新日本プロレスとスターダムのヒールユニットがまさかの合体?!屈強な男子選手が小さな女子選手を一撃KO!
2日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『STARDOM NIGHTER in KORAKUEN Oct.』が開催。新日本プロレスとスターダムのヒールユニットがまさかの合体を果たした。
テクラとなつぽいは、かつてジュリアを中心としたユニット【Donna Del Mondo(DDM)】にともに属し【テクぽい】というタッグも組んで仲睦まじい様子を見せていた。
しかし、なつぽいは2022年7月に突如としてDDMとバチバチに抗争中だった【COSMIC ANGELS(コズエン)】へと移籍。仲間の誰にも相談せずに強行されたユニット移籍であったため、当時のDDMはブチ切れ。中でもテクラは自らの欠場中にパートナーを見送る形となってしまっていた。
時は流れ、現在テクラは闇落ちして極悪ユニット【H.A.T.E.】で大暴れ中。なつぽいはコズエン所属でワンダー王座&アーティスト王座(※シングル王座&6人タッグ王座)の二冠王に君臨している。
なつぽいによる2年前の“裏切り”をキーワードに抗争し複雑な人間模様を見せている2人は、今月5日の名古屋大会にてワンダー王座(※白いベルト)をかけての王座戦が決定した。
この日のセミファイナルでは、なつぽい&安納サオリ&水森由菜&玖麗さやかvs刀羅ナツコ&上谷沙弥&テクラ&小波の4vs4のイリミネーションマッチが実施。コズエンとH.A.T.E.の対抗戦という形だが、なつぽいとテクラの最後の前哨戦という側面で注目を集めていた。
敵味方が激しく入り乱れる激戦が展開されていき、最後に残ったのはなつぽいとテクラ。
実質的なシングルマッチの形となり、2人はバチバチの真っ向勝負。テクラのDDD(※変形ブレードランナー)を阻止したなつぽいがフェアリアル・ギフト(※側転式ダイビング・ボディプレス)を決め、怒涛のトラースキック連打で追撃。しかし、とっさにテクラが引き寄せたレフェリーの顔面にトラースキックが直撃し失神。リング上は無法地帯となってしまう。
テクラの援護をすべくH.A.T.E.の面々がリングに上がってこようとするが、テクラは「自分でやるよ!1人で!」と介入しないよう懇願。ついに想いが届いたものと感激したなつぽいが笑顔でテクラに手を差し伸べるが、その背後に突如として謎の男が現れる。
リングに上っていたのは新日本プロレスのヒール軍【BULLET CLUB WAR DOGS】のクラーク・コナーズ。テクラが手を振り払った瞬間にコナーズがなつぽいに強烈なスピアー。テクラはKO状態のなつぽいを指さして大笑いし、DDDで突き刺して試合を終わらせた。
大ブーイングの中でマイクを取ったテクラは得意げにコナーズを紹介し、「なつぽい、アナタ、スターダムの一番頭悪い選手ダヨ!これは2年前に私を悲しませた全部アナタのせいダヨ。これは私の“復讐”だ。これが、本当の自分ダヨ。名古屋で私の受けた苦しみを全てアナタにも感じさせてあげる」と吐き捨て、コナーズとウルフパックポーズを合わせてから意気揚々と退場。
バックステージに戻ったテクラはコナーズとサッポロ黒ラベルで乾杯。
そしてコナーズは「俺たちは長くこの国に住んでいる。俺たちはこの忌まわしき場所で最もクールな2人のガイジンだ。テクラは先日俺に電話をくれて、素晴らしい計画を聞かせてくれた。その計画の最高なところは、このクラーク・コナーズが愚かなメス犬を真っ二つにしてやるところさ!次にテクラと会うときには俺と同じベルトを巻いてるはずだ。美しい白いベルトを肩にかけるんだ。これは“ビューティフル・クロスオーバー”の始まりに過ぎない」と陽気に語り、テクラとウルフパックを合わせて親睦を深めた。
H.A.T.E.は積極的に他団体へと進出するなど全女子プロレス界制覇に向けて驀進中。仮にWAR DOGSを取り込んで勢力を拡大した場合にはその悲願成就も一気に現実的なものとなる。
男子選手を積極的に上げるようになった女子団体はファン離れを起こすこともあるため、この路線は非常に危ない賭け。11月17日には新日本プロレス×STARDOM合同興行『Historic X-over II』も控えており、今後のH.A.T.E.とスターダムの動向に注目していきたい。