【試合詳細】12・10 全日本プロレス後楽園ホール大会 【世界最強タッグ決勝】綾部蓮&タロースvsザイオン&オデッセイ 宮原健斗&鈴木秀樹&本田竜輝vsデイビーボーイ・スミスJr.&真霜拳號&野村直矢 安齊勇馬&斉藤ジュン&“ミスター斉藤”土井成樹vs菊田円&加藤良輝&ISHIN

『世界最強タッグ決定リーグ戦2025【優勝決定戦】』
日程:2025年12月10日(水)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1307人
▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
○青柳亮生/ライジングHAYATO/井上凌/小藤将太(OSW)
12分38秒 ファイヤーバード・スプラッシュ→片エビ固め
MUSASHI/吉岡世起(フリー)/佐藤光留(パンクラスMISSION)/●立花誠吾(アップタウン)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
[Gボーイズ]○大森北斗/羆嵐(フリー)
7分11秒 横入り式エビ固め
[Gボーイズ]他花師(DRAGON GATE)/●黒潮TOKYOジャパン(アップタウン)
▼関本大介復帰戦 タッグマッチ 30分1本勝負
[HAVOC]芦野祥太郎/○潮﨑豪(フリー)
10分57秒 豪腕ラリアット→体固め
●田村男児/関本大介(フリー)
▼ゼンニチvs我蛇髑髏 6人タッグマッチ 30分1本勝負
安齊勇馬/斉藤ジュン/●“ミスター斉藤”土井成樹(フリー)
15分22秒 カデーレ・ルナ→片エビ固め
[我蛇髑髏]菊田円(DRAGON GATE)/○加藤良輝(DRAGON GATE)/ISHIN(DRAGON GATE)
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
○宮原健斗/鈴木秀樹/本田竜輝
10分46秒 回転エビ固め
●デイビーボーイ・スミスJr.(MLW)/真霜拳號(2AW)/野村直矢(REAL BLOOD)
▼世界最強タッグ決定リーグ戦2025優勝決定戦 時間無制限1本勝負
【Aブロック1位/Titans of Calamity】○綾部蓮/タロース
24分9秒 デス・ルーレット→片エビ固め
【Bブロック1位/HAVOC】●ザイオン/オデッセイ
※綾部&タロースが世界最強タッグ決定リーグ戦2025優勝。
綾部&タロースが世界タッグ王者を制して世界最強タッグ優勝!我蛇髑髏が全日本マットへ侵攻開始!Gボーイズが喧嘩別れで解散!
第1試合

井上と光留の対面でゴング。じりじりと距離を詰めながら互いにローキックを放って牽制。バックの取り合いからリストの取り合いとなり、光留がヘッドロックから腰投げ。井上がヘッドシザースで切り返すも、光留が頭を抜いて脱出。互いにハイキックを放つも空を切り、両者タッチへ。

小藤とMUSASHIの対面。MUSASHIがロープワークで翻弄しトラースキックから逆水平チョップ。小藤もロープに飛んでランニング・エルボーを見舞い「盛り上がっていこうぜ~!」と叫ぶMUSASHIの十八番を先にやってしまう。ここで吉岡が入ってきてむーちゃんせーちゃんの連携で小藤に集中砲火。2人で「盛り上がっていこうぜ~!」を叫ぶ。
MUSASHIらは小藤にトレイン攻撃を見舞うが、立花の攻撃だけエルボーで返されていまう。MUSASHIが小藤を羽交い締めにしてもう1回やるよう提案も、立花のエルボーはMUSASHIに誤爆。これには光留&吉岡も激怒し、2人で場外で立花にミドルキック連打。MUSASHIは吉岡にタッチ。
吉岡は小藤にサッカーボールキック。小藤もエルボー連打で反撃していくが、吉岡が受けきってミドルキック。さらにコーナーで顔面を踏みつけ、コーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、小藤がブートで止めてドロップキック。HAYATOにタッチ。
HAYATOは吉岡にブファドーラから串刺しショットガン・ドロップキック。さらにフェイスクラッシャーからチョップを見舞ってロープに飛ぶ。ロープワークでのドッグファイトを制した吉岡がシザースキックを見舞って立花にタッチ。
立花はHAYATOにマンハッタンドロップからケンカキック。さらにイケメン落としを狙うが、HAYATOが回転エビ固めで切り返し、顔面をぶち抜くドロップキック。亮生にタッチ。
亮生は立花に串刺しバックエルボーからブーメラン・アームホイップからのドロップキックと華麗な連撃。亮生はフィッシャーマンの体勢に入るが、立花は振り払って「全然痛くねーよ」と強がってからSTO。観衆にアピールしている間に小藤がコーナーに上って立花にミサイルキック。亮生ら4人でHAYATOにトレイン攻撃を見舞い、HAYATOのコードブレイカーから亮生のバックドロップ。これをむーちゃんせーちゃんがカットして乱戦となり、敵味方関係なく場外に放り出したMUSASHIがノータッチ・トペ・コンヒーロ。
リング上は亮生と立花の一騎打ちの様相。立花がカウンターのローリングエルボーを決めるが、亮生もすぐ起き上がってエルボー合戦を展開。立花が左右のエルボー連打で打ち勝ってロープに飛ぶが、亮生が旋風脚。立花も倒れずラリアットからアングルスラム。立花はヤンキーハンマーを発射も、亮生がかわし、飛び込んできたHAYATOがトラースキック。アツハヤのダブルトラースキックからダブルの変形フィッシャーマン・バスター。
光留を井上が、むーちゃんせーちゃんを小藤が場外に蹴り出し、HAYATOがプランチャで追撃。亮生が立花にファイヤーバード・スプラッシュを見舞って3カウントを奪った。
<試合後コメント>

立花誠吾&佐藤光留&MUSASHI&吉岡世起
光留「大丈夫かアニキ!大丈夫か!」
立花「こんなん屁でもねーよ。全然効いてねーよ。全然痛くねーよ」
光留「効いてないなら勝て!(※立花にチョップを見舞って去る)」
立花「(※むーちゃんせーちゃんへ)なんで助けに来ないんだお前ら!チームワークってのを知らないね。むーちゃんせーちゃんっていう2人だけでやってたよ。それが今日の敗因だよ
吉岡「ちげーよ。お前が1人でやってたんだよ」
MUSASHI「……なんだそれはァッッ!!(※唐突にとんでもない剣幕で怒鳴られた立花がキョトンとする)なんだその言い方はッ!オイッ!負けたのがむーちゃんせーちゃんのせいだってッ?!何言ってんだよッ!チーム全員の責任だろそれはッ!なァッ?!誰かのせいにすんなよッ!!」
光留「泣くなーッ!!泣くんじゃないッ!(※唐突に戻ってきて立花にチョップ)」
立花「分かったよ。このチームで頑張っていこうぜ!」
光留「いや、それは結構です」
吉岡「もう組まない」
MUSASHI「もっと熱くなれよッッ!!」

ライジングHAYATO&青柳亮生
亮生「よし、バッチリだ!全日ジュニア、若い衆、バッチリだな。そしたらこのあとですよね。ネクストチャレンジャーの発表。面白いな。それだけです」
HAYATO「それだけだよ。Let‘s PUNK」

井上凌
「今日で年内最後の後楽園。色々やり残したことはあるけど、とりあえず12月31日、大晦日、そこでもしっかり勝利をしたいと思います」

小藤将太
「年内最後の後楽園ホール大会、しっかり勝ちを収めることが出来ました。立花誠吾、今日はあんまりやる時間なかったけど、俺はいつでもお前の首を狙ってるから覚悟しとけよ!」
第2試合

羆嵐と他花師の対面でゴング。ロックアップでの力比べは互角。ショルダータックル合戦では先に羆嵐が打ち勝って倒すも、他花師が羆嵐の顔面に鼻水を噴射。羆嵐が怒りのショルダータックルから「HAhaaaaa!」と雄叫び。北斗にタッチ。
北斗は羆嵐と2人で他花師をロープに振るが、他花師は2人へ交互に地獄突き連打。ダブル地獄突きで倒して黒潮にタッチ。

黒潮はコーナーに上がって「セットしろ!」と指示するも、他花師のセットした位置が遠すぎて飛べない。もっと近づけるよう指示するが、今度は近すぎて飛べない。3度目はちょうどいい位置にセットも、今度は他花師の観衆へのアピール邪魔で飛べない。黒潮が「邪魔だよッ!」と他花師を突き飛ばして仲間割れ。その間に北斗が黒潮にRKO。さらに他花師が北斗に地獄突き連打も、黒潮が突っ込んできて黒潮&他花師をダブルのクロスボディで倒してセントーン。
羆嵐が他花師にアルゼンチン・バックブリーカーも、黒潮が羆嵐の股間を掴んで救出しトラースキックを放つも他花師に誤爆。今度は北斗が黒潮を羽交い締めにする中で羆嵐ラリアットを放つも、これが北斗に誤爆。
黒潮は「Gボーイズ、もうずっとこんなん。もうやれない。解散!終わり終わり。なんにも面白くないもん」と苛立ちをあらわにし、他花師を「いい加減にしろお前」と突き飛ばす。すると他花師も「釈羅不!」と黒潮に地獄突き。
2人が殴り合いを始め、完全に決裂。羆嵐が仲裁に入ると、黒潮「いいよいいよ。俺北斗軍スペシャル食らうからそれで終わりだ」と自らリングに背を向けた形でコーナーに上がる。
北斗がセカンドコーナーに上がり、他花師&羆嵐も下から参加して北斗軍スペシャルを放つが、やっぱり北斗だけが叩きつけられる結果に。黒潮がミサイルキックで他花師&羆嵐をふっ飛ばし、黒潮が羆嵐に延髄切りからドラゴンラナ。黒潮がロープに飛ぶが、他花師がエプロンから地獄突き。黒潮がよろめいたところを北斗がスクールボーイで3カウントを奪った。

試合後も仲間割れが続き、立花もリングに上ってきて仲裁に入る。しかし、他花師が立花に地獄突き。北斗が黒潮を「許してやってくれ、許してやってくれ」となだめようとするが、他花師が黒潮に地獄突き。黒潮&立花が並んで倒れる中、羆嵐がトップロープからダイビング・セントーンを発射。これをかわして自爆させた2人は荒々しく去っていった。
<試合後コメント>

黒潮TOKYOジャパン&立花誠吾
黒潮「清々したわ!清々した!ウゼーわやっぱアイツら!ふざけんじゃねぇ。全員自分のことしか考えてねぇ」
立花「お前もな?」
黒潮「俺は人のことと!仲間の絆と!チームワークとみんなの財布事情とか全部心配してんのに!アイツら自分のことしか考えないで!試合ばっかして!入場もして!もうやってられんわ!全面戦争もやらない!今日っきり終わり。関わりたくない」
立花「まぁそうだな。アイツらと組んでからいいこと1個もない。北斗軍なんかもう疫病神だよ、疫病神!あんなのぁ!」
黒潮「間違いねぇよ!とにかく、こいつは今……小岩に引っ越した!」
立花「言うなお前馬鹿ッ!言うなよ!テメーよぉ!」
黒潮「みんなの引っ越しとか、財布事情とか心配してんだこっちは!お前んちの警備だって、俺がずっとやってるわ。お前の知らないところで!」
立花「しらねーよ!セコムあるんだよ、ウチ、新しい家だから結構」
黒潮「せこむ……?」
立花「お前じゃなくて、セコムがうちを守ってくれてんだよ!甘えよりよっぽど安心してくれる……安心してくれる?」
黒潮「安心してくれる?ふざけんなよ!(※立花を殴る)もういいよ!俺のドクターペッパー!(※脇においてあったドクペの缶を持って)ふざけんな!」
立花「クソがッ!」

大森北斗&他花師&羆嵐
他花師「いやいやぁ、完全に……」
羆嵐「どうなってんだオイ?」
他花師「Separate?Separate?リーダー、これはもうGボーイズ分裂っていうことでいいですよね?」
北斗「まぁ結果的にはそうなっちゃったよ。あぁ、こうなったら簡単には戻れないから。俺たちは6人タッグチャンピオンでもあるしさ、前を向かなきゃいけないから。この解散というのはもう俺は仕方ないことだと片付けるけど!お前らに言わしてくれ。約束してくれ。俺たちはよ、どこよりもワンチームでなくちゃいけないしよ、どこよりも一丸となってあのデケー奴らによ、今日のメインのカードだってお前ら知ってるだろ?あんなデカくてよ、バケモノがワサワサいんのがこの全日本プロレスでよ。俺たちが生き残って天下を獲るためにはよ、誰よりも俺たちが一丸じゃなきゃいけないんだよッ!分かるだろ?!それをよ、こんな悲しい終わりは俺は本当にないと思う。ホントにたった1日、たった1回や2回、合わなかったぐらいで別れるなら最初から一緒にならないほうがいいとすら思えるよ!ただ、今日起こったことはホントに仕方ない。でも、約束してくれ。今後俺たちは誰よりもワンチームだって。こんなどっかの団体みたいによ、すぐ仲悪くなってとか、そういうのはもうやめよう。言いたいことがあるんだったら、どんどん俺に言ってくれ。羆嵐の回り込むなって、真っ直ぐ生きろっていう考えは俺はメチャクチャ分かる。他花師のやりたいプロレスがちょっと人と違うことだって分かるよ。でもよ、こういう終わりはもうやめよう」
他花師「そやな。Gボーイズは解散したけど、北斗軍として俺たちはチャンピオンやし」
北斗「そーだ!」
他花師「さらにこの価値を高めていく」
北斗「そうなんだよ」
他花師「まぁ早かったけどな、Gボーイズ。1ヶ月ぐらい?なんの思い出もないけども、前に進むしかないもんな、リーダー」
北斗「それはそう。でも、そうやって終わったことだからって噛み砕くんじゃなくてさぁ、ちょっと今日のことはしっかり考えないと、俺たち上には行けないと思うよ。どう思うよ、羆嵐」
羆嵐「おぉん?」
北斗「間違ったこと言ってるか、俺?」
羆嵐「今日、もっと熱い試合ができたと俺は思うんだよ」
北斗「そうだよ」
羆嵐「お前なにで勝った今日?言ってみろ」
北斗「お前らがゴチャゴチャしている間にもう試合を無理矢理終わらせたんだ。分かるだろ?」
羆嵐「なんで獲ったか言ってみろよ」
北斗「スクールボーイだよ」
羆嵐「それはなんの技だ?どういう技だ?」
北斗「3カウント獲った技だ」
羆嵐「丸め込みって技じゃねえのか。お前回り込むなって言っただろお前。真正面から倒せよお前」
他花師「丸め込み釈羅不!」
羆嵐「もっと熱い試合できたんじゃないのお前?」
北斗「本当にそう思うよ。見せつけなきゃいけなかったんだよ。だから、悲しいんだよ。チクショー……」
他花師「いや、いやぁ、全日本、これだけは最後に言わせてくれ。Gボーイズ解散とかけまして、長期休暇、終わったとときます」
羆嵐「その心は?」
他花師「サンキューでした。釈羅不」
羆嵐「……何も言うことないです。前を向くだけです。HAhaaaaa!」
第3試合

潮﨑と関本の対面でゴング。ロックアップでの力比べは互角。ショルダータックル合戦も互角で進んでいくが、潮﨑が逆水平チョップ合戦へと誘って打ち合いに。こえrは関本が打ち勝ってショルダータックル。男児にタッチ。
男児は関本とともにダブルのショルダータックル。さらに潮﨑にエルボー連打自軍コーナーに押し込んでエルボー連打から関本にタッチ。
関本はコーナーで逆水平チョップを連打。しかし、潮﨑は一発食らうたびに前に進んでいき、自らも逆水平チョップで反撃。関本はドロップキックでふっ飛ばし、ブレーンバスターを狙う。潮﨑はぶっこ抜いてブレーンバスターで叩きつけ、芦野にタッチ。
芦野エルボースマッシュ連打から「関本!おかえり!」と俵返し。さらにジャーマンで投げようとするが、関本がバックエルボーで脱出。胸板を打ち合うエルボー合戦から関本がヘッドバッド。ショルダータックルでぶつかっていくも芦野は倒れず何度もぶつかり合う。関本が競り勝ってなぎ倒し、オクラホマ・スタンピード。芦野はすぐ起き上がってエルボー連打も、関本は受けきってラリアット。さらにロープにトンでラリアットを狙うが、芦野がカウンターのラリアット。芦野がジャーマンを決めると、関本がすぐ起きてジャーマンを決める。両者タッチ。
潮﨑と男児の対面。男児がフライングショルダーからバックフリップ。さらにコーナーエルボー連打から関本とともにトレイン攻撃。関本がバックドロップでコーナー下に叩きつけ、男児がダイビング・ショルダーで追撃。これは芦野がカットも、関本が場外に放り出して勝負を託す。
男児が潮﨑にデスバレーボムを狙うが、潮﨑が振り払う。男児は雄叫びを上げながらエルボーの猛連打も、潮﨑がラリアットをブートで止めて逆水平チョップ。さらに雪崩式の旋回ブレーンバスターで叩きつける。


関本と芦野がリングに上ってきてエルボー合戦を展開。芦野&潮﨑のダブルの袈裟斬りチョップから、芦野のジャーマン+潮﨑の袈裟斬りチョップの合体攻撃。潮﨑は男児に逆水平チョップ連打も、男児が倒れずショートレンジ・ラリアット連打。潮﨑がこれを耐えきって左ラリアットで叩き伏せ、垂直落下式フィッシャーマン・バスター。最後は豪腕ラリアットを叩き込んで3カウントを奪った。
<試合後コメント>

芦野祥太郎&潮﨑豪&関本大介
芦野「豪さん、ありがとうございました!」
潮崎「サンキュー!ありがとう!祥太郎と関本大介、すごいな」
(※突然関本が乱入し芦野に襲いかかる)
関本「オイゴラァ!」
芦野「なんだお前!」
芦野「来いよオラッ!いつでもやってやるよ!やってやるよオラッ!」
関本「なんだこの野郎お前!」
芦野「お前休んでた人間がよ!ナメんじゃねえぞコラ!やってやるよいつでも!これかけてやってやろうじゃねーか!」
関本「次俺に挑戦させろ!俺に挑戦させろ!」
芦野「あぁいいよ。やってやるよ!」
関本「芦野、しっかり洗って待っとけ」
芦野「おぉ、いいよ。綺麗にベルト磨いといてやるよ。お前2度と怪我すんじゃねーぞ。待ってるからな、俺はリングで!全日本プロレスのリングで!(※関本が去っていく)……いいよ、あんなガツガツ来るの。何歳だよ、関本大介。何歳であんなガツガツしてんだよ。最高じゃん。足りねーだろ今の全日本プロレスに。今の全日本プロレスに足りないものは激しさだろ?鋭さだよ。出してやる俺がリングで。二の五の、四の五の言わねぇ、なんも言わねぇ。ただリングで関本大介とベルトをかけてやってやるよ。いつでもいい。いつでもいいぞ。やってやるからよ。こっちはよ、命懸けてリングいたんだよ。ノコノコお前復帰して出てきて、ヘラヘラさせねぇぞお前。ガッチリやってやるよ!最後に立ってる奴が強いんだ。関本大介、ガッチリやってやる」
潮崎「……HAVOC、刺激的だねぇ。楽しいよ!」
第4試合

我蛇髑髏の奇襲によって場外乱闘となる中で試合開始。会場四方の観客席になだれ込みながら大暴れしていく。
菊田が安齊をリングに戻し、グリグリと踏みつけながら観衆にブーイングを煽る。菊田はサミングから挑発的にぺちぺちと顔をはたいてからロープに飛ぶが、安齊がドロップキックでカウンター。両者タッチ。

ジュンとISHINの対面。ISHINは「斉藤ジュン!久しぶりだな!こないだの土井ちゃん興行で相撲対決やって、俺はあっけなく負けた!今日はそのリベンジだ!」と相撲対決へ。蹲踞の姿勢からジュンが突っ込んでいくも、ISHINがカニバサミで倒してストンピング連打。さらにショルダータックルを放つが、ジュンが倒れず逆にショルダータックル。土井にタッチ。
土井らは3人でトレイン攻撃 安齊のフロント・スープレックスから土井のサンセットフリップ、ジュンのエルボードロップと連撃が決まる。土井が追撃を狙うとISHINが場外に逃れ「場外でやろうぜ!土井ちゃん!」と挑発。しかし、全日本の場外カウントはドラゲーと違って20ではなく10であることに気づき、慌ててリングに帰還。今度は土井が場外に出て「来いよ来いよ」と挑発。ISHINが応じずにいると土井がリングに戻ろうとするが、ロープをまたいだところで蹴り上げて急所攻撃。菊田にタッチ。
土井と菊田の対面。大・ミスターコールが起きるが「なにがミスターだ」と菊田が逆水平チョップ連打。加藤にタッチ。
加藤は土井の顔面をコーナーで踏みつけ、反対側のコーナーに振って串刺しバックエルボーから「こっちにも見してやるよ」と再び顔面踏みつけ。さらに投げっぱなしブロックバスターを見舞い、ISHINにタッチ。
ISHINは土井の顔面をロープに押し付け「1!2!3!4!セーフ!」とカウント4で放すムーブを繰り返してから股間へのヘッドドロップ連打。菊田&加藤も加わって3人でナックル攻撃。さらに3人でサンドイッチ式のボディアタックから「スーパーフラーーイ!!」と叫んでスーパーフライを放つが、かわされて自爆。土井がジュンにタッチ。
ジュンが菊田&加藤をダブルラリアットで排除し、ISHINに串刺しビッグブーツ、滞空時間の長いブレーンバスターと連撃。髪ゴムを外してファサッとしてから結び直して黄色い歓声を浴びる。
ジュンがチョークスラムを狙うが、ISHINが着地して顔面ひっかきからDDT。菊田にタッチ。
菊田はジュンに串刺しラリアットからパイルドライバーを狙うが、ジュンがショルダースルーで切り返し、安齊にタッチ。

安齊は菊田に串刺しジャンピングエルボーから後頭部へのジャンピングニー、スロイダーと連撃。菊田を引き起こしてエルボー合戦に持ち込み、真っ向から打ち合う。菊田が強烈な逆水平チョップからビッグブーツを放ち、安齊のジャンピングニーをかわしてラリアット。安齊も即座に起きてジャーマンも、菊田もすぐ起きてスライディング・ヒップアタック。両者大の字となりダブルダウン。両者タッチ。

土井と加藤の対面。突っ込んできた加藤のヒザに低空ドロップキックを見舞った土井がDOI555を狙うが、加藤が脱出。土井がロープに飛ぶと場外からISHINが足払い。我蛇髑髏の3人で土井にトレイン攻撃を見舞い、加藤のココナツクラッシュから菊田&加藤のダブルビッグブーツ。これは安齊がカットするも、菊田が安齊にヒップアタック。安齊も菊田にジャンピングニーで反撃。ISHINが急所蹴りで安齊を排除し、ジュンにも急所蹴りを放つもジュンがキャッチしてラリアット。さらに加藤に強烈なチョップを見舞うが、加藤も耐えてチョップからデスバレーボム。その背後から忍び寄った土井がスクールボーイも、返した加藤がラリアット。加藤はカデーレ・ルナ(※腕極め式の変形アルゼンチン・バスター)で叩きつけて土井から3カウントを奪った。

ISHIN「オイ!オイ!俺たちがDRAGON GATE最強ヒールユニット【我蛇髑髏】だ~ッ!カッコいいだろ?カッコいい名前だろ?センスあんだろ?オイ!初めての全日本プロレス、どんなもんかと思ったら、選手もファンも大したことねーなぁオイ!(笑)ブーブーブーブー、丸焼きにして食っちまうぞ!豚の丸焼きにして食っちまうぞコラ!あぁ?うるせーなお前ら。そんなことはどうでもいいんだよ。我蛇髑髏の、この俺の正式パートナーである加藤良輝が全日本プロレスに言いたいことがあるみてーだからよ。耳の穴かっぽじいてよく聞いとけコラッ!」
加藤「オイ!全日本プロレス。オイ、初参戦で初勝利、初マイクやらしてもらうぞ。(※ブーイングを制して)待て待て待て。今回は個人的な話からいかせてもらう。俺はある男に全日本プロレスの入門試験を落とされているんだよ。その後、俺はもう1つの夢であった警察官になり、今ここにいるわけだ。お前らに1つ聞いてやる。俺がどこで働いていたか知っているか?(※観衆の1人が「長野県警!」と叫ぶ)……勘のいい奴がいるなぁ(笑)俺が働いていたのは長野県松本市。……まぁ全日本プロレスには関係ない話だけどよ。そしてそして、長野県はとってもいいところだ。景色もいい、飯も美味い。ただな、もちろん住んでる奴、出身者の奴がそうとは限らない。知っての通り、長野県は田舎だからよ、車社会なわけだ。毎日毎日、何件も何十件も交通事故を処理してよ!俺の仕事もままならねぇわけだ。まぁこれも全日本プロレスには関係ない話だったな。まだまだ、もうちょっとだけ俺と遊んでくれないか?ここからが本題だオイバカヤロー!俺が今日ここに来た理由、それは俺を落とした全日本プロレスへの復讐だ。何の因果かここに立っている。俺が現在、DRAGON GATEの加藤良輝として、テメーら全日本プロレスファン、全日本プロレス所属選手たち、コイツらにできる最大の仕打ちは、ベルト巻くことだろ。まぁ正直全日本のベルトの価値とか分からねぇけどよ、まずは手始めに俺とISHINで、ISHINのだ~い好きなジャイアント馬場が巻いたことのある最古のタッグベルト!アジアタッグに挑戦させろ!オイ!アジアタッグのチャンピオンチーム、こんだけ外敵の若者にウダウダ言われて、出てこないわけないよなぁオイ!来いよチャンピオン!俺たちの圧倒的な強さにビビったかオイ!」
(※むーちゃんせーちゃんがリングへ)

加藤「わりーなお前ら待たせちまってよ。オイ、お前らアジアタッグチャンピオン、MUSASHI選手に吉岡世起選手。僕が調べたところによると、あなたたち生え抜きじゃないみたいですね。そのベルトに本当に、愛着あるんですか?勢いだけでむーちゃんせーちゃんがベルト獲っちゃったんじゃないですかぁ~?勢いだけなら、俺とISHINでも巻けるんじゃねぇ?なんか言ってみろよ、チャンピオンさんよ」
MUSASHI「お前らよ、俺たちのことわざわざリングに呼び出してなに言うのかと思ったら?生え抜きじゃねーとか?気持ちがねーとか?なに言ってんだよ。俺とせーちゃんは全日本プロレス大好きなんだよ。そんなお前らに、このベルト挑戦できると思ってるのか?……いーじゃん!いーじゃぁん!やろーよ!やろーよぉ!熱いねぇ~ッ!なになに?早くゆってよぉ!」
加藤「お前そういう感じなの?!」
MUSASHI「あのね、あの、今日全日本プロレスに乗り込んでくるのは知ってたけどさか、まさかむーちゃんせーちゃんとタイトルマッチやりたいとは思ってなかったからさぁ!早くゆってよぉ~!やるに決まってんじゃん!見て、せーちゃんもやる気満々の顔。見てよホラ!(※吉岡はMUSASHIのテンションに引いている様子)やるよぉもぉ~!早くゆってぇ?で、いつやるよ?あっ、そーか。いきなり全日本プロレスに来てね『この日にやらせろ!』なんて言いにくいよね。2人ともね。任せて!俺が全日本プロレスとPWFにしっかり言っとくよ、責任持って。だから、やろーよ!決まりだよ!やろう?!やるよ、せーちゃん!やりたいでしょ、せーちゃんも!この2人熱いもん、だって!いきなり全日本のリングに来て『アジアタッグに挑戦させろ』なんて言えないよ普通!ね?やろう!決定だよ!やるぞ!任せとけって!絶対決めるから!やらないなんて言わせない。絶対責任もってやらせるから!な!」
ISHIN「決まりだな!」
MUSASHI「決まりだぁ!」
<試合後コメント>


菊田円&ISHIN&加藤良輝
菊田「長い!長いよ!どんだけ喋るんだアイツ!(笑)あんな喋った奴はどこの誰だ?!」
ISHIN「OK!OK!OK!オイ全日本プロレスゥ!菊田円がドリームゲートチャンピオンとして全日本プロレスに帰ってきたぞオイ!ヘイヘイヘイヘ~イ!そういうことだオラ!それから加藤良輝が言ったみたいに、俺と加藤のチーム204kgがむーちゃんせーちゃんの持つアジアタッグに挑戦するぞ。アイツらがむーちゃんせーちゃんならよ、俺たちはいっちゃんよっちゃんで挑戦してやるよ!オイ!アジアタッグ、生え抜きじゃねーお前たちが巻いているところでな、アジアタッグのベルトがまいてんだよ、泣いてんだよコラ!噛むことだってあるんだよオラ!噛んじまったから、最後良輝が喋るぞオラッ!」
加藤「オイ!まずはこっからだ。こっからが俺の復讐だ。全日本プロレス、俺を採らなかったことを後悔させてやる。DRAGON GATEの加藤良輝が、全日本で暴れる姿、楽しみにしとけ!」
菊田「ドリームゲートチャンピオンの菊田円が全日本プロレスに凱旋したんだ。オイ、アイツは誰だ?ビッグマック安齊、なにしてんだ?オイ、ビッグマック安齊!ビッグマック食ってんのかお前は?まぁいいや。オイ、お前三冠戦決まってるらしいなぁ?大丈夫か?この俺もドリームゲートチャンピオンだからな。……この俺も!ドリームゲートチャンピオンだからな!」

安齊勇馬
「DRAGON GATE、我蛇髑髏、菊田円。今年の借りは今年のうちに返そうと思っていたけど、今日も……まぁ俺、今年の最後、大晦日で三冠獲る予定だから。きっとチャンピオンになったら、いろんな発言権があることでしょう。俺が三冠なったら一番最初の挑戦者、逆指名、菊田円に決定します。勝手に決定します。必ず俺が大晦日、三冠獲ります」

斉藤ジュン&“ミスター斉藤”土井成樹
ジュン「ミスター!アーユーOK?」
土井「アイツら反則ばっかりやなぁ、相変わらず。アイツらがそう来るんやったら、前も言ったけど、こうなったらアイツを呼ぶしかない。ワシントンDC(でーせー)かアイツ呼ぶしかないな。俺は諦めへんからなオイ!」
ジュン「斎藤了、なかなか連絡がつかないんじゃないか?」
土井「音信不通」
ジュン「まぁ会社から今日、正式に潮﨑豪と俺の対戦カードの発表があったな。あぁ、大晦日の年末、必ずアイツをDOOMしてやるぜ。ミスター、斎藤了を探しに行こう」
土井「行こうよ、連絡つかない」
第5試合

本田と野村の対面でゴング。ロックアップでの力比べは野村が競り勝ってクリーンブレイク。再びロックアップで組み合い、今度は本田が押し込んでクリーンブレイク。エルボーの打ち合いからショルダータックルでのぶつかり合いを見せ、本田が勝って秀樹にタッチ。野村もスミスにタッチ。
秀樹とスミスはクリーンに握手を交わしてから非常にテクニカルな腕の取り合いを展開しクリーンブレイク。再び握手からロックアップ。スミスがヘッドロックも、秀樹が腰投げからヘッドシザース。スミスが首のバネだけで跳ね起きて見せ、歓声を浴びる。秀樹が宮原にタッチ。スミスも真霜にタッチ。
手4つからバックの取り合い、リストの取り合いからロープにhルウが、宮原がフロント・ハイキック連打。真霜が串刺し式のフロント・ハイキックをかわしてヒザ裏を蹴り上げてからドラゴンスクリュー。真霜ら3人でのトレイン攻撃から真霜が腕十字。これは宮原がロープに逃れるが、真霜はショルダーアームブリーカーでの追撃を狙う。宮原もなんとか抜け出し、秀樹にタッチ。

秀樹と真霜がビンタで顔面を打ち合う。秀樹が「お前の本気を見せてみろ!」と挑発し、大振りの一撃を打たせたうえでこれをかわしてコブラツイスト。秀樹がエルボースマッシュで吹き飛ばし、本田にタッチ。
本田は真霜をコーナーに振って串刺しラリアットからロープに押し付けて観衆とともに「1!2!3!4!」と反則カウントを合唱。しかし、レフェリーが和田京平だったため天日が合わず、観衆の笑いを誘う。本田は真霜にスパインバスターからラリアットを放つが、真霜がビッグブーツで撃ち落とし、レッグラリアート。野村にタッチ。

野村は本田にドロップキックからショルダータックル連打。さらにノーザンライト・スープレックス・ホールドからデスバレーボムを狙うが、本田が振り払ってエルボー合戦に持ち込む。ゴツゴツとした撃ち合いが続き、野村が左右のエルボーでラッシュ。本田はふらつくも、渾身のラリアットで叩き伏せる。野村もスピアーを発射も、本田が受け止めてブレーンバスター。しかし野村もクラッチを話さずぶっこ抜いてブレーンバスター。本田が再びラリアットを叩き込むと、両者大の字となりダブルダウン。両者タッチ。
宮原とスミスの対面。宮原は得意のドロップキックコンビネーションからマッスルポーズ。宮原が串刺し攻撃を狙うが、スミスがカウンターのジャンピングニー。さらに真霜がサッカーボールキックを放ち、スミスがダブルアーム・バスターに捕らえる。秀樹が延髄切りでのカットを狙うが、これが宮原に誤爆。本田もわざと(?)宮原にラリアットを叩き込む。満を持してスミスがブルドッグ・ボムを狙うが、宮原が回転エビ固めで切り返して3カウント。

宮原「オイ!大晦日!対戦相手決まったなぁ。オイ!どうやら今、日本では世代交代が流行ってるらしいな。なあ?次の相手は全日本プロレスのホープ・安齊勇馬か。ただ、その!日本プロレス界の世代交代ってやつに俺をくくるな。そんなもんは他のそこそこのレスラーにやらせておけばいい!いいか!プロレスファンなら分かるだろ?俺の最高さを!俺に世代交代はない!さぁ全日本プロレスのホープよ。安齊勇馬、出てこいよ」
(※安齊がリングに上ってくる)
宮原「さぁ、ホープのお出ましだ。オイ!日本プロレス界はどうやら世代交代を焦っているらしいなぁ?ただよぉ、安齊勇馬、俺はその他どうでもいいレスラーとは違うからな。俺はスーパースター、そして満場一致で最高の男や」
安齊「そこらへんのレスラーとちげーのはもちろん分かってるよ。ただ、時代を変える男、俺だってそこらへんのレスラーじゃねーぞ。今の時代が宮原健斗か。じゃあ、来年は俺の時代だな。来年から全日本プロレスの顔は俺だ」


宮原が安齊の眼前にベルトを掲げて睨み合う。安齊が背を向けると、宮原が組み付いてシャットダウン・スープレックス。安齊を踏みつけながらマイクを取る。
宮原「オイ、これだから20代はダサいんだよ!オイ!俺がプロレス界で先輩に教わったことを教えてやろうか。やられたらやり返すや!そして、やった、やってしまったんなら、やられる覚悟をもってこい。大晦日でコイツを潰す」
<試合後コメント>

野村直矢&デイビーボーイ・スミスJr.&真霜拳號
スミス「今日は負けてしまったが、ハッキリ言えば今のは2カウントだったんじゃないか?もう1回VTRを見てみたい。絶対に2カウントのはずだ。ワダキョーヘーは最近スピードが落ちたと思うので、3カウントは入っていないはずだ。まぁ今日の負けは歴史の1ページに刻まれてしまったわけだが、タッグリーグをともに闘ったミヤハラという最高の選手に負けたのだから恥ではない。ただ、来年はまたパワーアップしたデイビーボーイ・スミスJr.をお見せするからみんな期待して待っていてくれ。ゴメンナサーイ、ソーリー」
野村「自分は今回、最強タッグで結果を残せなかったんですけど、今日やった本田は……組んでるより闘ってたほうがすごく面白かったですね。またやりたいですね。すごく今日は楽しかったッス」
真霜「最強タッグ終わっちまったけどもぉ!鈴木秀樹!俺はテメーに話がある。このあと行くからな、控室!」

宮原健斗
「リング上で言った通りだ。オイ!お前だからな、やったのは俺に。掟破りのシャットダウンをやったのはお前だからな?この世界でお前は知らなかったか?やったらやられるってな。そして、やられたらやり返すってな。安齊勇馬、どうやら この日本プロレス界は世代交代を焦ってるらしいからな。そこでテメーの出番てか?ホープさんよ!ただよ、リング上で言った通りだ。俺をその他大勢のレスラーと一緒にすんな。スーパースターだ。俺に世代交代なんかない。大晦日で!安齊勇馬、テメーに身体に教えて込んでやるよ。安齊勇馬、テメーはヌルいんだよ!」

安齊勇馬
「『やられたらやりかえす覚悟を持て』か。試合中にやったことと試合外の後ろから、それが果たして一緒か?もしかして宮原健斗、お前焦ってんじゃねーのか?アンタほどの男が感じてないわけねーだろ。新時代の波はすぐそこまで来てるぞ。よその団体と一緒にしてんじゃねーぞ。後ろから来てるのはこの俺、安齊勇馬だぞ。大晦日、必ず俺が三冠獲って、2026年1月1日から俺が全日本プロレスの顔だ。クソッ!」
第6試合

綾部とザイオンの対面でゴング。ロックアップでの力比べは綾部が競り勝ち、離れ際に頭を撫でようとするもザイオンが振り払って拒否。再びロックアップで組み合い、ザイオンが押し込んで「ヨオッシャー!」と雄叫びを上げながらクリーンブレイク。ザイオンはショルダータックル合戦を提案。互いにショルダータックルを受け合っていき、同時に倒れる相打ちに。両者タッチ。

タロースとオデッセイの対面。ロックアップでの力比べは互角のまま終わり、オデッセイが手4つでの力比べを要求。タロースはそのはるか頭上に手をかざして身長差をアピール。なんとか組み合うも、腕力も互角。ならばとタロースがニーリフトからラリアットを放つが、オデッセイも倒れずラリアット。ラリアットの撃ち合いからオデッセイがコーナーに振って串刺しスプラッシュから「イチ!ニ!サン!シ!ゴ!ロク!ナナ!……」と日本語で数えながらコーナー上でナックル連打も、タロースが途中でパワーボムでの切り返しを狙う。オデッセイがなんとか着地するも、タロースがサイドバスターで叩きつけ、ラリアットを発射。これをかわしたオデッセイがラリアットで場外へと叩き出し、場外戦へ。南側客席上段までなだれ込む激しいものとなったが、最後は綾部とタロースがショルダータックルを誤爆させられて競り負ける形に。
オデッセイはタロースをリングに戻し、エルボードロップ連打からボディプレス。さらにオデッセイのバックドロップ+ザイオンのネックブリーカーの合体技を決め「オレタチハー!HAVOC!」と拳を合わせながら叫ぶ。
代わるザイオンがデスバレーボムを狙うが、タロースがロープに逃れつつ綾部にタッチ。
綾部はタロースとともにダブルのビッグブーツを見舞い、コーナーエルボー連打。さらにボディスラムからタロースにタッチ。

タロースは機動力で攻めるザイオンをキャッチしてコーナーにやり投げから串刺しビッグブーツ。綾部にタッチ。
綾部はザイオンをコーナーに叩きつけて串刺しビッグブーツ。さらに逆エビ固めもザイオンがブレイク。タロースにタッチ。
タロースはザイオンをエルボー一発でロープ際までふっ飛ばし、ロープに腕を絡めながらのスタンド式キャメルクラッチ。綾部にタッチ。
綾部はザイオンをベアハッグの形で抱え、タロースがネックブリーカーを合わせる合体攻撃。綾部は再びザイオンに逆エビ固め。これはオデッセイが後頭部にエルボーを見舞って豪快にカット。タロースが飛び込んでくるも、オデッセイがクロスボディで迎撃。綾部がオデッセイにショットガン・ドロップキックも、ザイオンが綾部にジャンピングエルボー。4人が大の字となるクアドラプルダウン。

4人はそれぞれふらつきながらも起き上がり、4人入り乱れながらのエルボー合戦。綾部&タロースが息を合わせてザイオンに集中砲火を浴びせるも、オデッセイがダブルのフライングラリアットで2人まとめてなぎ倒す。そしてザイオンが綾部にスピアーを決めるも、タロースがカット。オデッセイがタロースを排除にかかるが、タロースはビッグブーツで迎撃。
綾部&タロースは2人がかりでザイオンに向かっていき、ダブルのチョークスラム。これはオデッセイがカットし綾部をコーナーで殴りつける。ならばとタロースがコーナーに上がってダイビング・ラリアットを見舞ってオデッセイを排除。
綾部とザイオンの対面が続き、ザイオンがコンビネーションエルボーからのヘッドバッドを決め、デスバレーボムで追撃。ザイオンはコーナーに上っていき、オデッセイが綾部をロープに振るが、綾部がランニング・ネックブリーカー・ドロップで迎撃。綾部がザイオンを雪崩式ブレーンバスターで叩きつけ、タロースは場外のオデッセイへエプロンからのダイビング・クロスボディ。

綾部がザイオンにデス・ルーレットを決め、これで3カウントを奪った。

綾部「世界最強タッグ決定リーグ戦、制覇だ。どうだ、後楽園ホール。絶望を味わったか?決勝の相手、ザイオン、オデッセイ。最高に強い、楽しい相手だった。そしてなによりも、タロース、最高のパートナーだ」
タロース「アリガトー、アヤベサン。オウエン、アリガトーゴザイマス!綾部と組んだときには必ず優勝すると約束した。彼は最高のパートナーだ!」
綾部「今日闘ったザイオン、オデッセイ。そして俺たちTitans of Calamity、綾部蓮、タロース。3人海外から来た選手。この俺、綾部蓮も生え抜きでないただ、ただ1つ言えるのは……これが全日本プロレスだ!そしてだ。世界タッグのベルトというものは、一番強い者が巻くべきなんだ。ザイオン、オデッセイ、世界タッグのベルト、持ってるよね?ザイオン、オデッセイ、確かにメチャクチャ強かった。ただ、綾部蓮、タロース、我々Titans of Calamityのほうが上なんだ。そのベルトは我々のもとに来るべきなんだ。いつでもいいよ。ザイオン、オデッセイ、次は世界タッグのベルトをかけて我々と闘ってもらおうか。ネクストチャンピオン!」
タロース「アリガトウゴザイマス、アヤベサン。アリガトウゴザイマス。ワタシタチはチャンピオンニナリタイデス!」
綾部「我々Titans of Calamityはまだ序章に過ぎない。今後まだまだ絶望を見せていくからな。つまりだ。この全日本プロレス、頂(いただき)に立つのは我々Titans of Calamityだ」
<試合後コメント>

ザイオン&オデッセイ&芦野祥太郎&潮﨑豪
オデッセイ「今日は勝たなければいけなかった。チャンピオンは誰だ?だがこのようなことは次は起きない」
ザイオン「俺たちには芦野も豪もいるんだ。俺たちが揃えばなんだって成し遂げることが出来るはずだ!誰もが欲しがっているこのベルトだって手に入れたんだ。今日の俺たちはすべてを出し切った。全身全霊をかけて闘った。俺たちは永遠にHAVOCだ。オレタチハ!HAVOC!今日俺たちは負けた。だが、綾部が言ったように再戦を望んでいる。しかし、アイツらがもう1度俺たちに勝つことは絶対にない!オレタチハ!」
オデッセイ「オレタチハ!」
芦野「俺たちは!」
潮﨑「俺たちは!」
全員「「「「俺たちは!HAVOC!」」」」

綾部蓮&タロース
綾部「ありがとう、タロース」
タロース「こちらこそ。最高の仕事果たすことが出来た!」
綾部「我々Titans of Calamityの強さというのはこれで証明されただろ?ただ、HAVOC、ザイオン、オデッセイ、最高に強くて、ワクワクして、最高の相手だったよ。さぁ、ただ、今証明した通り、強い者がベルトというのは、巻いているべきなんだ。次、いつでもいいよ。すぐに世界タッグのベルトかけて、次ザイオン、オデッセイ闘ってもらおうか。我々が最強の世界タッグ王者になって、Titans of Calamityの名を世界に轟かせてやる」
タロース「全日本よ、見たか?これが俺たちの実力だ。2025年の最強のタッグチームはこのTitans of Calamityだ。俺たちは世界最強タッグで優勝するという約束をして、その約束通りに結果を出しただけに過ぎない。このリーグ戦で俺たちはザイオン、オデッセイに勝利した。ただ、これは序章に過ぎない。次の試合はチャンピオンシップをかけたものになるのだからな!」
綾部「さぁ、Titans of Calamityはまだ序章に過ぎない。まだまだ絶望というのを味わわせてやるからな。ありがとう、タロース」
タロース「カンパーイ!飲みに行こう!」
















