五冠王者・諏訪魔がチャンピオン・カーニバル2連敗で崖っぷち!ゼウス、ジェイク・リーは開幕2連勝で初優勝に向け前進!

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 15日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2020 Champion Carnival ~ReOStaff株式会社 presents~』が行われ、チャンピオン・カーニバルの公式戦が4試合実施された。

 チャンピオン・カーニバル(以下:CC)は、全日本プロレスで春の風物詩として行われるシングル最強の選手を決めるリーグ戦だが、今年はコロナ禍による大会自粛により延期になり、9月12日~10月5日までの期間で開催。外国人選手の招聘問題もあったが、国内で活動する10名の強豪が集った。

 この日はCC公式戦として、ゼウスvs黒潮“イケメン”二郎、青柳優馬vsヨシタツ、宮原健斗vs芦野祥太郎、諏訪魔vsジェイク・リーの4試合が実施。

 ゼウスはこのCCに向けて習得した新必殺技・三沢式フェイスロックがありながら格の違いを見せつけるために逆水平チョップでの決着を宣言。これを警戒したイケメンは序盤から徹底した腕攻めを展開するも、これを耐えきったゼウスが三沢式フェイスロックでイケメンを瀕死に追い込んでから無理矢理引き起こし、逆水平チョップでなぎ倒して勝利。

 ヨシタツはCC初戦で宮原との死闘の末に勝利したものの、その代償として急性腰痛症となり2戦目の石川修司戦で不戦敗。腰のダメージは完治しておらずサラシで胴体をガチガチに固めて試合に臨むも、青柳の徹底した腰攻めからのキャメルクラッチでレフリーストップ。僅か5分で敗戦を喫した。

 三冠王者として団体を牽引し全日本プロレス復活の立役者となった宮原と、末期のWRESTLE-1を王者として支え続けた芦野の一戦は、序盤から芦野がフィニッシュのアンクルロックに向けて徹底した足攻めを敢行し、芦野率いるEnfants Terriblesの介入も相まって宮原は終始不利な戦いを強いられる。
 芦野は終盤に満を持してアンクルロックを繰り出すが、宮原は片足を取られたまま立ち上がり、残る片足でゼロ距離ブラックアウト。不意を突かれてよろけた芦野へ正調ブラックアウトからのシャットダウン・スープレックスホールドと畳み掛け、宮原が激戦を制した。

 メインイベントでは、五冠王者(三冠ヘビー級王座+世界タッグ王座)の諏訪魔と、昨年のCCで準優勝したジェイクが対戦。
 ジェイクは諏訪魔のラリアット潰しのために序盤から一貫して腕への集中攻撃を展開。諏訪魔は敢えてチョップやラリアットなどの腕を使った攻撃で応戦していくが、この意地が仇となり、終盤に散々攻められた方の腕でラリアットを叩き込んで激痛に悶絶する場面も見られた。
 それでもラリアットにこだわる諏訪魔だったが、ジェイクはローリングラリアットをキャッチして脇固めから入る変形腕固め。諏訪魔はギブアップを拒否し「止めんな!」と叫ぶものの、試合続行不可能と判断したレフリーが試合を止めた。

 試合後、諏訪魔は「どうなってるんだよ!ふざけんじゃねぇよ!力が入らない。壊されたな。イケメンに負けてから何か狂ってるよ。全然もう……(足が)地に着かないな」と感情の起伏激しく荒れ狂うも、盟友・佐藤光留になだめられ「狂ったリズムを取り戻すだけだな。次勝って優勝に望みをかけるしかないな」と落ち着きを取り戻した。

 CCは今月21日の後楽園ホール大会、26日の小田原大会、来月5日の後楽園ホール大会と残すところ3大会。コロナ禍を乗り越えた全日本プロレスが展開する季節外れの最強決定戦の行方から目が離せない。

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