引退を控える赤井沙希が三冠王戴冠に向けシングル王座挑戦!王者は「赤井さんを超えることが私なりのはなむけ」と涙の決意
- 2023-9-7
- ニュース
- ベストボディジャパン
6日、都内・ベストボディ・ジャパンスタジオにて『ベストボディ・ジャパンプロレスリング~Tokyo September 2023~』についての記者会見が実施。BBW女子王座戦に臨む山中絵里奈と赤井沙希が意気込みを語った。
赤井沙希は、元プロボクサーの赤井英和さんの実娘であり、2013年8月にDDTでプロレスラーデビュー。現在はDDTの紅一点として男子選手に混ざって奮戦を続け、東京女子プロレスやベストボディ・ジャパンプロレスなどでも活躍。174cmの長身とその美貌を活かしてファッションモデルやタレントとしても活躍してきた。
また、2019年には、人気ゲーム『Fate/Grand Order』の舞台『Fate/Grand Order THE STAGE -絶対魔獣戦線バビロニア-』でルチャ・リブレを愛する陽気な女神、ケツ姉ことケツアル・コアトル役として出演。現在も「イキマース!」の掛け声とともに放つ必殺技、ケツアル・コアトル(※縦回転変型ラ・マヒストラル)を使い続けている。
赤井のプロレスラーキャリアも10年を迎えようという5月24日、赤井が突然の引退を表明し業界は騒然となった。
赤井は「私は、枯れて朽ちていく花ではなく、美しいまま散る花でいたい。それこそが赤井沙希のプロレス道の最終地点だと思っております」と11月12日の両国国技館大会での引退を発表。
心残りの無いよう全力で引退ロードを突っ走る赤井は獅子奮迅の活躍を見せ、7月にはKO-D6人タッグ王座を、8月には全日本プロレスTV認定6人タッグ王座を戴冠する二冠王に。これまで参戦のなかった団体へ乗り込んだり、これまで対戦経験が無かった選手との試合を行ったりと、最後の花火をぶち上げている。
そんな赤井は、ベストボディ・ジャパンプロレス(BBJ)の旗揚げ初期からレギュラー参戦してきた。
DDTでは張り詰めた様子での試合が増えてきた中、黎明期DDTの雰囲気を感じるBBJでの赤井は伸び伸びとした試合ぶりを発揮しBBJ女子選手陣を引っ張る立場に。選手数もキャリアも少なかった生え抜き選手たちに対し、時には頼れるパートナーとして寄り添い、時には高い壁として立ちはだかって来た。
そんな経緯から、赤井はBBJ女子選手陣からベビー・ヒールを問わず厚い親愛やリスペクトの気持ちを寄せられている。
そんな中、新人時代から赤井が目をかけてきた選手の1人であるBBJ生え抜きの山中絵里奈は、現在はスターダムで活躍する白川未奈との抗争を経てBBW女子王座を戴冠するなど著しい成長を見せてきた。
山中は赤井の引退の報せを聞くと、赤井が引退前最後の参戦となるBBJの9月大会で自身の持つBBW女子王座のベルトをかけてのシングルマッチを要求。「お世話になった赤井さんに私の成長を見せつけることが最高の恩返し」と意気込みを語っていた。
この日、会見に臨んだ赤井は「この間彼女が発した言葉は、自分にとってはすべて本音のように聞こえて、心に刺さってこのシングルマッチを承諾しました。彼女自身の覚悟が、『このベルトをかける』って言葉があったので。自分は今、DDTプロレスの6人タッグ、そして全日本プロレスの6人タッグのチャンピオンで二冠なので、シングルのベルトを持っていても悪くないかなと思うので、残りの引退ロード、自分はずっと強さを磨き続けて登っていきたいと思っています。今月のベストボディの大会で、エリナ様にはその私のロードの踏み台になってもらいたいと思っています」と思いを語る。
対する山中は、「これまでこのリングで赤井選手とたくさん試合をさせてもらいました。隣にいたときも、対角にいたときも……私、赤井選手の背中を見てたなって思ったんです。ずっとあこがれの対象でした。赤井選手も私のことを後ろにいると思ってると思う。でも私は、ちゃんと赤井選手の隣に立ちたいし、今回はちゃんと正面に向かい合って立ちたいと思ってる。そのチャンスはもう今回きりしかない。これが最後のチャンス。だから私はこのすごく大事にしてるこのベルトをかけるという覚悟を見せたつもりです。今回私の全部をかけて、全身全霊をかけて、ちゃんと向かい合って闘って……この余裕ぶっこいてる顔をぐしゃぐしゃにして私が勝つ。それが、私なりのはなむけ。私が赤井選手を乗り越えて、追い越します」と目に涙を浮かべながら“赤井超え”を宣言した。
『ベストボディ・ジャパンプロレスリング~Tokyo September 2023~』
日程:2023年9月27日(水)
開始:19:00
会場:東京都・新宿FACE
▼BBW女子選手権試合
【王者】山中絵里奈 with マダムK
vs
【挑戦者】赤井沙希(DDT)
※第4代王者は初防衛戦。