三冠王者・宮原健斗が岡林裕二を撃破しCC決勝進出!天龍源一郎以来の王者優勝を宣言!「俺は全日本プロレスの歴史を変える男だ」

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 25日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2019 Champion Carnival』が行われた。

 全日本プロレスで春の風物詩として行われるチャンピオン・カーニバル(以下:CC)は、シングル最強の選手を決めるリーグ戦。他団体やフリーの選手、外国人選手も多数参戦するこの大会は新年度のシングル戦線を占う重要なシリーズとして位置付けられ、今年は過去6年間で最多の18選手が参戦している。

 大会開始時点でのAブロックは、現三冠王者の宮原健斗、岡林裕二、ゼウスが同点でトップ。この日の試合結果でAブロックの優勝者が決まることとなっており、三者ともに絶対に負けられない一戦に臨んだ。

 セミファイナルでは石川修司とゼウスが小細工無しで真正面からぶつかり合う壮絶な肉弾戦を展開。足を止めてのチョップvsエルボーの打撃戦、ラリアットの打ち合いと終盤まで互角の攻防を繰り広げるが、ゼウスのチョークスラムを受けきった石川がバックドロップ、カミゴェ、ランニングニー2連発からのジャイアントスラムと苛烈なラッシュをかけて勝利。ゼウスは決勝戦進出を阻まれた。

 この結果を受け、メインイベントでの宮原vs岡林戦の勝者が決勝戦への切符を掴むこととなったこの試合、パワーで勝る岡林がじわじわと宮原を追い込んでいき場外戦で宮原を圧倒。アルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げながらリングの周りを練り歩く余裕も見せる。
 宮原もブラックアウトを放っていくが岡林は倒れず正面から受けきりラリアット。さらにゴーレムスプラッシュを投下し勝負を決めに行くが、宮原は剣山で迎撃し、ブラックアウト2連発からのシャットダウン・スープレックスホールドと畳み掛けてカウント3を奪った。

 試合後、CC決勝進出を決めた宮原は退場していく岡林を呼び止めると、ピッサリポーズを取って岡林へのリスペクトの意を示す。岡林もピッサリポーズで返礼し、大歓声を背に受けながら退場していった。

 マイクを取った宮原は「三冠チャンピオンとして、このCCを制したのは数十年前のことらしい。その記録を破るのは……俺しかいねぇだろ?」とニヤリ。2001年に天龍源一郎が達成した三冠王者のCC制覇を18年ぶりに成し遂げることを宣言した。

 バックステージに戻った宮原は「岡林裕二、とんでもないヤツだ!パワーファイターはたくさんいる。ただ、あんな、顔でプロレスを出来る人間っていうのはいない。スゴい人間だ。初対決にして、こうやって刺激を受ける選手ってのはここ最近なかった気がする。その岡林裕二に勝ってるんだから、俺が優勝しないとダメだ。俺は全日本プロレスの歴史を変える男だ。数十年と歴史が変わってないのは当たり前だ。俺が全日本プロレスにいない歴史なんだから。俺というスーパースター、カリスマが現れたんだ。その歴史は今年変えられるときなんだ。俺が打ち破るために、変えられなかった記録だ」と岡林の健闘を称えるとともにCC優勝への覚悟を改めて語った。
 なお、決勝戦で宮原の対角線に立つBブロック覇者は28日の後楽園ホール大会で決定される。

 過去にCC制覇を達成した三冠ヘビー級王者は、ジャンボ鶴田、スタン・ハンセン、三沢光晴、ビッグバン・ベイダー、小橋建太、天龍源一郎と歴史に名を刻んできた名選手たち。
 全日本プロレスの今を背負う宮原健斗がこの顔ぶれに加わることが出来るのか、29日に後楽園ホールで行われるCC決勝戦の結果から目が離せない。

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