【試合詳細】12・6 全日本プロレス後楽園ホール大会 諏訪魔&鈴木秀樹vs石川修司&綾部蓮 宮原健斗&青柳優馬vs中嶋勝彦&大森北斗 【JBOG決勝】土井成樹vs田村男児 【GAORA TV】田中稔vs大森隆男vsヨシ・タツvsブラックめんそーれ
『レックpresents #ajpw世界最強タッグ決定リーグ戦2023【優勝戦】』
日程:2023年12月6日(水)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1,443人
▼Jr. BATTLE OF GLORY 2023 スペシャル6人タッグマッチ 20分1本勝負
青柳亮生/ライジングHAYATO/●井上凌
8分12秒 お卍固め
佐藤光留(パンクラスMISSION)/岩本煌史(フリー)/○阿部史典(格闘探偵団)
▼GAORA TV チャンピオンシップ 4wayマッチ 60分1本勝負
【王者】○田中稔(GLEAT)
7分45秒 グラウンドコブラ固め
【挑戦者】●ブラックめんそーれ
※あと2人は【挑戦者】大森隆男、【挑戦者】ヨシ・タツ
※第23代王者が3度目の防衛に成功。
▼世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦2023 30分1本勝負
[Eruption]坂口征夫(DDT)/●岡谷英樹(DDT)【4勝5敗=8点】
11分10秒 ジャケットでの殴打→片エビ固め
[東京ヤンキース]○黒潮TOKYOジャパン(フリー)/立花誠吾(フリー)【4勝5敗=8点】
▼世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦2023 30分1本勝負
○田村ハヤト(GLEAT)/ガレノ・デル・マル【5勝4敗=10点】
8分50秒 ラリアット→片エビ固め
サイラス/●ライアン・デイビッドソン【4勝5敗=8点】
▼Jr. BATTLE OF GLORY 2023 優勝決定戦 時間無制限1本勝負
○田村男児
15分30秒 パワーボム→エビ固め
●土井成樹(フリー)
※男児がJr. BATTLE OF GLORY 2023 優勝
▼世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦2023 30分1本勝負
●諏訪魔/鈴木秀樹(フリー)【5勝4敗=10点】
12分15秒 ファイヤーサンダー→片エビ固め
○石川修司/綾部蓮(JTO)【3勝6敗=6点】
▼世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦2023 30分1本勝負
[New Period]本田竜輝/○安齊勇馬【4勝4敗1分=9点】
14分42秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
[VOODOO-MURDERS/SAITO BROTHERS]斉藤ジュン/●斉藤レイ【5勝4敗=10点】
▼世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦2023 30分1本勝負
宮原健斗/●青柳優馬
20分30秒 無想一閃→片エビ固め
中嶋勝彦(フリー)/●大森北斗
※中嶋&北斗が世界最強タッグ決定リーグ戦優勝
中嶋&北斗が世界最強タッグ優勝!男児が土井を破ってJBOG優勝し大晦日にリンダマンと世界ジュニア戦!本田&安齊が世界タッグ王者から殊勲の勝利!
第1試合
井上と阿部の対面でゴング。ロックアップからバックの取り合い、リストの取り合いを展開。両者タッチ。
HAYATOと岩本の対面。ロックアップからバックの取り合い、リストの取り合いを展開。岩本がヘッドロックからショルダータックルで倒し、ロープに飛ぶもHAYATOがコルバタで切り返し、場外飛びのフェイントからリング内に一回転着地してポーズ。その背後から光留が迫ってサッカーボールキック。
そのままタッチを受けた光留が「ポーズが長い!」と串刺しミドルキックから水車落とし。HAYATOは胸板へのエルボー連打からフライング・フォアアームを見舞って亮生にタッチ。
亮生は串刺しバックエルボーバックエルボーからブーメラン式アームドラッグ、さらにドロップキックで追撃。さらにフィッシャーマンを狙うが、光留がクラッチを切って脇固めを狙う。亮生はなんとか脱出するも、光留は「全然痛く有りませんッ!」と延髄斬り。阿部にタッチ。
阿部は亮生に低空ドロップキックから「俺が来たぞ!」と雄叫び。さらに回転浄土宗からサッカーボールキック。阿部は伊良部パンチを狙うが、亮生がカウンターのトラースキックからハンドスプリング式旋風脚。井上にタッチ。
井上はマシンガンミドルキック。さらに阿部のビンタを耐えて延髄斬り。亮生&HAYATOがトレイン攻撃で援護し、HAYATOのトラースキックから亮生の旋風脚。井上がハーフハッチ・スープレックスからの腕十字と連撃。これは光留がカット。HAYATOが光留を排除。岩本が孤高の芸術でHAYATOを排除。亮生がスワンダイブ式ミサイルキックで岩本を排除。阿部が突っ込んでいくも、HAYATOがカウンターのドロップキック。場外に落として亮生と2人でプランチャの編隊飛行。
井上が阿部にバズソーキックから投げようとするが、阿部が振り払うと井上はロープに飛んでランニングエルボー。阿部は場外へ吹っ飛んだとみせかけてアイル・ビー・バックで帰還して伊良部パンチ。さらにアサルトポイントから伊良部パンチ。最後は澤宗紀直伝お卍固めでギブアップを奪った。
第2試合
ゴングが鳴るとめんそーれが稔に突っ込んでいって場外戦へ。呼応するかのように大森とヨシ・タツも場外へ散って暴れまわる。
リングに戻った大森&ヨシ・タツが2人で稔に攻め込んでいくが、めんそーれがカットしてヘビー級相手に1vs2の打撃戦を挑む。多勢に無勢で撃退されためんそーれだったが、うまく誤爆を誘って2人を排除。
稔とめんそーれのエルボー合戦となり、めんそーれがヘッドバッドからロープに飛ぶ。稔はカウンターのドロップキックで迎撃し、頭の上のハブをもぎ取ろうとする。さらに稔が「中島!」となぜか最近見かけなくなってしまった中島洋平の名を叫びながらの串刺しブートも、めんそーれが回避。ヨシ・タツが飛び込んできてめんそーれにブレーンバスター。さらにコンプリートショットからヨシタツ幻想に持ち込むが、大森がカット。
大森とヨシタツがエルボー合戦を展開。ヨシタツがミドル連打で押していくが、耐えきった大森がバックドロップ。
復活した稔とめんそーれが共闘して大森に向かっていく。大森はチョップ合戦で打ち勝ってアックスボンバーを狙うが、稔&めんそーれがダブルドロップキックで撃退。めんそーれは逆水平チョップを打ち込んでいくが、稔が巻き込んで脇固め。これはヨシタツがカット。
ヨシタツは稔をコーナーに押し込み、大森との共闘を狙う。稔が上手く誤爆を誘うも、大森は振り切ってめんそーれにビッグブート。大森がブレーンバスターを狙うが、ヨシタツがカット。ヨシタツがロープに飛ぶも、大森がキャッチしてアックスギロチンドライバー。大森がアックスボンバーを狙うが、稔が場外から足払いをかけてカット。
めんそーれがヨシタツにトラースキックからセカンドコーナーからのスネーク・スパイク。続けてコーナートップからのスネーク・スパイクを突き刺す。そこへさらに稔がめんそーれ目掛けてBDFを放つもこれがヨシタツにヒット。さらにその上からめんそーれがスネーク・スパイクも稔がかわしてヨシタツにヒット。稔がめんそーれにハイキックからミノルスペシャル。めんそーれが抜け出そうとしたところを変形グラウンドコブラに捕らえて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
田中稔&ブラックめんそーれ
稔「とりあえず、1月に戴冠して10ヶ月経過して、初の、全日本プロレスのリングで初のタイトルマッチ、無事に終わりました。俺が獲ったときに『このベルトをシリアスな方向に戻す』と言ったんだけど、多分全日本的には都合の悪いことを言っちゃったんで。おかげで防衛戦は組まれないし、もしかしたら獲り返したいって奴もいるかもしれないけど、会社からストップがかかってるのか誰も挑戦してこないし。挙げ句の果てには……今日のルール見ました?直接負けなくてもベルト引っ剥がされるルールで。挙げ句の果てにはこんなん組んでくる。まあイージーな試合だったけど、死守だ、死守。ここに至るまでの挑戦者の大森、山本、2名は全然獲り返したい気持ちがあるのかどうか分からない。まったく感じなかった。言ったらビジネスチャレンジャーですよ、ビジネスチャレンジャー。かろうじて獲り返そうって気があったのはブラックメンソレータムだけでしょ。メンソレータムだけ。欲しがってたのは。まあ、挑戦者が現れなければまた同じように」
※めんそーれがコメントスペースに乱入
めんそーれ「稔さん!稔さん!こんなこと、言える立場っ、っ無いのは」
稔「噛むなこの野郎オイ!大事なとこ噛むなこの野郎!
めんそーれ「ハブなんでそりゃあ噛みますよ。そんなことじゃない。こんなこと言える立場にないのは分かってます。図々しいのも百も承知です。だけど今日の試合で改めて田中稔の強さを体感しました。だから、次はもう1回やらせて欲しい」
稔「今日負けたてほやほやだろうお前」
めんそーれ「次は1vs1で!シングルマッチでやらせてください!」
稔「俺がヨシ・タツとかから勝ったならいいけど、お前は負けたてほやほやだろう?どのツラ下げてんだ」
めんそーれ「このツラ下げて!恥を忍んで!チャンピオン・田中稔に……」
稔「そのキャラクターやってる時点で恥ずかしいだろう」
めんそーれ「恥ずかしくないよ?!生まれ持ってこの姿なんだ俺は」
稔「まあでも、さっき言ったみたいに、全日本の中でこのベルトを取り返したいという気持ちがあるのはかろうじてコイツだけなんだ。そっかぁ。よし。受けてやる。受けてやるけど、お前が勝てそうな有利なルールとか、ラダーを使うとか、変なルールは無しだからな!1vs1で、通常のルールでキッチリやろうじゃないか。それを受けるんだったらお前の挑戦、連続で受けてやる」
めんそーれ「GAORA、防衛戦、田中稔vsブラックめんそーれ、シングルマッチで決定ってことでいいですね?俺はなんだっていい」
稔「おう、やってやるよ。じゃあ変なルール無しだぞ。分かったか?会社に裏で頼み込んで変なルールやるなよ」
めんそーれ「言わない!そんなこと言わない!シングルマッチ、普通のルール、PWFルールで!」
稔「じゃあそのベルト、バッグに片付けとけ」
※稔がベンチにベルトを置いて退席
めんそーれ「ちょっとぉ!若手じゃないんだよ!大事なベルトを持ってってくれよ!おい!おーーい!」
第3試合
あまりにも長い黒潮の入場が終わると、満足した黒潮が帰っていってしまう。場内から大・アンコールが起きると静かにブチ切れた様子の坂口&岡谷が追っていく。再び場内に『HELLO』がかかるも、坂口が黒潮を引きずって現れ、岡谷が黒潮から剥ぎ取ったジャケットを着用した状態で登場。
坂口が立花をリングに放り込んでゴング。立花のジャケットを剥がして首を絞めていくと、立花もガンを飛ばしながらエルボーを連打。坂口は顔色一つ変えずに顔面蹴りでコーナーにふっ飛ばし、岡谷にタッチ。
岡谷は本家のお株を奪うジャケットパンチで歓声とブーイングを同時に浴びた後、ジャケットを脱いで立花の首を締め上げる。坂口にタッチ。
坂口が顔面を蹴りつけていくと、立花はヤンキー座りで「ぜ~んぜん痛くねえ」「痛くも痒くもねえ」と強がる。坂口がエルボーを打ち込んでいくもなんとかエルボーで一矢報いて黒潮にタッチを求める。坂口は無情にもその手を踏み潰して阻止し、岡谷とともに2人で顔面踏みつけ。坂口がロープに触ろうとしたところへ立花がかうんたーのエルボー。さらにランニングエルボーでなぎ倒して黒潮にタッチ……したかと思われたが寸前で岡谷がイケメンの足を引き場外に落として阻止。
坂口は立花にサッカーボールキックからスリーパーホールド。さらにハイキックを放っていくが、かわした立花が武者返し。黒潮にタッチ。
黒潮はエプロンに立っていた岡谷に延髄斬りを見舞って場外に落とし、鬼の形相でナックル猛連打で仕返し。さらに鉄柵に叩きつけてバズソーキックを見舞い、ジャケットを奪還。ジャケットを羽織ると黒潮に笑顔が戻り、坂口にジャケットパンチ連打。黒潮はイケメンスペシャルを宣言も、坂口がキチンシンクで迎撃。岡谷にタッチ。
岡谷は黒潮にフライング・ラリアットからコーナーに上っていくが、イケメンが場外に突き落としてそのまま場外飛びを狙う。立花が張り合って見せ場を奪い合い、イケメンを突き飛ばしてからノータッチ・トペ・コンヒーロで飛んでいく。立花がコーナーに上っていくと、黒潮もコーナーに上がってポジションの奪い合い。黒潮が立花を突き落とす形でクロスボディを放たせるもかわされて自爆。坂口が黒潮に神の右膝、さらに岡谷とのサンドイッチキックを放つも立花が身を挺して救出。岡谷が黒潮に丸め込みからノーザンライト・スープレックス・ホールドもカウントは2。
岡谷がケツアル・コアトルを狙うが、立花がカット。再びケツアル・コアトルを狙うが、黒潮がスクールボーイ。返した岡谷がロープに飛ぶが、場外から立花が岡谷の足を掴む。黒潮が「しっかり持っとけよ!」とトラースキックを放つと、誤爆すること無くヒット。さらに立花が「しっかり持っとけよ!」とヘッドバッドを放つが、これも誤爆すること無くヒット。黒潮は脱ぎ捨てたジャケットをフルスイングしてぶん殴り、これで3カウントを奪った。
<試合後コメント>
黒潮TOKYOジャパン&立花誠吾
立花「最初どうなるかと思ったけど、勝ったなあ」
(※黒潮は壁に突っ伏したまま無言)
立花「……どーしたんだおめぇ。いつもみてーに元気ねーな。どうしたんだお前、泣いてんのかお前?」
(※立花がそっと肩に手を置いた瞬間に黒潮がその手を振り払う)
黒潮「触んな!腹立つわアイツら。最後の試合だぞ。分かってたよ。俺たちに優勝は無いのは。でも最後のタッグリーグ最後の試合、明るく元気に勝ってやろうと、そう意気込んで見せたかった!しかし!入場ぶち壊された!どういう意味か分かってんのか?!でもありがてーよ。アイツらベルト持ってるからな。くたばれコラ」
坂口征夫&岡谷英樹
坂口「アレだな。ジャケットの呪いってやつだな」
岡谷「反則だろアレ。カウント取れ!」
坂口「優勝はできなかったけど、俺らは俺らで走ったよ。あとは全日本のお客さんが俺らを見てどう感じるか。俺らに興味があるならDDT見に来い」
岡谷「今週、アジア防衛戦、秋山&岡田」
坂口「DDTのリングで全日本出身者とやるんだ。俺らはこれだけ修羅場くぐってきてんだ。チャンスが有れば全日本、もういっちょだ」
第4試合
試合開始を待たずに殴り合いが始まり、場外戦となる中でようやくゴング。南側観客席上段になだれ込みながらの殴り合いが続いていく。サイラス&ライアンが優位に勧め、田村を痛めつけながらリングへと戻す。ガレノはダメージが大きくすぐには戻れない様子。
サイラスが田村に場外からエプロンへのパワーボムを見舞い、ライアンが串刺しラリアットから延髄斬り。さらに軽々とブレーンバスター。田村はふらふら起き上がりながらエルボー合戦を挑んでいき、真っ向からのラリアット勝負を展開。相打ちとなって2人同時にダウンし、両者タッチ。
サイラスとガレノの大巨人対決。豪快なショルダータックル合戦からエルボーの打ち合い。ガレノが張り手を連打していくと、サイラスが身軽な片足ドロップキックを見舞ってライアンにタッチ。
ライアンはガレノを軽々とボディスラムで叩きつけ、フィストドロップを発射。ガレノはこれをかわして自爆させ、田村とともにトレインラリアット。田村のボディプレスからガレノのボディプレスが決まり、トレインラリアットから田村がラリアットを放つも、サイラスが横から交通事故タックル。ライアンがガレノにフィストドロップを見舞い、ライアンのスパインバスター+サイラスのジャンピング・ショルダー。ライアンが串刺しバックエルボーで尻餅をつかせ、サイラスがキャノンボールで圧殺。ガレノが救援に来ると、田村が再アラスにダイビング・ショルダータックル、ライアンに雪崩式ブレーンバスター。叩きつけられたライアンにガレノがフロッグスプラッシュを見舞う好連携。ガレノは場外のサイラスに向けてノータッチ・トペ・コンヒーロで飛んでいき、田村はロープチャージして真っ向からライアンをラリアットでふっ飛ばして3カウントを奪った。
第5試合
ゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べ。男児が押し込んでクリーンブレイク。再びロックアップ。土井がバックを取ると男児が足を取ってトゥーホールド。レッグロックからフロントネックロックへと移行していくが、土井がリストロックでの切り返しを見せる。それでも男児はしつこくグラウンドへ引き込もうとし、土井が嫌がって距離を取る形でクリーンブレイク。
手4つから土井がガットショット連打。土井が男児の突進をかわしてクロスボディを発射も、キャッチした男児がそのままシュミット式バックブリーカー。続けて逆片エビ固め。土井は小刻みなプッシュアップをする余裕を見せつつロープブレイク。
土井は場外にエスケープすると見せかけて男児に足払いをかけ、スワンダイブ式のエルボードロップ。さらにコーナーで顔面を踏みつけて「俺やろ!」とブーイングを煽っていき、サンセットフリップからDOI555を狙う。男児が振り払ってロープに飛び、フライング・ショルダーで反撃の狼煙を上げる。
男児は串刺しショルダータックル連打からバックフリップ。さらにぶっこ抜いての俵返しから天に向けて雄叫び。男児はラリアットを放つも、土井がキャッチしてDOI555狙い。男児は暴れてエプロンに着地。土井は男児をロープにくくりつけて串刺しバックエルボー、串刺しショットガンドロップキック、さらにハングマンDDTと猛攻。
土井はDOI555からバカタレスライディングキックを発射も、回避した男児がダンロック。しかし決まり切る前に土井が慌ててロープを掴む。
男児は真っ向からの打撃合戦を仕掛けていき、男児はエルボーを、土井はチョップを連打。男児が連打で押し勝ってロープに飛ぶが、土井がビッグブートで迎撃してロープへ。男児がバックドロップ、ブレーンバスターと決めるも土井もお返しのブレーンバスター。両者しばらく起き上がれず。
先に起きた土井はコーナーに上っていくが、男児が下から追いすがってエルボー合戦を展開。幾度突き落とされても男児は諦めず向かっていき、雪崩式バックフリップを狙うが、土井がまるでパワーボムのような雪崩式回転エビ固め。
土井はDOI555からのバカタレスライディングキックを狙うが、男児がガバリと起き上がってカウンターのラリアット。さらにデスバレーボムからパワーボムを狙うが、土井が十字架固めで切り返す。これをカウント2.9で返した男児はラリアットを放つも、土井はビッグブートで撃ち落とし、ヒザへの蹴りで転ばせて後頭部へのバカタレスライディングキック。続けて正面からのバカタレスライディングキックを放つも、男児がかわして足を取りダンロック。土井はこれを下から丸め込んで切り返すがカウントは2。さらに土井がDOI555を狙うが、男児が逆に担ぎ上げてパワーボム。完璧も決まるも、カバーに行くのが遅れて2で返されてしまう。
男児はショートレンジ・ラリアットからパワーボムで叩きつけて3カウントを奪った。
悲願の初優勝を果たした男児には優勝トロフィーが贈られ、田村は土井に深々と座礼。
そこへ、現世界ジュニア王者のエル・リンダマンがスーツ姿にベルトを持ってリングイン。
リンダマン「恐らく、ほとんどのプロレスファンが土井成樹vsエル・リンダマンを望んでいたと思うけど……この全日本のファンだけは田村男児が優勝することを願ってたみたいだなあ、オイ。この俺が世界ジュニアを腰に巻いてから、お前はめっきり世界ジュニアから離れて。個人的にこのリングで闘ってきたな。そのお前の歩みは正解だってことが結果に現れたんじゃないのか?俺は俺で世界ジュニア防衛戦、井上凌、ライジングHAYATO、佐藤光留、ジョナサン・グレシャム。良い思いも悪い思いもしてきたけどよ、すべて経験。血となり肉となり、このエル・リンダマンはもっと強くなった。いいか、最強のエル・リンダマンvs最強の田村男児で、2024年……この全日本のジュニア、いや、その名の通り世界のジュニアの最前線を走っていくのがどっちかを決める戦いをしようぜオイ。今年の汚れは今年の内に!12月31日、代々木!ザ・グレーテスト、エル・リンダマンvs田村男児、タイトルマッチ。田村男児、GLEATしようぜ!」
男児「優勝したばっかりだから噛み締めたかったですけど、チャンピオンから全日本プロレスに出向いていただきありがとうございます。チャンピオンから提案があった12月31日、世界ジュニア戦、お願いします!」
<試合後コメント>
田村男児
「勝ったぞ~!うぉっ!あぶねっ!(※トロフィーを持った手を突き上げてトロフィーを落としそうになる)Jr. BATTLE OF GLORY、優勝しました。こうやって優勝できたことも、今まで闘ってきた今日闘った土井成樹、外敵として参戦してきた岩本煌史、阿部史典、そしてジュニアを引っ張ってきた佐藤光留選手、そして井上凌、ライジングHAYATO、青柳亮生。これと闘ってきたからこうやってトロフィーを手にすることが出来ました。今までやってきたことはすべて遠回りだったんですよ。強さを追い求めて色々やってきたんですよ。青木真也しかり、関根“シュレック”秀樹しかり、LIDET UWFだったり、全部強さを追い求めてやってきました。俺は華もないし身体もちっちゃいから、羨ましいと思ったこともある。だけど、ここ(心)が諦めてなかった。気持ちが折れなかったんだ。だからこうやって結果として着いてきてくれたんだと思います。世界ジュニアチャンピオンが今日は全日本のリングに上ってきました。そして12月31日、代々木第二、世界ジュニアのベルトかけてやろうって言ってくれました。とても感謝しています。それは選手だけじゃなくてお客さんにも、スタッフさんにも感謝してます。こうやって組んでくれたことに。そういうリスペクトを込めて12月31日、世界ジュニアのベルトに挑みます。そして他団体に流出してるから俺が取り戻します」
第6試合
諏訪魔は鈴木からもらったタオルを笑顔で見せつけて愛情をアピールするも、鈴木は引き笑い。
鈴木と石川も対面でゴング。ロックアップでの力比べからリストロックの応酬。首の取り合いからテイクダウンの奪い合いとおなり、石川が自軍コーナーに押し込んで綾部にタッチ。
綾部は鈴木にエルボー連打。鈴木は前蹴りで応戦していき、バックを取って自軍コーナーに押し込んで諏訪魔にタッチ。
諏訪魔と綾部がロックアップでの力比べ。綾部が押し勝って離れ際にエルボー。怒った諏訪魔が重いエルボーで返していき、足を止めての打ち合いに。綾部がひるんだ隙を見逃w左図、諏訪魔は前蹴りからダブルチョップ、スリーパーホールドと畳み掛ける。
代わる鈴木は諏訪魔とのダブルショルダータックル。合体技が決まったことに心底嬉しそうな諏訪魔に対し、鈴木は塩対応。鈴木は綾部の左ヒジ関節を踏みつけたり、ネックツイストを見舞ったりと痛めつけていきブレーンバスターの体勢。綾部が逆に投げ返して石川にタッチ。
石川は鈴木に串刺しラリアットからフットスタンプ。石川が引き起こそうとしたところに鈴木が飛びつき腕十字。石川は悲鳴を上げながらもロープに足をかけてブレイク。鈴木が石川にタッチ。
諏訪魔は「テメ!コノヤロ!」とダブルチョップ連打からラリアット。さらに万力スリーパーで捕らえ、カットに来た綾部は鈴木が卍固めで捕らえる。
諏訪魔は「秀樹!行こうよ!」と笑顔で連携ドロップキックを提案。しかし、タイミングが合わずに鈴木だけ自爆してしまう。その隙を突いて石川がショルダータックルでふっ飛ばし、綾部との大巨人トレイン。さらに石川のランニングニーが炸裂も、諏訪魔は怒りのエルボー連打。諏訪魔と石川のラリアットが正面からぶつかり合っていく中、諏訪魔がカウンターの左ラリアット。さらに諏訪魔がバックドロップで叩きつけるも綾部がカット。
鈴木が綾部をスリーパーホールドで押さえる中、諏訪魔が石川にラストライドを狙う。なんとか脱出してきた綾部がビッグブートでカットし、コーナーに上ってミサイルキックで追撃。鈴木が綾部とともに場外へと転がり出て諏訪魔に勝負を託す。
石川はランニングニー連打からファイヤーサンダーを狙う。鈴木が、救出せんとドロップキックを放つが、これが諏訪魔に誤爆。綾部が鈴木をビッグブートで排除し、石川が諏訪魔にファイヤーサンダーを見舞って3カウントを奪った。
試合後、鈴木は諏訪魔にタオルを渡しつつ「もう1回」と人差し指を立ててから握手を求める。諏訪魔は少し悩む素振りを見せながらもその手をしっかりと握り返し、タッグ継続を決めた。
その後、鈴木が諏訪魔に肩を貸して退場していくが、鈴木が諏訪魔を落として転ばせてしまい、早速の凸凹ぶりを発揮した。
<試合後コメント>
諏訪魔&鈴木秀樹
鈴木「馬鹿!なんで馬鹿は負けんだ!」
諏訪魔「ああクソッ!落とすな最後お前!」
鈴木「重たかったんですよ。馬鹿みたいに重たかった」
諏訪魔「首に響く!」
鈴木「相手強かったけどさ、なんで最初からちゃんとやらないんだよ俺たち」
諏訪魔「ちゃんとやってれば」
鈴木「全勝したんじゃない?」
諏訪魔「そうだ!俺等は全勝優勝の」
鈴木「誰のせい?俺のせい?」
諏訪魔「いや、俺の馬鹿さがダメだったなあ」
鈴木「そう、馬鹿過ぎたんだよな」
諏訪魔「馬鹿で始まって最後馬鹿で終わっちゃうっていう」
鈴木「最後のドロップキック、めっちゃ当たったもん。的がデカいしさ。蹴ってやろうと思ったら馬鹿が前にいたから『よし!馬鹿だな!』と思ったら諏訪魔さんだったよ」
諏訪魔「確信犯……ってコト?!」
鈴木「いやいやいやいや。だって一昨日も確信犯でしょ。ラリアット。あんなローリング・ラリアット誤爆する馬鹿はいないからね」
諏訪魔「わからない」
鈴木「まあ馬鹿同士ね。でも続けましょうよ。続けようよ」
諏訪魔「俺らねえ、こんなもんじゃねえ、ないよ」
鈴木「それね、我々以外全員わかってんすよ」
諏訪魔「あっ、そうなのぉ?」
鈴木「こんなね、“期待外れ”って言葉がピッタリのチーム無いと思うんでね」
諏訪魔「試合を重ねるごとにねえ、馬鹿が馬鹿だって分かってきたんだけども」
鈴木「遅すぎる。藤沢から始めたかったな」
諏訪魔「ああ、そうかもねえ」
鈴木「野菜食ってからが。馬鹿みたいに美味しかったんだよ、野菜が。まあ優勝したらさ、やりたいことあるって言ったんだけどさ」
諏訪魔「あれなんだったの?なに?」
鈴木「知りたいですか?」
諏訪魔「知りたい!教えて!」
(※鈴木が耳打ち)
諏訪魔「それはいいよ!やるべきだよ!」
鈴木「いいでしょ?そしたらさ、続けたほうがいいじゃないですか」
諏訪魔「そこ目指していきたいよ」
鈴木「馬鹿だけど続けましょうよ。誰にも言ったらダメだよ」
諏訪魔「おう言わないよお前」
鈴木「言っちゃダメだよ?」
諏訪魔「誰にも言わない」
鈴木「でも、馬鹿だったね。今日も最後まで。馬鹿だった!こういう感じだったね。最初の頃。馬鹿だろお前!」
諏訪魔「お前ッ!お前だって馬鹿だろお前!んなお前!最後の最後まで馬鹿って言うんだよ!」
鈴木「自覚しろ!馬鹿!」
諏訪魔「いい感じだったじゃねーかお前!」
鈴木「しっかりしろ馬鹿!自覚しろ馬鹿!馬鹿!」
諏訪魔「んだアイツ!よくわからないよ。このままでいいのかなと思うし。あとは知らないよ」
第7試合
安齊とジュンの対面でゴング。ロックアップでの力比べもショルダータックル合戦も互角。ジュンが髪を掴んで引き倒すも、安齊がショルダータックルで打ち勝つ。さらにレイにはダブルのショルダータックルでなぎ倒す。SAITO BROTHERSが2人で突っ込んでくるが、本田&安齊はこれをかわしてエプロンに落とし、ランニングエルボーで場外へ突き落とす。さらに場外戦を仕掛けていくが、これはSAITO BROTHERSの十八番。あっという間に逆転されてしまう。
闘いがリング内に戻り、安齊とレイの対面に。レイが強烈な逆水平チョップを見舞っていき、ボディスラム。ジュンにタッチ
安齊はジュンにエルボー連打も、ジュンは涼しい顔でミドルキックで応戦。さらにエルボードロップから髪をファサッとかきあげて黄色い歓声を浴びる。さらに安齊をロープ際に寝かせてレイが全体重をかけて踏みつけ。さらにジュンも加わって2人での踏みつけ攻撃を見舞っていく。さらにレイがボディプレスからロープに振るが、安齊がジャンピングニーで一矢報いて本田にタッチ。
本田はレイに串刺しラリアットを3連打。さらにロープ際で顔面をかきむしりながら観衆とともに「1!2!3!4!」と反則カウントを合唱。ロープに飛ぶも、レイがぶちかましで迎撃しジュンにタッチ。
ジュンは本田に串刺しビッグブートからラリアット。さらに滞空時間の長いブレーンバスターで叩きつけ、チョークスラムを狙う。暴れて脱出した本田がエルボーを連打していき、ジュンも張り手で応戦。本田はショートレンジ・ラリアットを連打していきスピアーを発射。ガッチリと受け止めたジュンがチョークスラムも、本田は即座に起き上がってラリアットを叩き込む意地を見せる。ダブルダウンから両者タッチ。
レイは突っ込んできた安齊をショルダータックルで吹き飛ばすも、安齊は構わずエルボー猛連打。レイも重い逆水平チョップの連打で返していくが、安齊は怯まずフロントスープレックスを狙う。レイは顔面への噛みつき攻撃で脱出してショルダータックル。ジュンと2人で安齊にトレイン神戸期をんラウが、安齊がかわしてジュンにドロップキック。本田が飛び込んできてレイにラリアット。安齊がレイをフロントスープレックスで投げきり、本田のラリアット+安齊のジャンピングニーのサンドイッチ攻撃を狙う。レイがかわしてこれを誤爆させ、SAITO BROTHERSが安齊にトレイン攻撃。ダブルのヒップトスを被弾してしまう。
本田が1vs2の孤軍奮闘も蹴散らされ、レイが安齊にダイビング・ボディプレス。安齊は2で返して見せる。さらにSAITO BROTHERSがDOOM(※ダブルインパクト)を狙うが、安齊が暴れて脱出。本田がレイをジャーマン・スープレックス、安齊がジュンに雪崩式ブレーンバスター。本田のラリアット+安齊のジャンピングニーのサンドイッチ攻撃が2連撃炸裂。さらに本田がジュンをファイナルベントで叩きつけてあ排除し、安齊がレイにジャンピングニー。レイはこれをキャッチして振り払いラリアット。さらにレイがラリアットを狙うが、本田が飛び込んできて安齊のジャンピングニーと同時に合わせる合体攻撃。安齊がレイをジャーマン・スープレックス・ホールドで投げきって3カウントを奪った。
<試合後コメント>
本田竜輝&安齊勇馬
安齊「どうだ?優勝できなかったけど、現世界タッグチャンピオンのSAITO BROTHERSから3獲ったぞ!これは優勝に匹敵するくらい大きな1勝なんじゃないか?これでよ、世界タッグ(王者に)勝ったということは、もちろんベルトが見えてくるよな。俺たちは謙虚だから、今すぐ挑戦させろなんて言わないよ。けど、世界タッグチャンピオンがこのままじゃイヤだって言うならいつでもリベンジ受け付けてやるよ!」
本田「今安齊が言った通りだ。この1勝は最強タッグリーグ優勝に匹敵する勝利なんじゃないかオイ。俺たちの目標は、まずあの世界タッグのベルトだ。もう1回組めよ。それもタイトルマッチを組め!俺たちが時代を変えてやる!しゃあっ!」
SAITO BROTHERS
ジュン「ああ……優勝できなかったな。考えてみたら、俺たちは最強タッグでDOOMをマトモに1回も使ってないな」
レイ「ああ、そうだ!俺とお前は甘かったんだ!甘さを捨てて相手をもっとボコボコにして、それでDOOMを使ってりゃこんな結果になることはなかった。いいか!これからは俺たちSAITO BROTHERSはリングの上で甘さを捨てるぜ!これから誰が来ようとボコボコにしてぶっ倒してやる!ベルトはぜってぇに渡さねえ!楽しみにしてろ!」
ジュン「今聞いたとおりだ。今日はアンコとビールで残念会だな」
第8試合
大晦日決戦を控えている宮原と中嶋の対面でゴング。
ゆっくりとリングを回り、中々組み合わないまま睨み合いが続く。手4つで組むか組まないかといったところで中嶋がローキックでファーストヒットを奪う。宮原が低空タックルを仕掛け、熾烈なバックの取り合いからクリーンブレイク。宮原がロックアップを仕掛けるも、中嶋がスカして北斗にタッチ。宮原も青柳にタッチ。
ロックアップから北斗がアームドラッグ、ランニングエルボーと連撃。中嶋にタッチを求めるが、まだまだ代わってくれない様子。北斗はさらにランニングエルボーを発射も、青柳がカニバサミで倒して宮原がエプロンからドロップキック。宮原が中嶋を場外戦へと持ち込み、エプロン上でのパイルドライバーを敢行。さらに宮原&青柳は北斗を客席に叩き込みつつ練り歩いてアピール。
宮原と北斗の対面。宮原が青柳とのダブルのショルダータックルからコーナーで控える中嶋にビッグブート。北斗がエルボー連打からロープに飛ぶも、宮原がビッグブートで迎撃。さらに宮原がドロップキックを放つも、北斗がかわして自爆させる。青柳が北斗のタッチを阻止し、宮原からタッチを受ける。
青柳は北斗に串刺しバックエルボーから北斗の顔面を踏みつけ、中嶋がアピールに使う鉄板ムーブであるシャッターチャンスを真似して挑発。さらにパイルドライバーで突き刺してロープに振るが、北斗はランニングエルボーでなぎ倒し、ブレーンバスターで追撃して中嶋にタッチ。
中嶋は青柳にビッグブート、宮原にはエルボーを見舞って突撃。さらに青柳に串刺しブートからコーナーで顔面を踏みつけながらのシャッターチャンス。宮原が猛然とカットに来るも、中嶋は宮原へのシャッターチャンス。宮原&青柳は2人で中嶋をロープに振るが、攻撃をかわした中嶋が2人を相手にミドルキックの速射砲。さらに青柳には重いミドルキックを連打していき、ロープに振る。青柳はフライング・フォアアームで一矢報いて宮原にタッチ。
宮原は得意のドロップキックコンビネーションからマッスルポーズ。宮原は串刺しブラックアウトを狙うが、かわして自爆させミドルキック、身体の前後から交互にサッカーボールキック。さらにランニング・ローキックを発射も、かわした宮原が返す刀のブラックアウト。さらに宮原がシャットダウン・スープレックスを狙うが、中嶋が振り払ってジャーマン・スープレックスからサッカーボールキック。さらにヴァーティカル・スパイクを狙うが、宮原が逆にブレーンバスター。両者タッチ。
青柳と北斗が真っ向からのエルボー合戦。北斗がワンツーエルボーからのランニングエルボー、コンプリートショットからナルシストロック。これをブレイクされると、北斗はロープに飛ぶが、青柳がカウンターのドロップキック。宮原が事前に中嶋にビッグブートを見舞って排除し、2人で北斗にトレイン攻撃。青柳はダイビング・クロスボディからロックスターバスターを狙う。北斗が抵抗すると青柳はブーメランアタックを発射。北斗はこれを空中でキャッチしてRKO。
宮原が中嶋を振り切って青柳の救援に駆けつける。北斗は1人で向かっていくが、青柳の熨斗紙+宮原のフェイスクラッシャーの合体攻撃が炸裂。青柳がエンドゲーム決まるも、中嶋がバズソーキックでカット。青柳&宮原が2人で中嶋をコーナーに振ってトレイン攻撃。しかし、宮原が放ったラリアットが青柳に誤爆。すかさず北斗が宮原にミサイルキックを見舞い、北斗が青柳にドロップキックからジャーマン・スープレックス。中嶋がサッカーボールキック、北斗が渾身のエルボーバッドと連撃もカウントは2。
北斗が青柳を無想一閃で突き刺すも、カバーに行けず。その隙を見逃さず、宮原がブラックアウトでカット。中嶋が宮原にヴァーティカル・スパイクを見舞って排除。
中嶋が「北斗!行け!」と背中を叩いて鼓舞。北斗がローリングエルボーを叩き込むと、青柳もスピンキックで応戦。青柳がロープに飛ぶと、北斗が追走してジャンピング・エルボーからドラゴン・スープレックス・ホールド。これを2で返されると、北斗は再び無想一閃で突き刺して3カウントを奪った。
北斗「ついにやったぞ!この野郎ッ!」
中嶋「大森北斗……、よくやったなぁ。この最強タッグ、このシリーズを通して思ったことがある。全日本プロレスの若手は、どの団体よりも素晴らしい。ただ、俺は外敵だ。現三冠王者、この闘魂スタイルの中嶋勝彦に噛み付いて、噛み付いて、首を掻っ切ってみろ。北斗、お前もだ!おい、北斗。今日はよくやったよ。最強のチャレンジャーになって、このベルトの位置まで来れるなら来てみろ」
中嶋が握手を求めると、北斗が張り手。中嶋がさらに強く張り返して絆を確かめ合った。
北斗「知ってる人は知ってると思うけど、俺はこの1年間、この全日本プロレスで何も結果を残すことが出来なかった。だから俺は、だから俺は、もうこの長い長いトンネルを抜けたら!最高に飾った言葉で、最高にキザな言葉で、俺の世界観を作り上げようと思ったんだけど、いざそうなるとそういう言葉が全然出てこない。だから、今日だけ、今日だけは俺の素直な言葉を聞いてください。本当に今日はありがとうございましたッ!」
<試合後コメント>
中嶋勝彦&大森北斗
中嶋「大森北斗。ホントにおめでとう」
北斗「なんて言っていいか分かんない。開幕戦の前はマジで試合に成り立つことすら不安で、マジでどうなるんだろうって感じだったけど、色々含めて信じてよかったなと思います」
中嶋「今日は……まあ、開幕戦からもそうだけど、今日はコイツの頑張り。この一言です」
(※中嶋が先に退席)
北斗「よかった!本当に良かった!本当にこの大会が始まる前は『お前誰だ?』なんて言われて、開幕戦、来るか来ないか分からないパートナーを信じて、メチャクチャやられても『わざと負けることだけはねーだろ』って、それだけを信じて、あとは自分の強さを信じて、今日この最強タッグを優勝することが出来た。色んな人のアドバイスだったり、色んな人の指示をガムシャラに聞いてきて、それをまとめたり、この実感したことをまとめると、やっぱり素直に、基本に忠実に、そして自分の長所を伸ばすことが本当に大事だなって思いました。色んな師匠がいたけど、言ってることは基本そんな感じでした。このトロフィーを掲げて、俺のパートナーは来てくれるか分からないけど、世界タッグを取りに行きたいと俺は思います。ありがとうございました!」
宮原健斗&青柳優馬
宮原「獲れなかったな」
青柳「大将、申し訳ない」
宮原「言葉が出ないねえ」
青柳「正直、スマンカッタ。ホントにポカした!ポカした!」
(※青柳が先に退席)
宮原「まあ2023年、これで終わったわけじゃないから。この俺スーパースターにはもう1つ残ってるから。今日、中嶋勝彦とタッグで向かい合ったなんて何年ぶりだ?10年以上だな。フリーになってどんな目をしてるだろうとちょっとワクワクしてたけど、俺の知ったままの中嶋勝彦のようだな。アイツの目は。大晦日に向けてまた1つ借りができた。中嶋勝彦、大晦日は一騎打ちだ。そしてこの俺のキャリアを注いできた三冠ベルトをかけて勝負だ、中嶋勝彦。1vs1だ。しかも、かつて俺たちがセコンドに付いていて、師匠が巻いていたベルトだな。まさかそんなときが来るとはな。中嶋勝彦、大晦日に必ずテメェのナメた口をふさいで、俺が三冠ベルトを巻く」