【試合詳細】3・8 スターダム後楽園ホール大会 岩谷麻優vs鹿島沙希 【ゴッデス】ビー・プレストリー&ジェイミー・ヘイターvs渡辺桃&林下詩美 刀羅ナツコvsスーパー・ストロング・スターダムマシン
『ロストディケイド Presents NO PEOPLE GATE』
日程:2020年3月8日(日)
開始:11:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:0名(総視聴者数:67,182名)
▼スペシャル時間差バトルロイヤル
<1人目>
○AZM
1分48秒 あずみ寿司
●飯田沙耶
<2人目>
○中西百重
5分50秒 モモ☆ラッチ
●DEATH山さん。
<3人目>
○AZM
6分10秒 体固め
●ルアカ
<4人目>
○キャプテン・スターダム
14分18秒 エビ固め
●吏南
<5人目>
○スターライト・キッド
14分28秒 回転エビ固め
●妃南
<6人目>
○レイラ・ハーシュ
14分58秒 エビ固め
●キャプテン・スターダム
<7人目>
○小波
15分40秒 トライアングルランサー
●レイラ・ハーシュ
<8人目>
○下田美馬
15分43秒 体固め
●夏すみれ
<9人目>
○中西百重
17分7秒 ムーンサルト・プレス→エビ固め
●スターライト・キッド
<10人目>
○中野たむ
18分51秒 OTR
●小波
<11人目>
○下田美馬
20分1秒 OTR
●中野たむ
<12人目>
○上谷沙弥
22分18秒 OTR
●下田美馬
<13人目>
○スーパー・ストロング・スターダムマシン
23分25秒 魔神風車固め
●上谷沙弥
<14人目、15人目>
○スーパー・ストロング・スターダムマシン
24分20秒 OTR
●中西百重、●AZM
▼シングルマッチ
[大江戸隊]○刀羅ナツコ
4分43秒 摩利支天→片エビ固め
●スーパー・ストロング・スターダムマシン
▼TCS vs DDMスペシャルタッグマッチ 20分1本勝負
[TOKYO CYBER SQUAD]木村花/○ジャングル叫女
13分10秒 ジャングルバスター→片エビ固め
[ドンナ・デル・モンド]ジュリア/●舞華(JTO)
▼ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
【王者組/大江戸隊】○ビー・プレストリー/ジェイミー ・ヘイター
13分45秒 クイーンズ・ランディング
【挑戦者組/Queens Quest】●渡辺桃/林下詩美
※第17代王者が初防衛に成功
▼シングルマッチ
[STARS]○岩谷麻優
17分43秒 ムーンサルト・プレス→片エビ固め
[大江戸隊]●鹿島沙希
※岩谷麻優の指定により、ノンタイトル及びランバージャックルールでの試合で実施
スターダム初の無観客試合で岩谷が鹿島にランバージャックデスマッチで勝利!ビー&ジェイミーがQQに勝利し王座防衛!バトルロイヤルで下田美馬と中西百重が対峙!
第1試合
スターダムでは、今の新型コロナウイルス問題に鑑みて2月22日から大会・イベントの中止を発表しており、この日が3週間ぶりの試合に。
当大会は観客を入れずYouTubeにて全世界に向けて生配信され、近年各団体が力を入れる動画配信サービスが改めて大きく注目される大会となり、解説席には獣神サンダー・ライガーの姿が。
大会開始前、星輝の首の負傷の悪化により欠場することがアナウンス。ワンダー・オブ・スターダム戦は中止となり、ナツコは第1試合の勝者と第2試合でシングルマッチを行うことが発表された。
第1試合はスペシャル時間差バトルロイヤル。
1人目の入場者はDEATH山さん。、2人目の入場者として飯田が入場してきてゴング。
DEATH山は飯田のロックアップをかわして「デース!デース!DEATH山デース!」とポーズを決めるが、飯田がドロップキックで吹き飛ばしボディスラムの体勢へ。DEATH山が耐えると逆水平チョップを連打してロープに追い込んでいき、そこへ3人目のAZMが入場。
飯田がDEATH山をボディスラムで叩きつけるが、DEATH山が飯田をコーナーに振って「デース!デース!DEATH山デース!」と串刺し攻撃を狙うが、溜めが長すぎて飯田がドロップキックで反撃。そこへAZMが飯田をあずみ寿司で丸め込んで3カウント。
DEATH山はAZMをブレーンバスターで投げようとするが、逆に投げ返され、そこへ4人目として6年ぶりの試合だという中西百重がマスクを被って登場。
しかし中西は「違います!」と中西であることを否定し、「デース!デース!米山デース!」と米山であることを主張。ここでDEATH山が中西のマスクを剥いでしまうと中から出てきたのはやはり中西。
ここで5人目のルアカが入場し、全員で中西をコーナー上に追い立てていくと、ルアカとAZMがクロスボディなどでやり合う中で6人目として吏南が入場。
吏南はAZMを卍固めで捕らえ、その横でDEATH山とルアカが中西の両腕を固めてポーズを決める。ここに7人目として妃南が入場。
妃南は入場するなり吏南と中西に一撃入れて均衡を崩すと、AZMとともに中西をロープに振っていくが、中西はDEATH山にモモ☆ラッチで3カウント。DEATH山が退場。続いて全員で抑え込んでルアカが退場。そして妃南と吏南がAZMの両腕をそれぞれアームバーで捕らえてギブアップを迫る。その様子を持て中西が「がんばれ~!もうちょっとだ~!」とAZMのロープブレイクを応援。
ここに8人目としてヒーローの格好をした謎の存在キャプテン・スターダムが入場。コーナーに上って名乗りを上げようとするが、全員で突き落とされ、ロープにくくりつけてマスクを剥ごうとする。ここに9人目としてキッドが入場。
キッドは入場するなり全員を蹴散らし、吏南と妃南がキャプテンをキャメルクラッチで固め、AZMがローキックを連打して低空ドロップキック。さらにキャプテンのマスクを剥ごうとする。ここに10人目としてレイラが入場。
レイラが入場すると全員身構えて距離を取るが、レイラが吏南をボディスラム。その上にAZMをボディスラム。さらにその上に妃南をボディスラム。レイラが3人を並べてフォールも2。レイラはAZMにブレーンバスターを狙い、ここに次々と加勢が入ってブレーンバスターの数珠つなぎに。ここへ11人目として小波が入場。
2vs2のブレーンバスター合戦が拮抗する中、小波も加わって3vs2に。ここで2人側だった吏南とAZMが投げられてしまい、ここで3人がランニングキックで追撃。そこへ12人目のたむが入場。
全員がリング上で首4の字の数珠つなぎとなっていき、その一番上にたむが入っていって首4の字固め。しかしここへ中西が入ってきて全員の上をのしのしと歩いてダメージを与えてから全員をひっくり返しておしりペンペン。さらにレフリーにも一撃入れ、全員を逆エビ固めでひっくり返そうとする。ここに13人目の夏が入場。
中西がリバースするのに手間取っている中、夏はリングの下から水とコールドスプレーを取り出してリングに上がり、水を口に含んで全員に垂らして精神的にダメージを与えていく。ここに14人目として上谷が入場。
吏南がドロップキックで全員を相手していく中、キャプテンが吏南をボディスラムで叩きつけ、ポーズを決めてからコーナー上からブレーンチョップを狙ってダイブ。これはかわされるもエビ固めで切り返し吏南が退場。続けてキッドが妃南を回転エビ固めで3カウント。妃南が退場。さらにレイラがキャプテンをスクールボーイで捕らえ、キャプテンが返していくと変形ラ・マヒストラルで捕らえて3カウント。キャプテンが退場。ここに15人目として下田美馬が入場。
リング上は混戦となり、小波がキッドの足を固めた上でたむをキャッチしてフィッシャーマンズスープレックス。続けて小波がトライアングルランサーで捕らえるとレイラがギブアップして退場。
小波は夏にコンビネーションキックも、夏はマンハッタンドロップで対抗。コーナー下に座り込む小波に夏は会場を煽ってブロンコバスター。解説席のライガーも大喜びでコールを贈る。しかしここで下田が夏を丸め込んで夏が退場。ここに16人目としてスーパーストロングスターダムマシンが入場。
ここでキッドが中西にムーンサルト・プレスを投下も中西が回避し、逆に中西が現役時代から通算して初めて行ったというムーンサルト・プレスを投下して3カウント。キッドが退場。中西は「いた~い!」と転げ回る。
そこでたむと小波がロープワークからのキックの応酬。たむがロープに走ると小波は脇固めでロープに追い込んでスライディングキック。さらに追撃しようとするが、たむがロープを下げて小波をエプロンに落とし、たむが追撃すると小波がタランチュラ式腕十字。たむはこれを振り払って蹴落とし、OTRで小波が退場。
ここで下田がイスを持ち出して中西を追いかけ回すが、これをかわして下田を倒すと全員で踏みつけながらぐるぐるとリングを周っていき、これに怒った下田がたむを持ち上げてOTRさせようとする。たむもこらえてエプロンでの攻防に引き込むと、両者エプロンでの投げ合いを狙うが、下田がたむを蹴落としてたむが退場。
リング上では下田と中西が殴りあい、上谷が下田にオーバーヘッドキックからランニングシューティングスタープレス。さらにここへ中西が突っ込んできてごっつぁんフォールを狙うが、ここにスターダムマシンとAZMが入ってきてドロップキックで蹴散らし、中西が下田にドロップキック。AZMとスターダムマシンが下田をロープに振って中西も交えてトリプルドロップキックを放つが、下田がこれを回避。ここに上谷が突っ込んできて下田にドロップキックからミサイルキック。これを返されると上谷は下田をボディスラムで叩きつけ、コーナーに上って行くが、下田が「落ちろ~!」と放り投げてコーナーに上る。しかし上谷が下田に地対空ドロップキックで下田をOTRさせる。
残った上谷をスターダムマシンがショルダータックル合戦を展開し、スターダムマシンが競り勝つと追撃を狙うが、上谷がドロップキックでカウンターし、マシンにオーバーヘッドキック。後頭部にクリーンヒットするとスターダムマシンはダウン。上谷はランニングシューティングスタープレスを放つが、スターダムマシンはこれを回避してマシンラリアットから魔神風車固め。上谷が退場。
AZMとスターダムマシンは中西を集中攻撃しようとするが、中西がこれをかわすとムーンサルト・プレスを狙ってコーナーに上る。これをAZMがエプロンに突き落としてOTRを狙うが、中西がこれをこらえてエプロン上でもみ合う。ここでスターダムマシンがドロップキックで2人をまとめて突き落とし、スターダムマシンが勝ち残った。
マシン「刀羅ナツコ!お前、タイトル戦無くなったらしいな?この私がお前の相手になってやる!出てこい!」
<試合後コメント>
中西百重
――試合を終えていかがでしょうか
「6年ぶりに受け身をとったんですけど、もうホント考えられない痛みで『みんなよくやってるな』って思いました。スターダムの選手はみんな若い子ばっかりで、細いんだけどみんなちゃんと動けてると言うか、どっからそんな元気とパワーと強さが来るのか不思議でしょうがない。完全におばさんです(笑)はい(笑)」
――ムーンサルト・プレスやモモ☆ラッチなど懐かしい技も出てかつてと変わらない動きでした
「ムーンサルト・プレスって現役時代もやったことないんですよ。ムーンサルト・アタックならしょっちゅうやってたんですけど、ムーンサルトって言われたとき、『ムーンサルト?!』って思ったんですけど、これは断っちゃダメだと思って、やってみたら、まあ、出来た(笑)現役時代もやったことないです。初めてです!(笑)出来ましたね~」
――思わず「痛い!」と叫んでいました
「そうなんですよ!痛いんですよ!(笑)やっぱやってる方も痛いは痛いです!みんな我慢してやってるんですよ!(笑)」
――改めてリングに上がろうと思った理由は
「いやあ、小川様から(笑)『無観客試合になったからお助けを』じゃないですけど、なんかこういうときに私はいつもお声がかかって使われてる……使っていただいているので、ここは断っちゃダメだなと。元気でやれてるうちはぜひ出させていただきますということでOKしました」
――今日画面で見た方は生で見たいと思うと思うのですが、今後スターダムに上がりたいという想いは
「えーっと……いや、分かんないです!分かんない!全然考えられないです!これ続けてる選手の方はすごいってただただ、やってる選手に尊敬してると言うか、そんなんなんで、こんなたまに現れる人間がしょっちゅう現れるようになって、『途中から出てきた人間が何だお前』って私なら思っちゃうかも知れないから、そんな簡単に出ちゃいけないと思う。みんなが頑張ってるリングだから。でも今日はバトルロイヤルだからって、ちょっとお楽しみ程度だから、みんなを楽しませる、元気づけるっていう感じで出たんで。本気の試合はやりたくないです。今日後半戦でやってるような。絶対イヤです(笑)」
――実況席には大江さんもいらっしゃいました
「初めてですよね、このパターン見たの(笑)私が試合で、主人が実況席っていうのは。だから多分、明日明後日動けないんで、家事子育てよろしくね♪みたいな(笑)」
――リング上では下田美馬選手との邂逅もありました
「そうなんですよ!こんなところで会えると思ってなかったから、最後に『ホントに光栄です、ありがとうございました!』って握手しました(笑)現役時代だったら考えられない!(笑)こうやって20年ぶり?にお会いしたんですよ。まだ続けてらっしゃるので、本当にありがとうございます。こうやって若い選手にやられちゃってるのかな?大丈夫ですか?(笑)でも下田選手みたいに昔から続けていらっしゃる選手がいてくださるだけで緊張感っていうか、こういう女子プロレスがあると思うので」
――スターダムの中で注目する選手は
「やっぱり麻優ちゃんとか星輝選手とか、実際に会って『こんなに背が高いんだ!』『でもこんなに細いんだ!』『なのになんでこんなに動けるんだ!』ってそこですよね、今なんか、昔と全然違う。ホントに見ててパワーボムとかも本当に人形みたいに投げられてるのに『なんだこの!』って立ってくる姿が、『あれ?これ私もそうだったんじゃないかな』って思うくらい(笑)そういう細い選手ほど応援してあげたい。元々ガタイがいい選手って得だから、やっぱりその、細い選手、魅せる方に重視する選手はホントに人一倍、二倍頑張らなきゃいけないってみんな分かってると思うから。私もそうだったから」
――今回、新型コロナウイルス問題の中で中西選手の元気な姿は勇気を与えたと思います
「いやー、小川さんがいきなりこんな言ってきてくださるってことはホントに、こんなの今までなかったから私もわからないし、『はい、私で良ければ』っていう全力の元気をアピールすることしか出来ないから。ありがとうございました!」
第2試合
第1試合が終わり、スターダムマシンのマイクからシームレスにナツコが入場し、第2試合が開始。
ゴングが鳴ると、ナツコが前蹴りで先制して場外に放り出し、無人の客席へスターダムマシンを放り込んで痛めつけ、マスクの上から水を噴射。
スターダムマシンがリングに戻るとナツコはロープ際に追い込み、「You Tubeのテメエら!行くぞ!」と叫んでから顔面ウォッシュ。さらにコーナーに押し込んで串刺しラリアットからキャノンボール。続けてボディスラムで叩きつけてからコーナーに上がりフロッグスプラッシュ。これを返されるとナツコはブレーンバスターを狙うが、スターダムマシンが振り払って逆水平チョップを連打。ナツコも逆水平チョップで対抗して怒涛の連打も、スターダムマシンはカウンターのダブルチョップでなぎ倒す。
スターダムマシンは「終わり!」と叫んでコーナー上からミサイルキック。これを返されると飯田橋でフォールも2。ならばとスターダムマシンは魔神風車固めを狙うが、ナツコは耐えてロープに飛ぶとラリアット。続けてナツコはスターダムマシンを昇天で叩きつけるが、カウント2で自らスターダムマシンの肩を上げて引き起こし、DOUKIから伝授されたという新技の摩利支天(アルゼンチンバックブリーカーの体勢から旋回して放つサイドバスター)で後頭部から叩きつけて3カウント。
<試合後コメント>
刀羅ナツコ
「言いたいことは色々あるけど、やっぱウチらは“プロ”レスラーだから、大事な日に体調整えて防衛戦する。それがプロ何じゃねーの?信じらんないね。あんなやつがずっとベルト持ってるんだと思ったら反吐が出るわ!」
――星輝選手とは改めてタイトルマッチをやりたい?
「もちろん!さっきリングでも言ったとおり、私はプロなんでいつでも体調抜群!いつなんどき星輝ありさが来たってぶちのめしてやれるくらい体力有り余ってんだから。あんな根性ねーやつと一緒にしねーで欲しい。いつでも望んだところだよ」
――モチベーション的にはどうでしょう
「もちろんね、ただでさえ、コロナ?病気のせいでスターダムの大会は何試合もボツになってて、その中でやっと、やっと久しぶりにね、これ見てるやつだってYou Tubeかもしんねーけどようやくウチらのプロレスようやく見れるってなって。いやー……ウチより客のほうがサガってんじゃないの?あんな奴が持っててさ、楽しいと思わないでしょ。ロクに防衛戦もできねーんだから。首だかなんだか知らねーけど、みんな誰だって痛いとこ持ってやってんだよ!根性無しが!」
――今日の対戦相手だったバトルロイヤルで勝利したスーパー・ストロング・スターダムマシン選手に対しては
「あ~……っていうか、アイツ飯田だろ?飯田沙耶でしょ?やってることまるっきり飯田沙耶だったしさ。もうちょっと頭冷えてやったほうがいいんじゃない?いつもみてぇな戦い方じゃ勝てないって分かってんだからさ。せっかくマスク被ってやってるんだったら、もうちょっとやったほうがいいんじゃねぇの?」
スーパー・ストロング・スターダムマシン
「……まあ、多分、皆さん私がでてきた瞬間驚いていたでしょう。まあ、自分の存在をアピールできたかなと思うので、それだけで自分は満足しています。ただちょっと刀羅ナツコをナメていました。いやぁ自分、そうだねえ。勝てると思ったんだけどねえ。これはちょっと自分のナメ過ぎていた部分が。ちょっともう一回スターダムに出ようかな。スターダムのリングに。以上!」
第3試合
TCSとDDMの対抗戦となるタッグマッチ。
舞華と叫女でゴングが鳴ると、ロックアップから押し込み合い、叫女のヘッドロックからショルダータックル合戦へ。互角のぶつかり合いを見せるが叫女が競り勝ち、さらにロープに飛んでいくがジュリアがエプロンから叫女を捕縛。舞華もロープに飛ぶが、花も舞華を捕縛。花とジュリアは「せーので離せよ?」と談合するがどちらも離さず、ジュリアがTCSの2人を誤爆させようとするが、ギリギリセーフ。しかし舞華とジュリアが突っ込んでいって叫女を捕縛すると自軍コーナーで痛めつけてからジュリアにタッチ。
ジュリアはコーナーで叫女の顔面を踏みつけ、首投げから腕十字の入りからのクロスフェイス、さらに腕固めへと形を変えながらのジャーべで痛めつける。これはたまらず花がカットし、舞華を場外に排除。ジュリアも花を場外に放り出す。ジュリアは舞華にタッチ。
舞華は叫女の腕をハンマーロックで固めながらロープにくくりつけて絞り上げ、さらにジュリアとともに交互にビッグブート。叫女が力なく倒れ込むと、ジュリアが叫女を押さえつけ、舞華が叫女の髪を引っ張り、エクステを引きちぎって痛めつける。さらに舞華が突っ込んでくるが、叫女がジュリアを振り払い、舞華をキャッチしてジュリアへボディスラムで叩きつける。花にタッチ。
花は舞華をロープ際に追い込んで貫通ビッグブートを連打。さらにブレーンバスターを狙うが、舞華が耐えている間にジュリアがカットに入り、2人で花をロープに振っていくが、花がダブルのドロップキックで蹴散らして舞華へハイドレンジアを狙う。ここにジュリアがカットに来るとジュリアをドラゴンスリーパーに捕らえ、2人へ同時にダメージを与える。さらにジュリアは舞華にブレーンバスターを狙うがこれを振り払った舞華が強烈なエルボーを見舞ってジュリアにタッチ。
ジュリアは花にニーリフトからスイングネックブリーカー。さらにジュリアは花を引き起こしてファルコンアローを狙うが、花が振り払ってエルボー。両者正面からエルボーの打ち合いに。互いに両手を広げて挑発しあい、大ぶりのエルボーを打ち合っていくが、ヒートアップするとゼロ距離で両者エルボーを速射。花がロープに飛ぶとジュリアは追走ビッグブート。ジュリアが走ると花も追走ビッグブートも、ジュリアは耐えてカウンターのビッグブート。ジュリアは花に蜘蛛の巣で絡みつき、花をあわやというところまで追い込むも、花は力づくで持ち上げてサイドバスター。さらに花はロープに飛ぶが、ジュリアはカウンターのビッグブート。しかしここで力尽き、ジュリアもフォールに行けずダブルダウンに。
両者代わって叫女と舞華の対面となり、突っ込んでくる叫女を舞華がカウンターのショルダータックルでなぎ倒し、腹固めを狙うが叫女はギリギリでロープへ。すると舞華は背負投を連発してから大外刈。これを返されると即座に腕十字に入るが、叫女は上から潰していき、力任せに持ち上げてパワーボムを狙う。しかしここでジュリアがカットに入ってダブルの大外刈で叫女をなぎ倒し、ジュリアとの連携攻撃から舞華が腕十字へ。これはニアロープで叫女がロープを掴む。
舞華は叫女を引き起こして大外刈を狙うが。ここに花が突っ込んできてビッグブート。さらに花と叫女がダブルのドロップキックから叫女がスライディングラリアット。ここでジュリアがカットに入り、舞華とともに叫女を踏みつけていき、二人がかりの攻撃を狙うが、叫女がうまくかわして誤爆させたところで花がミサイルキックで2人まとめて吹き飛ばす。叫女は舞華に串刺しラリアットからコーナーに上げてジャングルバスター。これが完璧に決まると3カウント。
叫女「地元の名古屋のビッグマッチが無くなって、力が有り余ってたんだよねえ!今日そこの舞華に全部憂さ晴らしだと思ってぶつけまし。そして!ジュリア~!ジュリアは生ぬるいリモンチェッロみたいだったな~って。だからそのイタリアの味を次はシングルマッチで十分に味わいたいな~、なんて」
ジュリア「ジュリアのことが好きで好きでたまらなかった、木村花。最近アンタ、あたしに興味ないみたいだから。まあどうでもいいんだけどね。あたしだってアンタにかまってあげられないから。でもね、あたしにケンカ売ってきたからにはオメーのこといつかぶっ潰してやるから覚悟しとけよ。まあどーでもいーけど!まあジャングル叫女、ツいてない女だけど、デビューして9ヶ月の舞華にいい勝負出来たんじゃないですかぁ?あたしのこと1度味わったら好きで好きでアンタもたまらなくなるよ。あと、リモンチェルノね?発音。ちゃんと勉強してきて。ということで、アリベデルチ!またな!」
<試合後コメント>
ジャングル叫女&木村花
叫女「エクステ取られた~痛かったぁ~!でもね、アイツ、やっぱ小生意気な新人」
花「小生意気どころじゃない!大生意気な新人!」
叫女「でも嫌いじゃないんだよね~」
花「変態ですね~(笑)変態だなあ、ジャングルさん」
叫女「ちょっと舞華をね、捻り潰したんで」
花「あっ、舞華っていうんだ」
叫女「次はジュリアのね、生ぬるいルィィィモン・チェッルルォォ?みたいな感じだったんで、そのイタリアの味っていうのをしっかりシングルマッチで味わいたいなって、思っちゃった!」
花「ワンショットで?」
叫女「ワンショットで!」
花「ルィィィモン・チェッルルォォ」
叫女「ショットはね、冷えてないと美味しくないから」
花「冷やして。キンキンに冷やして」
叫女「キンキンに冷やしてもらわないと飲めないからね」
花「私は今日ジャングルパイセンのジャングルバスターを生で見れたんで(笑)でも入場したときバッと観客席を見たときに、空っぽで。結構『ウッ』って来ました」
叫女「なんか痛みが倍増してなかった?」
花「無観客試合してみて気付いたことは、見て応援してくれる人が同じ空間にいないとただただ痛いだけ!」
叫女「だけ!」
花「声援っていうのが一番の薬だなって。即効性のある。一番の薬だなって、皆さんが。それを一番感じて。今日も勝って試合終わった後『腕ある?腕ある?』ってメッチャ言ってきて(笑)『あります』って(笑)」
叫女「取れたかと思って!(笑)」
花「普段感じないもん。普段は『よっしゃ!試合勝った!』って喜びが勝るはずなのに」
叫女「そうなの!そうなのそうなの!「痛みのほうが勝ってからこんな経験はなかなかないと思うしできれば無しがいいよね」
花「離れて分かる大切さっていうか、失ってみて分かる大切さ。でも同じ気持ちでいてくれることを願っています。この感じが私達だけだったらメンヘラみたいになっちゃうんで。一緒にね、『キツいなあ』って思ってくれてたら嬉しい。早く会いたい!」
叫女「ホントに!この状況が早く収束してね、またお客さんに会場で見て欲しいッテ気持ちになったね」
花「お客さんが見てないとただ痛めつけられてるだけっていうね」
叫女「ホントに」
花「次こそお客さんと一緒にリモン・チェッロ?を飲み干してください」
2人「イエッサー!」
ジュリア&舞華
ジュリア「大丈夫?やられた?」
舞華「ジャングル叫女、すごい勢いとパワーだった。けど、まだデビューして1年の新人に、エクステ取られてんじゃねーよ。次もし当たる時が来れば、エクステどころじゃねーからな。ホントぶっ潰してやる」
ジュリア「髪全部抜いてハゲにさせてやろう」
舞華「ハゲにさせてやろう」
ジュリア「ジャングル叫女がなんか私と戦いたいって言ってたけど、1度戦ったら好きで好きで、ジャングルもたまらなくなっちゃうかもしれないし、私がそうなっちゃうかもしれない。それは分かんないけど。とりあえず朱里も入れて、最初はね?そうなったらいいんじゃない?木村花も最近別のことに気を取られてるのか知らないけど、ジュリアには興味がなくなった。それはいい。全然いい。私もかまってられないし。ただ、さっきもリングでいったように1回私にケンカウッてきたら潰すまでつきまとうことは覚えていて欲しい。それだけは覚えといてくださいよ。それじゃアリベデルチ。またな~」
――無観客試合をやってみた感想は
ジュリア「もちろんプロレスは、お客さんに何かを届けるためにみんな試合してるけど、私はお客さんがいるとかいないとかじゃなくて、私が伝えたいこととかそういうのは画面越しでも、その場にお客さんがいようとも変わらなくて、目の前の相手をぶっ潰していく。コイツには負けたくないとか、コイツを倒したいとか、そういう思いは変わらないので。普段と特に気持ちは変わらないです。画面越しでもなにか伝わっていれば。それができていれば良かったんじゃないかなと思います。でもお客さんの声っていうのは大事だと思いました。『立て!』とか『負けるな!』とか、そういう声があると『よし頑張ろう!』ってまた立ち上がったり出来るので。っていうのは思った。です」
第4試合
ビーがQQを裏切ったことから生じた遺恨が“QQvs大江戸隊”の抗争に発展し、ついにタイトルをかけて激突するこの試合。
レフリーチェックの間にQQが奇襲するも、これを読んでいた大江戸隊がかわし、そのまま場外戦へ突入。ビーとジェイミーが場外で桃と詩美を誤爆させ、ゆっくりとリングを一周してからハイタッチ。
場外カウント17でビーが桃をリングに上げると、倒れたままの桃の顔面をビーが蹴りつけていき、そのままロープ際に追い込んで腕をロープに絡めて踏みつけていく。ビーは桃の腕を掴んで振り回し、ヒジをマットに立てた上でストンピング。ビーは自軍コーナーへ桃をアイリッシュウィップで叩きつけてジェイミーにタッチ。
ジェイミーはコーナーを背にした桃にエルボーを連打し、さらに腹部へガットショットを連打。崩れ落ちた桃を引き起こしてボディスラムで叩きつけ、自軍コーナーに叩きつけるとビーがペットボトルから桃へ水を掛ける。さらにジェイミーは桃をコーナーに押し付けて顔面を踏みつけていくと、ビーもここに加勢。ぐったりとした桃へ、ジェイミーは容赦なく張り手を見舞い串刺しラリアットを狙うが、桃がミサイルキックでカウンターして詩美にタッチ。
詩美はジェイミーをショルダータックルでなぎ倒し、救援に来たビーを担ぎ上げてジェイミーに投げつけるパワーファイト。さらにミサイルキックでジェイミーを吹き飛ばし、さらに串刺しラリアットを狙うが、ジェイミーがキャッチして変形ノーザンライトスープレックスでコーナーに叩きつける。そしてジェイミーが串刺しラリアットを見舞い、さらに首相撲からの膝蹴り連打。続けてロープに振っていって詩美へバックブリーカーからブレーンバスター。ビーにタッチ。
ビーは詩美を引き起こしてコーナーに振ろうとするが、詩美が逆に振替して串刺しラリアットを狙う。これをかわしたビーはVトリガーで飛んでいくが、詩美はこれをかわしてロープに飛んでラリアット。桃にタッチ。
桃はコーナーをセニしたビーに串刺しドロップキック。「もう一発!」と走り込むが、ここでジェイミーがエプロンから桃を捕縛。ここでビーがドロップキックで飛んでくるも桃はこれをかわしてジェイミーに誤爆させ、コーナーでビーをめちゃくちゃに蹴りつけてロープに飛ぶが、ビーはVトリガーでカウンターし、ネックスクリュー。さらにビーはロープを背にする桃にVトリガーを叩き込み、エプロンでぐったりすると桃へコーナー上からの斷崖式Vトリガーを狙うが、これをかわした桃が組み付いてエプロンでのBドライバー。ここで詩美がビーをバックにとって捕らえ、桃がダイビング式の蒼魔刀。この勢いを使って詩美もフェイスバスターで叩きつける合体攻撃。
さらに桃が蒼魔刀、Bドライバーを突き刺し、ロープに飛んでいくが、ジェイミーが追走してアタックし、ビーのコードブレイカーにジェイミーがセントーンを合わせる合体攻撃。さらにビーとジェイミーがサンドイッチ攻撃を狙うが、桃がこれをかわし、桃と詩美がそれぞれの相手をジャーマンスープレックス。さらに桃がコーナー上からビーにダイビング蒼魔刀。これを返された桃はトラースキックからピーチサンライズで叩きつけるがジェイミーがギリギリでカット。ならばと桃はもう一発狙っていくが、ビーがレッグロックスープレックスで投げ返し、ビーが桃を引き起こしながらカミゴェ。桃がこれを2.9で返すと、救出に来た詩美をジェイミーがラリアットで叩き伏せ、ふらふらと起き上がった桃へビーのVトリガー&ジェイミーの延髄ラリアット。
さらにコーナーにもたれかかる桃へビーが後頭部へのVトリガーから担ぎ上げてクイーンズ・ランディング。これで3カウントが入った。
ここで上谷がリングインし、マイクを取る。
上谷「QQ最強のタッグが負けてしまいました。私は悔しいです。詩美さん、次は私とパートナーを組んで、あのベルトに挑戦させてください!」
詩美「上谷、今のこのチャンピオンは本当に強いよ?自分と上谷で組んで向かっていっても敵わないかも知れないくらい本当に強いチャンピオンだし、そう簡単にはまた挑戦しようなんて言えないけど、上谷、本当に覚悟あるんだったら私もまたあのゴッデスのベルトに挑戦したい。ネクストチャレンジャー、ミー&カミタニ!」
ビー「笑わせるじゃない。詩美?貴方はトップガイジンたるこの私とジェイミーに王座をかけた試合で負けたの。私達はこの試合を防衛してこうしてゴッデス・オブ・スターダム王者のまま。ビー・プレストリー&ジェイミー・ヘイターこそがナンバーワンタッグチーム!まあいいわ。OK。ファッキンQQ、私達を楽しませてちょうだい。バイバ~イ」
ジェイミ「サヨナラ~?ドウゾ~?」
詩美「……挑戦受けてくれるって言ってた?」
上谷「……いってた」
詩美「じゃあ、今日は負けちゃったけど、次はこのQQの大型新人、未来のスターダム、上谷沙弥と今度こそあのベルト、挑戦して一緒に取りたいとおもいます。皆さん、ぜひ応援してください!」
<試合後コメント>
渡辺桃&林下詩美
詩美「前、タッグでゴッデスのベルトを持ってた2人で挑戦したんですけど、私達でも敵わないくらいあの2人は本当に強くて、QQを裏切ったビーと、私からベルトを獲ったジェイミーが今は憎くてしょうがないです。今日は負けちゃったけど、次は未来のスターダム、超期待の上谷と組んで今度は挑戦するので、上谷にはすごく可能性も感じます。ただ私達2人でも勝てなかった相手なので不安だらけなんですけど、今度こそ上谷とゴッデスのベルト獲りたいと思います」
林下詩美&上谷沙弥
「自分はマシンっていうよくわからない、今日初めて出てきた選手、ソイツに負けてしまって、あっけなく負けてしまったので絶対リベンジしたいと思います。以上です」
――ゴッデス・オブ・スターダム王座への挑戦表明について
詩美「今日は試合、桃さんと組んで負けちゃったんですけど、上谷と組んで、相手もいいって言ってるんで、ゴッデスのベルトにまた挑戦したいと思います」
上谷「ビーとジェイミーは、すごく強い選手ってことは分かってるんですけど、詩美さんとタッグを組んで。ずっと組みたかったんで、あのゴッデスのベルトを勝ち取ります」
詩美「ゴッデスのベルトは私が初めて撮ったっていうすごい思い入れのアルベルトなので、上谷とまたその思い入れのあるベルトを一緒に獲って、そうしたら上谷も初めてのベルトだもんね?上谷にもベルトを持ってもらって、チャンピオンとしてのプレッシャーとか、今までも感じてきたと思うんですけど、チャンピオンとしてこれからも成長していってほしいので、次こそは2人でゴッデスのベルトを獲りたいと思います」
――上谷選手、あの試合を見て詩美選手と組んでの挑戦表明があったということは、自分が桃選手を超えている部分があると思っての立候補?
上谷「今日の試合を見てというよりは、自分はQQにこの間加入して、ずっと詩美さんとタッグを組みたかったっていうのは元々思ってて。で、タッグを組んで、ベルトにも挑戦したいっていう気持ちが元々あったので、今日、これはチャンスだと思って、言いました」
――詩美選手、上谷選手とのタッグにはどのような勝算があると思う?
詩美「上谷とはユニットが別のときはほとんど試合したこともなく、ちゃんと試合をしたのはフューチャーの一戦だけですけど、上谷には大きな可能性を感じたし、やっぱり未来のスターダムって言われるだけの選手だなと思うんで。今は足りないところももしかしたらあるかもしれませんが、次のタッグに向けて2人でどんどん成長して行けたらなと思います。成長したら上谷にはベルトを取る可能性があると思うので」
――試合をしてみて、チャンピオンチームに付け入る隙のようなものは見つかった?
詩美「いや、そうですね。試合してみて、それぞれ個々に本当に強い選手なので、本当に最強のタッグチャンピオンですし、パワーもテクニックもすごいし、そうですね。英語も何言ってるかわかんないし、まだちょっと研究が必要かと思いますね。ただ相手は上谷のことを知らないと思うので、上谷の運動神経をか技を知らないので、そこがチャンスなのかなと思ってます」
第5試合
岩谷は鹿島のシングルマッチ要求を最初こそ「興味ない」とあしらっていたが、タイトル戦にするかどうか、そしてルールも好きにしていいという条件を出されると一転してノリノリでOK。その後岩谷からノンタイトル戦およびランバージャックデスマッチでの対戦が提案され、この試合形式で決定。STARSと大江戸隊の両軍メンバーがセコンドに付くことが認められた。
岩谷が入場すると、観衆からの紙テープの代わりにSTARSの面々がクラッカーを発射し、その紙テープを体に巻きつけていくが、今好きに鹿島が岩谷を奇襲。岩谷をコーナーに叩きつけて突っ込むが、岩谷がソバットでカウンターすると鹿島を場外に放り出し、STARSの面々が鹿島を攻撃。リングに戻った鹿島が岩谷を場外に放り出すと大江戸隊の面々が総出で飛びかかり、夏が音頭を取って岩谷へ多彩な凶器攻撃を繰り出していく。
リングに戻ってきた岩谷の足を鹿島が執拗に踏みつけ、岩谷をロープにくくりつけてさらし者にし、セコンド陣がコーナーマットを外して金具がむき出しになったコーナーへ叩きつける。さらに鹿島はロープを使って岩谷の足を痛めつけ、反撃に転じようとする岩谷の足を払ってトゥーホールド。さらに足で固めるレッグロックで絞り上げる。岩谷がブレイクすると岩谷の足をロープに絡みつけてドロップキック。これで岩谷を場外に落とすと大江戸隊の面々がSTARSの面々を蹴散らして岩谷を総攻撃。
ようやくリングに戻ってくると、鹿島が岩谷をコーナーに振っていくが、岩谷はトンボを切ってエプロンに避難してから組み付いてスクールボーイ、さらにスライディングニーから貫通ドロップキック。これで鹿島を場外に放り出すと、コーナートップからのダイビングクロスボディ。しかしパワー自慢のジェイミーがこれをキャッチし、夏とともに神輿のように無人の南側客席になだれ込んでいくが、岩谷はこれを抜け出し、階段上からダイビングクロスボディ。ここで鹿島がイスを持ち出してSTARSの流れを強制的に打ち切ると、岩谷を最上段まで連れ込み、池田屋事件のように岩谷を最下層まで階段落ちさせる。
大ダメージを負った岩谷をリング上に放り込んだ鹿島は、岩谷を引き起こしてダブルアーム式のフェイスバスター。さらにコーナー上からダイビングフットスタンプを投下も、岩谷がこれをかわしてカニバサミで鹿島を金具がむき出しのコーナーに自爆させる。そして鹿島をコーナーに上げてハイジャックバックブリーカーから場外への奈落式ランニングスリー。これはセコンドの大江戸隊の面々が総出でキャッチ。
岩谷は鹿島をリングに戻すと金具がむき出しのコーナーに鹿島を押し付けて串刺しドロップキック。さらに強烈なサッカーボールキックを叩き込んでから鹿島の顔面を挑発的に小刻みに蹴りつけ、引き起こして顔面に強烈なビンタ。これで怒った鹿島は左右にビンタから左右のミドルキックを連打し、髪を掴みながら猛烈なビンタ連打。さらに顔面を蹴りつけてからビンタ連打から顔面へケンカキック。さらに組み付いていくが、岩谷がバックを取り返してドラゴン・スープレックス。
ダブルダウン状態となるが、先に起き上がったのは鹿島。鹿島はビッグブートを放つが、岩谷はトラースキックで迎撃。しかし鹿島はレフリーを盾にして岩谷のトラースキックをレフリーに当てると、レフリーが昏倒。
無法地帯となったリングで両軍のセコンド同志での争いが勃発し、岩谷が場外ダイビングクロスボディからリング上でムーンサルト・プレスを発射するがカウントは2。ならばと岩谷は二段階式ドラゴン・スープレックスを狙うが、鹿島が起死回生で切り返しあわやという場面を作るが、キックアウトした岩谷がバズソーキック。そして岩谷が改めてドラゴン・スープレックスで叩きつけるが、大江戸隊がレフリーの足を引いてカウントを妨害。
岩谷は改めて引き起こしてエルボーを連打してロープに飛ぶが、夏が場外から岩谷をイスで殴打。ここでビーとジェイミーが入ってきてサンドイッチ攻撃を狙うが、キッドとたむが2人を蹴散らし、岩谷が鹿島の顔面にトラースキックを連打し、崩れ落ちた鹿島にバズソーキック。続けて岩谷がツームストンパイルドライバーで頭頂部から突き刺し、最後はコーナートップからムーンサルト・プレスで押しつぶして3カウントを奪った。
岩谷「後楽園ホールのみなさ~ん!こんばんは~!」
ライガー「こぉんばんは~!」
岩谷「ら、ライガーさん!ありがとうございます!(笑)でも、今日、そうだよね。ノーピーポーだもんね?ノーピーポー。そっか。You Tubeを御覧の皆さん、こんばんは~!(STARSの面々が「こんばんは~!」と応える)ありがとう(笑)えっと、今回無観客試合ということで、まさか後楽園ホールでこんな形で試合をやるとは思っていなかったんですけど、今日ホントにこういう環境というか、こうノーピーポー、対戦してみて、面白かったなっていう新鮮さはあったんですけど、やっぱり鹿島沙希に、自分は裏切られた側なので、裏切っていったものと、裏切られたもののユニット対抗戦みたいのを満員のお客さんの前でやりたかったんですけど、結果的にいつもより多い方がご視聴してくれているのではないでしょうか。本当にご視聴いただいてありがとうございます。今回この配信を見て、スターダム面白いなって想ってもらったら嬉しいし、これから会場に来てみたいなって想ってくれる人が増えたら嬉しいなと思います。今日はSTARS!STARS上がってください!今日、急遽セミファイナルの星輝ありさがちょっと出れなくて、試合カード変更になってしまったんですけど、みんな試合をしてみて感想を一言ずつどうぞ!」
キッド「初めての無観客試合だったんですけど、やっぱりこうやってリング上に立つと目の前が全部オレンジシートという。ちょっと、悲しい、です。やっぱりお客さんの声援があって、選手も力がみなぎって戦えるっていうのがホントに今日実感できました。こうやってたくさんの方にご視聴いただけのはとても嬉しいんですけど、やっぱり皆さん会場に来てぜひ応援していただきたいです!ありがとうございました!」
たむ「寂しかった?寂しかったかあ~。私でも、画面の向こうからエネルギーをバシバシ感じたし、なんか心強かった!だから私達もこれ以上のパワーをもっともっと画面の向こうの世界中の!宇宙の皆さんに届けていけるよう頑張るので、これからもスターダムの応援よろしくお願いします!」
羽南「セコンドから見てたんですけど、やっぱり後ろから声援がないとすごいやりづらいですし、試合したときもつまんないっていうか寂しくなっちゃうと思うので、お客さんのいるありがたさを実感できました。ありがとうございました!」
飯田「本日自分はバトルロイヤル、初っ端ですぐ終わっちゃって、多分飯田沙耶はお客さんありきの飯田沙耶なんだなと実感した次第でございます。やっぱお客さんいたほうがプロレスって盛り上がるんで、是非会場でお会いしましょう!ありがとうございました!」
岩谷「ていうわけでね(笑)なんか発表会みたいな感じになりましたけど、本当にスターダム、会場!コロナウイルスが収まってちゃんとプロレスの試合を見に来られるようにゃ……ような!環境になったらぜひスターダムに足を運んでプロレスを楽しんでいってください!本日はありがとうございました!じゃあ締めましょうかね!いつもの『今を信じて明日に輝け!We are スターダム!』っていうやつを画面越しの皆さんにやっていただきたいと思います!本日はご観戦ありがとうございました!今を信じて明日に輝け!We are スターダム!」
<試合後コメント>
岩谷麻優
「今日、鹿島沙希とのシングルマッチ、過去に2回連続で負けてるんで、今日こそ絶対勝ちたいっていう気持ちもあったし、鹿島沙希が復帰してずっとSTARSの仲間としてプライベートでもいつも一緒にいた人から裏切られるとは思ってなくて、向こうも覚悟が会って裏切ってきたんでしょうけど、自分は信頼してたからずっと一緒に成長していきたかったし、ずっと一緒にいろんなベルトも獲っていきたいと思ってたし、いるのが当たり前だと思ってたから、まさかこういう因縁が付く形でシングルマッチをするっていうのが、考えてなかったし、今回コロナウイルスで無観客試合になってしまったんですけど、でも、試合が出来たのは良かったなと思いました。試合が流れて無くなってしまうよりも、こういう形でお客さんに、誰一人観客の居ない中での試合っていうのは、不安もあったし、大丈夫かなってすごい恐怖もあったんですけど、やってみたらすごい楽しかったです。いつもお客さんの声援に自分を乗せてもらってるって感じだったんですけど、今日は自分のペースで、いつも自分のペースなんですけど、今日はのんびりと鹿島沙希にいたぶられた、いたぶらせた、いたばれた?いばれた?のかなって。られれたのかな?って思いました。何言おうか分かんなくなっちゃった……。今日ランバージャックっていうルールで、ホントはSTARS不利だと思うんですよね。人数では勝ってましたけど、チーム力も勝ってたと思います。でも凶器の使い方だったりとか、こずるかしい感じ?こずるこしい?こずるい感じとか、そういうパワー的な部分は負けてた部分あったと思うんですけど、ここで岩谷麻優は負けるわけには行かないです!自分でルール提示したし、こんなところで負けてられないですよ。今日ホントは赤いベルトかけてもよかったんですけど、自分は赤いベルト防衛するっていうよりも、アイツを無茶苦茶にして勝ちたいっていうのがあったんで今回はかけなかったんですけど、まぁ~痛かったですね!STARSにいたときの鹿島沙希より、今の大江戸隊にいる鹿島沙希のほうが荒々しいと言うか、結構怖かったですね。なんか腹立つしムカつくし、大嫌いですけど、試合相手としてはすごい成長したなって思いました。やってて楽しかったです。でも自分が試合してて、自分が負けるっていう姿は試合中一切浮かんでこなかったんで、自分の余裕勝ちかなって思いますね。とりあえずこのコロナが早く収拾付いて、またお客様に、一人でも多くの方にスターダムを見て楽しんで頂けたらと思いますので。……これって今You Tubeで生放送してるんですか?えーっ!してんの?えーっ?!してんだ!超気ぃ抜いてた!(笑)えーっ!You Tubeのみなさん!こんばんは~!えっと、本日は試合に来れなくて残念だなって思った方もいると思うんですけど、逆に試合来る予定じゃなかったけどスターダム配信やってるから見に行こうかなって思った方もいると思うんですけど、今日はなんか、変則的な試合が多かったんですけど、今日もバチバチしてたと思うんですけど、いつもユニットの個性とかパワーとかガンガンにすごい、スターダムだと思うので、またこの配信を見て、いいなって思ってくださった方は、また次の後楽園でお待ちしましょう!……お待ちしましょう……?あ~っ!階段で!階段で頭打ったから!階段ゴロゴロされたから頭打ったんです(笑)普段はちゃんと喋れるんです。本日はご視聴ありがとうございました!またスターダムの会場でお待ちしてま~す!ありがとうございました!いい?こんなんでいい?いい?」
――階段で上から下まで落ちたときのダメージのほどは
「ダメージはヤバいですよ!人間、あんな転げ回ることあります?人生で?無いですよね?想像してみてください。痛いです」
――今日映像で初めて試合を見た方もいると思いますが、どんなものを伝えたいと思っていましたか
「というか、みんな個性が強いし、個性があるし、ユニット抗争っていうのも見てて面白いと思うし、1人1人の物語があると思うので、一緒に成長を見守ってもらいたいなっていうのがありますね。自分もデビューしたときは“ウルトラマン”って呼ばれてて、スタミナが3分しかなくて、ヘロヘロになってっていうのから今は赤いベルトのチャンピオンになって。1人1人の生き様、プロレスラーとしての人生があるので、こういうのを見て欲しいとかじゃなくて、何も考えずに見に来てもらったら、多分誰かのファンに鳴ると思うので。だからこういうYou Tubeで配信するのは初めてだし、みんな不安もあったと思うんですけど、初めてスターダムを見る方もいたと思うので、逆に生配信、無観客で生配信できたことは逆にいいことだったんじゃないかなと思います」
鹿島沙希
「あぁ~クソ~!岩谷麻優に負けた!あぁ!クソッ!あぁ~いってぇ~!やっとやっとシングルが出来て、ずっと待って待って待ってやっと今日シングルが出来たけど、過去自分がやったランバージャックでボコボコKOされたのが蘇るように今日ボコボコにされちまったよチクショー!今日試合形式も、お客さんがいないっていうのでいつもとやっぱ、気持ちもなんだろうな、なんだろうな、言い表せない気持ちだったんですけど、試合が始まっちゃえばそんなの関係なく岩谷麻優と対戦できる楽しさやなんだろうな、ずっと隣にいたけど、何も出来なかった悔しさとか、色んな感情を全部ぶつけて出した。その出した上で負けたっていうこの屈辱。なんか今回限りって言ってたけどねえ、アイツは。自分は戦えるチャンスが有るならね、何回でも岩谷麻優と戦いたい!そして必ずいつかこの手で岩谷麻優を必ず沈めてやる!あぁ、クソッ!」
獣神サンダー・ライガー
「女子プロレスを最初から最後まで見たのは初めてなんだよね。お世辞抜きに面白かったです。これはもうホントに。ブシロード、新日本プロレスどうのこうの関係なしに。解説をやらせていただきましたけど、相変わらずファンに戻った感じでギャーギャー言いながら見させていただきました。面白かったです。ミラノくんがコーチをしているということで、コーチの大切さ、あと選手のやる気っていうのがすごく勉強されてるなって感じがしました。これからもっと伸びてくると思いますし、面白くなってくるんじゃないかなと思っております。これはお世辞でもなんでもない。今日、観客が居ない状態での試合で、選手もやりにくいんじゃないかなと、元選手としても思っていたんですけど、全然普段と変わらないような感じだったんじゃないですか?すごく面白かったです。また機会があれば解説とかで来て、次の試合、その次の試合と選手が成長していく様を見られたら、またそれはそれでこの団体に対する愛着っていうのも湧くと思うんで。僕らはブシロードっていう同じ系列の会社なので、共に成長していければ。でも怪我だけはしないように。見てて『おうわっ!』っていう場面何度もあったんで。怪我だけはしないように。ちゃんと練習して。それだけですね、僕が言えるのは」
――見ていて気になった選手はいましたか
「みんな!みんなそれぞれ個性がしっかりしてる。個性が。ずっとおちゃらけるような選手もいて、昔の新日本でも荒川さん(ドン荒川さん)とか、永源さん(永源遥)とか、そういうコミカルな感じの選手が居たり、藤原さん(藤原喜明)みたいなガチガチのストロングスタイル、サブミッションな選手が居たり、猪木さん(アントニオ猪木)、藤波さん(藤波辰爾)、坂口さん(坂口征二)とか、いろんな選手がいた。面白いよ。だから僕も1試合目から見てて最後まで飽きることなく面白い面白いって最後まで見れたんだと思う。そのキャラクターも伸ばしながら頑張ってもらいたいと思います。僕はもうそれだけです。怪我だけはしないように頑張ってもらいたいです」
――第1試合には下田美馬選手、キャプテンも現れました
「はい、あのー……(笑)姐さんには頑張ってほしかったです。女性だとレジェンダって言うのかな?レジェンダなんでね。頑張ってほしかったですけどね、よく頑張ってんなって(笑)若いね、自分の娘くらいじゃないかっていうね、そんなこと言うと怒られちゃうかな?(笑)それに混じってガンガンやられたんで、『下田美馬、ここに在リ』だなって思いました。キャプテンに関しては……キャプテンだなって(笑)キャプテンってどこに行ってもあぁなんだなって(笑)えー……以上です!でも僕は本当に面白かったと思います。ありがとうございました!」
<木谷高明オーナー総括>
――大会を振り返って
「みんなよくやってた。ちょこちょこ画面越しでも見てたんですけど違和感はなかった。やる側の問題で、見てる側は問題なかったんじゃないですかね。選手は(観客の)リアクションがあるないは影響あったと思う。このご時世でこんなことを言うのもなんですけど、成功だったと思う。可能性が見えた」
――どんな部分に可能性があった?
「3~4万人のユニークユーザーがいた。日頃、スターダムを見てもらえない人もいたと思う。つぎに繋がります」
――カメラを意識した試合が多かったが?
「それはプラスでしたね。日本ではそういう団体はないでしょう。災害のときとか、車じゃ来れるけど電車は無理というときに、こういう感じでやれれば。普段も第2試合ぐらいまでYouTubeで流して、スターダムワールドに流動してもいいかもしれない」
――3.24後楽園大会は要検討?
「14日まで自粛要請が出ているので、政府の発表などを見ていきたい。段々とどうすれば移らないのかわかってきた。お客さんには全員体温を測っていただくのと、マスク着用をお願いすればここ(後楽園)なら大丈夫かなと。出来るものはやっていく。天井が低くて人が集まるところは厳しい。プロレスは密閉空間だから(判断が)難しいですよね、大会数も多いし」
――今大会で最もチャレンジしたかったことは?
「レスラーがお客さんいなくても出来るのかというところですね。良かったです」