美女レスラーが髪切りマッチで敗北!変わり果てた姿に場内は大騒ぎ
21日、東京都・新木場1stRINGにて『ACTwrestling Step34』が開催。青野未来が髪切りマッチに敗北し、変わり果てた姿を衆目に晒した。
プロレス団体としての活動を終え、2022年から『プロレスを用いたよりエンターテインメント性の高い公演』へと移行して新体制となったアクトレスガールズ。プロレスの『アクトレスリング』と、舞台演出にプロレスの要素を取り入れた『アクトリング』という分け方でプロレス活動が再始動。新体制になって間もなく続々と新人が加入していき、全ブランド合わせれば旧体制アクトレスを上回る勢力を誇る団体へと急成長。
2023年7月には元DDTの谷口智一率いるベストボディ・ジャパンプロレスとの提携、2024年1月からは全日本プロレスと業務提携して第1試合前に“アクトレスタイム”として試合を見せるなど、“プロレス団体”では無くなったにも関わらずプロレス界が無視し切れない存在となっている。
そんな新生アクトレスでは旧体制から活躍していた青野未来が団体の至宝たるAWGシングル王座を保持し、絶対的な強さを発揮してきた。
青野は昨年12月に茉莉を相手に王座を陥落したが、未だに超えるべき壁として“打倒・青野”を掲げる人間は多い。
そんな中、新生アクトレスでデビューした岩井杏加は上の世代の高い壁を超えられずに苦悩。自身の殻を破るべく、青野に敗者髪切りマッチを要求し背水の陣を敷いて決戦を挑んだ。
セミファイナルで行われたこの試合は、勝者が敗者の髪型を自由に指定できるというルールで実施。敗者の髪は、元美容師である澄川菜摘(翔月なつみ)がカットすることが発表された。
試合が始まると、互いに髪をつかみ合っての殴り合いやヘアホイップの応酬などの意地の張り合いを展開。
岩井が属する悪のユニット【蛇道衆】の面々が青野を押さえつけて勝敗が付く前にバリカンで髪を刈ろうと画策するも、バリカンの充電を忘れていたため失敗に終わる。
難を逃れた青野が猛攻をかけ、得意のラリアットを連打してからバズソーキック。さらに奥の手のスタイルズクラッシュを狙っていくが、これを切り返した岩井が後方回転エビ固めで3カウント。岩井がまさかの大金星を挙げた。
青野が10年以上維持してきた自慢のロングヘアが失われることが確定し、場内に悲痛の声が満ちる。駆け寄ってきた選手の中には涙ぐみながらも身を挺して岩井の凶刃から青野を守ろうとする者もいた。しかし、岩井はそれを押しのけて青野の髪先をハサミでジョキリ。
その後、岩井から澄川に髪型のリクエストが伝えられ、青野は失意のどん底といった様子でバックステージへ。抵抗すること無く髪にハサミを入れることを受け入れた。
メインイベント終了後には、髪を切られた青野の姿が晒されることに。
一体どんな姿になってしまったのか心配する声が上がる中、きれいに巻かれたセミロングヘアとなった青野が登場。場内には「かわいい!」と大歓声が上がり、緊迫した空気から一転して大騒ぎになった。
困惑した選手たちが岩井を問い詰めると、岩井は「石原さとみが好きなんです!」とケロリ。岩井は青野の髪型を大好きな石原さとみさんと同じにしたかっただけということが判明した。
呆れ果てた様子の澄川は、「岩井?髪切りマッチの意味知ってる?髪切りマッチ知ってる?私もな、17年前にやられてんだよ。それ見てこいよちゃんと!髪切りマッチ勉強してから帰ってこい!わかったか!」と説教。
予想されていた凄惨な結末から一転し、皆が笑顔を浮かべる中で大会はエンディングを迎えた。
大会後、この髪型を気に入った様子の青野は「ずっと大切にしてきたロングヘアは自分のチャームポイントだと思っていたので絶対に失いたくないとは思っていたんですけど、だからこそ髪を切れなかったっていうのもあって。『切りたいな』って願望はあったので。年末にベルトを落として、そこでモヤっとした気持ちがずっとあって、なにか気持ちを晴らしたいと思っていたところに、また色んなことがあり……。そのタイミングで下がっていたところで、すごくサッパリとした気持ちに。髪とともにすごく気持ちがサッパリしました!」と上機嫌でコメント。新たな気持ちで王座奪還に向けての野望を語った。
2月1日に朝陽さんが不慮の事故で急逝し、悲しみの底にあったアクトレスガールズ。
事故後初の開催となる今大会のオープニングでは、全選手がリング下に集まって黙祷。しんみりした空気の中で大会がスタートしていた。
しかし、選手たちは懸命な試合ぶりでその空気を払拭。最後には壮大なエンターテイメントを仕掛けてハッピーエンドに持っていった。悲しみを乗り越え、前を向いて笑おうとしている彼女たちの今後にこれからも注目していきたい。