「キレてないっすよ」怒りに燃える王者が4分22秒でエリート若手を瞬殺!
17日、東京都・後楽園ホールにてDDTプロレスリング『Judgement2024~旗揚げ27周年記念大会5時間スペシャル~』が開催。
現在、DDT UNIVERSAL王座にはMAOが君臨している。確かな実力を持った上での破天荒な言動や世界に通用する華麗な技の数々は国内外で高く評価され、MAOは新たなDDTのアイコンとなりつつある。
2月の後楽園ホール大会で町田光を相手に防衛に成功したMAOの前に現れて挑戦表明したのは、DDTの未来のエースと期待を集める正田壮史。
高校時代には少林寺拳法でインターハイ3位の成績を残し、入門から3ヶ月というDDT史上最速デビューを果たした正田はエリートコースまっしぐら。かつての竹下幸之介を思わせる輝かしい活躍を見せている。
しかし、MAOは「正田にはDDTにもプロレスにも愛がない」と切って捨てる。
MAOは正田の言動を厳しく批判し、「お前は『そうやったらおいしくなるだろうな』って思ってやってる。そこに愛はない」とバッサリ。
その後、SNSでは「ベルト獲って初めて出てくるような主義主張は全部嘘 すぐお客さんを騙そうとするな」「最高の挑戦者町田光と死ぬ気で殴り合った後に出てくるもんだから余程の気持ちがあるんだろうなと思ったら、掘れば掘るほどなーーんにもありませんでしたってこんなん俺じゃなくても怒るだろ」とぼやいていた。
MAOの入場パフォーマンス中に正田がミサイルキックで奇襲をかけ、顔面をメチャクチャに踏みつけてからサッカーボールキックを連打する猛攻。
しかし、MAOはレフェリーを盾にするトリッキーな動きで翻弄し顎先への大阪臨海アッパー。正田もMAOの顔面にミドルキックを叩き込み、あわやレフェリーストップという場面を作り出す。
その後、MAOは正田の覚悟を問うかのように情け容赦ない掌底&蹴撃の滅多打ち。そのあまりの凄惨さには、歓声の中に「うわっ……」とドン引きする声も混ざるほど。
正田がなんとか起き上がると、MAOは旋風脚で側頭部をぶち抜く。そのまま正田は立ち上がることが出来ず、わずか4分12秒でTKO決着。
マイクを取ったMAOは「次の挑戦者はもう仕込んであるんだ」と、4月4日のフィラデルフィア大会でビリー・スタークスを相手に防衛戦を行うことを発表。
試合後には、「キレてないっすよ 今日の正田はやられる覚悟を持ってやる覚悟があったから全力で応えただけ そんで受け切る力がまだ無かった、それだけ それは試合でしか鍛えられないプロレスラーだけのスペシャルだ 伸び代しかないだろそんなん」とSNSに投稿し、正田の健闘を称えた。