【試合詳細】9・15 全日本プロレス後楽園ホール大会 諏訪魔vsジェイク・リー 宮原健斗vs芦野祥太郎 青柳優馬vsヨシタツ ゼウスvs黒潮“イケメン”二郎 岩本煌史&青柳亮生&TAJIRIvs日高郁人&フランシスコ・アキラ&ライジングHAYATO
『2020 Champion Carnival ~ReOStaff株式会社 presents~』
日程:2020年9月15日(火)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:428人
▼タッグマッチ
岡田佑介/●バリヤンアッキ
6分55秒 ラリアット→片エビ固め
[Enfants Terribles]○土肥こうじ(フリー)/児玉裕輔(フリー)
▼8人タッグマッチ
○石川修司/佐藤光留(パンクラスMISSION)/田村男児/西村修(フリー)
11分24秒 ランニングニー→エビ固め
大森隆男/渕正信/ブラックめんそーれ/●本田竜輝
▼タッグマッチ
[Enfants Terribles]●大森北斗/羆嵐(フリー)
9分22秒 ビーストボンバー→エビ固め
[PURPLE HAZE]イザナギ/○入江茂弘(フリー)
▼世界ジュニアヘビー級選手権試合前哨戦 6人タッグマッチ
岩本煌史/●青柳亮生/TAJIRI(フリー)
9分36秒 ショーンキャプチャー
○日高郁人(ショーンキャプチャー)/フランシスコ・アキラ/ライジングHAYATO(愛媛)
▼2020 Champion Carnival 公式戦 Aブロック 30分1本勝負
[PURPLE HAZE]○ゼウス【2勝0敗0分=4点】
7分13秒 逆水平チョップ→エビ固め
[健斗とイケメンとアキラとHAYATOの大冒険]●黒潮"イケメン"二郎(フリー)【1勝2敗0分=2点】
▼2020 Champion Carnival 公式戦 Bブロック 30分1本勝負
○青柳優馬【2勝1敗0分=4点】
5分11秒 レフリーストップ
[ヨシタツキングダム]●ヨシタツ【1勝1敗1不戦負0分=2点】
▼2020 Champion Carnival 公式戦 Bブロック 30分1本勝負
[健斗とイケメンとアキラとHAYATOの大冒険]○宮原健斗【1勝1敗0分=2点】
18分28秒 シャットダウン・スープレックスホールド
[Enfants Terribles]●芦野祥太郎(フリー)【0勝2敗0分=0点】
▼2020 Champion Carnival 公式戦 Aブロック 30分1本勝負
[Evolution]●諏訪魔【1勝2敗0分=2点】
17分38秒 レフリーストップ
[陣]○ジェイク・リー【2勝0敗0分=4点】
ジェイクが五冠王者・諏訪魔を腕攻めで完封しCC開幕2連勝!ゼウスがイケメンを宣言通りの逆水平チョップ葬!デビュー24年で全日本初参戦の日高が余裕の世界ジュニア獲り宣言!
第1試合
アッキと児玉でゴングが鳴ると、アッキは両手を合わせて「ナマステ」と挨拶してから握手を求める。児玉も両手を合わせて「ナマステ」と挨拶を返し、握手に応じるかと思いきやサミングからの顔面踏みつけ。アッキも腕を取り返して変形コブラツイストに捕らえるが、児玉が抜け出そうとするとアームドラッグからのドロップキック。再び両手を合わせて「ナマステ」と挨拶し、両者タッチ。
岡田と土肥はロックアップで押し込み合い、土肥がショルダータックルでなぎ倒せば岡田もドロップキックで即座に反撃。岡田は土肥をコーナーに押し込んでヘッドバッドを連打してからロープに飛ぶが、土肥はショルダースルーからのエルボードロップでやり返し、岡田をロープ際にボディスラムで叩きつけてセットしてから児玉にタッチ。
児玉はロープ越しのローリングセントーンからコーナーに控えるアッキに「ナマステ」と挨拶。
土肥に代わり、1vs2のチョップ合戦を挑む岡田を逆水平チョップで黙らせた土肥は、アッキに「ナマステ」と挨拶してから岡田へブレーンバスターを狙うが、岡田は着地してドロップキックで一矢報い、アッキにタッチ。
アッキはスワンダイブ式のダイビングクロスボディを投下し、串刺しボディスプラッシュからのワンハンドバックブリーカー、ニードロップと畳み掛け十字架固め。これを返されるとフィッシャーマンの体勢に入るが、これを児玉がカット。アッキは2人に囲まれるが、ここで岡田がミサイルキックで2人まとめて場外に叩き出す好アシストを見せ、アッキは「ナマステ」と両手を合わせ、アッキのノータッチトペコンヒーロ&岡田のトペ・スイシーダが同時に炸裂。さらにアッキはリングの対角線の飛距離を飛んでのフロッグスプラッシュを放つが、これを土肥が剣山で迎撃。よろよろと起き上がってエルボーで反撃しようとするアッキを、土肥はパワースラムで叩きつけ、最後はラリアットでカウント3。
第2試合
ともにレスリングでインターハイ&国体出場経験を持つ本田と男児でゴングが鳴ると、互いに低空タックルなどでグラウンドに足の取り合いやバックの取り合いなど濃密なレスリング戦を展開。次いでショルダータックル合戦は男児が打ち勝つものの、本田も即座にボディスラムで叩きつけ、互角の様相を呈したまま両者タッチ。
大森と西村の対面となると、西村がロックアップで押し込んでクリーンブレイク。大森がヘッドロックからテイクダウンを奪うと、西村は伝統芸能の倒立で脱出。互いに得意とするヨーロピアンエルボーで打ち合っていき、西村が連打で打ち勝って大森を吹き飛ばすと両者タッチ。
渕と光留の対面となると、渕が相手のナックル攻撃を警戒し、レフリーへ厳重に監視するよう求めたことから光留が手の指を少し曲げただけでレフリーから注意が入る。ならばと光留はローキックを叩き込むが、あまりの痛さに渕は場外にエスケープして一休み。光留は「もうこれギブアップだろう?!」とツッコミを入れ、渕がリングに戻ると更にローキックを連打。悶絶する渕へ、「打ってこいよ!」と自らの足を突き出すが、渕の答えは脳天唐竹割り。そしてレフリーの隙を突いて何発もグーパンチを叩き込み、光留が反撃の素振りを見せると両手で左右の耳へ耳そぎチョップ。
渕は光留をボディスラムで叩きつけて自軍コーナーへ帰ろうとするが、ここで超ヘビー級の石川が笑顔で手を挙げながら渕へボディスラムを志願。渕は心底つらそうな顔をしつつ石川を無視して光留へボディスラムを2連発。合計3発のボディスラムを放った渕は大の字になって息を整えてからめんそーれへタッチ。
めんそーれはコーナーに上ってダイビング攻撃を狙うが、光留が地対空ハイキックでめんそーれを撃ち落とし、石川にタッチ。
めんそーれは石川にドロップキックを放つが石川はビクともせず、2発目、3発目と同じように耐えられるとサミングからクロスボディを放つが石川はキャッチしてボディスラム。追撃のエルボードロップをかわしためんそーれは自軍コーナーへ逃げ帰り、本田にタッチ。
本田は石川を相手に何度もショルダータックルでぶつかっていき、石川が平然とした顔つきで倒れずに耐えているとエルボー連打でコーナーに押し込み、味方総出でのトレイン攻撃のチャンスを作る。本田は石川へスピアーで突っ込んでいくも、続いて組み付いたところで石川が逆にぶっこ抜いてバックドロップ。エルボー連打で粘る本田だったが、石川がラリアットでなぎ倒し、トドメのランニングニーを叩き込んで3カウント。
第3試合
ともにリング内外での悪行が目立つPURPLE HAZEとEnfants Terriblesの対抗戦とも呼べるこの試合は、後から入場してきたPURPLE HAZEがリングインと同時に奇襲をかけるが、Enfants Terriblesもこれを読んでおり即座に対応。イザナギと北斗が場外で殴り合い、リング上では入江と羆嵐が巨体をぶつけ合う重厚なショルダータックル合戦を展開。
イザナギと北斗の対面となると、ヘッドロックからのロープスルーをフォアアームで制した北斗がエルボー合戦を挑むが、イザナギが連打でこれを制す。そしてコーナーに上っていくイザナギを羆嵐がエプロンへデッドリードライブ。イザナギは後頭部から首の辺りがエプロンに突き刺さり、首から下は自由落下という危険な角度で落ち、場外でしばらく動けなくなってしまう。
羆嵐は大ダメージを負ったイザナギを無理矢理リングに放り込むと、イザナギはエルボーで反撃。しかし羆嵐はノーダメージをアピールし、イザナギをボディスラムで叩きつけて全体重をかけて踏みつける。そして串刺しラリアットからの大便箋トーンを放つが、イザナギはこれを回避するとなんとか入江にタッチ。
入江は羆嵐をショルダータックルでなぎ倒すと、カットに来た北斗を背負った状態で羆嵐にセントーン。さらにヘッドバッドからロープに飛ぶが、羆嵐がカウンターのドロップキックから跳ね起きて余裕をアピールする身軽さを見せ、北斗にタッチ。
北斗はエルボー連打からバイシクルキック。さらに入江の巨体をパーフェクトドライバーで突き刺すパワーも見せるが、なんとか復活したイザナギがカット。2人はイザナギに狙いを定めてトレイン攻撃を狙うが、2人の攻撃を誤爆させると羆嵐にバズソーキック。入江は北斗をキャノンボールで押しつぶしてからビーストボンバーを狙うが、これをかわした北斗がRKO。さらにジャーマンスープレックスを狙っていくが、入江がリバースしてホップアップしてからの自分が垂直落下式バックフリップ。最後はビーストボンバーを叩き込んで3カウントを奪った。
第4試合
13日のカルッツかわさき大会で初の前哨戦を行うはずだった岩本と日高だが、日高がやむなく欠場したためこの日が初顔合わせ。試合前に岩本が握手を求めると日高もその手を握り返し、両者中々手を離さぬ視殺戦を展開。
日高と岩本の対面でゴングが鳴るも、日高はなにもせずに自軍へ帰りHAYATOにタッチ。岩本の戦意を削ぐ心理戦を仕掛ける。
改めて岩本とHAYATOの対面となると、ロックアップからリストの取り合いとなり、岩本がショルダータックルでこれを制すると、HAYATOは追撃を狙う岩本をアームドラッグでいなし、ブーメランアタック式のミサイルキック。岩本は自軍コーナーまで吹き飛び、亮生にタッチ。
HAYATOと亮生は正面からエルボーで打ち合っていき、HAYATOが張り手を見舞ってショルダータックル。さらに突っ込んでいくが、亮生はリープフロッグでこれをかわしてドロップキックで反撃してからロープに飛ぶも、HAYATOが追走ドロップキックでやり返し、両者タッチ。
TAJIRIとアキラの対面となると、両者スピーディーなグラウンド戦を展開し、TAJIRIがヘッドシザースで絞り上げるが、アキラは倒立で脱出してカサドーラ式アームドラッグからドロップキック。さらにアームドラッグで放り投げようとするが、TAJIRIが腕のクラッチを逆に使って押さえ込み、スナップスープレックスで叩きつけてから亮生にタッチ。
亮生はボディスラムで叩きつけて岩本にタッチ。
岩本はエルボーで突っ張ってくるアキラをニーリフトで黙らせてボディスラムも、日高がこれをカット。岩本は日高に見せつけるようにしてアキラをキャメルクラッチで痛めつけると日高&HAYATOがこれをカット。岩本はアキラへマジックスクリューを狙うが、日高がこれをカットし、岩本をロープに引っ掛けてエプロンでDDT。さらにリバースDDTからミスティフリップを狙うが、岩本がプッシュして脱出すると日高は低空ドロップキック。ここを勝機と見た日高は「ショーンキャプチャー!」とポーズを決めるが、背後から岩本が組み付いてスリーパーホールドからのブレーンバスター。日高を場外に放り出そうとするが、日高はアイル・ビー・バックで帰還してニールキック。自軍コーナーまで吹き飛んだ岩本は亮生にタッチ。
亮生は日高へドロップキック、ハンドスプリング式ジャンピングエルボー、その場飛びムーンサルトプレスと畳み掛けてからミサイルキックを狙ってコーナーに上がろうとするが、下から日高が足を取ってドラゴンスクリュー。さらに亮生へショーンキャプチャーへのプレリュードからショーンキャプチャーを決め、カットに来た岩本はHAYATOがドロップキックで撃退する好アシスト。救援を絶たれた亮生は無念のタップ。
試合終了後、日高は岩本を奇襲してショーンキャプチャーを狙うが、組み付かれた瞬間に岩本が場外に這い出して脱出。試合後も含め、日高に一発も有効打を出させない研究の成果を見せた。
日高「全日本プロレスの皆さん、川崎大会は急遽欠場になりまして本当に申し訳ございませんでした!岩本くん、ごめんね!お待たせしまして!待ったよね?俺と対戦するの!今日は深く深く知り合いたかったけど、やっぱり1試合だけじゃ無理だよね。うん。今、このコロナ禍でね、全日本プロレスのファンの皆さんも『ショーンキャプチャー!』って叫べないから、21日に世界ジュニアのチャンピオンになって、コロナ禍が収まって、皆さんからなんの心配もせず『ショーンキャプチャー!』って叫べるまで、世界ジュニアチャンピオンとして、この王道のリングに居座り続けますから!21日、どうぞ期待していてください!」
日高のアピールを受けた岩本はベルトを掲げながら睨みつけ、日高は不敵に笑いながらベルトを指差して狙いを定めた。
<試合後コメント>
日高郁人
「なんと24年目にして初めての全日本プロレスのリングですよ。この第一歩、僕の中で思い入れのある第一歩です。だからこそあの世界ジュニアのベルト。僕が子供の頃見ていたのと違う(デザインの)ベルトになっていたとしても、その伝統も背負って新チャンピオンになる覚悟はできていますよ。前哨戦が1回になっちゃったけれど。・・・1回だからねぇ。岩本くんのことをもっと深く知りたかったけれど、逆にあまり触れないようにしました。僕には彼にない経験がある。だから今日見せた技たちよりも何倍もの技とパターンを持っていますから。彼がどれだけ僕の映像を見て研究したって、それは付け焼刃でしかないと思います。」
第5試合
ゼウスはイケメンを逆水平チョップのみで倒すと宣言しており、打撃戦に注目が集まる試合。ゴングが鳴ると、イケメンとゼウスは互いに歩み寄ってメンチの切り合いを見せ、イケメンがジャケットパンチで先制。しかしゼウスはこれを耐えてリフトアップスラムからコーナーに叩きつけてマシンガンチョップ。さらにロープを背にするイケメンへ逆水平チョップを放つが、イケメンはロープを下げてゼウスを場外に放り出し、鉄柵攻撃などでゼウスのチョップの威力を殺す腕への一点集中攻撃。
ゼウスをリングに戻したイケメンは、アームブリーカーの連打から腕へのミドルキック。さらに腕十字と攻め立て、ゼウスをコーナーに上げて雪崩式フランケンシュタイナーを狙うが、これを耐えたゼウスが逆に雪崩式パワーボム。さらに起き上がり小法師式で逆水平チョップを連打していくが、イケメンは下から組み付いてサムソンクラッチのように押さえ込むが、キックアウトしたゼウスがバイセップスエクスプロージョン。さらに三沢式フェイスロックで絞り上げるとイケメンが白目をむいて動かなくなるが、ゼウスは無理矢理引き起こして逆水平チョップ。宣言通り最後は逆水平チョップで3カウントを奪った。
<試合後コメント>
ゼウス
「おい!宣言通りチョップで終わらせてやったぞ。次は諏訪魔、覚悟しておけ。チャンピオン・カーニバル、このゼウスが優勝する。見とけ!」
黒潮“イケメン”二郎
「ツエェ。あんな強かったでしたっけ?完全にもらったと思っちゃった。完全にもらったな。」
第6試合
12日の名古屋大会の負傷で急性腰痛症となり、13日の川崎大会を欠場して不戦敗を喫したヨシタツはこの日はサラシで胴体をガチガチに固めて登場。これを見た青柳は、腰を押さえながらよろよろと歩くジェスチャーでヨシタツを挑発。
ゴングが鳴ると、青柳は腰へのエルボーで先制し、執拗な腰へのストンピング、場外での鉄柵攻撃でヨシタツの腰を一点集中攻撃。場外カウントのギリギリでリングに戻ったヨシタツに対し、青柳はエルボーで殴りかかるが、ヨシタツは組み付いてヨシタツ幻想で反撃。
青柳がなんとかロープブレイクすると、ヨシタツは観衆を煽りながら串刺しビッグブートを狙うが、走り出した瞬間に腰の激痛から倒れ込んでしまう。その隙を見逃さず、青柳はヨシタツの腰へストンピングを連打し、腰にヒザを押し付けながらの変形キャメルクラッチでレフリーストップ勝ち。
僅か5分で完勝を収めた青柳はヨシタツのポーズを真似ながら勝ち名乗りを上げるが、ここへ突如Enfants Terriblesの土肥がリングに飛び込んできて青柳をラリアットでKO。土肥は舌を出しながらの変顔で青柳を挑発し、顔面にツバを吐き捨てて去っていった。
<試合後コメント>
青柳優馬
「ヨシタツさんが心配ですね。大丈夫だったのかどうか。腰を狙っていたんでなんとも言えませんけど。まぁちょっと初めてのシングルなのですから、万全に整えてから来てほしかったですけど、まぁまぁまぁケガはしかたないですよ。でもやっぱりケガしないでしっかりとシリーズ通して出てくるのがプロなんで、そういう点ではヨシタツさんは失格かなと。出て来たんならもうちょっとちゃんとやってくれってね。
まぁヨシタツさんは置いといてね、土肥こうじだよ。また来よったわぁ~。また来ましたね。言ったんですけどね。チャンピオン・カーニバルで忙しいから、チャンピオン・カーニバルの後で相手してやるって。頼むから待っててくれよ。別にあなたのことを無視してるわけじゃないんで。もうちょっと待ってろ。チャンピオン・カーニバルのトロフィーをひっさげて、相手してやるよ。土肥こうじ。」
第7試合
宮原と芦野はゴングが鳴るとロックアップから押し込み合い、クリーンブレイクから腕の取り合いへ。芦野がリストロックで固めたままグラウンド戦に持ち込んでいき、宮原がロープブレイクすると離れ際にかち上げエルボー。宮原もエプロンを駆けてのドロップキックで反撃し、早速場外戦へ。宮原は得意の場外ヘッドバッドも芦野の思わぬ石頭にたじろぐ。
宮原は芦野をリングに放り込んで自らもリングインしようとするが、宮原がロープをまたいだ瞬間に芦野が組み付いてドラゴンスクリュー。宮原が受け身の取れない状態でのドラゴンスクリューを受けて足に大ダメージを追うと、芦野は鉄柱を使ったトゥーホールドで痛めつけ、レフリーが芦野を引き剥がすとその隙にEnfants Terriblesの一員としてセコンドについていた北斗が宮原へ鉄柵を使ったニーロックでサポート。
芦野は宮原をリングに戻すと、再びのトゥーホールド、足へのボディプレスからマフラーホールドと一点集中攻撃も、宮原はエルボー連打で抜け出して得意のドロップキックコンビネーションから串刺しブラックアウトで反撃の狼煙を上げるも、エプロンに逃れた芦野へフロントハイキックを叩き込んだところでEnfants Terriblesの土肥が場外から宮原の足へマッケンローのようにラリアットを見舞う。
よろよろとリングに戻った宮原へ、芦野はスライディングかち上げエルボーを叩き込むが、宮原は雄叫びを上げて立ち上がりエルボーの連打からフロントハイキック。ブレーンバスターから後頭部へのブラックアウト、ジャーマンスープレックスと続け、正調ブラックアウトを放つが、これをかわした芦野が足を取ってアンクルロック。宮原は足に絡みついて下から丸め込むが、芦野は即座にキックアウトして投げっぱなしジャーマンスープレックス。しかし宮原は即座に起き上がって後頭部へブラックアウトを叩き込んでシャットダウン・スープレックスを狙うが、芦野がクラッチを切って再びアンクルロック。芦野は宮原の回避運動に合わせて形を変えながら執拗にアンクルロックで絞り上げるが、宮原は片足を取られたまま立ち上がり、残る片足でゼロ距離ブラックアウト。
不意を突かれてよろけた芦野へ正調ブラックアウトからのシャットダウン・スープレックスホールドと畳み掛け、宮原が激戦を制した。
勝利した宮原のもとへ青柳が現れ、両者はリングの上と下とでにらみ合うが、青柳はなにもせずにそのまま帰っていった。
<試合後コメント>
宮原健斗
「一勝目掴んだそ、一勝目。芦野祥太郎!お前とはな、なんかこれから長い付き合いになるような気がした。なんだろう、この感じ。ただ今日勝ったのはオレだからね。チャンピオン・カーニバルの公式戦で勝ったんだから文句はないだろう。オレは二連覇をする男だ。この世の中を太陽のように照らす男だ。二連覇を果たすのにオレはもう負けるわけにはいかない。9月21日、青柳優馬、試合後になんで入ってきた!何も言わずに。何が言いたい?何がやりたいんだ?9月21日、答えが出るのか?何がしたいんだ?
ただなぁ、日本全国のプロレスファンは宮原健斗が二連覇する絵を見たくて仕方ないんだよ!日本全国に待っている人がいるんだ。俺が勝たなきゃ始まらないんだ。二連覇するぞ!」
芦野祥太郎
「クッソー!ダメだったねぇ。いやぁ痛すぎるな、この一戦は。クッソー。チャンピオン・カーニバル公式戦で、とてもとても重要な試合って自分でもわかっていたんですけど、それ以上に宮原健斗だけには負けちゃいけないって。公式戦とかは関係なく。まぁ相手の方がキャリアは倍くらいあるのかな?それでもオレはそういうのは関係なく宮原健斗だけには負けたくなかった。だからもう一回。オレは必ずリベンジします。シングルでもう一回宮原健斗とやる。
これは三冠とか関係ないですよ。いちプロレスラーとして、芦野祥太郎として俺は宮原健斗と試合したいですね。今日はあと少しまでは行ったんですよ。あと少しまでは。そして残りの試合はもう落とせないんでね。二勝したところで(決勝には)上がれないんだろうけど、石川修司。必ず次の後楽園。9月21日の後楽園ホールでタップを奪って初勝利を泥臭くもぎ取ってやるよ。以上です。」
――宮原選手にエースらしさを感じましたか?
「・・・ここで感じたって言ったら負けでしょう。1ミリも感じないですよ、1ミリも。」
第8試合
ジェイクと諏訪魔はロックアップで押し込み合い、競り勝ったジェイクがクリーンブレイクから恭しくお辞儀をすると諏訪魔は「ナメんな!」とガットショットも、ジェイクは即座にフロントハイキックで反撃。ジェイクはさらにフロントハイキックを放つが、諏訪魔はこれをかわしてバックを取りスリーパーホールド。ジェイクがブレイクしてエプロンに逃れると、諏訪魔はリング内からラリアットを見舞ってジェイクを場外へ叩き出す。
ジェイクがリングに戻ると、諏訪魔はダブルチョップでコーナーに押し込んでマシンガンラリアット。コーナーダウンしたジェイクを無理矢理引き起こしてDDTで突き刺してフェイスロックでギブアップを迫るが、ジェイクはその長い足を伸ばしてロープブレイク。
諏訪魔はグロッキー状態のジェイクへ覆いかぶさりながらエルボーを連打し、コーナーに押し付けてダブルチョップを連打。さらに串刺しラリアットからのスロイダーと畳み掛けてラリアットを狙うが、これをキチンシンクで迎撃したジェイクがグラウンドに転がしながらのアームロック。諏訪魔がコーナーブレイクするとジェイクは諏訪魔をジャンピングDDTで突き刺し、ショルダーアームブリーカーから延髄斬り。さらにロープへ飛ぶが諏訪魔はフライングショルダーでカウンター。
諏訪魔は、エプロンに転がりでたジェイクへロープ越しのブレーンバスターを狙うが、クラッチを切ったジェイクがロープを使った脇固め。諏訪魔が場外に逃れると鉄柵を使った腕攻めで追激し、リング内でバックドロップを狙う。諏訪魔はこれを振り払って散々攻められた方の腕でラリアットを叩き込むが、腕の激痛でのたうち回る。ジェイクは思わず場外にエスケープした諏訪魔をリング内で待ち受けながら場外カウントに合わせて指を突き立てて自らも一緒にカウントする余裕を見せる。
諏訪魔がリングに戻ると、ジェイクは腕へのストンピング、ミドルキック、ショルダーアームブリーカーと畳み掛け、串刺しニーリフトを狙うが、これをかわした諏訪魔が串刺しラリアットからジャーマンスープレックス。さらにローリングラリアット、ジェイクの蹴り足をキャッチしてのパワーボム。ジェイクの腕へのミドルキック連打を耐えてローリングラリアットを放つが、これをキャッチしたジェイクが脇固めから入る変形腕固め。諏訪魔はギブアップを拒否し「止めんな!」と叫ぶものの、試合続行不可能と判断したレフリーが試合を止めた。試合続行不可能と判断したレフリーが試合を止めた。
ジェイク「俺はまたこの一戦で大きな成長をした気がする。諏訪魔さん!諏訪魔さん!ありがとうございました!そして本日ご来場の皆様!ありがとうございました!今年のチャンピオン・カーニバルは俺が必ず優勝します!」
<試合後コメント>
諏訪魔&佐藤光留
「どうなってるんだよ!ふざけんじゃねぇよ!力が入らない。壊されたな。イケメンに負けてから何か狂ってるよ。全然もう・・・(足が)地に着かないな。」
光留「落着いて、まだまだ始まったばかりだから。」
諏訪魔「狂ったリズムを取り戻すだけだな。次勝って優勝に望みをかけるしかないな。」
ジェイク・リー
「クッソー。意識飛びそうだな。やっぱり一撃一撃が必殺技だな。けど最後の最後まで耐え抜いたらああいうチャンスはいきなり巡ってくるんですよ。オレはこれは人生でも置き換えられると思う。耐えに耐えしのんで、ここだっていう時のためにもしっかり実力を養っていく。俺のファイトスタイルはそういう感じなんですよ。耐えに耐えて。一発では劣るかもしれないけど、人の関節には制限というものがありますからね。これで二勝です。何度も言いますけど、今回のメインテーマは『人は変われる』ということです。ただそんなに簡単なものじゃない。それをオレはリング上で(見せていく)。残り2戦。決勝も合わせたら3戦。しっかりと見せつけます。今日もありがとうございました。」