【会見全文】DRAGON GATE所属のウルティモ・ドラゴンが闘龍門日本逆上陸記念日に同窓会大会の開催を宣言!「しがらみの無い闘龍門出身者には出てほしい」
- 2019-10-8
- コラム, ニュース
- DRAGON GATE
8日、東京都・後楽園ホールにてDRAGON GATEが記者会見を行い、先月29日にDRAGON GATEに所属することが発表されたウルティモ・ドラゴンが来年1月31日に闘龍門の同窓会大会を開催することを発表した。
DRAGON GATEのルーツはメキシコでウルティモ・ドラゴンが設立した闘龍門に遡るが、日本で設立された闘龍門JAPANが2004年に“DRAGON GATE”に改称し独立してからは直接的な交流は途絶えていた。しかし団体設立20周年を迎えた今年4月の後楽園ホール大会にて、吉野正人が「20年間続けて来れたのはウルティモ・ドラゴン校長が俺たちをプロレスラーとして売り出してくれたからや。校長がいなかったら今の俺達も、闘龍門も、DRAGON GATEも存在しなかった」と語りウルティモのDRAGON GATE参戦を熱望。
その後、5月には自身の自主興行にもウルティモを呼ぶほどの交流がある大鷲透がメッセンジャーとなり「ウルティモ・ドラゴンがこのリングに上がるということは、そんな簡単なことではない」と厳しい言葉を贈るなど、やはり壁を超えることは不可能かと思われたが、6月の後楽園ホール大会ではついにウルティモがDRAGON GATEのリングに登場し「こんな勝手に出ていった悪い親父にまた声をかけてくれたことには本当に感謝する。ちゃんとコスチューム持って神戸に行くよ」と述べ歴史的和解。7月の神戸ワールド記念ホール大会ではついにウルティモがDRAGON GATEのマットで試合を行った。
これを機にウルティモはDRAGON GATEに定期参戦し全国巡業にも参加。そして8月の大田区総合体育館大会でついに吉野正人がウルティモへDRAGON GATE所属を提案し、先月の後楽園ホール大会で吉野のオファーについて「俺からの答えよりも、お客さんから『戻っていい』という回答をくれたら俺はいつでも戻ってくるよ」とDRAGON GATEへの合流を宣言。先月29日にはウルティモ・ドラゴンがついに団体最高顧問および特別契約選手として正式に入団したことが発表された。
まず、会見冒頭にウルティモ・ドラゴン最高顧問とドラゴンゲート・エンターテイメント社長の木戸亨が登壇し、ウルティモが挨拶を行った。
ウルティモ「この度ドラゴンゲート・エンターテイメント最高顧問に就任させていただきましたウルティモ・ドラゴンです。まあ前身であるDRAGON GATE、その前で言うと闘龍門ですね。離れてから15年以上経ちましたが、これもなにかの縁かなと思いまして、6月、吉野とリングで色々やり取りがありまして、その後実際に彼と何度かやりまして、まあ、彼らなりの気持ち、そして団体の色んな流れとかを聞いて、自分が戻ってくる舞台は整ったかなと思いましたので、まあ、恥ずかしながらというか、戻ってまいりました」
続けて、来年1月31日に株式会社ドラゴンゲート・エンターテイメント全面協力によるウルティモ・ドラゴンプロデュースによる大会が開催されることが発表され、この大会の趣旨についてウルティモが語った。
ウルティモ「来年の1月31日……1月31日といえば、闘龍門が日本逆上陸した日と同じ日なんですけども、いまポスターが出ましたけど、これは仮なんですけど、“再会”ということで、簡単に説明すると同窓会みたいな。その当時のメンバーを集めるというのは現状難しいので、今色々日本各地で、世界で闘龍門出身の選手が活躍しておりますけども、色んな団体、色んなしがらみがありますので、それを関係ない同窓会もいいじゃないかと。実はまだ何も決まっておりません。ただ1つ決まっているのはですね、今ちょうど着てくれてるんですけど、今DDTに出てる大鷲……大鷲ちょっと来てくれる?あと全員選手来てるから」
ここで闘龍門1期生のドン・フジイ、自称1.5期生のドラゴン・キッド、2期生の堀口元気、4期生の斎藤了、7期生の大鷲透が登場。
ウルティモ「ここに来てくれた彼らは1月31日に出てくれることになります。自分の方の希望としては、今隣に大鷲、そしてDRAGON GATEの吉野あたりで上手くいろんな選手を集めてくれればいいなという風に思っています。これは自分の大会というよりかは、選手が、このポスターにも“再会”と書いてありますけども、ちょっと色んな事があって戦いの場を分かってしまった子たちがいるんで、こういう機会を、1月31日で始まってまたなにか続けばいいかなと思います。以上です」
続けて、出席した選手たちがこの大会についての抱負を語った。
大鷲「大鷲透です。実は来年私デビュー20周年を迎えるんですが、その年にまた闘龍門が復活ということで、ちょっとなんか運命を感じるものがありますんで、自分なりに校長に全面協力させていただきたいということで、自分のつながりで呼べる選手いると思うんで、その辺に声をかけて輪を広げていきたいと考えております」
フジイ「どうも皆さんこんにちは。1期生のドン・フジイです。自分は97年の4月に校長とメキシコに渡り、5月11日に1期生としてデビューしました。そこから色々な後輩たちとの出会い、同じ釜の飯を食べ、寝食をともにし、またこういう場を来年の1月31日に設けていただいて、感謝しかありません。その日が待ち遠しく思っております。本当に、僕みたいなレスラーに声をかけてくれて校長に感謝しか有りませんので、本当に1月31日に思い切りぶつけたいと思います。以上です」
キッド「僕は1.5期生、ちょうど1期生と2期生の間になるんですけども、ドラゴン・キッドです。15年前、校長の元を離れ、闘龍門で培ったものを基盤にDRAGON GATE、みんなで作って守ってきたんですけど、2つに別れたものが1つになる、戻る時期が来たのかなと、すごく嬉しく思っております。闘龍門の1月31日大会、ここではDRAGON GATEで培ったものを闘龍門で、校長の前で、見せられたらなと思います。よろしくお願いします!」
堀口「2期生の堀口元気です!この度、こういう闘龍門の興行で、場所も後楽園で、記者会見も当時の逆上陸と全く同じこの部屋でっていう、シチュエーションばっちりだなって思って。今回この大会のテーマでもあります“再会”ということで、闘龍門にもいくつかブランドがありました。“闘龍門JAPAN”、“T2P”、そして“闘龍門X” 。T2Pとは多少絡みがありましたけど、X世代とは歳も年代も離れすぎて、あんまり触れ合ったことがないので、そういう選手と絡めるのではないかと期待しております。よろしくお願いします!」
斎藤「闘龍門4期生の斎藤了です。自分の目の前に、昨年、今年はじめくらいまで実現することは出来ないだろうと思っていたことが続々と目の前で起きていまして、自分でもビックリしております。最初リング上で吉野が校長に呼びかけをして、それから我々ドラゴンゲート・エンターテイメント内でも校長を迎え入れる体制が整い、我々の申し出を快く、最高顧問として引き受けてくださったウルティモ・ドラゴン校長に改めて感謝したいと思います。校長が居なければこういう闘龍門の話も、我々にも来ることはなかったと思いますし、今ドラゴンゲート・エンターテイメント、そして他の団体で活躍されている闘龍門出身のレスラーがいるのは、すべてウルティモ・ドラゴン最高顧問がいるからであります。そんな闘龍門ですね、是非来年の1月31日、20年前の旗揚げ戦と同じ日に是非皆さんにも体感してもらいたいと思いますので、全面で僕らも一生懸命バックアップしたいと思います」
――この大会には何人の選手が参戦するのでしょう
「通常の興行と一緒ですね。名乗りを上げてくれて、あとは……色々ご存知のように日本のプロレス団体も色々、『あの人はダメ』『この人はダメ』っていうのがあるんで、その問題が何もない選手であれば、闘龍門出身者には出てほしいので、もし選手がたくさん出たいというのであればバトルロイヤルでもいいし、とにかく出たいっていう人はなるべく、しがらみが無い程度でやっていきたいと思います」
会見を終え、ウルティモは「なんか最高顧問っていうのが胡散臭いね(笑)」と照れ笑いしながら退席した。