12・5後楽園での「D王」決勝は竹下幸之介VS上野勇希の同級生対決に決定!竹下「本当の意味で並んで後楽園のメインに立てるのは感慨深い」
DDTプロレスが11月21日、東京・後楽園ホールでシングル最強決定リーグ戦「D王 GRAND PRIX 2021 Ⅱ」公式戦最終戦を開催。その結果、高校の同級生であるKO-D無差別級王者の竹下幸之介と上野勇希が勝ち上がり、12月5日、同所での優勝決定戦で雌雄を決することになった。
この日を迎えた時点でBブロックでは竹下と岡林裕二(大日本プロレス)が勝ち点7で並んでいた。先に登場した岡林はスマイルピッサリのタッグパートナーでもあるHARASHIMAと対戦し、熱闘の末、30分時間切れドローに終わり勝ち点8で公式戦を終了した。
直後の試合で竹下は昨年の「KING OF DDT」準々決勝で敗れている樋口和貞と激突。これまたド迫力の肉弾戦となり、樋口はドクターボム、ぶちかましなどで猛攻も、竹下は投げ捨てジャーマン、ザーヒーで応戦し、最後はサプライズローズで脳天から突き刺して3カウントを奪取。これにより竹下は無敗の4勝1分けの勝ち点9で、同ブロックを首位で通過し決勝進出を決めた。
一方のAブロックはこの日を迎えた時点で、遠藤哲哉と火野裕士が勝ち点6で並んでいた。まず、第3試合で秋山準がリストクラッチ式エクスプロイダーでボディガーを下して、3人が勝ち点6とした。
そして、メインイベントで遠藤と上野が対戦。この一戦で遠藤が勝つか引き分ければ単独トップとなり、上野が勝利すれば勝ち点6で4選手が並ぶが、直接対決ですでに秋山、火野を破っているため、その対戦成績により逆転で首位に立つ大混戦の状況となった。
キャリア、実績でまさる遠藤はスワンダイブ式ファイアーバードスプラッシュ、旋回式トーチャーラックボムで攻め込み、シューティングスター・プレスで決めにいくも上野は剣山で阻止。チャンスと見た上野は顔面へのドロップキックからWRをさく裂させて3カウントを奪い、決勝進出を決めた。
ここで優勝決定戦を争うことになったサウナカミーナの同志でもある竹下がリングインして対峙。上野は「高校2年の頃から、この選手を見てDDTを好きになって、やっと結果を残して目の前に立てました。プロレスを5年やって、俺も強くなったよ。頑張って這いつくばってでも竹ちゃんに勝って優勝するよ」と意気込んだ。竹下は「強くなったな。こうして後楽園のメインイベントで闘えること、対角に立てることをうれしく思う。でも俺は誰よりも何よりも勇希の高い壁でい続けないといけないから、決勝は負けられへん。本気で俺を超えにこい!」と受けて立つ姿勢を示した。
3年ぶり2度目の優勝を狙う竹下は「本当は全勝でいきたかったんだけど、黒星を一つもつけずにここまでこれたんで、DDTのチャンピオンとして、しっかり強さを見せられたんじゃないかと。サプライズローズは危険技なんで、封印してたところがあるんですけど、樋口の耐久力を打ち崩すには封印も解いていかなきゃいけないと思うんで。今がキャリア10年のなかで一番強いと思うけど、そのキャリアのなかに引き出しはあって、それを一つ出しました」と樋口戦を振り返った。そして、「上野も努力でここまで奇跡を起こして来てると思うんで。僕がDDTでキャリアを積んできて、僕の方が絶対大きなものを背負ってると思うから決勝ではその差が出るんじゃないかと思います。何度かシングルもやったけど、本当の意味で並んで後楽園のメインに立てるのは感慨深い。優勝したいと思います」と自信を見せた。
上野は「願ってはいましたけど、なんとか突破することができました。(竹下とは)何回も試合しましたけど、チャンレンジマッチじゃなく、僕もAブロック代表ですから。竹ちゃんを退屈させないよう、すごく強い竹ちゃんを超えたいと思います」と優勝を意識していた。
また、惜しくも決勝進出がならなかった岡林は「悔しい。HARASHIMAさんのDDT愛をすごく感じた。長年DDTを背負ってきた男の執念はすごいと思った。また闘う機会も組む機会もあるかもしれないけど、闘っても組んでも全力でいきたい。(竹下は)決勝にいったからには絶対優勝せい」とコメントした。