チャンピオン・カーニバル開幕戦で岡林裕二、諏訪魔、宮原健斗、野村直矢、吉田隆司が白星発進!
4日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2019 Champion Carnival[開幕戦]』が行われた。
全日本プロレスで春の風物詩として行われるチャンピオン・カーニバル(以下:CC)は、シングル最強の選手を決めるリーグ戦。他団体やフリーの選手、外国人選手も多数参戦するこの大会は新年度のシングル戦線を占う重要なシリーズとして位置付けられ、今年は過去6年間で最多の18選手が参戦している。
第3試合では、BブロックでCC初出場の吉田隆司が橋本大地と対戦。
バチバチとした打撃戦から一転、吉田が毒霧で大地の視界を奪いパイナップル・ボンバーでトドメを指すしたたかなファイトを見せる。
第4試合では、同じくBブロックで野村直矢とジェイク・リーが対戦。
三冠戦へのリベンジを狙いたい野村が現アジアタッグ王者のジェイクに新技・ノムラロック(仮)を解禁して激勝。
第5試合では、Aブロックで宮原健斗と、真霜拳號の負傷欠場のためジュニアヘビー級の選手でありながら代打出場した青木篤志が対戦。
青木は2016年にジョー・ドーリングが悪性脳腫瘍のため欠場した際にも代打出場し、ヘビー級選手たちの中でも爪痕を残した“最強のリザーバー”として知られており、体格差をカバーする三次元的な攻撃で畳み掛けるも、宮原が現三冠王者の意地を見せシャットダウン・スープレックスホールドで決着。
セミファイナルでは、Bブロックで諏訪魔とジョー・ドーリングが対戦。
両者は元Evolutionの仲間として世界タッグ王座を獲得したパートナーでもあり、三冠ヘビー級王座を巡って争ったライバルでもある間柄。今でこそ袂を分かっているが、両者は正々堂々の戦いを展開し、ジョーのパワーファイトを耐えきった諏訪魔がバックドロップからの万力スリーパーでレフリーストップ勝ち。
メインイベントでは、Aブロックで石川修司と岡林裕二が対戦。
石川修司は2017年にCCに初出場にして初優勝。その後は当時の三冠王者・宮原健斗を撃破し第56代王者となった経歴を持ちCCへの思い入れは深い。対する岡林は大日本プロレス等で石川としのぎを削った間柄。今年1月には関本大介とのタッグで石川&諏訪魔から世界タッグ王座を奪取し、3月の後楽園ホール大会で同組に獲り返されるなど熾烈な戦いを繰り広げてきた。
試合は、ゴングと同時に2人とも全力でぶつかっていき、両者足を止めてゴツゴツと打ち合っていく濃厚な肉弾戦を展開。両者一歩も引かぬ真っ向勝負を展開し、最後は岡林がゴーレムスプラッシュで22分36秒の死闘に終止符を打った。
CCはこれから千葉、愛知、島根、広島、福岡、大阪、石川、静岡、北海道、宮城、新潟と全国を巡業しながら続いていき、今月29日の後楽園ホール大会にて優勝決定戦が行われる。