「踏切の中に飛び込もうとしたアイツを俺がぶん殴って止めた」エル・デスペラードが金丸義信との元盟友対決を制しIWGPジュニア王座防衛!HOTの襲撃から救ったタマ・トンガとの心温まる思い出を披露

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 23日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『Road to THE NEW BEGINNING』が開催。エル・デスペラードが金丸義信を下してIWGPJr.ヘビー級王座の初防衛に成功した。

 デスペラードは、今年1月4日の東京ドーム大会にて終生のライバルである高橋ヒロムを制してIWGPジュニア王座を戴冠。
 バックステージでは、デスペラードのパートナーであるマスター・ワトが現れて挑戦を切望するも、そこへ“HOUSE OF TORTURE”の金丸義信&SHOが現れデスペラードを襲撃。金丸が「チャンピオンになってもな、テメーなんかになんの権利もねえんだよ!次、テメーのベルトに俺が挑戦してやるよ。覚えとけ、この野郎!」と一方的に挑戦表明を行っていた。

 デスペラードと金丸はかつて鈴木軍で轡を並べて闘い、ジュニアタッグ王座を4度も戴冠するなど名タッグとして活躍。デスペラードが「ノブさん」と呼んで慕う関係であったが、鈴木軍の解散に伴って別々の道へ。現在は敵対関係にあるが、互いに今回の王座をかけてのシングルマッチにはひとしおの思いがある様子だった。

 金丸はHOTのメンバーを5人も引き連れて登場するも、試合開始前には引き上げて行って1vs1の空間に。かつての盟友対決が正々堂々の一騎打ちで行われる期待が高まる。
 試合は、互いの手の内を知り尽くしているからこその高度な読み合いが展開。ヒザへの低空ドロップキックで先制した金丸が場外で鉄柱・鉄柵・イスを用いた巧みなラフファイトで圧倒し拷問キャメルクラッチでいたぶる。
 デスペラードが足攻めで反撃してマフラーホールドを決めると、金丸は足を押さえてマトモに動けなくなってしまう。デスペラードはこれをブラフであると確信して攻め手を緩めずにヌメロ・ドスへ。そこへSHO&成田蓮が現れデスペラードを襲撃。すかさず本隊から海野翔太&棚橋弘至&田口隆祐が現れてHOTのセコンド陣を排除。リング内に秩序が戻る。
 金丸はブリティッシュフォールから背中へのムーンサルト・プレス、逆エビ固めと猛攻。さらにディープインパクトまで決めるもデスペラードは必死のキックアウト。カウンターのスパインバスターで流れを変えてギターラ・デ・アンヘルからヌメロ・ドスを決めていくが、ここにEVIL&ディック東郷が乱入してカット。


 場内から「帰れ!」の大合唱が響く中で2人がデスペラードにマジックキラーを狙っていくが、ここにタマ・トンガが飛び込んできて救出。デスペラードがEVILに急所打ちを見舞い、タマと2人でEVILにマジックキラーを見舞う意趣返し。
 その隙にウイスキーを口に含んだ金丸が噴射しようとするも、デスペラードが顔面へのビンタで阻止。タッチアウトを狙う金丸を丸め込みつつヌメロ・ドスを決めてギブアップを奪った。

 マイクを取ったデスペラードは「やっぱすごいね」と金丸の実力を評価しつつ、「これは前世の記憶ですが、タマは昔一緒に道場でああでもねえこうでもねえと怒られながら一生懸命やってよ。どこの巡業だか忘れたけど、バス降りてアイツとファレが『酒飲みてえ』っつーから等々力の大吉行ってよ、終わってから『酒が足りねえ』って駅前のスリーエフでしこため氷結買って、出来上がりすぎて降りた踏切の中に飛び込もうとしたアイツを俺がぶん殴って止めたんだ。今日、その借りを返してもらったよ(笑)ありがとな。タマ、愛してるぞ!」とタマとのハートフルな思い出を振り返った。

 満身創痍でバックステージにたどり着いたデスペラードが「同じ釜の飯を食ったタマ・トンガがいなくなるのは寂しい。まさか最後の最後で助けに来てくれるとは思わなかった。ありがとな、タマ」と感傷に浸っていると、そこへSHOが乱入してきて襲撃。
 SHOはベルトを掲げながら「なんでお前がベルトを持っとんや!おかしいやろ!おかしいやろが!これは俺とか金丸みたいなちゃんとした人間が持つべきなんや!これ、正式に俺のもんにしてやるわ」と一方的に挑戦を表明して去っていく。

 デスペラードは「誰かと予選会やってこい」と突き放しつつ、「口ばっかり達者になったSHOが……そんなに達者でもねえな。リングの上で口喧嘩でもしてみるか?それも中途半端なんだろうが。俺がチャンピオンだ」とぼやきながら去っていった。

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