近藤修司が“古巣”で世界ジュニアを防衛し次期挑戦者に岩本煌史を逆指名!「全日本プロレスのためにお前がやるしか無いんだよ」

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 10日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2018 旗揚げ記念シリーズ』が行われた。

 この日は、現・世界ジュニアヘビー級王者であるWRESTLE-1の近藤修司に佐藤光留が挑戦した。
 近藤は、2013年に武藤敬司のWRESTLE-1旗揚げとともに全日本プロレスを退団。その後は没交渉が続いていたが、今年行われた全日本ジュニアのリーグ戦『Jr. BATTLE OF GLORY』に参戦すると両ブロック合わせてトップの勝ち点を稼ぎ、そのまま決勝で岩本煌史を破って優勝。その後、今年8月に悲願の世界ジュニア初戴冠を果たした岩本煌史の前に現れ、戴冠一ヶ月にも満たない期間で岩本から王座を奪取。5年ぶりの世界ジュニア戴冠を果たしていた。
 全日本プロレスに長期的に定期参戦している光留は、全日本ジュニアの意地をかけてこの一戦に挑んだ。

 光留は、試合開始直後から近藤が負傷している右肘に狙いを定めてミドルキックやアームロック、腕十字と一点集中攻撃。近藤の最大の武器であり、現在は弱点でもある右腕を攻撃された近藤が右肘を押さえて長時間うずくまる場面も見られた。
 光留はそれでも構わず近藤を引き起こし、延髄斬りからPK、ミドルキック、水車落としと畳み掛け、フォールを返した際に挙げた近藤の右手を取って腕十字から三角絞めで絞り上げるなど情け容赦のない連続攻撃を見せていくが、近藤は三角締めを持ち上げて叩きつけランサルセ、痛む右腕でのラリアットと猛攻をかけ、最後は渾身のキングコングラリアットでカウント3を奪い初防衛に成功した。

 バックステージに戻った近藤は、「次に世界ジュニアを次に巻かなきゃいけない人間がいるんだよ。誰だか分かるか?誰がいるんだ?」と問いかける。
 マスコミ陣から岩本煌史の名が挙がると、「そうなんだよ。岩本!お前が自覚を持ってやらなきゃいけないんだよ。俺にベルトを獲られて、もしかしたらそれはそれで良かったと思ってるのかもしれない。でも全日本ファン、世界ジュニアに期待しているお客さんには、絶対にそれじゃダメなんだよ。この世界ジュニア、形は変わっても歴史は変わらない。次の世界ジュニア挑戦者、俺が岩本を逆指名する。岩本、もっとキャリアを積め。自分から積極的にキャリアを積むんだ。もしも俺にもう一度挑戦して、負けたら修行し直せ。お前は修行をしたことがあるか?全日本プロレスに入団して浮かれてるんじゃないか?もっと苦労してるレスラーはいるよ。海外行って、お金がない。モノも食えない、お金取られた……そんな人間としてのキャリアがお前にどんだけあるんだ?そんな経験を積むんだよ」と岩本を挑戦者に逆指名し、岩本は団体を背負って立つべき存在であると高く評価。
 そして最後に「全日本プロレスのためだよ。もっと大きく言えば日本のプロレス界のジュニアのためだよ。お前がやるしか無いんだよ。でも俺は本気で潰しに行くぞ。まだまだ、乗り越えさせない。これが俺の教育だから」と言い残し会場を後にした。

 このコメントを受け、岩本に話を聞きに行くと「世界ジュニア落としてからこれといった実績を残していないので、完全に俺としてはノーチャンスだと思っていたところで、チャンピオンから指名してもらったことは素直に喜んで挑戦させてもらおうと思います」と近藤の逆指名を受託。
 そして、「自分は今年だけで近藤修司に三回負けています。次負けるようなことがあったら、もうホントに終わる。俺のプロレス人生が崩れ落ちていく。近藤修司が『負けたら修行しろ』と言っていたそうだけど、万が一そんなことがあれば、俺は近藤修司の言うことを聞くし、なんでもやるし、俺なりにけじめをつける覚悟もある。そこまでしないと近藤修司からあのベルトは奪えない。それくらいの覚悟と、取られた責任は俺の心の中に残っていますし、俺しかいないと勝手に自負してる」と真剣な面持ちで語り、団体の至宝の奪還と、打倒・近藤修司に向けた覚悟を語った。
 

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