20代のイケメン2人が世界最高峰の“ジュニア”を魅せる!青柳亮生がライジングHAYATOを制して『ゼンニチJr.フェスティバル2025』優勝

3日、東京都・大田区総合体育館にて全日本プロレス『熱闘!サマーアクションウォーズ2025』が開催。青柳亮生が『ゼンニチJr.フェスティバル2025』優勝を果たした。
今年の全日本プロレスのジュニアリーグは新たな名称となり、AブロックにライジングHAYATO、井上凌、佐藤光留、立花誠吾、吉岡世起。BブロックにMUSASHI、田村男児、青柳亮生、阿部史典、“ミスター斉藤”土井成樹が参戦する計10選手による闘いへ。
7月17日の後楽園ホールで開幕し、約3週間の激闘の末にAブロックをHAYATOが、Bブロックを亮生が制した。
同じ1999年生まれと同世代のHAYATOと亮生の絆は深く、若手時代から全日ジュニアが世界一であることを証明するためにリング内外で奮戦。2人のタッグ【アツハヤ】でも活躍し、華麗な空中殺法を駆使して“飛ばないジュニア”のイメージが強かった全日ジュニアのカラーを上書き。ファンの若返りや数多くの新規女性客を呼び込むことにも成功しており、あらゆる意味で全日本プロレスの“世代交代”を象徴する存在と言える。
2020年には秋山準も退団し、諏訪魔もフェードアウト気味。団体を背負ってきた上の世代が次々といなくなっていった全日本を盛り上げてきたのは、亮生やHAYATOといった一桁年数の若手選手たちだ。
今回の『ゼンニチJr.フェスティバル2025』(通称:ジュニフェス)も、ヘビー級の影に隠れがちなジュニアヘビー級の価値を証明するために亮生が開催を提唱したもの。その優勝決定戦が亮生とHAYATOの2人で行われることは、全日ジュニアの明るい未来を示したものとも言える。

試合は目まぐるしく攻守が入れ替わるグラウンドからアームドラッグの応酬に始まり、場外戦ではHAYATOが序盤からバルコニーダイブのプランチャを繰り出して観衆を大熱狂の渦に巻き込む。
互いの手の内を知り尽くした2人の試合は読み合いに読み合いが続く高度な攻防に。手数はHAYATOが勝るも、亮生はコーナー上からの攻撃をスパニッシュ・フライで切り返したり、HAYATOの必殺技であるシド・ヴィシャス(※トップロープからのライオンサルト)をかわしてリバース・フランケンシュタイナーで頭から突き刺すなど多彩な返し技で逆転。
HAYATOはさらにギアを上げてロープに飛ぶが、ここで亮生の意表を突くラリアットがクリーンヒット。立て続けに亮生がハウザーインパクトからのファイヤーバード・スプラッシュを決めて3カウント。試合を終えた2人はしっかりと握手を交わした後に抱擁で健闘を称え合った。

見事優勝を果たした亮生は現世界ジュニア王者である吉岡世起をリングに呼び出し、8月10日に亮生の地元・長野県松本大会での挑戦を表明。
試合後には「あぁ、キツかった!正直キツかった。リーグ戦ももちろんキツかった。決勝もキツかったけど、ここに全日ジュニアを、俺だけじゃないけどさ、みんなでここに持ってくるまで相当キツかったよ。キツかったけどメチャクチャ嬉しい。でも勝つのは1人だけだ。きっとまだこの思いを出来なかったジュニア戦士たちはもっと厳しいキツい思いをしてると思います。でもそんな思いもすべて青柳亮生が覇者として、次松本でベルトを獲って、世界ジュニアチャンピオンとして受け止めて、全日ジュニアをナンバーワンにこれからも持っていきますんで。楽しみにしといてください。お客さんは楽しんでくれればいいんですよ。キツいのは俺たちで。楽しませますんで、楽しんでください!」と語り、ファンファーストの姿勢を貫いた。