MAOが須見和馬とのKO-Dタッグ王座前哨戦で完勝!「足元にも及ばないとはこのこと。でもスク~ルボ~イだけはすごいぞ」
DDTプロレスが1月11日、神奈川・横浜ラジアントホールで『KOTATSU FIGHTING 2025』を開催した。同18日、東京・品川プリンスホテル内クラブeXで行なわれるKO-Dタッグ王座戦(王者組=MAO&To-yvs挑戦者組=夢虹&須見和馬)の前哨戦でMAOが須見に完勝した。
今大会の開始前、同王座戦の公開調印式が実施された。夢虹は体調不良のため、欠場となり、調印式も欠席したが、「体調不良で大会と調印式を欠場、欠席してしまいごめんなさい。またタッグパートナーの須見さんにも負担をかけてしまいごめんなさい。めちゃくちゃ悔しいけど、休んでる期間を無駄にせず、どうしたら須見さんとベルトを獲れるかしっかり考えます。万全な状態で帰ってきて、MAOさん、To-yさんをぶっ潰しにいきます。NωA Jr.としてデビューして勢いに乗ってる僕たちなら、絶対にベルトを獲れると信じています。勝俣(瞬馬)さんが戻って来るまで、僕たちがNωA Jr.、DDTを盛り上げます。そしてこの勢いをDGCにもつなげます」とのメッセージを寄せた。
パートナーの須見は「NωA Jr. ができた意味をしっかり皆さんに教えたいと思います。自分自身がなんでアイドルをやったのか。アイドル、ダンスだけじゃなくて、プロレスでもしっかりと結果を残せるように頑張りたいと思います。夢虹さんがいないんで、心細い思いはあったんですけど、今日の前哨戦、MAOさんからしっかり勝って、文句のないチャレンジャーだというところを見せたいと思います」と力を込めた。
王者組のMAOは「このチンチクリン、なめたこと言いやがって。おまえ、ダンス下手すぎなんだよ。OBから言わせてもらうと。俺だってやりたくもないアイドルを2年間頑張ったんだよ。アイドルというのは心を殺して観客を楽しませる。それもまだ分かっちゃいねぇよ。恥ずかしがってんじゃねぇ。心からアイドルになりきるんだ。なりきって、みんなを楽しませてこそ、二流のアイドルだよ。俺は二流止まりだった。でもおまえは一流になってほしい。瞬馬のことも夢虹のことも応援してる。おまえにも期待してるよ。俺がなれなかった一流のアイドルになってくれ。それとタッグ挑戦は別の話。KO-Dタッグ王者として、To-yとすごい思いをもって両国で獲ることができたベルト。おまえらみたいなチンチクリンには負けない。夢虹にもおまえにも負けない。もっと来ないと俺を倒せないぞ。今日何を見せてくれるか楽しみだな。一流のアイドル目指して頑張れよ」と厳しい言葉を掛けながらもゲキを飛ばした。
To-yは「須見が頑張ってるのも分かる。ダンスを頑張ってるのもすごいと思う。夢虹ちゃんも頑張ってると思う。このベルトに挑戦表明して、挑戦して、試合して絶対楽しいと思うし、おまえら2人はすごいと思う。だからこそそれを試合で、たくさん味わって、たくさん噛んで嚙んでいっぱい味わったうえで、吐き捨てて潰してやるからな」とコメントした。
セミファイナルではMAOと須見が一騎打ち。MAOは余裕しゃくしゃくで、ズボンのポケットに手を突っ込んだまま戦った。須見のドロップキック連発にもびくともしなかったMAOだが、須見に掟破りの「あ!」からのパンチを食らい、「この宮城の田舎者が!」との暴言を浴びると、怒ってポケットから手を出してグーパンチ連打。ローキックの応酬から、須見がトラースキック連発。MAOが胸元にキック、掌底を連発。須見はスク~ルボ~イで丸め込むも、返したMAOは旋風脚、みちのくドライバーⅡもカウントは2。ならばと居合いキックを叩き込んで3カウントを奪った。
MAOは「アイドルは五流かもしれねぇ。伸びしろだよ。でもこいつのプロレスはもっと高いとこにあるんじゃないかな。須見和馬って実はすごいんじゃないかな。おまえのスク~ルボ~イは本当にすごいよ。負けたかと思った。一流のスク~ルボ~イ持ってるよ」と須見をほめた。そして「昨日の夜、AIに聞いてみたんです。“MAOと須見和馬はどんな試合になりますか?”って。MAOのフィニッシャーがウルトラ・ビッグ・トーンという技で。AIに負けてられないから、タイトルマッチまでにウルトラ・ビッグ・トーンを開発するよ。ウルトラ・ビッグ・トーンで勝つよ」と宣言した。
バックステージでMAOは「全然負ける気がしなかった。足元にも及ばないとはこのこと。でも、スク~ルボ~イだけはすごいぞ。気を付けろ。夢虹のコメント、“いっぱい考えておきます”って言ってた。一番大事なのは考えること。俺たちがベルトを持ってる理由はいっぱい考えてるからだと。動くより考えて動けって。その点、夢虹は考えてると見た。手強いかもしれないけど頑張ろう」とコメント。
To-yは「僕らもいっぱい考えて、たくさん動いて。いろんな思いがあったからこそ、このベルトが獲れた。だから、そう簡単には須見ちゃんにも夢虹ちゃんにも、このベルトは渡さない。おまえら2人ぶっ潰してやるからな」とベルト死守を誓った。
かたや、須見は「初めてMAOさんとシングルして、本気になったMAOさんには手も足も出なかった。今日のシングルでどんだけ挑戦したいのかとか、僕がどんなすごいレスラーなのかとか見せたかったけど、うまくいきませんでした。でもKO-Dタッグまで1週間、1%でも俺に勝つ可能性があるなら、品川で必ずMAOさんから3カウント取りたいと思います。品川では絶対に負けないです」と悔しさを噛みしめながら話した。