【試合詳細】12・3 全日本プロレス エディオンアリーナ大阪第2競技場大会 諏訪魔&鈴木秀樹vs宮原健斗&青柳優馬 石川修司&綾部蓮vs斉藤ジュン&斉藤レイ 土井成樹vs岩本煌史 田村男児vs井上凌
『レックpresents #ajpw世界最強タッグ決定リーグ戦2023』
日程:2023年12月3日(日)
開始:17:00
会場:大阪府・エディオンアリーナ大阪 第2競技場
観衆:914人
▼世界最強タッグ決定リーグ戦2023公式戦 30分1本勝負
○本田竜輝/安齊勇馬【3勝4敗1分=7点】
9分16秒 ファイナルベント→体固め
坂口征夫(DDT)/●岡谷英樹(DDT)【4勝4敗=8点】
▼世界最強タッグ決定リーグ戦2023公式戦 30分1本勝負
○黒潮TOKYOジャパン(フリー)/立花誠吾(フリー)【3勝5敗=6点】
8分15秒 回転十字固め
サイラス/●ライアン・デイビッドソン【4勝4敗=8点】
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
ライジングHAYATO/イザナギ(大阪)/●ブラックめんそーれ
10分22秒 ライジングドラゴン
佐藤光留(パンクラスMISSION)/○ボディガー(フリー)/佐野蒼嵐(大阪)
▼世界最強タッグ決定リーグ戦2023公式戦 30分1本勝負
中嶋勝彦(フリー)/●大森北斗【5勝3敗=10点】
10分34秒 ガレノスペシャル→片エビ固め
田村ハヤト(GLEAT)/○ガレノ・デル・マル【4勝4敗=8点】
▼Jr. BATTLE OF GLORY 2023 公式戦 10分1本勝負
○青柳亮生【3勝3敗1分=7点】
8分5秒→エビ固め
●阿部史典【3勝3敗1分=7点】
▼Jr. BATTLE OF GLORY 2023 公式戦 10分1本勝負
○田村男児【3勝2敗2分=8点】
8分27秒 パワーボム→エビ固め
●井上凌【2勝4敗1分=5点】
▼Jr. BATTLE OF GLORY 2023 公式戦 10分1本勝負
○土井成樹(フリー)【3勝2敗2分=8点】
8分53秒 首固め
●岩本煌史(フリー)【2勝2敗3分=7点】
▼世界最強タッグ決定リーグ戦2023 公式戦 30分1本勝負
石川修司/●綾部蓮(JTO)【2勝6敗=4点】
14分3秒 サイコドリーム
[VOODOO-MURDERS/SAITO BROTHERS]○斉藤ジュン/斉藤レイ【5勝3敗=10点】
▼世界最強タッグ決定リーグ戦2023 公式戦 30分1本勝負
宮原健斗/●青柳優馬【4勝3敗1分=9点】
14分46秒 ラストライド→体固め
○諏訪魔/鈴木秀樹(フリー)【5勝3敗=10点】
世界最強タッグは諏訪魔&鈴木、ジュン&レイ、中島&北斗がトップタイ!JBOG決勝戦は土井vs男児に決定!
第1試合
現存する中で日本最古の歴史を持つ全日本の宝・アジアタッグ王座のベルトは、現在DDTの坂口征夫&岡谷英樹に流出中。世界最強タッグリーグ戦に出陣した2人はこの日まで優勝戦線に食らいついて優勢に進めてきた。
この日、そんなアジアタッグ王者の対戦相手として気を吐いたのは全日本所属の若手タッグ・本田竜輝&安齊勇馬。既に優勝の可能性は無くなってしまっていたものの、次代の全日本を背負うべく爪痕を残さんと気迫は一切衰えずに公式戦へ臨んだ。
前日の松山大会でも勝利していた本田&安齊は、この日も勢いに乗って進撃。安齊がダブルアームスープレックスで坂口を豪快に投げる。坂口がニーを見舞うが受けきった安齊すかさずジャンピングニーを返す。安齊は本田、坂口は岡谷と交代。激しいエルボーの打ち合いに大観衆拍手喝采。
安齊のジャンピングニーが本田に誤爆。イニシアチブを奪取した王者組が本田を捕らえて合体攻撃。
岡谷のノーザンライト・スープレックスを受けきった本田が一閃スピアーで吹っ飛ばし、左舷から本田がラリアット、右舷より安齊がジャンピング・ニーでサンドイッチ攻撃が決まってフォールも坂口がカットに入る。
本田がロープに飛ぶのを待ち受けた坂口がエプロンから足を掴んで倒すと、安齊が飛んで坂口にジャンピング・ニーをヒットさせ、本田が岡谷に腕を高々と掲げてラリアットから必殺のファイナルベントでアジアタッグ王者から殊勲の勝利を挙げた。
この日は日本全国津々浦々から900人を超える大観衆が詰めかけた。
その中で、関東から安齊勇馬の応援に駆けつけたという女性ファンがスマホの待ち受けを開いて写真を見せてくれた。プロレス観戦歴が20年近い彼女は、今年他団体に参戦した安齊のプロレスを見てファンになり全日本プロレスに足を運ぶようになったという。
「ちょっと見ない間に(全日本に)若い選手がたくさん育って活躍してきているのを見て嬉しくなった」と、目をキラキラ輝かせながら熱く語ってくれた。
そんな遠方からのプロレスファンの声援が届いたか、本田&安齊は見事勝利して報いた。
遠方の他団体ファンをも全日本に引き寄せる未来のスター選手の存在は団体の宝。この日の本田&安齊の試合はオープニングマッチであったが、彼らがビッグマッチのメインを飾るのが当たり前になる日もそう遠くはないだろう。
第2試合
全日本プロレスの年末の風物詩である世界最強タッグ決定リーグ戦。
今年の目玉の1つは、WWE帰りの黒潮TOKYOジャパン(黒潮“イケメン”二郎)の約3年ぶりとなる全日本マット凱旋。WRESTLE-1時代から仲が良い立花誠吾と【東京ヤンキース】を結成して乗り込んできた。
しかし、黒潮と立花の凸凹タッグはなんとも噛み合わず、ここぞというところで決めきれずに黒星を重ねて優勝戦線から脱落。それでも東京ヤンキースは最後まで爪痕を残さんとあがき続けていた。
この日、東京ヤンキースと公式戦で対戦したのはサイラス&ライアン・デイビッドソンの大型コワモテ外国人タッグ。黒潮が例の如く福山雅治の『HELLO』をフルコーラス使っての長い長い入場に大阪の大観衆はイケメンコールで大盛り上がり。
しかし、試合開始のゴングが鳴っても黒潮&立花は及び腰で先発を決めるのにじゃんけんを始める始末。逃げ腰の2人にサイラスもライアンもやりたい放題。
立花とサイラス。エルボー連打も効いている様子まるでなしのサイラスに完全に圧される立花。ボディプレス、キャノンボールと瀕死になるも、黒潮はカットの直後に恐怖のあまり即退散していくため戦況は一切好転せず。黒潮をファルコンアローで突き刺したライアンに一矢報いんとドロップキック炸裂させるがこれが火に油。しかし、黒潮をがっちりとキャッチしたライアンの体重を逆利用した黒潮が不意打ちの回転十字固めで両肩マットに押さえつけライアンから3カウント奪取。
東京ヤンキースは勝利を告げる鐘を聞くや否や脱兎のごとく逃走。入場は長いが逃げ足は迅速であり、サイラス&ライアンの追撃はむなしくも振り切られた。
第3試合
前日凱旋大会で故郷の愛媛に錦を飾ったライジングHAYATO
HAYATOが妖しい色香を放出しながらリングイン。その背後で怪しげな舞を披露するイザナギとブラックめんそーれ。
一方青コーナーからボディガーが自慢の喉を響かせ地元大阪のファンを酔わせつつ入場。
インフルエンザで欠場となった松房龍哉に代わってスクランブル参戦の佐野蒼嵐とHAYATOで組打ってからリストの取り合い、HAYATOが佐藤の胸板に張り手。コーナーに押し込まれた佐藤がHAYATOをブーツで迎撃、ショルダータックルで倒す。ロープを引いて佐藤をリング下に落としダイブを匂わせフェイント。双方チェンジ。
ボディガーとイザナギ。久しぶりに全日本のマットに参戦のイザナギが血気にはやり「終わらすぞ!」と宣言するが終われない。ボディガーに代わって入った佐藤のリープフロッグからショルダータックルでもんどりうって跳ね飛ばされるが、直後に佐藤がなぜだか阿波踊りを踊りだす困惑のムーブ。佐藤の迷走をコーナーポストに振って強制終了。HAYATOと佐藤で打ち合い。佐藤の背面にドロップキックで突き刺さるHAYATO。フォールもカウント2でキックアウトした佐藤が光留と交代。ここまで出番なくパワー持て余す光留がイザナギにガットショット連打してコーナーへ追い込み水車落としでフォールも2。すかさず腕を取られ危ういところでめんそーれがカット、そのまま交代して光留にハブサミング。そのまま光留の手を取りロープ渡りも、光留にロープゆすられて落下し股間を強打。マットの上でのたうち悶絶。弱り目に祟り目のめんそーれにイザナギが加わりふたりがかりでボディガーに立ち向かうがふたりまとめてラリアットで粉砕される。
たぎるボディガー。めんそーれのピンチにHAYATOが入って佐藤と強烈な打ち合い。コーナーへ押し込んだ佐藤に串刺しドロップキック。受けきった佐藤も負けじとドロップキックをお返し。
奮闘の佐藤がボディガーに、HAYATOがめんそーれにチェンジ。
ボディガーのライジングドラゴンがめんそーれに決まって幕。
第4試合
前日の松山大会で本田&安齊組を下して追い風のハヤト&ガレノの奇襲攻撃で試合開始。
場外を縦横無尽に暴れまわり中嶋、大森を鉄柵にぶん投げる。リング上でもハヤト、ガレノが北斗に集中攻撃。ハヤトのボディプレスに続きガレノがロープ往復ボディープレス。ダメージ蓄積の北斗。だが手を差し伸べない中嶋をハヤトが挑発。怒りの中嶋が蹴撃ラッシュもハヤトがボディスラムでマットに叩きつけ、北斗にコーナー最上段から豪快なダイビング・ショルダーを見舞う。コンプリートショットで辛くも逃れて中嶋に繋ぐと中嶋がハヤトにフロントハイキック、ミドルキックと畳みかける。ハヤトとガレノを同士討ち。ミドルをそれぞれに叩いていく。ハヤトのラリアットに中嶋の蹴撃。トラースキックを受けきったハヤトが重いラリアットで中嶋をなぎ倒す。
北斗がハヤトとガレノを同士討ちに誘いスタナー。
中嶋がガレノにジャーマン見舞ってコーナへ詰め北斗が串刺しエルボー。中嶋がハヤトを捕まえ北斗に決めろと促すがこれが命取りに。ガレノのラリアットが北斗に炸裂。ガレノが北斗に引導を渡しGLEATの逆襲に遭って大森&中嶋組まさかの連敗。
第5試合
亮生が阿部をドロップキックで場外へ落としセカンドコーナーからのムーンサルトアタックで観客を魅了。
阿部が場外で亮生に張り手。亮生はすかさず阿部を鉄柵に投げる。リングに戻ると阿部が反撃。膝への低空ドロップキック、ソバット、サッカーボールキックと畳みかける。
激しいエルボー打ち合いから亮生がソバット、トラースキック。ハンドスプリング式のキックの足を阿部が捕らえてアンクルホールド。ロープエスケープを許さずリング中央へ戻してから投げっぱなしジャーマン。亮生も旋風脚、フィッシャーマンズ・スープレックスをロコモーションで3連発見舞ってホールドも2でキックアウト。
勝負のムーンサルトをかわした阿部がなりふり構わぬ丸め込みの応酬も切り返した亮生ラ・マヒストラル。残り時間120秒に阿部のフランケンシュタイナーを亮生が逆手にとってフォールして3カウント奪取。一瞬にして明暗が分かれた。
第6試合
バックの取り合い。田村がヘッドロックからショルダータックルで井上を倒す。ロープに飛んだ井上がブーツ。ロープ際に追い込みビッグブーツで田村を場外に落とす。
鉄柵に飛ばしてから座らせた田村の背面にサッカーボールキック。リングに戻ると今度は田村が井上を担いで投げ落とす。
串刺し、俵投げ。腰をしっかりと落とした逆エビ固めで井上を攻め立てるがファイヤーマンズキャリーの体勢を切り返した井上が今度は田村をコーナーに押し込みガットショット、左ハイ、串刺しバックエルボー。ロープに飛んでPK。腹にソバット打ち込んでからダブルアーム・スープレックス。
キックアウトした田村が井上のソバットを掴んでエルボー打ち合い。大観衆の拍手と声援が後押し。井上が延髄斬り、ソバット、バズソーキック。井上の蹴撃を受けきった田村がラリアットで井上をなぎ倒し、デスバレーボムから渾身のパワーボムで井上を沈めて3カウント。優勝決定戦進出を決めた。
第7試合
土井成樹vs岩本煌史という元世界ジュニア王者同士の対決が実現。
土井ちゃんコールと岩本コールで真っ二つに割れる大声援の中で両雄が真っ向勝負。血気にはやる岩本がストンピングの嵐を土井に浴びせてSTFで早くも勝負を決めにかかるが、土井が決死のロープエスケープ、土井はロープに飛んで走って来た岩本にラリアット、サンセットフリップ、垂直落下式ブレーンバスターで反撃を試みるも、岩本が一本背負いで流れを断ってラリアット連打。土井がコーナー最上段に上るも、岩本が追撃。エルボー合戦に勝った岩本が雪崩式ブレーンバスター。土井はすぐさま立ち上がって意地を見せるがDOI555からのバカタレスライディングキックという必勝コンボを阻止されハリケーンドライバーが決まり万事休すかと思われたが、最後は岩本の孤高の芸術を首固めで切り返す電光石火の勝利を決めた。
この試合結果を受け、12・6後楽園ホール大会で行なわれる優勝決定戦のカードは勝ち点8で並んだ土井と男児に決定。
土井は男児をリングに呼び込み、「俺たちは公式戦で引き分けてるから、優勝決定戦で決着つけようやんけ。優勝決定戦は10分1本勝負ちゃうからな。時間無制限1本勝負や。正々堂々、やり合おうやんけ!」と口数多く完全決着を求める。
対する男児は、対照的に静かな口調で「正々堂々やりましょう。そして最強タッグとJr.BATTLE OF GLORY同時開催。ジュニアがもっと面白いって言わせるような試合をしましょう」と覚悟を語るマイクで応えた。
第8試合
いつものように極悪ファイトを展開していくSAITO BROTHERS。
ジュン、レイは早々に綾部にターゲットを絞り、場外戦のあと綾部をコーナーに押し込んでふたりがかりで攻撃すると和田レフェリーが止めに入るが聞かずにレイが「ボケてるのか」と悪びれもせず挑発。和田レフェリーも「ボケてねえよ!」とブチ切れて返す気持ちの若さを見せ、さらに厳格なジャッジでやり返しすとともに大巨人タッグを露骨に応援。
しかし、御老公のお説教程度ではSAITO BROTHERSの勢いは止められず大巨人タッグが苦戦を強いられる。
レイが綾部をロープ際で踏みつけるとジュンも相乗り。レイがボディープレスで綾部をマットに叩きつける。レイのパワーボムをショルダースルーで切り抜けた綾部に代わって石川はレイに串刺しラリアット。さらに渾身のラリアットでレイを打ち倒し、場外でへばる綾部を無理やり呼び込んでさっきの仕返しとばかりに綾部を肩車しレイを踏みつける。
サイドコーナーに押し込められたレイが奇声あげチョップ連打からジュンに交代。
ジュンのチョークスラムをいなした石川とジュンとの壮絶エルボー合戦に大観衆が熱狂。ジュンがチョップ、石川ラリアット返す。石川がラリアットでジュンに打ち勝つ。ダメージが癒えた綾部が代わってジュンにビッグブーツ見舞うとレイが加勢、綾部を囲みダブルの攻撃狙ったふたりを綾部がまとめてランニング・ネックブリーカーで沈めて石川とジュンに串刺し攻撃。石川のニーリフトがジュンに炸裂させ綾部がコーナーポスト最上段から打点高めのミサイルキック。さらに綾部がジュンをコーナー最上段にセット、雪崩式ブレーンバスターの態勢も、石川が綾部を肩車。観衆どよめくなかレイが阻止。
レイが綾部を担いでパワーボム。
すかさずジュンがコーナーからダイビング・ラリアット。
綾部がドロップキックでジュンの進撃を止めるがそれも一時しのぎ。ジュンのスピアーを食らって吹っ飛ぶ。
ダブルのブレーンバスターで綾部がフォールは石川がカットにはいり、ヘッドバットをふたりに叩き込むが極悪双子が石川をリング下に駆逐して綾部に斉藤いぎなりスマッシュ(※ダブルのチョークスラム)。
とどめの新技サイコドリーム(※コブラクラッチ式キャメルクラッチ)をジュンが決めてレフェリーが試合を止めた。
今大会の試合結果を受け、斉藤ジュン&斉藤レイ、諏訪魔&鈴木秀樹、中嶋勝彦&大森北斗の3組が同率首位に。12・6後楽園での最終戦に期待を繋いだ。
なお、和田京平名誉レフェリーは2024年にレフェリー生活50周年を迎える。
第9試合
諏訪魔と鈴木は意気投合してリーグ戦に出陣したものの、元々は犬猿の仲であったことから一切噛み合わず。試合中の罵り合いから仲間割れへと発展し、開幕戦から黒星スタート。
空中分解寸前までいがみ合っていた2人の因縁は全日本マットを飛び出して天龍プロジェクトのマットにまで波及。諏訪魔&田村男児vs鈴木秀樹&佐藤光留と互いのパートナーが分かれてのUNタッグ王座戦で激突するにまで発展していった。
しかし、この試合を通して分かり合うものがあったか、2人は少しずつ互いに歩み寄るように。勝率もこれに呼応するかのように大幅に向上し、開幕直後とは別物といえる強力タッグとなっていった。
宮原と諏訪魔から。睨み合い、諏訪魔が宮原をヘッドロックで捕らえショルダータックルで倒す。宮原も諏訪魔にビッグブーツを叩き込む。膝を諏訪魔が両手で払い、宮原の片足タックルを切っていったん離れそれぞれパートナーチェンジ。
鈴木と青柳。手四つからグラウンド。鈴木が亀になりバックを取る青柳。すぐさま鈴木が取り返す。鈴木が青柳にネックブリーカー、エルボースマッシュも、青柳が得意のカニバサミ。ロープに引っかかる鈴木の頭に宮原がエプロンからドロップキックで場外へ落して頭突き。「いくぞ大阪!」と大観衆を煽る。
一方青柳はタオルを凶器に諏訪魔を絞首刑。憤怒の諏訪魔が青柳を鉄柵に飛ばす。
青柳をリングに戻すと待ち受けた鈴木が踏みつけ。諏訪魔がロコモーション式ラリアット。串刺しラリアットから鮮やかなフロントスープレックス。代わった鈴木がコブラツイスト。エスケープの青柳をダブル攻撃狙うがかみ合わず諏訪魔が切れて「何やってんだよ!」と鈴木にダメ出し。そのすきに青柳が諏訪魔にドロップキックを打ち込んで逃げ代わった宮原が鈴木に前蹴り、ヒザにドロップキックをヒットさせ側頭部にもドロップキック。串刺し攻撃かわした鈴木が諏訪魔に交代。「投げるぞ、オイッ!」と宮原をホールドするが、宮原が堪えてショルダースルー。代わった青柳がロープに飛んで諏訪魔にエルボー叩き込んでから「投げるぞ、オイッ」は諏訪魔が「馬鹿か?」と、ショルダースルー。
諏訪魔が鈴木に「決めようよ」促す。
鈴木はエルボースマッシュ、諏訪魔はダブルチョップをヘロヘロの青柳に叩き込むが、ダブルとなるとかみ合わず諏訪魔のラリアットが鈴木に誤爆。これを勝機と宮原&青柳ビジネスタッグが奮起。諏訪魔に青柳のドロップキックがスマッシュヒットし、これwを追い風に宮原のヒザも火を噴く。青柳がフォールも2。
宮原がエプロンで鈴木を抑え込んでいる隙に青柳がエンドゲームで勝負に出るが、諏訪魔が辛くもロープエスケープ。
青柳がコーナー最上段に上がると諏訪魔が追撃して雪崩式ブレーンバスターの態勢。青柳が必死のパッチで阻止も叶わず。宮原と鈴木の攻防。リング中央でエルボー合戦。鈴木のエルボースマッシュに宮原がラリアットでなぎ倒す。
ビジネスタッグがダブルのキック、宮原がニー、青柳が右ハイを諏訪魔に叩き込み青柳がロックスターバスター狙ってフォールも鈴木がカットに入ってきて青柳をジャーマンで投げようと背面に回るが、宮原がこれを阻止。鈴木をジャーマンで投げる。青柳は諏訪魔にロックスターバスターを狙うも失敗。鈴木のツームストーンパイルドライバーの餌食に。
宮原が割って入って鈴木にブラックアウトも、鈴木が宮原のレバーをえぐるエルボースマッシュ打ち込んでダブルアーム・スープレックス。
鈴木が諏訪魔と息を合わせてダブルのドロップキックを炸裂させ、諏訪魔が通天閣と見まごう高さからのラストライドで青柳を豪快にマットに叩きつけてフィニッシュ。
この試合結果を受け、諏訪魔&鈴木は斉藤ジュン&斉藤レイ、中嶋勝彦&大森北斗と並ぶトップタイに。土壇場で星を掴み獲って12・6後楽園での最終戦に期待を繋いだ。
上機嫌な諏訪魔は、「俺と秀樹で優勝するぞ!」とまさかの下の名前呼びで愛情をアピール。鈴木は若干引き気味ながら「優勝したら諏訪魔とやりたいことがある」と含みのある言葉を残した。
バックステージに戻った諏訪魔は「よおおおおし!!よーし!勝ったぞおい、優勝だろ!俺ら!!」と興奮冷めやらず気炎が止まらない様子。
これに対し、鈴木は「優勝するよ。優勝して、やりたいことあるから。誰にも言ってないから」と再びなんらかのプランを匂わせた。
諏訪魔は「かみ合えば勝てる。気付くのが遅かった。でもまだまだ後楽園あるんで確実に勝って優勝しますよ、俺ら。頑張りますよ、うん」と、タッグに一番必要なことを再確認しつつ優勝への意気込みを新たにした。
一方のビジネスタッグは青柳のダメージ深刻。床に横たわり倒れたままの青柳を気遣いつつ宮原が「おい、青柳。ビジネスタッグ、可能性あるよな?残り一つだ。6日、東京・後楽園ホール。相手は大森北斗。そして中嶋勝彦。おい中嶋勝彦、まさかあんたとこの最強タッグ、タッグという形式でリング上で会うとはな。人生わかんないもんだな。ただよ、6日後楽園ホールで俺が中嶋勝彦、あんたから3カウント取って優勝するしかねえだろ。まだ望みはあるぞ、青柳」と呼びかけると瀕死の青柳が口を開いた。
「望みがある・・・次誰だ?大森北斗か。中嶋勝彦か・・・大森北斗か。大森北斗?大森北斗・・・いけそうな気がしてきたな。大森北斗か!なんだ・・・いけそうな気がしてきた。大森北斗だって・・・ビジネスタッグ・・・もう優勝だよ」「6日優勝や!おい優勝優勝!」
あくまでもポジティブシンキングなビジネスタッグが運を天に任せ優勝の期待を後楽園に繋いだ。