ウナギ・サヤカを大仁田厚が「あなたは素晴らしい」と大絶賛!チケット完売の”楽しい景色”で東京ドームを目指し傾奇道を邁進!

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 7日、東京都・後楽園ホールにてウナギ・サヤカ興行 supported by AJPW『殿はご乱心~1番金星~』が開催された。

 ウナギは2019年1月に東京女子プロレスでデビューし、2020年11月からスターダムに参戦。後に所属となるも “ギャン期”に突入してスターダムから飛び出し、現在はプロレス界を股にかけた“査定”の旅を行っている。
 数多の女子団体で引っ張りだこである他、全日本プロレスで諏訪魔と壮大な痴話喧嘩を繰り広げたり、大仁田厚と電流爆破戦を行ったり、ZERO1の火祭り参戦を果たしたりと男子プロレス界でも活躍。
 その勇名は海外にも轟き、アメリカの女子団体『KITSUNE』では初代王者として君臨。また、今大会前夜にはJTO GIRLS王座を戴冠してシングル二冠王に。知名度だけではなく確かな結果も残すようになってきた。
 破天荒な言動が目を引く行動力の化身であり、その姿勢は男女問わず数多のレジェンド選手たちが高く評価。ウナギの不思議な魅力に惹かれたひつま武士レスラーたちが集い、女子選手による初の自主興行が後楽園ホールチケット完売という稀有な実績を打ち立てた。


 この日は第1試合からウナギ・サヤカvs彩羽匠のシングルマッチが行われ、情け容赦ない彩羽の蹴りでウナギはボコボコにされ敗北。
 さらにウナギと深い関係にあると思われるダーク・ウナギも諏訪魔&尾崎魔弓&雪妃魔矢が持つ全日本プロレスTV認定6人タッグ王座にダーク・タイガー&ダーク・ウルフとともに挑戦するが、尾崎がチェーン攻撃、雪妃がムチ攻撃で痛めつけ、諏訪魔がうつ伏せになったダーク・ウナギの背中に乗って120kgの体重で押し潰しての胴締めスリーパーでギブアップを奪う。
 メインイベントでは鈴木みのる&田中将斗vsウナギ・サヤカ&小波という他所では見られない豪華カードが実現。体格差のある鈴木がウナギと小波のビンタや蹴りを受けきっていくが、ウナギと小波はダブルのコードブレイカーでなんとか反撃。ウナギが田中にスライディングTANAKAを叩き込むも、鈴木がウナギをスリーパーで絞り上げ、田中が小波にスライディングD。さらに鈴木がゴッチ式パイルドライバーでウナギを突き刺し3カウントを奪った。

 試合を終えると鈴木と田中は笑顔でウナギを抱きしめ健闘を称え、スーツ姿に花束を持って大仁田厚が登場すると「2023年のMVPは、僕はあなただと思ってます。一人であなたは自分をプロデュースして、そしてここまでのし上がって来ました。あなたは素晴らしい」と大絶賛。
 しかし素直に受け取らないウナギは「おめー美味しいとこもってこうとしてんじゃねーぞ。大仁田厚、お前を!査定してやるよ」と電流爆破戦を約束させ、さらにこの日アイアンマン王座を持って参戦していた黒潮TOKYOジャパンからウナギのお気に入りのぬいぐるみリュックであるすてふぁんが王座を奪取していた事を青木いつ希から知らされると、ステファンをそっとフォールしてアイアンマン王座を奪取。2日連続ベルト獲得に成功し三冠王者となった。

 まさに“ウナギ尽くし”の1日になった自主興行を終えたウナギは「私は、一人でここまでやってきたつもりだった。でも、いつも色んな人に、レスラーに、お客さんに、ずっと支えられてきました。なので、決めました。行くところまで一緒について来てくれるよね?ちょうど横にさ、偶然にももっともっと大きい箱あるんだよね。東京ドーム!目指してやろうじゃん!だから、こんな時代だけど、こんな時代だから!もっともっと、みんなで楽しいことやろうよ。皆様、私がプロレスラーとして最後の日を迎えるまで!ずっとずっと、ついてきてくださいとは言わない。最高に!楽しい景色を、見せてやるよ。ウナギカブキは、終わらない!」と、新たな夢を後楽園ホールに集ったひつま武士(ウナギのファンの総称)に約束。


 バックステージに戻ると涙を流しながら「去年スターダムをクビになって、苦しかったプロレスをみんなと楽しいプロレスに変えたいと思ってやってきました。去年1年を通して、沢山の人にスターになれと言われてきましたが、なんとなく違うなってずっと思ってて。そしてある時、気が付きました。私は!プロレスラーもお客さんも誰も蹴落とさずに、皆を救うスーパーヒーローになります。プロレスは、誰かを蹴落として上がるものではなく全ての人を救うヒーローになれると、この1年で沢山の人に教えてもらいました。ベルトだったり、何かを争うのがプロレスなのかもしれないですけど、でもやっぱり私達が一番好きなプロレスって、どんな人も助けて元気にさせる、笑顔に変えるのがプロレスだなって。私達が今の新しいプロレスの形を作っていかないと、昔は絶対越えられないと思うので、私が、プロレス界を変えます」と宣言した。

 ウナギの自主興行は、ファンや関係者を楽しませるためにポスターやSNS発信、グッズやステージのセットなども作り込まれており、普段のプロレス界では見ないお見送りボードでファンが会場を出るまで世界観を作り上げていた。
 さらに格闘技界や舞台などでは存在するがプロレス界では全く見ない演者向けのケータリングもバックヤードに用意されており、それも視覚的に楽しい駄菓子詰め合わせやラーメン屋台など温かい食べ物まで用意されているスタッフまで楽しませる徹底ぶり。
 ウナギの"楽しい”が詰まった興行は、“プロレス”というくくりではなくエンターテイメントとして超満員札止めになることが納得のイベントであり、今後はさらに大きな規模で夢を見させてくれるのは間違いないだろう。

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