帝京大学野球部元主将がメキシコからプロレスラーとして凱旋帰国もファンは大ブーイング

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 7日、東京都・後楽園ホールにてDRAGON GATE『STORM GATE 2023』が開催。メキシコへ遠征していた西川拓馬が凱旋帰国を果たした。

 西川は、日大藤沢高野球部から帝京大学硬式野球部へと進み、2019年には主将を務めた野球エリート。卒業後はDRAGON GATEへ入門し、183cmの長身に高い身体能力を持つ将来有望な新人として注目を集めた。
 西川はメキシコの闘龍門CASAへ武者修行へ出て昨年9月8日にリッキー・マルビン戦でデビュー。約1年間メキシコで闘い続け、今年8月のDRAGON GATE大田区大会にビデオメッセージを送って帰国を宣言。期待の新人の凱旋帰国には多くの注目が集まっていた。

 試合前には帝京大学硬式野球部から公式X(旧Twitter)で激励のメッセージが送られ、会場には日本逆上陸を祝う花も届けられる。
 西川の凱旋試合は、YAMATO&ドラゴン・キッド&西川拓馬vs菊田円&吉岡勇紀&ドラゴン・ダイヤと一線級の選手が集う豪華なカードで実施。


 ファンに大大歓声で迎えられた西川は、現ドリームゲート王者の菊田と真っ向からパワーで渡り合う。さらにとんでもないスピードで突っ込むトペ・スイシーダや、ダイヤのティヘラをキャッチして固めるメキシコ仕込みのジャベを見せると会場は驚嘆の声で満ちる。

 終盤にはD'Courageの面々から集中砲火を浴びた西川だったが、キッド&YAMATOが献身的に救出。西川は吉岡に対して回転エビ固めからぶっこ抜いてのパワーボムという驚異的な膂力を見せ、必殺のローリング・ラリアットを狙う菊田にはカウンターの延髄斬り。最後はダイヤにリミットボム(※両腕をクロスさせ左足も抱えて放つ変形パワーボム)を決めて3カウントを奪った。

 やっとホームに帰ってきた西川に対してファンは温かい大声援を送るが、西川の口から出てきたのは「1年前の僕には気付けなかったことがあります。……DRAGON GATEのレベルって、こんなもんなんですか?DRAGON GATEってこんな感じになったんですか?(笑)」という嘲笑。
 会場の空気が一気に変わり、罵声が飛ぶ。気色ばんだ菊田とYAMATOが詰め寄っていくと、西川は「本当のこと言われたからって怒らないでくださいよ。正直今日はガッカリでした。同時にもう少し危機感持って臨んだほうがいいですよ?」と冷笑で返した。

 すると、会場にZ-Bratsのテーマ曲が流れ、笑顔のH・Y・O&KAIが登場。
 H・Y・Oは、西川を反体制の志を同じくする者と解釈し「つまりは、こういうことだろ?」と不敵な笑みで握手を求める。
 しかし、西川は「H・Y・Oさん、勘違いしないでくださいよ。レベルが低いって言ったのはあなたたちも同じですよ。帰ってきて早々あなた達とつるむつもりはありません。僕の1年間をナメないでください」と一蹴。西川に「お帰りください」と促されると素直に帰っていくZ-Bratsに温かい笑いが向けられる。

 そして西川は「僕はリングネームを新しくします。T.N.Revolución(ティー・エヌ・レボルシオン)です。拓馬のT!西川のN!そしてレボルシオン!レボリューションじゃないぞ!レボルシオン。スペイン語です」と改名を宣言。
 観衆から「えぇ~っ……?!」という戸惑いの声が上がる中、T.N.Revoluciónは「僕がT.N.RevoluciónとしてDRAGON GATEに革命を起こします!」と決意表明を行って大会を締めた。

 なお、バックステージでは「僕にはこのDRAGON GATEで革命を起こす仕事があるんで、誰と一緒にやることもなく僕1人で革命を起こしていきます」と一匹狼として闘っていく意向を語った。

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