テリー・ファンクさんを愛した“テリー・ボーイ”MEN'Sテイオーが天国に捧げる涙のスピニング・トーホールド!
9日、東京都・新木場1stRINGにてTTTプロレスリング『CREATION7』が開催。MEN'Sテイオーが天国のテリー・ファンクさんに勝利を捧げた。
テイオーは学生プロレス時代に“テリー・ファック”の名で活動し、その後ユニバーサル・プロレスリングでプロデビューしてから“テリー・ボーイ”として活躍。テリー・ファンクさんを師と仰ぎ、スピニング・トーホールドを始めとした数々の必殺技を継承した。
WWF進出後に日本に戻ってきて結成した【MEN’S CLUB】では数々の有望な若手選手を発掘。今でもMEN'S CLUB出身の選手たちはトップ戦線で活躍している。
なんらかの記念試合などでたまに復活する開店休業状態だったMEN'S CLUBだが、今年6月にテイオー&ツトム・オースギ&バナナ千賀の3人で本格復活。MEN'S CLUBとして初となる王座・インディー統一6人タッグ王座を戴冠した。
この日のセミファイナルでは、MEN’Sテイオー&ツトム・オースギ&バナナ千賀&神崎ユウキvs瀧澤晃頼&竹田光珠&政岡純&木下亨平の8人タッグマッチが実施。
インディープロレス界ジュニアの新旧イケメンが勢ぞろいのこの試合には女性客から黄色い歓声が飛ぶ。
両組の強い要望によってノータッチルールで行われたこの試合は、序盤から敵味方が入り乱れ、両軍常にリングを出入りして攻防が入れ替わっていく目まぐるしい展開に。
そんな中でテイオーはリストロック1つで観衆を沸かせたり、どんな体勢からでもコブラツイストに捕らえていく確かなテクニックを披露。気孔波で全員まとめてふっ飛ばすコミカルな一面も見せつつハイスピードな試合の中でしっかり存在感を発揮。
オースギ&千賀と3人での合体ミラクルエクスタシーを瀧澤に見舞ったテイオーは、天に向けて「テリーーッ!」と雄たけび。瀧澤をテキサス・ナックル・パートの連打で倒すと、師匠から継承した伝家の宝刀たるスピニング・トーホールド。幾度も回転しながら絞り上げると、瀧澤はたまらずタップアウト。
マイクを取ったテイオーは、ボロボロと泣いて声を詰まらせながらも「先日、僕にとっては……父であり、兄であり、師匠であった人がこの世を去りました。彼が居たから、僕はプロレスラーになって、今こうやってリングに立たせてもらってます。この勝利を、テリーさんに捧げます」と語り、瞑目。
そして、「本来なら10カウントゴングで追悼するところなんですが、テリーさんはいっつも明るくて陽気なテキサス・ブロンコだったので最後はみなさんのテリーコールで送ってあげたいと思います。テリーコールお願いします!」と呼びかける。大・テリーコールが起きる中で天に拳を突き上げ、その後はリングにひざまずきながら胸に十字を切って祈ってから退場していった。