「今日のために俺結構ダンス練習したから」土井成樹が華麗なダンスをリングで披露も王座陥落!
9日、大田区総合体育館にてDDTプロレス『DDT BIG BANG 2023』が開催。第4試合では『DDT EXTREME&アイアンマンヘビーメタル級両選手権試合~人類みな平等!平田一喜デスマッチ』が行われた。
6月に王者が自由にルールを決められるDDT EXTREME王座を平田一喜が戴冠。その後『超激戦!平田の戦友奇跡の集結!ノータッチキャプテンフォール&2カウントフォール・ハンディキャップデスマッチ』でHARASHIMAを、『弱点爆発!!発動条件はあなた次第!フォール&エスケープ=おばけ&風船爆発デスマッチ』で坂口征夫を倒し、自分に有利な状況で勝利を積み重ねていく。
そこに現れたのは、第1573代アイアンマン王者の土井成樹。「アイアンマンのベルト獲って、ある意味俺もDDTにどっぷりや。さらにどっぷり浸かるために、EXTREMEのベルトに挑戦させてくれや!」とアピールし、この日のニ冠戦が決定した。
前日の全日本プロレスで谷嵜なおきにフォールされ、一度は王座を失った土井だったがすぐに3カウントを取り返し、第1575代アイアンマンヘビーメタル級王者として無事ニ冠戦へ。
ルールは『両者共に身も心も平田一喜として試合を行い、試合中あまりにも平田として相応しくない技・技術・行動をした場合、特別ジャッジ2名の判断によりその行為は無効となり試合が一時ストップされます』という、土井成樹としての技や動きが封印された試合形式に。
試合が始まるなりストップされ、土井が通常コスチュームであるため平田じゃないとNGに。しぶる土井を見て試合が終了しそうになるが、土井が受け入れると平田のコスチュームが手渡され、さらにリング上にパーテーションが持ち込まれると土井の生着替えが行われることに。
深夜番組のような実況が行われる中で無事着替え終わり、平田一喜をクリアした土井は試合に挑むが、土井の動きが軽やかであるためことごとくNGが出て試合が中断される。
困惑した土井は見様見真似のシャイニングスリーパーホールドを狙うが、すばやく切り返した平田を土井はブレーンバスターで叩きつける。
エクストリームボンバーの仕掛けあいは平田が制し、2発目を狙うが土井がカウンターのDOI555からバカタレスライディングキックを狙うがこれは当然NG。
土井は手刀を受け切るが、会場からブーイングを受けると素直に手刀を受けてリングに倒れる。満を持して平田がGOメガネをかけて踊ろうとするが、土井が背後から手刀を叩き込み、崩れ落ちた平田にバカタレスライディングキックを叩き込んでフォールし3カウントが叩かれるが、当然NG。
恥を捨てた土井がガウンを着用しGOメガネをかけ、マグナムTOKYOを彷彿とさせるダンスを完璧に踊りきる。だが平田が背後からスクールボーイで丸め込み、切り返した土井が奇跡を呼ぶ一発逆転首固めも2。土井がトドメを狙い走り込むが、これを平田が奇跡を呼ぶ一発逆転首固めで3カウントを奪った。
見事勝利した平田は「まさか土井さんがあんなに平田してくると思わなかったんでちょっと焦りましたけど、ダンスめっちゃ上手いじゃないですか?ビックリしちゃった。土井さんファンも新たな土井さんが見れてよかったんじゃないかなと思うので、ほんとに土井さんありがとうございました。多分勝因はメガネをしていて視界が悪かった、僕はメガネをしてなかったので視界が良かった。土井さん、あんたスゲー平田だったよ。いつでも平田一喜名乗っていいんで。平田もよろしくお願いします」と絶賛した。
悔しそうに土井は「やりきった!今日は平田一喜に負けたことよりも、EXTREMEのタイトルとれへんかった事よりも、アイアンマンを失った事が一番悔しい!めっちゃ愛着わいてんから。アイアンマンやったらすぐ取り返せるな?すぐいけるわ。ええやん。全然いけるわ。でもあれやで、ここだけの話やで。絶対誰にも言うなよ?今日のために、俺結構ダンス練習したからな。絶対言うなよ?拡散するなよ?結構ダンスの先生雇って練習したことは絶対誰にも言うなよ?わかったな?」と、平田としての努力を垣間見せた。
なお試合後に平田のもとに新日本プロレスの高橋ヒロムが現れ、11月12日の両国国技館で平田とヒロムのシングルマッチが決定した。