安納サオリ&なつぽいの妹弟子が同期のスターダム選手から勝利!次世代のライバルストーリーは師匠の前でバチバチの殴り合いへ

5月31日、大田区総合体育館でなつぽい&安納サオリデビュー10周年記念大会『なつ&さおりー 来たよ。来たね。10周年。~うちらの足跡~』が開催。第2試合では『師弟タッグマッチ~気持ち・心の女子プロレス~』堀田祐美子&叶ミク(かなえみく)vs伊藤薫&梨杏(りあん)が行われた。
アクトレスガールズのプレイングマネージャーとして安納やなつぽい(万喜なつみ)を当時指導していた堀田が、現在の弟子であるミクを連れて参戦。対するは、当時2人が出稽古として通っていた伊藤道場の伊藤薫と、ミクと同年デビューでありながら初勝利をまだあげられていないスターダムの梨杏。
ミクはプロレスラーとしての正式デビューは2024年だが、2022年にはアクトレスガールズとしてデビューしていたため実質梨杏とは2年の差がある。さらにミクは伊藤道場でSareeeとともに練習したり仙女で橋本千紘と練習したりと出稽古でメキメキと実力を上げ、今年3月にアイスリボンのリボンタッグ王座を戴冠。境遇を含めて未来の安納&なつぽいポジションになるエース候補として、週刊プロレスの注目選手としても名が上がっている。

試合はミクと梨杏がエルボーの乱打戦でバチバチとぶつかりあい、堀田が梨杏のドロップキックからクロスボディをビクともせずに受けていく。邪魔だとばかりに梨杏が堀田の顔面へ、ミクが伊藤の顔面へドロップキックを突き刺し、ならばとサポートに回った堀田がミクを、伊藤が梨杏をファンタスティックフリップで相手に叩きつけていく。
伊藤がミクへ100kgを超える体重のダイビング・フットスタンプを投下し梨杏に託すが、ミクが梨杏をmic mic knife(=ロコモーション・ジャックナイフ固め)で丸め込み、エビ固めのシーソーゲームを制して3カウントを奪った。
試合後も納得いかない梨杏がミクに殴りかかり乱闘を続け、ミクは馬乗りになって迎撃すると堀田に髪を捕まれて引き剥がされながらもシングルでの決着を要求。

バックステージで梨杏は「今日絶対勝つつもりで、勝てると思ったけど同期の叶ミクに負けてしまってほんとに悔しいです。この5・31のために頑張ってきたけど今日負けてしまってほんとに悔しい。絶対叶ミクとはまたいつか絶対やりたいので、そこで私が次絶対勝ってやり返します」と悔しさをあらわにし、伊藤は「彼女はまだぶっちゃけ1回練習見ただけなんです。まだまだ練習量が足りてない。今日のなつぽい選手や安納選手もそうですし、Sareee選手、橋本選手とか岩田選手、いろんな若い世代の子たちが今ちょうどトップに立ってくる時代だと思うんで、やっぱりそこにこの子たちが今ついていかないと。離されたままじゃ全然いけないと思うんです。真剣にこのプロレス界で残りたいと思う子がいるんだったら、出稽古にどんどん来てほしいなと思いました」と若手女子プロレスラーたちに心のプロレスを伝授していくことをアピール。

勝利したミクは「私今日のカードを聞いてから、絶対に梨杏選手に負けたくなかった。絶対に勝ちたいって思ってました。だって私、伊藤道場でめちゃめちゃ辛い練習をこれまでデビューしてから、デビュー前からもずっとずっと続けてきて、梨杏選手、最近になって伊藤さんのもとでご指導受けたいって言ってましたけど、そんな数日で私の努力を覆されたくないって思ったから、絶対に勝ちたいと思って今日スリー取りました。だけど、もっともっと確実なスリー、これからとっていくつもりです。梨杏選手とシングル、やってやります。何度だってやってやります。何度だって私が勝ちます」と、姉弟子のSareeeや安納を彷彿とさせる強気なコメント。
笑顔で聞いていた堀田は「梨杏選手、今日はいい経験したと思います。伊藤薫選手と組んで、そして私とあたり、叶ミクというライバルができたということでね。なので気持ちを込めてね、ミクもこれからもっともっと頑張って自分の技で梨杏からフォール取るっていうね、そういうライバル関係で自分から行ってください」とエールを送った。
安納&なつぽいの10周年興行で、女子プロレス界次世代の新たなライバルストーリーがスタートした。