花月が岩谷麻優の“赤いベルト”へ挑戦を前に新体制スターダムの思惑に異議!「ブシロードグループが岩谷麻優を全面的に推そうとするのが気に入らない」
28日、『スターダム新体制スタート直前 戦略発表記者会見&調印式』が東京・HIPERMIX門前仲町にて行われ、12月24日の後楽園ホール大会で実施されるワールド・オブ・スターダム選手権試合の調印式が行われた。
スターダムには“赤いベルト”ことワールド・オブ・スターダム王座、“白いベルト”ことワンダー・オブ・スターダム王座の二大シングル王座が存在し、この赤いベルトは「団体内外、国内外を問わず争う女子プロレスの最高峰を目指すタイトル」と位置づけられているベルト。
今大会は12月から始まる株式会社ブシロードファイトによる新体制となってから初のシングル王座戦が行われる大会であり、新生スターダムの行く先を占うものとして注目を集めている。
この日は、現ワールド・オブ・スターダム王者の岩谷麻優と挑戦者の花月が調印式に出席。
岩谷は2011年にスターダム一期生としてデビューしてから今日までスターダム所属で活躍し続けている唯一の選手であり数々の王座戴冠やトーナメント・リーグ優勝などの実績も残している名実ともに“スターダムのアイコン”たる選手として知られている。今月4日には新体制始動を前に一期生不退転の決意を胸に絶対王者として君臨しつつあったビー・プレストリーを撃破して赤いベルトを奪還し、「最大のライバル」と呼ぶ花月を初防衛戦の相手に指名。
花月は里村明衣子に師事して2008年にセンダイガールズプロレスリングでデビューし、後にフリーとなってからスターダムに定期参戦。2017年には木村響子の引退によって大江戸隊の新リーダーとなりスターダムに正式入団。昨年6月に赤いベルトを獲得した際には約10ヶ月で計8回の防衛を重ねる実績を残しているだけではなく、裏ではその確かな技量を以て若手選手の指導にあたりスターダムの選手力底上げに大きく貢献してきた選手だ。
調印式に出席した花月は「新体制になってからの初の後楽園ホール大会のメインイベント、そして今年を締めくくる年内最終戦にふさわしいカードだと自負しています。でも、彼女が1度も防衛せず私の手に赤いベルトが渡ることが明るい未来のためと思っています。ブシロードグループは『岩谷麻優が赤のベルトのチャンピオンだ』ということを全面的に押し出してやろうとしているのが、私は気に入らないですね。彼女がダイヤモンドだったら、私はブラックダイヤモンドだと思っていますので、ブラックが表に出てもいいんじゃないかと思っていますので、しっかりそこを年内最終戦でお見せして、2020年からしっかり私がスターダムの顔としてやっていきたいと思っています」と新生スターダムでもしっかりと存在感を発揮していくという覚悟を述べた。
対する岩谷は「花月とは毎回毎回シングルマッチ、本当に壮絶な戦いになってて、自分自身、辛くて苦しい戦いになるという覚悟はできてます。多分、見てるお客さんも自分と花月ならすごい試合を見せてくれるという想像をしてると思うんですけど、その想像を遥かに超えた、勝ち負けだけではないところを見せていきたいです。花月以外にもどんどんどんどん戦いたい選手はいるので、新体制になった一発目の後楽園からどんどんどんどんぶっ放して岩谷麻優ワールドを炸裂させたいなと思います!」と明るく初防衛戦への抱負を述べた。
『STARDOM YEAREND CLIMAX 2019』
日程:2019年12月24日(火)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
▼ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
【王者/STARS】岩谷麻優
vs
【挑戦者/大江戸隊】花月
※王者・岩谷は初防衛戦