堀田祐美子が9ヶ月ぶりの復帰戦となる3・16新宿に向けて意気込み! 移籍第1戦となる『しゃあ』に叔母の豊田真奈美さんがエール!

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 12日(火)15時よりT-HEARTSが武蔵小山・HEARTS82にて記者会見を開き、新宿FACEで昨年6月以来の復帰戦を迎える堀田祐美子、愛媛プロレスからの移籍第1戦となる『しゃあ』が意気込みをコメント。しゃあは2・25岩国で開催した自主興行にて元・全日本女子プロレスの豊田真奈美さんの姪(めい)であることを正式に発表しており、この日の会見には豊田さんも出席した。

堀田「大会が4日後になるのですが、私は昨年の8月に両ヒザ人工関節手術を行ないました。昔で言うと人工関節を入れてプロレスという激しい競技は絶対NGだったのですが、良い先生に巡り会えて“プロレスをしてもいい”という許可が下り、7ヶ月のリハビリと練習を経て3月16日に復帰をすることになりました。それは私のチャレンジでもありホントにどうなるか予測もつかないですが、トレーニングをやっていく中でロープワークもできるようになり、いい仕上がりになっているんではないかと自分なりに思っています。今年6月で39年目になるんですが、ボロボロになって人工関節を入れてまでリングに上がるとは何か?と…。私自身もそこまでして上がることが果たしていいのかどうかもわからないっていうか…わからなくはないですけど、やりたいというか。大好きだからこそ、もう1度リングに上がってみたいというのもありますし、私は今年57歳になったのですが同年代の方に勇気づけられたらという気持ちもありまして、自分自身のチャレンジでもあります。なので、この大会を楽しみにして頂ければと思っております。そして、しゃあ選手が愛媛プロレスのほうから今年T-HEARTSに移籍となりました。意気込みを聞きたいと思います」

しゃあ「今年の1月1日からT-HEARTSに所属することとなりました、しゃあと申します。今回T-HEARTSに所属して初めての大会のカードが、元・全日本女子プロレスのレジェンドたちに囲まれた中で、まだ3年目のド新人の私というカード(堀田&しゃあ&高橋奈七永vsアジャコング&伊藤薫&渡辺智子)になったんですけど、堀田さんが全女が大好きだった私のためにプレゼントしてくれたカードだと聞きました。なのですごく嬉しい反面、ちょっと不安な気持ちもあるんですけど、去年、愛媛プロレスを卒業した日に1日で12試合して、先月の自分の自主興行(2・25岩国)では1日に4試合もしました。なので“自分だったら絶対やりきれる”と信じて、復帰する堀田さんのことを守ってやるぐらいの気持ちで試合に臨みたいと思います」

堀田「しゃあという選手は地方で活動していて、東京ではまだあまり試合をしていないんですが、昨年しゃあが私の所に来て“東京のほうでプロレスをやりたい”と。“ホントに厳しいよ?”ということを伝えたし、でもチャレンジをしたいということで、それはちょっと考えましたけど…1番はヤル気だと思うし、気持ちがあれば誰でも私は受け入れるっていうことで、昔から若手選手を受け入れてきたので。“来る者を拒まず、去る者は追わず”という精神で、私はやってきているので。来るならとことん真のプロレスというものを教えていきたいなと思い、許可をしました。その中で1番ちょっと問題だったことがあって…それは、しゃあが大物女子プロレスラーの姪(めい)っ子ということで、しゃあ自身もプレッシャーがある中で、でもどうしてもプロレスをやりたいのが曲げられなかったということでね。その人物を呼びたいと思います」

(豊田真奈美さんが登壇)

豊田「今回T-HEARTSに移籍したしゃあは私の姪っ子になります。なぜこのタイミングで発表になったかというと、愛媛プロレスでやり始めた時はまだ“ホントにこの子はプロレスがやりたいのか?”っていうのが全然わからなくて、突然デビュー。私の気持ちの整理もつかないまんまだったので、一時的な感情ですぐ辞めるんだろうなって、発表はもうちょっと考えておこうと思ったんですけど、日に日にこの子のヤル気がすごい見えて。この子は物心ついた時から全日本女子プロレスを見てて、全女の厳しいプロレスを間近で見てすごく知ってると思うんで。今回T-HEARTS移籍とともに“そろそろいいんじゃないか”ってタイミングで発表させて頂きました。これから頑張ってくれると思いますので、応援よろしくお願いします」

堀田「豊田真奈美もホントに激しいプロレスをやって、身内だからこそしゃあがプロレスをやりたいことに対してたぶんすごい厳しかったと思うし、心配とかあったと思うし。昨年、私が豊田真奈美に何回も…何回ぐらい話したっけ?(笑)“しゃあを認めてくれ”ということをたぶん10回近く、会って話をして。“またお話ししましょう”と言って毎回毎回、先延ばしになって…。その中でしゃあが一生懸命頑張ってる姿を真奈美はいろいろチェックをしたと思うんですね。2月の岩国の興行で豊田真奈美が最後リングに上がって“頑張れ”というエールを贈ってくれたことが、物語が私としては素晴らしいなっていう。私も預かった以上は生半可な気持ちでやってもらいたくないし、本格的にプロレス…全日本女子プロレスというものを。過去の物だという今の選手もいるんですが、実際にあってすごかったこと。年間250試合をこなしてきたプロアスリートだと思っているので、もう1度見直さなくてはいけない時代に来てるのかなと。しゃあに心で闘うプロレスを伝授して、しっかり学んでいってもらいたいなと私は思っています。しゃあは昔の全日本女子プロレスを見ているので。プロレスというものは10年、20年…100年続くと思っているので、プロレスの灯を消さずにいってほしいなと思っております。私1人ではなく豊田真奈美にもしっかり責任を持って…!」

豊田「私は今はもう人工関節になってちょっと肩の調子があまり良くなくて、体で教えることはできないんですけど、やっぱり精神的なモノを教え込んでいきたいなと思います」
 堀田「豊田真奈美は私の中では女子プロレスの象徴だと思っているんですね。華麗でスピーディーで“ザ・女子プロレス”だと今でも思っていて。その豊田真奈美がなぜ女子プロレスに関わっていないのかと…(笑)。姪っ子が入ったということで、もっと女子プロレスに入り込んんでもらいたいなと思っています! しゃあだけではなく今活躍している選手たちにも、いろいろ伝授していってもらえればなと思っております。(豊田に)当日来てくれるんだよね? ちょっとお願いがあるんだけど…?」
豊田「(内容を聞く前に)ダメです(苦笑)」
堀田「わかった。私の言うことはもうわかってんな。まあいいや。じゃあ遠くから見て。(メインの)カードは全日本女子プロレスであの時しゃあが見ていた選手とリングで闘うというのを味わわせてやりたかったと思ったので。いいところを盗んで闘ってもらいたいなと思います。プレゼントと言うけどホントに過酷かもしれないし、しゃあならできると感じているので。私のぶんも頑張ってくれると思うので、期待していてください」

━━プロレスラーになりたいと思ったのはいつ頃から?
しゃあ「もう物心ついた時から見てたので、その時からなりたいなとは思っていました」
豊田「よくプロレスごっこしてたもんね(笑)。ウラカンラナとかもできてたんで」
しゃあ「プロレスごっこが趣味ぐらいな…(笑)」

━━それでもプロレスラーになることには反対していた?
豊田「反対というか、こんな厳しい世界に…ケガもするし痛いじゃないですか。こんなことは身内にはさせたくなかった。でも、ここまで本気でやりたいとは思ってなかったので…(苦笑)。これがもうちょっと早ければ、私が引退する前とかだったら良かったな。それを言っても後の祭りなので…。全女に憧れてレスラーになって、今の時代と昔の全女の厳しさも知ってるレスラーってなかなか今はいないと思うので。だからこれからやってくれることを期待しています」

━━最初に愛媛プロレスを選んだ理由とは?
しゃあ「最近よくプロレスサークルとかプロレス教室がいろんな団体であると思うんですけど、最初はプロレスラーになれないんだったら趣味でそういうのをやりたいと思ってて。広島県に住んでるんですけど、近くで愛媛プロレスがプロレス教室をやっていたので。最初は趣味の気持ちで何回か通ってて、そのうちに実戦的なことをやってると“プロレスラーになりたいな”という気持ちが強くなって、そのまま愛媛プロレスに入団しました」

━━その後、たくさんの団体がある中でT-HEARTSを選んだのは?
しゃあ「堀田さんにも小さい頃から可愛がってもらってて、いっぱいあると思うんですけど、やっぱり全日本女子プロレスのプロレスを教えてくれるのは堀田さんしかいないなと思ったので。T-HEARTSに所属させて頂くことになりました」

━━小さい頃から見ていて1番憧れていた選手は?
しゃあ「やっぱり豊田真奈美選手が…1番近くで見てたので(笑)」
豊田「でも自分の30年やってきたプロレスを、ここまで憧れてレスラーになってくれるというのは、自分もやってきて良かったなと思います」
堀田「しゃあのミサイルキックが、ホントに豊田真奈美のキックにそっくりなんですよ」
豊田「ミサイルキックって誰でもやる技じゃないですか。誰でもできる技だけど、私は現役で使ってる選手の中でも1番すごくこだわりのあった技だったので。それを今、こだわってやってくれてるから嬉しいですね」
堀田「しゃあをウチで面倒見ようと思った最後の決め手はミサイルキックなんですよ。そのキックを見た瞬間に笑いましたからね(笑)。“こんなキックできんの!? スゲエな”って。伊藤薫も一緒に見てたんですけど、もうビックリしてましたね。豊田真奈美を見ているみたいなキックで、3月16日に来られる方はこのミサイルキックを見てほしいと思います」

━━しゃあからプロレスラーになりたいという相談を受けたりしていた?
豊田「いや、愛媛プロレスに練習に行ってるのは知ってたけど、まさかいきなりデビューになると思わなかったので。しかも対戦相手がジャガー(横田)さん。まさかのまさかで、止めるもなにもなかったですね(苦笑)」

━━どのようなアドバイスを?
豊田「体で教えられないので精神的なものを…」
堀田「豊田真奈美としゃあはホントに似てると思います」
豊田「1番似てるって言われます。私の姪っ子・甥っ子の中で“何もかも私に似てる”って言われるのがしゃあなんで。これからどんなレスラーになるかわからないですけど…」
堀田「2月の岩国で4試合出たんだよね。その最後が高橋奈七永とシングルマッチ。その前に加藤園子・永島千佳世とタッグで闘って、そのカードを聞いた時に“なに考えてんの?”ってみんなに思われてて。控室で“今なら止められるぞ”って言われてたんだよね?」
しゃあ「止められました…(笑)」
堀田「それをやろうとする選手ってなかなかいないじゃないですか。そういうところが今どきの子じゃないというか、ちょっと変わってるというか…なんか突拍子もないことをやってしまうというのは豊田真奈美にそっくりだなと思うところが、ホント楽しみだなと思っております(笑)」

━━3・16新宿のメインイベントで、しゃあに何を1番感じてほしい?
豊田「ホントに全女の厳しい時のメンバーじゃないですか。1番厳しかったぐらいの。いろんな選手がいろんな厳しさを教えてくれると思うので、それを自分なりにきちんと吸収して学んでいってほしいと思います。クレイジーな会社でしたからね…」
堀田「いや、あなたもクレイジーでしたよ(笑)」
豊田「ダメだと思ったらダメなんで、しつこいぐらい食らいついていってほしいです」

T-HEARTS『堀田祐美子復帰大会』
日程:3月16日(土)
会場:新宿FACE
開始:18:00

▼第1試合 シングルマッチ20分1本勝負
VENY(フリー)
vs
ZONES(Evolution)

▼第2試合 タッグマッチ20分1本勝負
ダンプ松本(フリー)/旧姓・広田さくら(WAVE)
vs
本間多恵(フリー)/Chi Chi(Evolution)

▼第3試合 タッグマッチ30分1本勝負
松本浩代(フリー)/ライディーン鋼(PURE-J)
vs
水波綾(フリー)/SAKI(COLOR'S)

▼第4試合 シングルマッチ30分1本勝負
Sareee(フリー)
vs
稲葉あずさ(JTO)

▼第5試合 6人タッグマッチ60分1本勝負
堀田祐美子/高橋奈七永(フリー)/しゃあ
vs
アジャコング(超花火)/伊藤薫(伊藤道場)/渡辺智子(Marvelous)

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