「これが全日本プロレスだ!」身長2m超えの大巨人タッグが世界最強タッグ決定リーグ戦優勝!

10日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『世界最強タッグ決定リーグ戦2025【優勝決定戦】』が開催。綾部蓮&タロースが世界最強タッグ決定リーグ初優勝を果たした。
世界最強タッグ決定リーグ戦(通称:最強タッグ)は、全日本プロレスのヘビー級のタッグリーグ戦であり冬の風物詩として知られるシリーズ。今年はA,Bの2ブロックに分かれ、全12チーム24選手が参戦。
Aブロックにエントリーされたのは、[バカの時代/ましもん]鈴木秀樹&真霜拳號、[Titans of Calamity]綾部蓮&タロース、[HAVOC]芦野祥太郎&潮﨑豪、[Gボーイズ]大森北斗&羆嵐、[むーちゃんせーちゃん]MUSASHI&吉岡世起、田村男児&佐藤光留
Bブロックにエントリーされたのは、[HAVOC]ザイオン&オデッセイ、[最高ブルドッグス]宮原健斗&デイビーボーイ・スミスJr.、[Wユウマ]青柳優馬&安齊勇馬、本田竜輝&野村直矢、[Gボーイズ]他花師&黒潮TOKYOジャパン、[アツハヤ]青柳亮生&ライジングHAYATO。
先月22日の後楽園ホール大会で開幕し、3週間弱に渡って全国を巡業。この日の後楽園ホールで優勝決定戦が行われた。
Aブロックを制したのは、[Titans of Calamity]綾部蓮&タロース。綾部は身長200cm、タロースは213cmと日本国内どころか海外を見渡してもあまり見られない大型タッグ。
元は綾部への刺客としてタロースが全日本マットに投入されたという経緯から激しい抗争を展開していた間柄の2人だったが、幾度も対戦する中で巨人レスラー同士で絆が芽生えてタッグ結成。その大きな体躯を活かした闘い方を全日本のリングで吸収した2人は最強タッグの中でさらに成長して白星を重ねていった。
Bブロックを制したのは、現世界タッグ王座を持つ[HAVOC]ザイオン&オデッセイ。元WWE(SmackDown)のザイオンは188cm 112kg、同じく元WWE(Raw)のオデッセイは196cm 184kgと体格ではTitans of Calamityと互角以上。
2人とも全日本参戦歴は短いながらもHAVOCのメンバー間で見せる友情や結束、そして全日本を想う強い気持ちを見せてきたことであっという間にファンの心を掴んだ。世界最強タッグでも順当に優勝決定戦に駒を進め、世界タッグ王者として優勝することを誓っていた。

優勝決定戦に進んだ4人の内、3人が豪快なパワーファイトを見せる大型外国人。その中でひときわ存在感を放つ日本人の綾部という構図は、往年の“THE 全日本”と言える光景だ。
試合は、多彩な技を絶え間なく繰り出していくスピーディかつテクニカルな現代プロレスとは異なり、小細工無しで身体と身体のぶつかり合いを魅せていくという、いい意味で大味の試合模様に。
中盤からは連携技の応酬となり、オデッセイのバックドロップ+ザイオンのネックブリーカーの合体技で攻めれば、綾部のベアハッグ+タロースのチョークスラムの合体攻撃が飛び出す豪快な攻防に。
最後は綾部とザイオンの対面に。ザイオンが打撃戦で競り勝つとコーナーに上っていくが、綾部は向かってきたオデッセイをランニング・ネックブリーカー・ドロップで迎撃し、ザイオンに雪崩式ブレーンバスター。タロースが場外に逃れていたオデッセイにプランチャを決めて救援を絶ち、最後は綾部がザイオンにデス・ルーレット(※旋回式ファルコンアロー)を決めて3カウントを奪った。
マイクを取った綾部が「今日闘ったザイオン、オデッセイ。そして俺たちTitans of Calamity、綾部蓮、タロース。3人海外から来た選手。この俺、綾部蓮も生え抜きでないただ、ただ1つ言えるのは……これが全日本プロレスだ!」と叫ぶと場内は大歓声に包まれる。
そして「世界タッグのベルトというものは、一番強い者が巻くべきなんだ。ザイオン、オデッセイ、世界タッグのベルト、持ってるよね?そのベルトは我々のもとに来るべきなんだ。いつでもいいよ。ザイオン、オデッセイ、次は世界タッグのベルトをかけて我々と闘ってもらおうか」と挑戦を表明。
タロースも「アリガトウゴザイマス、アヤベサン。(観客席へ)アリガトウゴザイマス。ワタシタチはチャンピオンニナリタイデス!」と日本語で叫ぶと、観衆は大歓声で祝福した。
今大会後、1月2日の後楽園ホール大会にて両組の世界タッグ王座戦が正式決定。年始から全日本プロレスらしい大巨人たちの大暴れを見ることが出来そうだ。
















