16歳から丸藤正道に憧れ続けたウィル・オスプレイが15年越しの初シングルで劇勝!25周年を迎えた丸藤は「勝ってたら引退してたかも」

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 17日、東京都・後楽園ホールにてプロレスリングNOAH『真・飛翔 ~丸藤正道デビュー25周年記念大会~』が実施。丸藤正道とウィル・オスプレイが初のシングルマッチを行った。

 丸藤は、1998年8月28日にジャイアント馬場さんの最後の弟子として全日本プロレスでデビュー。付き人として師事していた三沢光晴さんとともにNOAHに移籍してからはNOAHの柱として長年活躍。史上初のジュニアのグランドスラム達成(※新日本、全日本、NOAHの3団体のシングル王座戴冠)を果たすなどジュニアヘビー級を代表する選手となっていった。
 ベテランとなった今でも虎王シリーズの新技開発や武藤敬司を破ってのGHCヘビー級王座戴冠、丸藤の化身“魔流不死”の降臨など常に存在感を発揮。常に日本のプロレスを象徴する1人であり続けている。

 オスプレイは幼少期にイギリスのレスリングチャンネルを見ている中で初めて出会った日本のプロレスがNOAHであったという。そこで見た丸藤正道vsKENTA戦に心を奪われ、丸藤に夢中に。「子供の頃から一番魅力的なプロレスラーだ。俺の子供の頃からのアイドルだよ!想像できないだろ?憧れのヒーローと実際に会って仲良くなってるなんて、子供の頃の自分に言っても多分信じないよ!」と少年のようにはしゃぎながら語るなどその愛は実に深い。
 1度だけ新日本プロレスの台湾大会でタッグを組むことがあったが、対戦は今回が初めて。オスプレイはこの試合に向けて「俺の試合を見たことがある人、プロレスラーになりたいと思ったことがある人は是非この試合を見てほしい。なぜなら俺がプロレスラーになった理由が彼だからだ。俺の試合を見て魅了されたり刺激を受けたのなら、それはすべて丸藤選手のおかげだ。この試合は“俺のすべて”だ。今、夢が叶うんだ」と熱い気持ちを語っていた。

 丸藤も「世界水準の相手と試合をしたいと思ったときに、オスプレイ一択だった」と語るなど相思相愛。2人の世紀の一戦は超満員札止めの後楽園ホールのメインで行われた。

 試合開始直後に丸藤の代名詞とも言える逆水平チョップが炸裂すると、オスプレイはジーンと感じ入った様子でその痛みを噛みしめる。
 新日本での試合では張り詰めた表情で殺気立っていることが多いオスプレイだが、この日は入場時から楽しくて仕方がないといった満面の笑みを浮かべており、まるで丸藤に見てほしいと言わんばかりに往年の丸藤ムーブを披露。 
 丸藤がエプロンに立ったオスプレイの眼前のロープを踏み台にしてのミサイルキックから変形トルニージョと華麗な動きを見せていけば、オスプレイもステップキックや逆水平チョップで畳み掛け場外へのリープ・オブ・フェイト、from コーナー to コーナーと愛に溢れた連撃。丸藤もエプロンから断崖式の不知火からfrom コーナー to コーナーでやり返すなど一歩も引かず。
 終盤には互いに手を握り合いながらの逆水平チョップの撃ち合いとなり、丸藤がフックキックからオスプレイのパワーボムをオスカッターのような形で切り返し不知火。オスプレイも即座に起き上がってヒドゥンブレイド。さらにロビンソン・スペシャルからオスカッターが決まり、丸藤が大ピンチに。
 オスプレイがリープ・オブ・フェイトでの決着を狙うも、丸藤は不知火・改で切り返しポールシフトを狙うも、オスプレイはサイレントウィスパーからタイガードライバー、さらに三沢さんを思わせるローリングエルボーで畳み掛ける。
 NOAHのリングでこれらの技を受けた丸藤は顔色を変え、虎王から久々に繰り出すタイガー・フロウジョン。さらに虎王、フックキック、虎王と連撃をかけるも、これをかわしたオスプレイがカウンターのヒドゥンブレイドで迎撃。最後は後頭部へのヒドゥンブレイドからストームブレイカーを決めて3カウントを奪った。

 オスプレイは倒れ伏す丸藤の手を両手で握りながら助け起こし、そのまま丸藤の手を掲げる。そして「16歳のとき初めてNOAHに出会って、丸藤さんのファンになった。セカイイチバン、プロレス、ダレですか?それはもちろんオスプレイだ。でも、キョウ、イチバン、プロレス、丸藤さん!丸藤さん、25周年おめでとうございます!丸藤さん、アリガトウゴザイマシタ!」と日本語混じりのマイクで思いを伝えて深々と座礼。
 丸藤も向かい合って座礼で応じ、「オスプレイ、今日はNOAHのリングに来てくれてありがとう。オスプレイと闘えたことを誇りに思う。ありがとう!」と英語で伝え、握手を交わしてオスプレイを見送る。

 その後はファンに向き直り、「自分がこの世界に入ろうと思ったとき、両親は何も反対せず『一生懸命やって来い』と言ってくれました。妻と子供は無駄な心配をしないで家で待っててくれます。そしてスタッフの皆さん。今日この会場にいらしてくれた皆さん、画面越しに見に来てくれたお客さん、本当に感謝しかありません。ありがとうございます!俺はポジティブがポジティブを呼ぶと思ってるんで、今まで25年間本当にいろんなことがありました。このNOAHになってからも本当にいろんなことが起きた。だけど俺は常に前を向いて常に歩いてきました。そんな中でこうやって皆さんの応援が本当に力になってます。ありがとう!今日は負けてしまいましたけども、もう1度てっぺん目指して頑張ろうと思います。これからも皆さん、丸藤、そしてプロレスリングNOAHをどうぞよろしくお願いします!」と深々と頭を下げた。

 バックステージに戻った丸藤は「まさに天才です。ああいうレスラーを天才って言うんじゃないですか。みんなは俺のことをそうやって言ってくれたりするけど、俺なんか全然。そして、現代プロレスの完成型じゃないですか。しかもあいつが自分が完成していると思ってないから怖いよね。本当なら(GHCヘビー級の)ベルトを獲ってN-1優勝して今日という日を迎えてアイツに勝てば俺のプロレス人生言うこと無かったよ。もしかしたら引退してたかもしれない。だから結果的にはこれで良かったよね」とオスプレイ戦を振り返り、これからもNOAHの中心に立ち続ける覚悟を語った。

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