【試合詳細】3・14 全日本プロレス後楽園ホール大会 【世界タッグ】宮原健斗&青柳優馬vsゼウス&入江茂弘 諏訪魔&佐藤光留vsヨシタツ&西村修 ジェイク・リー&児玉裕輔vs芦野祥太郎&岩本煌史
『2021 DREAM POWER SERIES ~ReOStaff株式会社 presents~』
日程:2021年3月14日(日)
開始:11:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:499人
▼タッグマッチ 20分1本勝負
●田村男児/土方隆司(フリー)
7分51秒 仙人の首固め
[PURPLE HAZE]○イザナギ/UTAMARO(フリー)
▼3Wayマッチ 30分1本勝負
○アレハンドロ(フリー)
7分2秒 ESO ES TODO→片エビ固め
●フランシスコ・アキラ
※もう1人は[NEXTREME]青柳亮生
▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
石川修司/大森隆男/ブラックめんそーれ/●本田竜輝
9分30秒 人殺しラリアット→片エビ固め
[TOTAL ECLIPSE]TAJIRI/大森北斗/○土肥こうじ(フリー)/羆嵐(フリー)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
[TOTAL ECLIPSE]○ジェイク・リー/児玉裕輔(フリー)
11分26秒 D4C→片エビ固め
芦野祥太郎(フリー)/●岩本煌史
▼三冠ヘビー級選手権試合前哨戦 タッグマッチ 30分1本勝負
[Evolution]諏訪魔/●佐藤光留(パンクラスMISSION)
14分18秒 バックドロップ→片エビ固め
○ヨシタツ/西村修(フリー)
▼世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/NEXTREME】宮原健斗/○青柳優馬
21分30秒 エンドゲーム→レフェリーストップ
【挑戦者組/PURPLE HAZE】●ゼウス/入江茂弘(フリー)
※宮原&青柳が2度目の防衛に成功
宮原&青柳が世界タッグV2を達成し共にCC優勝宣言!闘魂の卍固めを見せたヨシタツが三冠奪取と3つのマニフェスト実行を誓約!ジェイクと岩本は完全決別!
第1試合
土方とイザナギでゴングが鳴ると、ロックアップで土方がロープに押し込んで行ってクリーンブレイク。再び組み合って今度はイザナギが押し込み、離れ際にエルボー。これに怒った土方はミドルキック連打からショルダータックルでなぎ倒し男児にタッチ。
男児はヘッドロックでじっくり絞り上げてショルダータックル。イザナギが後退りしながら命乞いするも、男児は容赦ないストンピングからロープに飛ぶ。ここでUTAMAROが場外から男児の足を引いて転倒させ、その隙にイザナギが生還。
UTAMAROに試合権利が移ると、男児を場外に放り出してリング下でのDDT。さらにリングに上げてコーナーチョップを連打してミサイルキック。カバーに入り、男児のキックアウトに合わせて三角絞めに捕らえるも男児はなんとか足を伸ばしてブレイク。
UTAMAROは再び男児をコーナーに振るが、男児はコーナーに飛び乗ってダイビングショルダーで一矢報い、土方にタッチ。
土方はUTAMAROにミドルキックを連打していき、カットに来たイザナギの顔面にはビッグブート。さらにUTAMAROにサッカーボールキック、PKと畳み掛けてフィッシャーマン・バスターを狙うが、イザナギがカット。2人で土方をコーナーに振るも、土方はハイキックで迎え撃って男児にタッチ。
男児はUTAMAROにエルボーを連打していき、トドメの大ぶりの一撃を放つもこれをかわしたUTAMAROがバックドロップ。イザナギにタッチ。
イザナギはバズソーキックを発射も、男児がこれを回避してスクールボーイ。さらにぶっこ抜きサイドスープレックスで叩きつけると、串刺しショルダータックル連打からバックフリップ。さらにパワーボムを狙っていくが、イザナギがショルダースルーで切り返す。したたかにマットに叩きつけられてもクラッチを切らず丸め込みを狙う男児だったが、イザナギがその勢いを利用して仙人の首固めで3カウント。ベテランの妙技が光る勝利を見せた。
<試合後コメント>
土方隆司
「後輩と組んだ試合でもう少しサポートできればよかったなと。敗戦の責任は自分にあります。田村もアマレスをやっていて基礎のある選手なんで、地味な作業になりますけど毎日自分を磨くしかないんで。何かわたしに手助けできることがあれば、なんでも言ってもらえればと思います。以上です。」
第2試合
ゴングが鳴ると3人でじりじりと距離を詰めて手4つで組み合い、3人それぞれ違う形のアームドラッグを見せて見得を切る。
アレハンドロが亮生に共闘を求めるも、亮生は鬱陶し気に追い払う。続けてアレハンドロがアキラに共闘を求めるも、アキラも鬱陶し気に追い払う。するとアキラが亮生に「トモダチ!」と握手を求め、亮生もその手を握り返してアレハンドロへ2vs1でダブルバックエルボー。
観衆へアピールするアキラの目を盗んで亮生がこっそりフォールに入るとアキラがカットして「トモダチ!!」と激怒。素直に謝る亮生に対し、アキラは「アッ!」と虚空を指差し、亮生がそちらを向いた瞬間にすかさずアレハンドロをフォール。これに亮生が気付くと2人は仲違い。3人で揉み合う中でアキラが2人を場外に落とし、プランチャを発射。
アキラはアレハンドロをリングに戻すとボディスラムから逆エビ固めも亮生がカット。亮生とアキラがエルボーで打ち合う中、アレハンドロが1vs2の打撃合戦を挑み、アキラ&亮生にロープに振られるとブーメランアタック式のミサイルキック。アレハンドロがコーナーに上がると亮生が追いすがるが、アレハンドロは亮生を踏み台に飛び上がってアキラに飛びつきフランケンシュタイナー。
アレハンドロが亮生をロープに振るが、亮生はハンドスプリング式旋風脚を叩き込み、フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドからムーンサルト・プレスを発射。アレハンドロが回避すると亮生も着地して見せるが、アレハンドロがドロップキックで着地狩りし場外へ蹴落とす。アキラにロープに振られたアレハンドロはそのままトペ・コンヒーロで亮生にぶつかっていく。
アレハンドロがスワンダイブでアキラに飛んでいくが、今度はアキラがハイキックでアレハンドロに着地狩り。さらにブラジリアンキックを叩き込んでコーナーに上るが、場外から亮生が追いすがると攻撃のタイミングを逃してドラゴンリングインのようにリング内に着地。
すかさずアレハンドロがESO ES TODO(ミスティカ式DDT)を狙うが、アキラはこれを振り払ってYukataを狙うも、これをかわしてロープに飛んだアレハンドロが飛びついてESO ES TODOで突き刺し、3カウントを奪取した。
<試合後コメント>
アレハンドロ
「よし!はい、僕は半年ほど全日本プロレスさんに呼んでいただいて参戦していますけれど、今日、自力で初勝利を収めました。常に勝利、そして勝利の先にある大きな目標に突っ走っていきたいと思います。ソイ・アレハンドロ!」
第3試合
全日本プロレスに新たに誕生したヒールユニット“TOTAL ECLIPSE”の面々は試合前のボディチェックの際から不遜な態度を取り、李日韓レフェリーのボディチェックを要求するなど積極的にリング内の秩序をかき乱す。
大森と羆嵐でゴングが鳴ると、ロックアップで押し勝った羆嵐が「シュシュシュッ!」と大森のポーズを真似て挑発。怒りの大森が何度もショルダータックルでぶつかっても羆嵐は倒れず、ビッグブートも耐えきった羆嵐がショルダータックルで吹き飛ばす。さらにセントーンを発射も大森はこれをかわして自爆させ「シュシュシュッ!」とワイルドポーズ。
めんそーれと北斗の対面となると、めんそーれがくねくねと体操してから「シャーッ!」と威嚇。北斗は構わず殴りつけてマスクを剥ごうとするが、レフェリーに咎められると解放。「シャーッ!」と威嚇するめんそーれのマスクを掴んで後頭部からマットに叩きつけてロープに飛ぶが、めんそーれはカウンターのドロップキックで北斗を場外に蹴落とす。めんそーれは場外飛びのフェイントから「1!2!3!シャーッ!」とポーズを決めるが、TOTAL ECLIPSEの面々がリングになだれ込んで4人がかりでめんそーれを暴行。なぜかTOTAL ECLIPSEの面々は忽然と姿を消したまま行方が分かっていない中島洋平の名前を叫びながらめんそーれを痛めつけていく。
めんそーれと羆嵐の対面となり、めんそーれが逆水平チョップを連打も羆嵐は涼しい表情でノーダメージをアピール。めんそーれがハブクローでサミングを見舞うと羆嵐が怒りのボディスラムからセントーン。
TAJIRIに代わると、羆嵐とともにレッグスプレッドを見舞い高速ブレーンバスター。倒れ伏すめんそーれの眼前で正座しながらハブクローを突きつける挑発をしていくと、めんそーれはランニングクロスチョップで反撃。両者タッチ。
石川と土肥がショルダータックルでその巨体をバチンバチンとぶつけ合い、石川がこれを制して串刺しラリアットからダイビングフットスタンプ。さらにスプラッシュマウンテンを狙うが、土肥は振り払ってバックドロップ。さらに石川の巨体を軽々と担ぎ上げてアルゼンチン・バックブリーカーを見舞う怪力を見せつける。
石川は担ぎ上げられながらもスリーパーホールドに捕らえて着地すると、土肥をコーナーに振って串刺しラリアット。往復してもう一発を狙うも、土肥が追走してお返しの串刺しラリアット。両者正面からラリアットでぶつかっていくが、石川がラリアットを絡め取ってドラゴン・スープレックスからランニングニー。本田にタッチ。
本田に大森ら3人が加勢してトレイン攻撃を見舞い、本田がノーザンライトスープレックスホールドも、北斗がカット。TOTAL ECLIPSEの4人がそれぞれ本田の四肢を持ち高々と掲げ上げてそのまま放り捨てるシンプルながらも強力な合体攻撃を見舞い、土肥が無双からの殺人ラリアットを叩き込み、貫禄の勝利。
試合後もTOTAL ECLIPSEの面々は李日韓レフェリーのボディチェックを要求しながら詰め寄っていき、さらにリング上の風紀は乱れた。
<試合後コメント>
石川修司
「土肥こうじだっけ?チャンピオン・カーニバルで初めて(シングルで)当たるけど、今日が初めて絡んだんだけどおもしろいじゃん。もっとガツガツ来てもらっていいよ。チャンピオン・カーニバルで初めてシングルで当たるんだ。全日本の強さっていうのを俺が見せてやる。なんなんだ、あのチームは。チャラチャラしやがって。ちゃんとまとまってるのか?」
ブラックめんそーれ
「なんちゃらエクリプス?自分が太陽じゃないから、太陽の光を消すだ?おい!俺は太陽じゃないかもしれない。だけど!俺自身で光ってみせるぞ。俺は!自分自身で光る!」
大森「ここに全日本プロレスTVの6人タッグのベルトがある。ベルトがある限り好き勝手させないからよぉ。よく覚えておけ!」
TOTAL ECLIPSE
土肥「言っておくぞ。プロレスは結果がすべて。そしてプロレスにスポーツライクはいらねぇと。一回対戦しただけで、なんで相手に感謝するんだ、バカ野郎。俺らトータル・エクリプスは結果にこだわっていく。北斗、どうだ?」
北斗「俺が今日言いたいことはひとつなんだよ。今日から俺のポートレートが発売される。世界で一番かっこいい俺のポートレートが今日、後楽園で発売されたんだ。きっと羆嵐さんも買ってくれるだろう。」
羆嵐「10枚買うよ。いや100枚買うよ!おい!俺は朝、ちゃんと血圧測ってきたぞ。今日は低かった。140だった。血圧が低いってことは・・・。」
土肥「下は?」
羆嵐「下は86だ。」
土肥「低くはないな。」
土肥「これが勝利につながるんだよ!俺はなぁ、いつだってエブリデイ365日。血圧と、いや健康と戦ってるんだよ。なぁアニキ(とTAJIRIに振る)。」
TAJIRI「アニキ?今度はアニキ?ポートレートはかっこいいし、血圧は低いし、こうじはすごいね、こうじはすごいよ。さすがこうじだよ。」
土肥「師匠にこうじって呼ばれたことないよ。」
TAJIRI「俺が思うにこうじが本気になったらチャンピオン・カーニバルはエレーことになる!とんでもねー、大変なことになる!」
土肥「まぁ師匠のおっちゃん、ちょっと頭打ってるから(笑)。」
TAJIRI「こうじテメェ!それを言っちゃあおしめえよ!こうじ、あんま調子に乗んなよ!」
北斗「こんな話は置いておいて、とにかく俺のポートレートを買ってくれ。」
第4試合
因縁のジェイクと岩本でゴングが鳴ると、ロックアップで組み合いジェイクが押し込んで慇懃無礼なクリーンブレイク。岩本に握手を求めるも、岩本はこれを無視して芦野にタッチ。ジェイクも児玉に代わる。
芦野と児玉は手4つで組み合おうとするも中々触れ合わず、じっくりとした睨み合い。児玉が顔面へビンタを見舞うと芦野は低空タックルからマウントナックルを連打。レフェリーに反則を咎められると後頭部にストンピングを連打し、エルボースマッシュからサイドスープレックス。キックアウトした児玉の足を取ってアンクルロックに持ち込んでいくが、児玉が前転して振り払うとロープにもたれかかる形となった芦野の顔面にジェイクが場外から地対空フロントハイキック。全員入り乱れた場外戦に発展し、ジェイクのセコンドに付いたTOTAL ECLIPSEの面々が芦野を袋叩きにしていく。
ジェイクは芦野をリングに戻してマウントを取りながら首を絞める。さらにコーナーで芦野の顔面を踏みつけながら児玉にタッチ。
児玉はトップロープ越しにローリングセントーンを見舞い、芦野と額を突き合わせて睨み合いながらのエルボー合戦を展開。芦野が児玉を真上にホイップしてからエルボーをかち上げるが、児玉も怯まずドロップキックで反撃。さらに追撃を狙う児玉のバックを取って芦野が投げっぱなしジャーマン。両者タッチ。
ジェイクと岩本はリングインすると互いを見つめ合いながらゆっくりと歩を進め、互いにエルボーを速射する激しいエルボー合戦を展開。ジェイクがボディブローからフロントハイキックを放つも、岩本はこれをキャッチしてドラゴンスクリュー。さらにラリアットを狙う岩本だったが、ジェイクがニーリフトでカウンター。
ジェイクは「岩本、最後のチャンスだ」と握手を求め、岩本がその手を握り返すと観衆から思わずどよめきの声が上がる。しかし岩本はその手を引き寄せて一本背負い。さらにカットに来た児玉にはニーアッパーを見舞い、芦野が投げっぱなしジャーマンで追撃。芦野と岩本は2vs1でジェイクへ交互にエルボーを見舞っていき、岩本が大外刈。児玉が救援に向かうも、芦野がエプロンで押し留め、場外に控えるTOTAL ECLIPSEのセコンド陣へ児玉を断崖式フロントスープレックスで投げつける荒業を見せる。
岩本はジェイクをジャーマン・スープレックス・ホールドで叩きつけ、さらに孤高の芸術を狙ってロープに振るが、ジェイクはレッグラリアートでカウンター。ジェイクは正面からジャイアントキリング、後頭部へのジャイアントキリングと連撃。そしてジェイクは天を高々と指差してからD4C(垂直落下式ブレーンバスター)で岩本を突き刺して3カウント。
ジェイク「岩本、俺はもっと上に行く。……さよならだ、岩本煌史」
<試合後コメント>
ジェイク・リー&児玉裕輔
ジェイク「リング上でも言った通りだ。俺はもっと上に行く。これで終わりだ。これで岩本煌史とは終わりだ。(児玉に)何かあるんじゃないのか?」
児玉「芦野くん。芦野くん。ボクと芦野くんもこれで終わり。改めましてボクたちジェイクさんのトータル・エクリプスがこのリングを月のように染め上げる。とんでもないことになりますよ。よろしくどうぞ。」
岩本煌史&芦野祥太郎
芦野「正直この前の保土ヶ谷も新木場もちょっとあばらの(ダメージの)影響でだいぶ迷惑をかけちゃったんで。もう見ての通りテーピングもゆるんできたんでいけます。もうチャンピオン・カーニバルに照準を合わせているんで、そこでジェイクとやるんで。必ずその借りは返す。開幕戦で。あともうひとつ言っておくぞ。ジェイク。そしてその他のやつら。羆嵐、土肥。お前らはジェイクの下なんだよ。わかるか?アンファン・テリブルでやってた時はチゲーよ。誰が下とかはねぇよ。みんな並んでやってたよ。それが俺のアンファン・テリブルでのポリシーだから。ただトータル・エクリプス?チゲーぞ。ジェイクのワンマンだぞ。同期だから言うぞ。ジェイクの下でずっとやっていけ。お前らはジェイク以上は行けないから。あいつと組んでいる以上、ジェイクの上はねぇんだよ。そこだけよ~く覚えておけ。それで立ち回りを考えろ。」
岩本「俺もよぉ、言っただろう?最初から答えは決まってるって。そのままだよ、ジェイク。お前の元に行くかよ。さっき芦野も言ったようにジェイク以下だよ、全員。ジェイクの下に降ってるんだよ。全員フリーなんだろ?芦野もフリーだよ。芦野は上を目指して三冠狙ったり、ひとりでやってるんだろう?そこの違いだよ。コバンザメどもがよぉ。
それからジェイク、何回(下につく)チャンスくれるんだよ。やってく自信がないのか?また来年になったら違うユニットか?振り切ってやってみろって言うんだよ。この借りは必ず返すからよ。4月、とりあえずチャンピオン・カーニバル開幕戦で、大阪で芦野がこの借りを返してくれると思うから。ただ間違えんなよ。芦野もひとりだ。アンファン・テリブルでひとりだ。俺はアンファン・テリブルじゃないし、陣でもないし、トータル・エクリプスでもないし、諏訪魔さんに助けてもらってエヴォリューションでもない。俺は岩本煌史ひとりだ。ひとりで上を目指していくんだ。それは芦野も同じだからな。ここは間違えんじゃねぇぞ。以上だ。」
第5試合
諏訪魔とヨシタツでゴングが鳴ると、手4つからヨシタツが組み付いて一気にバックドロップを狙うが、諏訪魔が腰を落としてのヘッドロックで耐える。両者ロープに飛んでショルダータックルでぶつかり合い、諏訪魔が打ち勝ってバックドロップを狙うも、ヨシタツが腰投げで切り返して両者クリーンブレイクからタッチへ。
光留の低空タックルをがぶって潰した西村がグラウンドでじっくりとフロントネックロックに捕らえていき、暴れる光留の動きに合わせてコブラツイストへ。光留がなんとか自軍コーナーまで押し込むと、諏訪魔がエプロンからトップロープ越しに西村へスリーパーホールド。レフェリーに反則カウントを取られ始めると解放し、光留からタッチを受ける。
諏訪魔は西村をフロントネックロックで絞め上げていき、西村の抵抗が鈍るとすかさず首固め。なんとかキックアウトした西村を諏訪魔が引き起こそうとするが、西村は振り払ってヨーロピアンエルボーを連打。これを耐えきった諏訪魔はダブルチョップからブレーンバスターで叩きつけ、光留にタッチ。
光留は西村にミドルキックを連打していき、西村をロープ際まで追い込んで左右のボディブローを連打。しかし西村も意地のヨーロピアンエルボー連打で光留を吹き飛ばし、ヨシタツにタッチ。
ヨシタツは光留の顔面にビッグブートからミドルキックを連打し、フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。さらに足を踏み鳴らして観衆を煽りながらCBJを狙うが、これを回避した光留がジャンピングハイキック。諏訪魔にタッチ。
諏訪魔はヨシタツのビッグブートをかわして走り、フライングショルダー。さらに串刺しラリアットからスロイダーで叩きつけ、バックドロップの構えに入るが、ヨシタツが振り払って延髄斬りからバッククラッカー。さらにヨシタツ幻想を狙うも、諏訪魔が耐えるとコーナーを踏み台にスイングDDTで突き刺し、諏訪魔に真っ向からのエルボー合戦を挑む。ヨシタツは連打で押し勝ってビッグブートを発射も、これをキャッチした諏訪魔がキャプチュードで叩きつけ、光留にタッチ。
光留はミドルキック連打から水車落としで叩きつけ、体固めからの捕獲式腕十字。これをヨシタツが足を伸ばしてブレイクすると、諏訪魔が加勢に入ってトレイン攻撃。光留のミドルキック、諏訪魔が串刺しラリアットからの投げっぱなしジャーマンと連撃し、光留がヨシタツのポーズを真似ながら足を踏み鳴らして観衆を煽り、PKからの腕十字。リング中央で完璧に決まるも、西村が即座にカットする。
光留はヨシタツが立つまで先程のポーズで足を踏み鳴らし、ハイキックを発射もヨシタツがキャッチしてドラゴンスクリュー。さらにブレーンバスターで叩きつけ、闘魂を燃やして卍固め。光留がロープブレイクするとヨシタツ幻想で絞り上げるも、諏訪魔がカット。
ヨシタツは諏訪魔を闘魂バックドロップで叩きつけると、西村がスピニング・トゥーホールドからの足4の字固めで諏訪魔の動きを完全に封じる。強力なアシストを得たヨシタツが光留をバックドロップで叩きつけて3カウントを奪った。
ヨシタツは大ダメージを負った諏訪魔の眼前でベルトのジェスチャーでアピールし、マイクを取る。
ヨシタツ「皆さん今日はどうもありがとうございました!諏訪魔!お前が俺に要求したバックドロップ対決、今日は俺の完勝だ!あと、京都で俺は三冠を巻いた暁には、3つのマニフェストを必ず実現する!1、全日本プロレスの海外進出。2、映画『ヨシタツ村』の制作。3、全日本プロレスのイメージアップだ!今日、この後楽園ホールで革命のファンファーレが鳴り響いた!ウィー・キャン・ドゥー・イット!」
<試合後コメント>
諏訪魔
「今日はしてやられたな。ダメだな。調子に乗らせたな。調子に乗ったヨシタツはめんどうくせえんだよ。シングル3連敗は汚点だな。立て直します。」
ヨシタツ
「もうね、リング上で言ったけど諏訪魔から要求してきたバックドロップ対決。完全今日は俺の勝ちだよね。諏訪魔の目の前で佐藤を投げて、完全に俺の勝ちだよね。21日はヨシタツの対諏訪魔シングル4連勝によって俺が三冠チャンピオンにならせてもらいます。第64代かな?その暁には3つのマニフェスト。全日本の海外進出。映画『ヨシタツ村』の制作、全日本のヨシタツによるイメージアップ大作戦。これを展開していこうと思いますんで。
今日、革命ののろしは上がったよ。ヨシタツ革命のファンファーレは今日鳴り響いた。本気で全日本プロレスを変えていくからね。他の人とは違うやり方だけど、今俺が言っているのは全日本プロレス所属選手の中でこの俺、ヨシタツだけしかできないことだから。俺は我が道を行かせてもらうよ。チャンピオン・カーニバルに出ないというのはそれだけの覚悟があるんだから。全日本プロレスの大改革。業界全体に革命を起こします。ウィーキャンドゥーイット!ステイチューン。」
第6試合
青柳とゼウスでゴングが鳴るとロックアップからゼウスがその怪力で押し込み、荒々しい所作でクリーンブレイク。今度は青柳がロックアップで押し込み、ゼウスの頬を優しく叩いてクリーンブレイクも、この挑発にブチ切れたゼウスがエルボー。青柳がドロップキックを見舞うもゼウスは倒れずショルダータックルでなぎ倒す。青柳は即座に場外にエスケープしてゼウスの攻め気を削ぎ、両者タッチ。
宮原と入江は正面からショルダータックルでぶつかり合い、入江が打ち勝って宮原を自軍コーナーに叩きつけてゼウスにタッチ。
ゼウスは強烈な逆水平チョップを連打していき、ラリアットを狙ってロープに飛ぶが、場外から青柳が足を引いて転倒させる。
タッチを受けた青柳はエルボースマッシュ連打でゼウスをコーナーに押し込み顔面を踏みつける。さらに宮原とともにトレイン攻撃を仕掛けていくが、ゼウスは青柳のエルボーをかわして宮原にショルダータックル、さらに青柳を場外に放り出し、全員入り乱れた場外戦へと突入。
ゼウスは青柳を鉄柵に叩きつけていき、宮原は入江にヘッドバッドを連打も入江のあまりの石頭に逆に自分がダメージを負うという憂き目にあう。
ゼウスが青柳をリングに戻して入江にタッチ。入江は青柳にキャリスプラッシュからヘッドバッドを連打してゼウスにタッチ。
青柳はゼウスにエルボーを連打していくが、ゼウスが逆水平チョップで黙らせてボディスラム。
代わる入江はゴツリという鈍い音が響く強烈なエルボーで青柳を打ち据えていき、青柳のドロップキックをすかしてヒップドロップを発射も、青柳が回避して自爆させ宮原にタッチを求めるがゼウスが青柳を自軍コーナーに連行してタッチを受ける。
ゼウスは青柳をコーナーに叩きつけてマシンガンチョップから逆エビ固めも、宮原がランニングフロントハイキックで飛んできて豪快なカット。青柳はゼウスにトラースキックを叩き込んで宮原にタッチ。
宮原はドロップキックのコンビネーションからうっとりとポーズを決め、観衆に3・3・7拍子を煽っていくが、ゼウスが宮原の振り向きざまにショルダータックルを見舞って入江にタッチ。
入江は宮原にバックフリップを狙うが、宮原が暴れて着地するとコーナーに振って串刺しラリアット。往復式で二発目を狙うが、宮原が追走して串刺しブラックアウト。両者正面からエルボーを打ち合っていき、宮原がブラックアウトを叩き込むも、入江は倒れず耐えてビーストボンバー。両者タッチ。
青柳は突っ込んでくるゼウスにカウンターのフロントハイキックを見舞い、フライングフォアアームから宮原を呼び込んでトレイン攻撃。さらに宮原がゼウスを押さえつける中で青柳がダイビングクロスボディ。さらにエンドゲームを狙っていくが、入江がカットし、宮原をヘッドバッドで排除して青柳に串刺しボディスプラッシュ。さらにゼウスが青柳をスパインバスターで叩きつけ、昨年のチャンピオン・カーニバル制覇の鍵となった三沢式フェースロックで絞め上げていくが、宮原がブラックアウトで飛んできて豪快なカット。入江は宮原をエプロンに排除し、体を横にしながら飛んでいくトペ・スイシーダでぶつかり宮原を場外に道連れに。
入江のビーストスプラッシュからゼウスのラリアットが決まり、ゼウスがジャックハマーを狙ったところで背面着地した青柳がジャーマン・スープレックス。さらに側頭部へのトラースキックからスピンキックを見舞い、ロックスター・バスターの体勢も、ゼウスがコーナーに叩きつける形のチョークスラム。すかさず入江がキャノンボールで追撃。
さらに入江の肩車式バックドロップ+ゼウスのチョークスラムの合体攻撃が炸裂し、ゼウスがラリアットを2連発。さらにジャックハマーを狙うが、青柳が首固めで切り返しながらエンドゲームに持ち込み、体勢を変えながら執拗に絞り上げていくと、継戦不可能と判断した和田京平レフェリーが試合を止めた。
青柳「ありがとうございました!……ちょっと待って。ウォエッ!ゴボッ!(※ダメージからか激しくえずき、宮原が心配そうに歩み寄る)」
宮原「大丈夫かオイ?!」
青柳「うるさい!……ちょっと、ウォエッ!ゴボッ!」
宮原「ホントに大丈夫かそれ?!そんな時間取らなくていいよお前!」
青柳「ごめん。ありがとう。アンタも十分時間使ってたけどね?まあ、OK!NEXTREMEが2度目の防衛したぞ!どうだ!そこのゼウスファン!(※会場を見渡してゼウスの『人生は祭り』タオルを掲げるファンを見つけて指差しながら)そこの人生は祭り!」
宮原「おい、やめろやめろ」
青柳「勝ったぞオイ!わりぃなぁ~。ゼウスさんに勝っちまったよ!おぉ、そこにもいたな!ざまーみやがれ(笑)今回、ベルト防衛して、来月はチャンピオン・カーニバルがありますね。世界タッグチャンピオンとして今年のチャンピオン・カーニバルに出場します。そそして、さっき発表があったと思うけど、大田区で2年ぶりのビッグマッチ、三冠戦やるって言ってましたよね?……誰も期待してないでしょ、青柳優馬がメインに立つことなんて。(※会場から拍手が起きる)いい、いい!そのまま期待しなくていい!そのまま期待しなくていいよ。俺がチャンピオン・カーニバルもらって、大田区のメインも俺がもらうからな。そういうわけで、あまり期待しないで下さい。以上です」
宮原「2度目の防衛ッ!せぇ~こぉ~っ!」
青柳「ウォエッ!ゴボッ!ゴホッ!」
宮原「ちょっとぉ?!大事だから、間が!皆様今日は最後までご声援をありがとうございました!全日本プロレスも、3月は残すところ21日の京都大会で、あの男と初遭遇します。あの男とは誰だと思いますか?……トータル……?(※名前をど忘れしたためか、奥田リングアナに名前を確認しに行く)TOTAL ECLIPSE!ジェイク・リーと初遭遇だ!今、この全日本プロレスで最も旬な男と、旬が過ぎ去った男であるかのような宮原健斗が初遭遇だ。みんな!3月21日の京都大会もチェックしてくれ!そして28日、埼玉上尾大会!NEXTREMEスペシャル!メインイベントではなんと!NEXTREMEの4メンバー、宮原健斗、青柳優馬、青柳亮生、ライジングHAYATOのタッグマッチ。HP情報によると、抽選で行われるらしい!それだけだ!俺からは3月の情報はこんなもんだ!そして!4月9日からはチャンピオン・カーニバルが開催されます。皆様の心の中の優勝候補は……誰ですか!皆様の心の中の正直な声を聞かせてくれ!心の中の正直な声を聞かせてくれ!(※宮原コールを表す3・3・7拍子が起きる)……満場一致で宮原健斗です!また、3月21日、3月28日と続きますが、皆様と会場でお会いできることを楽しみにしています!最後に!後楽園ホールの皆さんに聞きたぁ~い!全日本プロレス、最高ですかァ~!?まだまだまだまだ!全日本プロレス、最高ですかぁ~?!OKラスト!全日本プロレス、最高ですかァ~ッ?!後楽園ホール、最高ッ!」
<試合後コメント>
宮原健斗&青柳優馬
青柳「V2達成!なんとかあの脳筋野郎に勝ったぜ。次はチャンピオン・カーニバルで1対1であの脳筋野郎を仕留めてやるよ!まだまだ世界タッグ選手兼も前哨戦だ。ゼウス覚悟しておけ!脳筋野郎!・・・以上!」
宮原「おい!V2だ、V2。青柳優馬、V1。宮原健斗、V1。そこに意味があるんじゃないかな。V3は果たして誰が来る?おそらくチャンピオン・カーニバルの後だろうな。3月俺にとって大事な京都に帰る。いま俺にとってはタッグ選手権だろうがシングルのリーグ戦だろうが、そんなの関係なく今から全国、いたるところに全日本プロレスが「お帰りなさい」をする。
次は3月21日京都、全日本プロレスが帰ってくるぞ。3月28日全日本プロレスはNEXTREMEスペシャルだ。いったい何が行われるかは全日本プロレスのホームページ、SNSを要チェックしておいてくれ。
そして4月だ。チャンピオン・カーニバル、メンバー見たよ。総当たり戦というのがキーマンだな。総当たり戦だな。だがまだ俺にはチャンピオン・カーニバルが見えていない。まだ3月終わってないからな。俺はそうやって一歩一歩進んできた。これまでもこれからもそうだ。リーグ戦はどんな試合だろうが、俺は何も変わらない。そうですよね?」
青柳「だね。次、トータル・ジェイクリプスだっけ?楽しみですね。まぁそうですね。やっぱり結果がすべてだと思ってるんで。正義が勝つんじゃなくて、勝ったやつが正義。以上です。・・・エレーことになるぞ!全日本プロレス、エレーことになるぞ!」