違うな。投票してくれた人、負けちゃってごめんなさいって言わないとな。な!無視か!無視すんだったら、まあ、暴行しちゃいますか(高尾が助けに入るが、ポーリーが蹴散らす)ごめんなさいって言ってみろおら!(高尾が椅子で佐々木を殴り、セコンドも入り乱れて乱闘へ)」
<試合後コメント>
HARASHIMA
「総選挙で票をもらって得たチャンスでの試合だったんで、よりいっそう勝ちたかったんですけど、まあ、勝てなかったですね。ホントに投票してくれた人には結果を残せなくて申し訳なく思います。でも自分はまた次のチャンスを狙ってもいいし、KO-D無差別級のベルトも狙っているので。年内の挑戦のチャンスは無さそうですけど、1月になればまたリーグ戦もありますし、またこれからも前を向いて、勝ちに向けて頑張っていきたいと思います。あと、痛くないですよ。鍛えているので」
佐々木大輔
――まずは試合の感想をお願いします
「試合の感想……試合の感想か……。この今日の試合っていうのは、選挙の投票で決まった試合だ。HARASHIMAさんのが票は上だった。俺は票のために試合してるわけでもないし、別に票がほしいわけでもない。ただ、男色ディーノとか、HARASHIMAさんとか、そういう奴らに投票するやつってのは、なんなんだろうって毎年思って試合をしてます。まあ、票は票で、試合は試合。それを今日の試合で証明できたかなと」
――試合後、高尾選手から襲撃がありましたが
「高尾が襲ったのか!背後から襲われたから俺は魔太郎に襲われたのかと思ったぞ。魔太郎を見つけたらぶん殴ってやろうかと思ってた。高尾……ひどいこと、しやがるな……めちゃくちゃ痛かったぞ……。高尾か。ちょうど犯人探しをしようと思っていたんだ。教えてくれてありがとう。高尾か。坊っちゃん。昔アイツがグレてたとき、俺ドッグフード食わされたことあるんだ。俺は根に持つタイプだからその恨みは忘れてない。でも、またドッグフードを食べさせられたら……落ち込むな……」
――恐らく対戦要求をしてくるとは思いますが
「こっちか?こっちか?(EXTREME級とインディー王座のベルトを交互に叩きながら)……いつなんどき、誰の挑戦でも受ける!……という気持ちはない。一晩考えて、明日になったら忘れているかもしれない」
第7試合
客席に居た12歳の竹下幸之介のファーストキスを奪ったことから始まった男色ディーノと竹下幸之介の遺恨。その遺恨がKO-D無差別級のベルトを巡って激突する。
中央で睨み合い、左右を見た後ディーノがキスしようとすると竹下は指でガード。
ロックアップからディーノはリップロックを狙うが、ロープを背にしてブレイク。
バックの取り合いから竹下が首投げ。しかしディーノが腕を取って切り返し自分の股間を掴ませる。竹下はこれを離すとヘッドロックからグラウンドの攻防へ。ディーノがキスを迫るが竹下はなんとか抜けて距離を取る。
竹下はロープに振るが、ディーノは膝蹴りから添い寝してキスを迫るが竹下は転がってこれを逃れる。
ディーノは前転し足を取って倒すと足4の字。そのままサーフボードストレッチで苦しめると、足を極めたままフルネルソン。さらにコブラツイストに移行し、十字固めも2。
ディーノはストンピングからブレーンバスター。ナイトメアも、竹下が下から蹴りつけこれを逃れ、走り込んできたディーノをフランケンで場外に投げ捨てると走り込むが、ディーノはエプロンに登りリップロックを狙う。これをエルボーで場外に落とした竹下が客席に叩き込みチョップも、ディーノを鉄柱に叩きつけていく。ディーノは走り込むが、竹下はこれを避けてリップロックは鉄柱に誤爆。ディーノは竹下を鉄柱に叩きつけ、その尻に走り込んでファイト一発。だが竹下は上野を盾にする。ディーノは構わず上野に腰を打ち付けていくが、そこへ竹下がトペコンヒーロを発射。
リングに戻り、ディーノが走り込むが竹下はゼロ戦キックで迎撃しバックを取る。耐えたディーノがリップロックを狙うが、ガードした竹下がバックを取るとディーノはバックエルボーから走り込むが竹下はエクスプロイダーで迎撃。
竹下は串刺しバックエルボーからコーナーに登るが、ディーノは急所を掴んでのデッドリードライブからシャイニングあてがい。ディーノはナイトメアでフォールも2。
ディーノはファイト一発も、竹下はエルボーから旋回式ブルーサンダー。
竹下はダイビングボディプレスもディーノはこれを避けてゲイ道クラッチ。ディーノはレインボーメーカーを狙うが、耐えた竹下がランニングニーも、避けたディーノが男色エクスプロイダーからバックドロップ。ディーノは男色ドライバーからフォールも2。
ディーノはリバースエビ反りジャンプも、避けた竹下がランニングニー。ダブルダウン。
エルボー合戦から竹下のラリアットを避けたディーノを竹下は強引に投げ捨てジャーマン。
竹下は串刺しビッグブーツからユルゲンラリアット。フォールも2。
ディーノはラ・ゲイ道クラッチも、ディーノがロープを掴んでいたためレフェリーがカウントを止める。
竹下は足を掴んで倒すと外道クラッチ。返されると投げようとするがディーノが逆に垂直落下式ブレーンバスター。
ディーノはホモゴェ(カミゴェ式あてがい)から竹下の顔面を股間に埋めてリバースドラゴンスリーパー。だが竹下がディーノの股間を加えてこれを抜けると、ファイト一発から投げようとするがディーノはカニバサミからフォールも、返されるとロコモーション式ゲイ道クラッチ。これも2。
ディーノはレインボーメーカーでついに唇を奪うと、リバースえび反りジャンプからフォールも2。ディーノはアンダータイツに竹下の顔面を突っ込み男色デストロイからフォールも2。
ディーノはコーナーに上るが、竹下も後を追うがディーノはバックエルボーで落とす。だが竹下は股間への串刺しビッグブーツから股の間に潜りパワーボム。両者ダウン。
膝立ちでキスの応酬。そのまま立ち上がると、お互いの股間を掴んでいくが、これを制したディーノが走り込むが竹下はラリアットで迎撃。フォールも1。
竹下が左右のエルボーを打ち込んでいくが、ディーノは前に前に進んでいく。竹下はエルボー連打からビッグブーツ。さらにジャーマンスープレックスホールドも2。
竹下は振りかぶってエルボー。ディーノはリングに倒れると、竹下はコスチュームを脱いでクロスアームジャーマンスープレックスホールド。これで3カウント。
エンディング
竹下「男色さん、僕が、もっとも超えなきゃいけない壁、それは、男色ディーノでした。男色さん、今なら、胸を張って、自信を持って言えます。10年前、僕のファーストキスを奪ってくれてありがとうございました!あの時があったから、今こうしてDDTのベルトを巻いてます。だから、男色さん、男色さんはDDTのアイコン、確かにDDTには男色ディーノがいます。僕は、まだまだ、力不足かもしれませんが、DDTといえば竹下幸之介がいる、そう言われるようにこれからも頑張っていきます。男色さん今日はありがとうございました(ディーノは中指を立てリングを後にする)」
今林「竹下、防衛おめでとうございます。これで歴代防衛記録抜いたな。9度目だもんな。次回のタイトルマッチは12月24日、本体の年内最終興行になります。挑戦者なんですが、ある選手からメッセージが届いています」
(コルト・カバナからのビデオメッセージ)
コルト・カバナ「コンニチワ!プロレスラーのコルト“Boom Boom”カバナです。久しぶりだな!!だがもうすぐ俺は戻ってくるぜ!そして今日のメインイベントは竹下vsディーノどちらが勝っているか分からねえが、でも俺には一つだけ分かることがあるんだ。12月24日、俺がトーキョージャパンに、そしてDDTに戻ってくるということだ!そして俺はそこで今日の勝者に挑戦したいんだ。みんな私のことをただのファニーボーイだと思っているかもしれないが、実はな、俺は過去に2度NWA世界ヘビー級王者になったことがあるんだぜ。素晴らしい選手だけがあのNWAのベルトを巻くことが出来るんだ。DDTのファンは俺が素晴らしいレスラーだと知っていることだろう。ディーノか竹下かどちらが王者としてそこに立つかは分からないが、キミたちは12月24日、東京・後楽園ホールのメインイベントに俺が立つのを見ることになるぜ。これはとんでもねぇクリスマスになるぜ!!アリガトウゴザイマス!」
今林「12月24日KO-D無差別級、チャンピオン竹下幸之介対コルト“Boom Boom"カバナ決定いたします!」
竹下「正式決定で間違いない感じですか?まあでも、この、防衛、最多防衛記録作って、途中はマイク・ベイリーという最強外国人とも闘って勝ってるんでコルト・カバナにも負けません。応援よろしくお願いします。まあ、ね、たしかに強敵かもしれないですけど、男色ディーノほど怖い敵もいないんで、男色ディーノに勝って防衛してここに立っている以上、もう僕に隙は、何もないし、DDTには、竹下がいるって、そう言われるよう、もっともっと、頑張って、DDTを背負っていきたいと思います。ほんとに、DDT、総選挙では第7位という結果で…個人的には、すごく悔しいです。この悔しいという気持ちは、今まで自分の腹で押し込めている部分であって出さない感情でした。でも先週、関東ボディビル大会に出場してきて、関東で12位という結果でした。これも、すごく、僕自身悔しい結果です。実は、こうしてベルト防衛している今も、自分は悔しい、そんな気持ちでいっぱいです。だから、これからはこの気持ちをどんどんどんどん全面に出して、そして熱い防衛戦していきたいと思いますので皆さん応援よろしくお願いします!今日はありがとうございました!」
<試合後コメント>
男色ディーノ
「……正直ね、全部、全部とは言わない前哨戦から含めて80%、実はベルトを獲る言動だったり行動だったり試合だったり、全部逆算してレール敷いてきたのよ。最後の最後だけ、なんだろう……なんだろう……。でもね、私のね、敬愛する先輩の名言をね、一つここで引用させてもらうわ。『結果以外は完勝』よ。私の。ただ、結果だけが付いてこなかった。あ~……虚しいなぁ……。結果的にね、竹下が言ってた通りなのよ。あの子がね、マークしていなかった私で行くっていう。今日の作戦、なにがダメだったんだろ……。多分、敗因は、途中で記憶が飛んだこと。……あ~そうですかぁ……獲れないですかぁ……。いいわ!分かった!プロレスは、ここが終わりじゃない。続いていくからね。正面突破っていうのは今回が最後なのかもしれない。でも、私がプロデューサーとして……竹下からベルトをひっぺがすために私という駒が必要だったら喜んで。ひょっとしたらこれが一番良かったのかもしれない。分からない。私は、沈んでいるヒマはないわ。だって、今年のDDTはまだ残ってるでしょ?今年はDDT激動の年なんだ。まだ残ってるんだ。こんなとこで沈んでる場合じゃない。これから、こっからはプロデューサーとしてのね、私の迷いは消えた。DDTを面白くするために、いくつか仕掛けをしていく。うん!一つだけ!あとは、プレイヤーとしての私かな。(長い沈黙の後、涙をこらえながら声を震わせて)……獲れなくてごめんなさい」
竹下幸之介
「自分の中で最多防衛記録というのを目標にはしてたんで、うれしいですけど、男色ディーノに勝てたって言うことが何よりも嬉しいですし。でも、本当の意味で勝ったとはもちろん思ってないし。これからがチャンピオン・竹下幸之介として大切だと思うんで。僕から言えることは一つ。これからの竹下幸之介の防衛に期待してください」
――最後、タイツを脱ぎ捨てましたが
「僕が、好きになったDDTの形というか。脱いだことの意味は全くありませんけども、でも、なんか力がみなぎりました。脱ぐことによって。でも一生しませんので。今日だけです」
――最後試合後に、総選挙やボディビル大会の結果に「悔しかった」という言葉がありました。これまでは悔しい気持ちを出してこなかったということですが、出せなかったのでしょうか、出さなかったのでしょうか
「出さないようにしてましたね。そういう部分が自分には必要ないというか、自分はそういうものを持ってはいけないんだって。高校生で武道館でデビューさせてもらって、期待の新人って言われ続けて、最年少でベルトを巻いて、僕はそういう普通の人が抱く感情というのを僕は持ったらダメなんだっていうのがありましたね、正直。でも、悔しいものは悔しいので。そういうのが、今月どんどん出てきたというか。だから、今日も最後3カウント取ったあとも、嬉しいんですけど、なんか悔しい気持ちのほうが強いですね。どこから来てるのかわからないですけど、男色ディーノというレスラー、一人の人間として、自分はまだまだ負けているところがいっぱいあるなっていうのを試合をして感じたのかもしれません。でも、満足したら終わりなんで。チャンピオンとしてもそうだし、タイトルマッチでなくても男色ディーノと竹下幸之介がシングルマッチをやることがあったとしたら、今日よりももっと熱い、面白い試合にしたいと思うし、常にそういう気持ちでDDTを面白くして盛り上げたいという気持ちで365日過ごしています」
――次は異色のチャレンジャーと言う形になりましたが
「ねぇ?ビデオで見せられて、まだ実感もないんですけど、コルト・カバナは実力もキャリアもすごくあるんで、強敵なんで、KO-Dのチャレンジャーにふさわしんじゃないかなと思うんですけど、思うんですけど……ゲスト参戦している外国人に、急に後楽園のメインで12月に来て挑戦できるということについて、他のDDT所属レスラーはどう思ってるのかなっていうのは、僕はちょっと気がかりですね」