王道&ストロングスタイルの王座を背負う黒潮TOKYOジャパンがプロレス界の中心へ!明るく楽しい大型ユニットが全日本プロレスで爆誕!

23日、東京都・アリーナ立川立飛にて全日本プロレス『ジャイアントドリーム2025』が開催。黒潮TOKYOジャパンが他花師を破ってGAORA TV王座戴冠を果たした。
吉田隆司こと他花師(たかし)は、国内では2006年11月にサイバー・コングとしてDRAGON GATEでデビュー。団体内トップクラスのパワーファイターとして活躍し、ベビーでもヒールでも印象に残るキャラクターを魅せつつオープン・ザ・お笑いゲート王座にも絡んでいくバイプレーヤー。2019年にチャンピオン・カーニバルに出場したことがよほど嬉しかったのか、チャンピオン・カーニバル2019という技(※「チャンピオン・カーニバル!」と叫びながらの延髄斬り)をDRAGON GATEのリングで使い続けるなど全日本に強い思い入れ持っていた。
そんな他花師は2025年3月に大森北斗率いるユニット【北斗軍】のトライアウトに参加し、全日本の“明るく楽しい”を担う一員に。コワモテの他花師が見せるとびきりのかわいさがギャップ萌えを呼び、他花師がついに大ブレイク。GAORA TV王座&全日本プロレスTV認定6人タッグ王座の二冠王に君臨するだけでなく全日本とDRAGON GATEの橋渡し役にもなり、DRAGON GATEのリングで全日本の王座戦を行うなど団体を股にかけた活躍で釈羅不し続けている。
この日は他花師のGAORA TV王座の3度目の防衛戦として、他花師、大森北斗、羆嵐、愛澤No.1、黒潮TOKYOジャパン、立花誠吾、“ミスター斉藤”土井成樹、セニョール斉藤、菊タローの9選手が参加するバトルロイヤルが実施。

全員が手4つで数珠つなぎになって力比べを行うコミカルな立ち上がりとなり、全員で王者の他花師を袋叩きに。他花師が1人ずつ地獄突きで撃退していくも、8人に囲まれるとまごまご。それぞれがそれぞれのキャラクターを活かした“明るく楽しい”全日本のプロレスを見せていく。
終盤に残ったのは、他花師、北斗、黒潮の3人。北斗軍の他花師&北斗が連携して黒潮を追い込もうとするが、息が全く合わず誤爆に次ぐ誤爆。2人が揉め始めると、黒潮が他花師を誘導して地獄突きを北斗に誤爆させることでOTRさせる。
黒潮のジャケットパンチと他花師の地獄突きの打ち合いとなり、打ち勝った他花師がチャンピオン・カーニバル2019。さらにコーナーに振って追走串刺し地獄突き連発していくが、勢い余って追い抜いてしまいコーナーに自爆したところを黒潮が場外に投げ捨ててOTRさせて1人勝ち残りを決めた。

これまで北斗軍と黒潮&立花が所属するアップタウンはライバル関係にあったが、北斗が「このままじゃ俺たちは絶対にHAVOCに勝てない。今日の戦いを通じて、俺とお前たちは似たようなものがあると俺は思っています!一つ提案があるんだが、北斗軍とアップタウン、業務提携しないか?」と強豪ユニット【HAVOC】に対抗するための業務提携を要求。
最初こそ困惑していた黒潮だったが、愛する立花が嫌がっている姿を見て逆張りしたのか「いいよ、俺達で全日本プロレスはもちろんだけど、プロレス界を盛り上げていこうぜ。はっきり言って俺は自信があるよ!」と呼応。2つの明るく楽しい集団が1つになった。
黒潮は今月11日に師匠・船木誠勝から勝利してストロングスタイルプロレスのベルトであるレジェンド王座を戴冠。硬派の極みである王座に加え、明るく楽しいプロレスのベルトとなりつつあるGAORA王座も戴冠するシングル二冠王となった。
プロレス界でこれほどの振れ幅を同時に魅せているレスラーは他にいないと言ってよく、黒潮は本当にプロレス界を盛り上げる重要なキーマンとなっていくかもしれない。