「アンタらに言いてえっすね。どっかで見てるっしょ?」全日本プロレスジュニアを背負う田村男児が岩本煌史に恩返しの王座防衛を果たし“敵”に向けての不敵なマイク!
27日、東京都・エスフォルタアリーナ八王子にて全日本プロレス『新春ジャイアントシリーズ2024~めだかやドットコムpresents~』が開催。田村男児が岩本煌史を下して世界ジュニアヘビー級王座の2度目の防衛に成功した。
男児は2019年1月2日に全日本生え抜きの新人としてデビュー。2020年にはあすなろ杯で優勝を果たすも、その後はシングルで目立った戦績は無し。
同年代の青柳亮生、ライジングHAYATO、大森北斗らに次々とスポットライトが当たっていく中でも男児は腐らず研鑽を続け、佐藤光留とともにジュニアタッグリーグ優勝。さらにアジアタッグ王座やUNタッグ王座を戴冠などタッグ戦線で結果を出すことが出来るようになっていった。
そんな中、昨年12月にはジュニアのシングルリーグ戦で優勝を果たし世界ジュニア王座への挑戦権を獲得。大晦日には不動の王者となりつつあったGLEATのエル・リンダマンを撃破してジュニアの至宝を全日本に取り戻した。
今月2日に恩師でもパートナーでもある光留を下して初防衛に成功した男児は、次なる防衛戦の相手に岩本煌史を指名。
岩本は男児がデビューから1度も勝てていない相手であり、直近でもシングルリーグ戦で敗れている。さらに岩本は男児の入門時には幾度も世界ジュニア王座を戴冠していたかつての全日本ジュニアの象徴の1人。男児にとって超えなければならない壁の1人だ。
試合開始直後から男児が勢いよく攻め込んでいくも、岩本は場外戦での一本背負いを決めて逆転。
ジュニア界屈指のパワーを誇る男児との打撃戦にも打ち勝って必殺の孤高の芸術(※カウンターの払い腰)を狙うが、男児もこれは対策済み。多彩な切り返しを見せて孤高の芸術を1回も成功させないディフェンス力を見せる。
ならばと岩本はジャーマン・スープレックス・ホールドから垂直落下式リバース・ゴリー・スペシャル・ボムで突き刺していくが、男児は気迫のキックアウト。男児はショートレンジ・ラリアットの猛連打からロープに飛んでラリアット。最後は必殺のパワーボムを決めて3カウントを奪った。
試合後、岩本は男児を称えて語りかけ、互いに座礼を交わす。
マイクを取った男児は、「岩本さん、今日対戦してくれてありがとうございます!いつも岩本さんにもお世話になってて、こうやってタイトルマッチ出来て、恩返し出来てるか分かんないですけど、出来てたらいいですけど、本当にありがとうございます!」と素朴な気持ちを吐露。そして、次期挑戦者にはJr. BATTLE OF GLORYで敗れている阿部史典を指名した。
そして、男児は最後に「色々ゴタゴタが多いですが、全日本プロレスなめんなよって言いたいですね。アンタらに言いてえっすね。どっかで見てるっしょ?」と眼光鋭く“敵”へのメッセージを発した。