ジョシュ・バーネットが船木誠勝にマーシャルアーツ戦で完勝し「もう1回試合、お願いします!」

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 3日、大阪府・エディオンアリーナ大阪第1競技場にてプロレスリングNOAH『ABEMA presents N-1 VICTORY 2023』が開催。ジョシュ・バーネットが船木誠勝との一騎打ちを制した。

 船木は第2次UWFから藤原組を経てPANCRASEを旗揚げ。ヒクソン・グレイシー戦など記憶に残る数々の名勝負を残し日本の“総合格闘技”という文化を創ってきた。
 ジョシュも船木らが創ってきた総合格闘技黎明期を見て育ち、UFC世界ヘビー級王座を史上最年少戴冠するなどの実績を引っ提げて来日しPRIDEなどで活躍。UFCに戻ってから再び日本へやってきてプロレス界で闘ってきた。

 船木は、今年5月の青木真也戦に勝利すると、英語放送席で解説を務めていたジョシュへ「自分ももう、先が短いかもしれないです。でも、まだ動けます。俺の挑戦、受けてください」と対戦要求。船木が放送席まで歩み寄ると、2人は両手でガッチリと握手を交わして対戦決定。

 今回リング上で初遭遇となる両者だが、船木は第4代&第6代キング・オブ・パンクラシスト、ジョシュは同王座の第10代王者として君臨するなど同じ道を辿ってきた経緯もある。2000年代前半に誰もが一度は想像した夢のカードがNOAHのリングで実現した。

 2人の試合はGHCマーシャルアーツルールで実施。3カウントでの決着は無く、KO・TKO・ギブアップのみでの決着、場外エスケープやサミング等の反則にはイエローカードが提示され3枚で反則負けというUWFルールをアレンジしたようなルールだ。

 互いに掌底やローキックで距離を刻み合う緊張感ある立ち上がり。ジョシュがグラウンドに倒すと船木が即座にアキレス腱固めで切り返そうとし、ジョシュがエスケープ。船木が引き込んで首を取ろうとするとジョシュが足首を極めて船木がエスケープと互角の戦いが続く。
 船木がインローを立て続けにヒットさせるとジョシュがたまらず倒れ込み、船木が上を取りに行く。ジョシュも体格差を活かして袈裟固めに捕らえるも、船木がヘッドシザースで切り返しながらの腕十字で切り返そうとするとジョシュが2度目のエスケープ。
 船木が掌底を打ち込んでいくも、ジョシュが強引に引き寄せてネックチャンスリー。すかさずアンクルホールドに捕らえるも、下から船木もアンクルを捕らえるとジョシュが悲鳴を上げながらエスケープ。ジョシュは掌底で船木をダウンさせてタックルで突っ込むも、船木がヒザを合わせて顔面に強烈な一撃。
 さらに船木がフロントチョークで絞り上げるも、ジョシュが首を極められたままその怪力でぶっこ抜き、そのままキャプチュードバスター。これで船木がKOされ、レフェリーが慌てて試合を止めた。

 マイクを要求したジョシュは、「船木サン、ホントに強い!1試合じゃ足りない!だから、モウ1回!モウ1回!船木、モウ1回試合、お願いします!」と日本語混じりで熱い想いを叫んだ。

 バックステージに戻ったジョシュは、「見ての通り。プロレスというのは本当にハードなものなんだ。とにかく強くないといけない。それは疑いの余地がないし、今日は全ての人、会場にいる人、世界中の人が見たと思う。あのリングに上がったならば、本当に強くないといけない。今、こうして自分が喋っているところを見てもわかると思うけれど、今自分は血を流している。それだけ本当に過酷で、強さだけじゃなく、テクニックも備わってないといけないのが、あのリングで行われる戦いなんだ。それはみんなが見たと思う。船木さんの攻撃は本当に凄いものだった。どの攻撃も的確で。だから、俺も危なく倒れるところだったけれども、ちょっとのスキを突いて、確実に切り返して、最終的にはパワー、そしてテクニックで彼をねじ伏せることができた。船木さんのおかげで、俺は最大限に自分の本当の力が引き出されたと思う。でも、まだまだやり足りない。船木さんもこんなものじゃないと思う。だから、もう一度、ぜひもう一度試合がしたいと思っている。船木選手の呼びかけがあったならば、俺はいつでも戦う準備はできているから、ぜひもう一度船木選手、あなたと戦いたい」と熱い熱い想いを語った。

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