格闘探偵団がメジャーのリングで王座戴冠!阿部史典&野村卓矢がKO-Dタッグ王座戴冠を果たし世界中で布教活動へ!

20日、東京都・後楽園ホールにてDDTプロレスリング『Judgement2025~旗揚げ28周年記念大会5時間スペシャル~』が開催。格闘探偵団の阿部史典&野村卓矢がKO-Dタッグ王座戴冠を果たした。
『格闘探偵団』は、バトラーツに魅せられてプロレスラーを志した阿部史典と、【アストロノーツ】のパートナーであり阿部の影響でバトラーツにハマった野村卓矢の手によって創設。
2人は“バトラーツの復興”を掲げるわけではなく自らの手で“最新型のB”を創り上げるという理想を胸に立ち上がり、石川雄規や日高郁人など元バトラーツの面々が全面バックアップ。バトラーツの名前・技術・人脈ではなく『格闘探偵団バトラーツ』の“イズム” そのものを受け継いでいると言える2人は世界で評価されており、野村も大日本プロレスを退団して格闘探偵団の所属になるなど本気で取り組む姿勢を見せている。
格闘探偵団として旗を揚げてからの2人はありとあらゆる団体に殴り込みをかけて数多の王座戦線に絡んでおり、2人(&一般人・澤宗紀)でTTTのインディー統一6人タッグ王座を、阿部(&佐藤光留&青柳優馬)は全日本プロレスの6人タッグ王座を戴冠。今回は国内最大手団体の1つであるDDTのトップも獲るべく乗り込んできた。
KO-Dタッグ王者として迎え撃ったのは、【The37KAMIINA(サウナカミーナ)】のMAO&To-y。DDTで人気ナンバーワンの若手イケメンユニットであり、全員が常に王座に絡む最前線にいる実力派ユニットだ。

試合は序盤こそコミカルな攻防を見せるものの、両組はそう時間を置くことなく顔面を殴ったり蹴ったりといったバチバチの打撃戦を展開。
MAOが阿部のみぞおちにソバットを叩き込むと、かつて同技で試合中に嘔吐物を噴射してしまったトラウマが阿部に蘇りかけるが、なんとか回避して回転浄土宗。後を受けた野村がMAOの奇妙なムーブに困惑しながらもえげつない蹴撃を加えていく。
To-yと野村の対面となると、野村の「来いクソガキ!」という挑発にTo-yがドロップキックで顔面をぶち抜いて返礼。互いの胸が真っ赤に腫れ上がる打撃戦を経て、野村がMAOを腕固め、阿部がTo-yを澤宗紀直伝お卍固めで捕らえるサブミッションの競演。格闘探偵団が一気に試合を決めにかかる。
MAO&To-yもなんとか脱出し、両組ともにヒザをつきながらの打撃戦を展開。無我夢中のTo-yがMAOにもチョップを打ってしまうアクシデントはありつつも、MAOの旋風脚+To-yのハーフネルソン・バスターの合体攻撃からTo-yがダイビング・クロスボディ。負けじと阿部のスクールボーイに野村がサッカーボールキックを合わせる連携攻撃が繰り出されるが、To-yが野村をフランケンシュタイナーで場外に排除し、MAOがラ・ケブラーダで追撃。
ロープワークのドッグファイトを制した阿部がアイル・ビー・バック式伊良部パンチを叩き込むが、To-yが倒れずダブルチョップ。To-yが不思議の国の小嶋〜コジマワンダーランド〜(※フルネルソン・バスター)からコジマインパクトを狙うが、阿部が澤宗紀直伝お卍固めで切り返してギブアップを奪った。
マイクを取った阿部が「やっと結果を残した!俺らこのまま……」と語り始めたところで中村圭吾がリングに上がり「次、僕と青木さんで挑戦させて下さい!」と青木真也とのタッグで挑戦表明。阿部も「喜んでお願いします!」と即答し、4月6日の後楽園ホール大会での初防衛戦が決定。
阿部が「俺たち格闘探偵団はこのベルトを持ってDDTだけじゃなくてプロレス界をますます探偵していきたいと思いますので、これから応援よろしくお願いします!」と叫んで試合を締めた。

バックステージに戻った阿部は「俺はDDTに何年も上がって色んなベルト挑戦してんだけど、お前と巻けたのが本当に嬉しい」と野村との戴冠を喜ぶ。そして「DDTから、世界中から、この格闘探偵団を、アストロノーツを世界最高峰のタッグだと布教活動していこう」と2人の使命を確認し合った。

一方、身体中を打撃でバチバチにしばかれたTo-yが「悔しいけど、楽しかった」と語るのを聞いたMAOは「あんな相手と闘っても『楽しい』って言葉が出てくるようになった。俺から教えることはないです。100点です。サウナカミーナでやれることはやり尽くした。KO-Dタッグ落として、To-yが俺のなって欲しいようになったらサウナカミーナを抜けようとずっと思ってた」とユニット離脱を明らかにした。