ウルティモ・ドラゴンが素顔を晒す窮地をCFパチューカ公認マスクマンが救出!

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 3日、東京都・後楽園ホールにて『Lucha Fiesta Tour 2018 supported by AJP』が行われ、主役のウルティモ・ドラゴンが鮮やかな逆転勝利を飾った。

 『Lucha Fiesta』とは、ウルティモ・ドラゴンが本場・メキシコのルチャ・リブレの空気を日本でも伝えるべく行っている大会であり、毎年5月にメキシコシティーの大会場、アレナ・メヒコで開催される闘龍門MEXICO年間最大のビッグショー『Dragomania』の延長戦であるとウルティモは語っている。
 前回の『Lucha Fiesta』は、昨年8月に後楽園ホールにて『ウルティモ・ドラゴン30周年記念興行』として行われたが、今年は11・3後楽園、11・4千葉、11・5名古屋、11・6大阪の4大会が4連戦で開催されるツアー興行として規模を大幅に拡大して行われる。

 ウルティモが「『Dragomania』の主役を呼ぶ」と意気込んでマッチメイクしたメインイベントは、ウルティモ・ドラゴン&スペル・シウダダーノ&Mr.パチューカvsディラン・ジェイムス&エル・ディアマンテ&サム・アドニスという豪華なカードに加え、サッカーのイエローカードとレッドカードを導入。
 抗争を繰り広げるウルティモとサムの対決や、『Dragomania』でしのぎを削るシウダダーノとパタンの対決、そして“X”として登場したMr.パチューカの正体など、多方面から注目を集める試合となっていた。

 試合は、注目のウルティモvsサムのマッチアップに始まり、互いに挑発しながらぶつかり合う緊迫した展開に始まる。
 ディランとパチューカのマッチアップになると、ディランがパチューカのマスクを剥ぎに行き、レフリーからイエローカード。この攻撃に怒ったパチューカがレフリーの制止を無視してナックルを連打すると一発レッドカードで退場処分となってしまう。
 3vs2と劣勢になったしまったウルティモはサムに幾度も場外に連れ出され窮地に陥り、さらにマスクも破かれて素顔が半分露わになり全力で戦えない状態に追い込まれる。
 しかし、ディランがシウダダーノへの急所攻撃でレッドカードを貰い退場し数的不利が無くなると形勢は互角に。ウルティモはディアマンテとサムをまとめてホイップして場外に放り出すと、シウダダーノはプランチャ、ディアマンテはケブラーダ、ウルティモがコーナーからのプランチャを投下する連続攻撃。さらにウルティモはサムにフランケンシュタイナーからアサイDDTと畳み掛ける。
 ピンチになったサムはレフリーを昏倒させ、無法地帯となったリングでウルティモのマスクを完全に剥いでしまい、身動きが取れないウルティモを袋叩きにしようと試みるが、退場したMr.パチューカと体格やヒゲが酷似した石川修司が突如会場に駆け込んできてウルティモを救出。さらに試合開始時よりも少し細身になったMr.パチューカがウルティモの加勢に入り逆転すると、マスクを脱いで秋山準としての素顔を晒し、ウルティモにマスクを手渡す。
 Mr.パチューカのマスクを被り、自在に動けるようになったウルティモはラ・マヒストラルでサムからカウント3を奪った。

 試合後、マイクを取ったウルティモは「去年からサッカー観戦が趣味になりまして、パチューカに『パチューカ選手を出したい』と言ったら快く参戦してくれたのですが、ひとつだけ条件があると。『中身は強いレスラーにしてくれ』と言われました。そして、全日本プロレス強いレスラー探したんですけど、やっぱり僕はこの石川修司、そしてやっぱり、この人でしょう秋山準!」と、Mr.パチューカがメキシコ最古のサッカークラブ・CFパチューカの公認レスラーであることを紹介し、その正体を明かした。
 そして、ウルティモは「ルチャフェスタ、来年もやりますか!」と問いかけると観衆は大歓声で応える。すると「じゃあ来年もこの全日本プロレスのリングでルチャフェスタやりましょう!どうもありがとう!」と早くも来年の開催を宣言した。

 バックステージに戻ったウルティモは、5日の名古屋大会でPWR世界ヘビー級選手権を賭けて争うサム・アドニスの実力を評価しつつ「自分もインサイドワークとか、出来ることで勝ちます」と勝利を誓った。
 そして、試合について聞かれると「なんか、こういうスローなプロレスもいいよね。自分はもうプロレスラーとしては年寄りなんで、こういうプロレスは自分が独占させていただきたいなと」と、哀愁漂う言葉を残し、会場を後にした。

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