「今日で稲村愛輝、忘れてください」無期限海外遠征に臨む稲村愛輝が壮行試合で大暴れも惜敗

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 3日、大阪府・エディオンアリーナ大阪第1競技場にてプロレスリングNOAH『ABEMA presents N-1 VICTORY 2023』が開催。英国へ無期限遠征へと旅立つ稲村愛輝の壮行試合が行われた。

 稲村は2018年9月にデビューしたNOAH生え抜きのヘビー級戦士。対外試合では大きな試合を任されることも多く、新日本プロレスとの対抗戦などでは切り込み隊長として大暴れ。数多くの名選手・名解説者からそのポテンシャルを絶賛されており、未来のエースとしての期待も高い。

 しかし、稲村はZERO1の『火祭り』で準優勝という実績を残したり、度々王座挑戦の機会を得たりはしたものの、未だに頂点を獲ったことはない。
 今年開催された『N-1 VICTORY』に出場するも全敗という結果に終わった稲村は、「今の自分、何もないですよね?自分で動かないと現状打破出来ないので、稲村愛輝、海外に行きます」「納得したら必ずNOAHに帰ってくるので、それまで稲村愛輝を忘れて欲しい」と自身の殻を破るために無期限海外遠征を宣言した。

 この日は稲村の壮行試合として、丸藤正道&杉浦貴&マサ北宮vs稲村愛輝&吉岡勇紀&安齊勇馬の6人タッグマッチが実施。

 試合は稲村と、その兄貴分である北宮の真っ向勝負の肉弾戦に始まる。続けてこの日が復帰戦の杉浦との対面となると軽々と場外に放り出されてしまい、すかさず北宮が鉄柵に叩きつけて追撃。大ダメージを受けた稲村へ杉浦の強烈なエルボー、丸藤の鋭い逆水平チョップが襲う。
 稲村が自力で生還すると、吉岡と安齊が稲村に華を添えるべく突撃。ゲストのまつきりなさんが「安齊選手も吉岡選手もNOAHに来たらいいのに」と絶賛する闘い振りを見せる。
 終盤に稲村が出てくると相手3人を次々とショルダータックルでふっ飛ばし、北宮にはパワースラム。さらに杉浦へ「ぶっ飛べオラッ!」とGEKITOTZからオクラホマスタンピートを見舞い、フロントネックロックで捕らえてきた杉浦をフロントスープレックスでぶっこ抜く。
 しかし、杉浦のラリアットでダウンしたところで3人に囲まれ万事休す。杉浦の張り手、丸藤の張り手、北宮のサイトースープレックス、杉浦のオリンピック予選スラムと先輩たちからの餞別をもらって3カウントを聞いた。

 試合を終えた稲村は、「今日あの3人に負けたことは、絶対に忘れません。今日で稲村愛輝、忘れてください」と言葉少なに会場を後にした。

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